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未必のマクベス
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未必のマクベスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 1~20 1/4ページ
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東アジアを良く旅行した方なら妙に引き込まれること間違いなし。現実を忘れて一気に読ませる不思議な魅力やのある本でした。後半のストーリーの展開が少し強引なのが残念。 | ||||
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この夏、仕事でホーチミンとバンコクを訪れた後、またこの本を手に取りページをめくりました。3度目です。ストーリーは分かっていながらも、訪れたばかりの街の情景を思い出しながら、心地よい文章に浸れます。 | ||||
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出版社の紹介文には「異色の犯罪小説にして、痛切なる恋愛小説」と、また北上次郎氏は書評で「経済小説であり、犯罪小説であり、ハードボイルド小説であり、恋愛小説でもある」と表現された。なるほど北上氏の仰るように、この小説はひとつのジャンルに押し込もうとしない方が良いだろう。型にハマりきらない様々な魅力にあふれた小説なのだ。だから本書の魅力は読む人によって様々な顔を持つ。ちなみに私の心を捉えたのはハードボイルドな恋愛小説だというところ。ある書店員さんはPOPに「本の形をしたラブレター」と表現されたという。まさにそのとおり。出版社はそれを「痛切なる恋愛小説」と表現したが、それは違う。ここに描かれたのは確かに悲恋かもしれないが、その悲しい結末にもかかわらず主人公・中井優一は幸福感に満たされているのだ。命をかけるに値する思慕の情。それは密やかであっても深く熱い。そして優一を慕う二人の女性。優一を思い続ける人生は、哀しくはあっても幸福感に満ちているはずだ。良いものを読ませていただきました。私の中で『テロリストのパラソル』(藤原伊織:著)、『天国への階段』(白川道:著)に並ぶハードボイルドな恋愛小説となった。 | ||||
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映画『八甲田山』で、将兵達が酷寒の八甲田山を彷徨う合間に幻影の様に映し出される「爽やかな少年時代の夏の思い出」をふと連想してしまいました。映像化されたら、主人公が蒸し暑い香港で彷徨う合間に映し出される「日本の高校時代の冬の思い出」って事になるのかな。(季節的には真逆だけれど) 読んでる間はそうでもないのに、読後になんだか変にあと引く不思議な小説でした。 | ||||
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これはいい小説です。青春モノでありビジネスモノでありミステリーであり、読み終えたら不思議な感覚になります。 | ||||
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本屋で立ち読みして買うことを決めた本。 あっという間に読めてしまった。 | ||||
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情景描写なのにサスペンスが漂い続ける筆致。芳醇なウィスキーのように味わい酔うことができる作品。1点減点の理由は、バイオレンスの説得力不足。 | ||||
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読み始めてすぐおもしろくなってきたなと思ったのだが、中盤展開が遅いと言うか、自分は読んでいておもしろく感じなかった。 しばらく読み進めるも、これは自分には合わないタイプの作品なんだなと思い始める。 そう思った作品は最後まで読んでも、面白かった。とはならないのだが、この作品は違った。 レビュータイトルに『最後まで読んで良かった』と書いたが、本心は結末を知らないまま『途中で読むのを止めなくて良かった』の方があっているかも知れない。 心地よい読後感が残る、作品です。 | ||||
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著者は一橋大卒だし、ビジネスについての知識は豊富なのだろう。商社で働きアジアを飛び回る様子だったり、幽霊子会社の社長になる描写には説得力があった。一方で、煮え切らない性格なのに女性にモテたりちょっとナルシストなところがあるのが村上春樹的で、ここはあまり好きになれなかった。 ストーリーの筋はよかったし、エリートの仕事が垣間見れるという点ではよかったが、前述の村上春樹的なところが自分にとっては微妙だった。総合的には面白かった。 | ||||
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分厚いし、冒頭読んでちょっと難しいかも…?と心配になったけど、どんどんどんどん引き込まれる。 佇まいもかっこいいし、人に勧めたくなる笑 | ||||
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久しぶりに時間を忘れて読み耽りました! ツッコミどころも確かにありますが、物語の世界にどっぷり浸り、幸せな時間を過ごさせてくれたことに感謝です。 キューバリブレ飲みたくなりますね。 | ||||
