時間怪談―異形コレクション
評判
時間怪談―異形コレクションの評価:
3.50/5点 レビュー 4件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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時間怪談―異形コレクションの評価:
3.50/5点 レビュー 4件。 - ランク
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特に気に入ったのは以下の3編でした。
恩田陸「春よ、こい」これはどこか別の本にも収録されていたと思います。2人の少女のぐるぐると廻り巡る運命が、春のふんわりした雰囲気に包まれて美しいです。
朝松健「俊寛 抄 世阿弥という名の獄」。いつもの通り重厚な歴史ホラーで秀逸です。能という芸能の厳しさ、世阿弥がその芸術を極める様も鋭く描かれています。
竹河聖「桜、さくら」吉野山、満開の桜の下に見た平安の幻想。切迫して、怖く、時間怪談の名にふさわしい作品です。
他、山下定「石女の母」と早見裕司「後生車」は両方とも列車に乗っているうちに眠ってしまったら、過去に戻っていたという話ですが、どちらもなかなかよかったです。五代ゆう「雨の聲」は江戸情緒たっぷりの、言葉のリズムに酔える一編でした。
ホラー小説は定義の幅が広く、その中でも人によってかなり好みが分かれると思います。今回も正直、4、5編よくわからないものもありましたが、SFタッチよりも古典的ホラーが好きな自分としては異形コレクションの中でも充実した一冊だと感じました。