(アンソロジー)
アート偏愛―異形コレクション
- 異形コレクション (56)
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
アート偏愛―異形コレクションの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2005年出版、もうそんな前になるんですね。今頃になって読みました。異形コレクションはいずれ全部読むつもりでぼちぼちと集めています。 15編のプロ作家の短編、5人の作家のアイデアから成る24ページのモノクロ写真集、一般公募から選ばれた2編が収録されています。 個人的に気に入ったものは7つありました。 「ヴェネツィアの恋人」高野史緖・・著者お得意のヨーロッパを舞台にした豪華絢爛な幻想譚。 「孕み画」森真沙子・・骨董画の周辺で起きた奇怪な出来事。 「シーボーン」加門七海 ・・南の島で漂流物を集めて作品を作ろうとしている大学生が拾ったものは。 補陀落伝説をからめたぞっとする話。 「ヨハネの切首」速瀬れい・・歌舞伎役者が演じたサロメ、生き人形の首に宿った妖しいもの。 「ドリアン・グレイの画仙女」 ・・亡命中の孫文が世紀末ロンドンの場末のチャイナタウンで出会った 中国人の美少女。彼女の保護者の英国人男性はなんとあの人物だった。 史実を交えた格調高い奇譚。 「新しい街」間瀬純子・・編者の井上雅彦氏絶賛の一般公募最優秀賞作品。 世田谷区の国分寺崖線付近(現在の成城3丁目)にある架空の町、 累星町を舞台に、町を作った建築家の死しても残る妄念と、 過去と現実が入り混じる幻想作品。 ストーリーは全然違いますがふと平井貞一「真夜中の檻」の雰囲気を 思い出しました。文章がとても美しいです。 概してレベルの高い一冊だと思います。最近、手軽なので実話怪談をよく読んでいましたが、日本語がおかしかったり文章も素人っぽいものが多いです。プロの文章はやはりレベルが高くて全然違うなと改めて感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
芸術を愛するあまり、闇の領域に囚われてしまった者の物語が揃いました。 音楽、絵画、文芸etc. 世に芸術と呼べるものは、数多くありますが、それらがいかに人の情熱や執念が 注がれているものなのかが垣間見れます。 それだけに、『闇』に近い存在で、ホラーやファンタジーなどの小説の題材にしやすいともいえますが、 それがぴったりとハマった時、作品自体の持つ凄みと相まって、極上の小説が生まれるということも 知りました。 (岸田劉生画伯の『麗子像』の迫力や、ムンクの『叫び』などは解説しなくても理解いただけるかと。) また、ある作品が作られた背景を辿ると、隠された真実にぶつかるなどは、最近のヒット作 『ダ・ビンチ・コード』でも使われた手法で、いかにこのテーマが、小説と相性がいいかということを 示しています。 『アンソロジー』という性格上、さまざまな作家が、独自の視点でテーマを捉え、 あらゆる方向から表現してくるこのシリーズ。 常に新しい刺激を提供してくれるので、いつも次作が待ち遠しくてたまりません。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|