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未必のマクベス
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未必のマクベスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全97件 61~80 4/5ページ
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まず、何故これを「恋愛小説」などと言えるのかがまずよく分からない。主人公以下登場人物のすべてがいかにも作り物めいていて、不自然さばかりが目立ってどうにも感情移入が難しい。小説、あるいは物語として最も重要な要素が決定的に欠けていると言わざるを得ない。およそプロの物書きの作品とは言い難いが、こんなものでも「読むことの喜びにあふれた小説」と言い切ってしまう北上次郎とは何者なのか?作者には大変申し訳ないが、本年ここまででワースト1。 | ||||
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謎にマクベスのストーリーに合わせて動く人々、簡単に人を殺し、簡単に自ら死ぬ。話が進むほど、え?という展開が増え、作品に入り込めず流しで読み切り。 現実的である必要はないが、話の設定の一貫性に欠けた。 最初はサラリーマンが事件に巻き込まれていくのかと思いきや、何でもあり。 Amazonの評価数がある程度入っていて、高評価の小説でハズレは初めて。 | ||||
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「あなたは、王になって、旅に出なくてはならない」(p27) 唐突。あまりにも唐突な、マカオのホテルでの娼婦の宣託が、38歳の独身ビジネスマン、中井優一の疲れた身体に染み渡ってゆく。「北の国」の亡命王子から持ちかけられる取引、謎の幽霊子会社の存在、そして、過去の憧れの女性、鍋島冬香。 旅の意味とセキュリティ・コードをキーワードに、香港、マカオ、ホーチミン・シティを巡る冒険譚は、ページをめくるたびに興奮させられる面白さだ。そうか、香港のオクトパス・カードはEDYだったのか。 ・自身の存在意義を守るためなら、人は、企業は、どんな所業でも行う。暗号化方式のセキュリティの欠陥と親会社への還流資金の流れをつかんだ中井は、自身の存在を護るため、ある行為に出る。二泊三日の亡命劇。王になるために「一線」を超えたとき、人はどう変化(へんげ)するのかをみせてくれる。 ・「誰が誰を監視しているのかさえ、絡み合ったスパゲティみたいで分からなくなっている」(p584) ・高校一年の入学式からはじまる戯曲は恩讐に彩られている。顔と名前が変わっても、その恋しい後ろ姿は懐かしく、次々と物語の謎は解かれてゆく。 「旅を続ける力って、何だろう?」(p517)著者の答えは明快だが、誰もが異なる解釈をもって人生の旅を続けている。 カーテンコール「収音機時代」での二人の女性の哀しすぎる邂逅も、その旅のこたえなのだろうか。 | ||||
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最近本を読み始めた19歳です。書店で本を探していたところ、かなり推されていたので手に取りました。 人生経験も読書経験少ない私が会社用語?が多いこの本を読むのはしんどかったです。特に序盤です。 ですが内容はとても面白かったです。通学時のバスでだけ読んでいましたが読み進めるにつれて次の展開が気になり家でも読むようになりました。この本のおかげで読書に疎かった私も読書習慣を身につけることができました。 内容についての詳しいレビューは今の自分ではまだまだ不可能です。すみません。ですが高校生まで本というものを一冊も読んで来なかった私が600Pほどの小説を読みたい!と思わせてくれるくらい素晴らしい本でした。 | ||||
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アジア好きの私にとってたまらない雰囲気に浸りっぱなし 勤め人が主人公なので私も感情移入しやすかった | ||||
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Good | ||||
