帰還―異形コレクション
評判
帰還―異形コレクションの評価:
3.67/5点 レビュー 3件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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帰還―異形コレクションの評価:
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個人的に印象的だったのは、
「地の底からトンチンカン」九州の炭鉱に現れた怪異。方言を駆使して土着的な雰囲気の中、コミカルかつ少し哀しい一編。
「深い穴」二次大戦後の終戦を信じず、ずっと東南アジアで潜伏していた元日本兵の小野田さんや横井さんが帰国された当時のことを思い出しました。これは主人公の祖父の弟、もうかなり老齢になっているはずのその大叔父が、せいぜい30代にしか見えない姿で復員、帰ってきたお話です。厚生省からの通知があったので、本当の話らしい、けれど、当然のことながらその大叔父とは時代のギャップもあって話や感覚が通じない、最初、迎え入れて歓迎したのはいいものの、そのうちに家族間の雰囲気がおかしくなってくる、あんなに若いのはおかしいではないか、そもそも本当にこの世のものなのか?と母が言い出して・・・結末は人間の本性が現れてなかなかブラックです。
「世界玉」京都植物園に勤める私は青いケシの専門家。ある日、行方不明だった建築家志望の弟から手紙がくる。タージマハルがどうしても見たかったのでインドへ行ったのだが、そこで世界が中にある世界玉と出会った、さらに世界玉を求めて、今、ネパールのカトマンドゥにいる、と。いつか青いケシを見にネパールに行きたいと思っていた私は、とにかく現地に飛ぶことを決心する・・・。インドからネパールに至る風景のエキゾチックな描写と、入れ子になった世界玉の中の世界はいったいどれが本当なのか?不思議な雰囲気が鮮烈な印象を残しました。