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現実味はまったくないストーリーとはいえ、とてもワクワクする内容でした。 ただし。 この本は、「ぼく」という一人称でストーリーが展開されています。 タネ明かしをして申し訳ないけど、最後に「ぼく」は死んでしまいます。一人称のフィクションは一般的に死なないのがお約束だと思っています。 でも、作家は「ぼく」を殺してしまう。作家が創った「ぼく」なのでそれはいいとしても。 その「ぼく」が死んでしまえば、それでストーリーは終わるはず。 にもかかわらず、エピローグで、「ぼく」が死んだあとの世界を、一人称ではなく、三人称で語っている。 内容的には一人称を選んで正解だと思う。三人称では書き進めないストーリーです。 でも、なぜ最後の最後で三人称にしたのか。「ぼく」が死んだら、ぼくがいない世界hが書けないのはあたりまえだけど。 数日間愉しませてくれたのに、最後の最後で裏切られた。 なぜ一人称と三人称を併用したのか、作家の早瀬耕さんに訊きたい。 筆力は完璧。構成も完璧。 でも、どうもしっくりこない。早瀬さん、説明してください。 | ||||
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このお話は人を選ぶ小説である。 昔アメリカのハードボイルド小説を好んで読んだ方には非常におすすめである。 ハヤカワ文庫が好きな人にもやはりおすすめだろう。 ただし、この作品は恋愛小説と書かれているが、まったくそうではない。 もし勘違いして読まれる方がいたら不幸だから言うが、これはまったくのハードボイルド小説であって、人の感情の揺れや鮮やかなトリックや、池井戸潤的なカタルシスを求める方にはお勧めしない。 | ||||
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早瀬耕著「未必のマクベス」を読み終えた後でシェイクスピアのマクベスを読み直したが、未必のマクベスの方が圧倒的におもしろい。これこそが悲劇だ。数百年前のマクベスの運命を拡張現実で現代に焼き付けたかのような展開とサスペンス、そして永遠の純愛。これは映画化されるべき作品。わくわくドキドキしながらさらっと読める娯楽小説でありながら、いくらでも解釈できる厚みも備えている。Take me home をエンドレスでかけながらラストシーンを読み直したら、涙が出て止まらなかった。 | ||||
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朝日の書評でkindle 版を購入。 なぜ紙の本の倍もするのか、後で知ってびっくり&腹立ちましたが、面白かった。 どちらかというと冴えない、飄々とした感じの主人公が、あれよあれよとハードボイルドになっていき、最後は…… もういちど読み返したい。だけどkindleはそれがしにくい(目が疲れる)。 いろいろな意味で、紙の本にすればよかった。 気になったのは、最初のほうがちょっと文章がこなれない感じだったこと(kindleの画面で見ているせいか、推敲したくなる)、タイトルが凝り過ぎ(未必って何?)、キーになる同僚ふたり、そして女性たちのキャラの描き分けが弱い。主人公は確かに魅力的だけど、20年前から死ぬまで引っ張るほどの嫉妬心・劣等感を同性に感じさせるタイプなのか? など。 でも読んでいる最中はそんなことは気にならないくらい、ストーリーに力があった。 単行本では売れなくて、文庫になってから、書店員さんのオシで売れるようになったそうだけど、その書店員さん、偉い。本屋さんの面目躍如。amazon のレビューで書くことじゃないけど。 | ||||
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恋愛小説というよりは、やはり男性向けのハードボイルドなのでしょうね。 朝日新聞の書評を読んで買ってしまいましたが、、、 | ||||
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登場人物全てが、マクベスの登場人物の役割をなぞって進むという話だが、そもそも何故マクベスをなぞらなければならないのかがわからない。腑に落ちない。主人公も、何をもって「王」と自覚したのかもわからない。大して行動もしてないのに大金を持つ。関わり合う全ての女性が魅力的で主人公に好意を持つ。殺人を犯すにしても、必然性があまり感じられない。正直な感想としては、「何してんだこいつら。」だった。セリフとか嗜好とか、やたらと鼻につく本だった。 | ||||
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シェイクスピアの戯曲の下りを交えた展開。 IT企業が関わるミステリーを加えた犯罪小説。 そしてピュアな初恋ラブストーリー。 王の物語としてパノラマが広がっていく。 さまざまなエッセンスが盛り込まれている。 香港、澳門を中心に、グローバルな展開。 ミステリアスな意味深な、あえて読みづらい表現を使っているものの、その味わいは深くなる。 すべての事象が疑心暗鬼となっていく。 シナリオは戯曲に基づくのか。 危うさの中で、旅として物語が進行していく。 主人公はそのスリルを楽しんでいるがごとく。 そんな中で、冷静な目線と冷徹な行為で、身を守る進路を決めていく。 哀しみをもって、温かく感じる。 戯曲のミステリーは最後の最後まで続く。 読後の余韻に浸る印象深い小説。 | ||||
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簡単に人を殺しすぎ、また最初から有り得ない偶然で、自分の会社の幽霊子会社の大株主になったり。無理な話ばかりだが、一気に読み終わる面白さがある。 たがハリウッド映画では絶対にない終わり方には納得できない | ||||
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マクベスを本歌取りした国際ミステリー小説。 最初は恋愛ミステリーかと思いきや、途中から 主人公がどんどんスーパーマン兼探偵のように なっていってしまう展開には正直ついていけない。 主人公たちと同じく、東南アジアや東アジアを 飛び回る一人のサラリーマンとして、ちょっと 現実離れが激しくて感情移入もしにくい。 日本でずっと働いている人から見て、国際的な サラリーマン像はこうなのかもしれないけれど。 | ||||
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慣れない漢字に苦戦しながらも一度読んだら病みつきになってしまう、今までに本を読んで感じたことのない感覚に陥ってしまう小説。 ジャンルレスな上にしっかり巧妙に絡み合うストーリー、最後に重なる衝撃の事実と切なさと主人公の全てを受け入れてゆく柔らかい物腰の中の強さ。なかなかのページ数ですが、三度目読み返しています。いい本に出会えました。 | ||||
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厚いけれど、読みやすいし、展開もいい感じで進むので、最後まで読ませてしまいます。 現実的な展開とは言い難いけれども、小説なので、それはいいとします。 ただ、とてもつくりこまれていて、主人公は主体的に動くというより、それこそマクベスをなぞるように進みます。 シナリオができていて、その通りに進まされるというのでしょうか。 その上で、楽しい読書の時間を過ごす以上のことはない、ということがいえます。 作り込みも含め、主人公のまわりにメインヒロイン以外にも女性がいて、けっこう守られていくというのは、いろいろなルートがある恋愛ゲームでしょうか。事件にまきこまれ、そこから脱出しようというけれど、シナリオが決まっているのは、アドベンチャーゲーム。 それが悪いということではないのですが。でも、後に残るものはありません。 少なくとも、恋愛小説とよべる手触りはありません。 それでも、読んでいると楽しめるんですけどね。 | ||||
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「おすすめ文庫王国」で知り購入したが、こんな素晴らしい本だなんて。出会えてほんとうに良かった。「深夜特急」や「最期の春休み」等うれしいフレーズが出てくるし。一人称でテンポの良い展開、ハードボイルドの香り、切ない恋愛テイスト・・・・・すべてうれしい。新作が読みたい。 | ||||
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書店でやたらと煽るPOPがついてるのは避けていますが、今回はやっぱり 気になって購入。 どういうジャンルなのか正確な定義はわからないのですが、国際的な企業 犯罪や殺人事件がストーリーの軸になっていても、読後の感想としては、 これは、いい歳をした大人向けのピュアな初恋小説でしょう。 安易にテレビや映画にしてほしくない、自分の心の中にとどめておきたい イメージができあがっています。 久しぶりに、読むのが止まらない、でも、終わってほしくないから一気には 読みたくない、というジレンマを強く感じる至福の小説でした。 | ||||
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600ページにも及ぶ分厚い文庫本にも かかわらず、おもしろすぎて 一気に読めるおすすめ小説が 「未必のマクベス」早瀬耕著。 いろいろ書くとネタバレに なってしまうので詳細は書きませんが ハラハラドキドキ 何がどうなっているのか 謎解きあり、入り組んだ人間関係やら 陰謀だらけのおもしろ物語。 ぜひ読んでみてください。 移動時間とかに読めば 時間はあっという間に! | ||||
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