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最初は沢木耕太郎「深夜特急」を彷彿とさせるアジアの熱気を帯びた雰囲気で始まり、 中盤は社会派ミステリー色が強くなり、最終的にはとても切ない純愛で終わる。 または、書き出しの「旅ってなんだろう?と、考える」の通り、 一貫して旅をテーマに書かれていたようにも思う不思議な読後感のある物語。 正直細かいツッコミどころや納得できない部分はたくさんありますが、 最終的な感想としては、面白い、読んでよかったの一言。 読み終わってもなお、この小説の世界観に浸っていたくなる素晴らしい一作です。 多くの方が書かれているよう、映画化が期待される作品かと思いますが、 これだけ小説の世界観が完成しているからこそ映像化に求めれらるハードルは高いかと思います。 もし映画化するのであれば、 よく見る事務所ゴリ押しキャストやアイドルを起用するのではなく、実力派俳優で固めてほしい。 俳優のネームバリューでなく、素晴らしい作品にするためのキャスティングにしてほしい。 あと、雲呑麺が必ず食べたくなります。 | ||||
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正確な言葉の選択と文章の展開の巧みさに強い感銘を受けました。よく抑制されたリアルな描写は読む者を小説世界に没頭させます。読後感も清涼かつ濃厚で、作品中繰り返し出てくるキューバリブレのごとし。この作家の小説を残さず読み尽くすべし。 | ||||
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朝日新聞の書評での紹介があまりにもすばらしく、普段はこんな本買わないのだが(笑)←ハヤカワ文庫、思わず買ってしまいました。 一言で言うと、私はこのタイプはダメ。でも面白いことは面白い。究極の恋愛小説的に読めば感動するのかもしれない。 とにかく人が簡単に死にすぎるし殺しすぎる。その部分が全くリアリティが感じられないし共感もできず、なんか宇宙人が出てくるSFみたいな感じになってしまう。あとマクベスのストーリーを追いかけるような形で物語も展開するのだが、全くいらないと思う。あのマクベスで人が殺されたり殺したりされるのをなぞれは、そうなるのはわかるのだが、普通の社会ではそんなことは滅多に起ころない。まず自分が殺されそうだからと、相手を殺しにはいかない。普通警察に乗り込むだろう。 あと会社の中で人がどんどん死んだり失踪したら、警察が動くだろう。そんなこと全くすっ飛ばして話が進むのでなんかしらけぎみ。高校時代の初恋の人とまた出会ったと言う場面でも、相手は身を守るために名前も変えて顔も整形して…。顔の変わった初恋の人と会うってどうよ(笑)。性転換まではしていないが、やはりなんか変だと思うよ。そしてその人を守るために自分が死ぬんだけど、それもどうなの…。 面白いので(笑)、一気に読んでしまうのだが、自分の価値観とか普段の生活とは全く相容れないストーリーなので、これは評価できないなぁ…。なんかとても勿体無い気がする。もう少し普通に書けば、とても面白いエンタメだったろうに。 東南アジアとかによく旅行行っている人が読めば、現地の様子や食事なども出てきて楽しいのではと思われます。 | ||||
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初恋を想い続ける心。東南アジアで仕事をした過去も思い出され厚みのある本だったが、一気に読み終えた。ぜひ、作者の他の著作も読んでみたい。 | ||||
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先の展開を予測しながら進める小説で 予測通りだったりそうではなかったり。 とにかく読むストーリーの情景がとても思い浮かぶ小説でした。 | ||||
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マクベスをなぞらえた悲劇、もしくは恋愛群像劇 洒脱で軽やかな文体、緻密な構成と歯切れの良いセリフ、くどくは残らないものの確かな読み応え。個人的にとても気に入った小説です。運命に抗った事もまた運命の筋書きにあったのか、自由意志を行使した事がマクベスをなぞらえる結果になってしまったのか。 作品の展開だけを摘んで本作が月並みであると言い放つ、自称読書家の方々のような偏った読み方はしたくないものです。 | ||||
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至高の恋。淡く、儚く、切ない恋。 ただ1つ間違いなく言えることは、そこには確かに恋があった。どこまでも愛していた。 | ||||
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企業サスペンス+ノワール+今風の恋愛小説といった感じの小説。 序盤、ちょっともたもた〜いきなり面白くなり疾走感を楽しむ〜終盤で失速という印象。 読んでいて橘玲、馳星周、村上春樹と何人かの作家の文章を想起する…。 (馳星周と村上春樹のマリアージュなんて信じられますか?でも私はそう感じました。) そして読後感は何か気持ち悪いというか釈然としない。主人公が何を考えているのかが今ひとつ分からないとか女性の登場人物はあんなにいらないだろうとかあのラストはないだろうとか、いろいろ釈然としない。この作者の力量があればもっとずっと完成度の高い作品に仕上げられたんじゃないだろうか? でも面白い部分はかなり面白い。次の長編が出たら間違いなく購入するだろう。 | ||||
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評価のわかれる作品ほど、ハマった時の感動は大きいと思います。 非日常と日常の混沌としたこの作品の世界に、わたしは深くハマってしまいました。 ハードボイルドでもあり恋愛モノでもあり、どれにも当てはまるようで、実は当てはまらない。長いですが一気に読ませる力のある本です。評価がわかれる理由も読めばわかります。 読んだ後の感動は少ないかもしれませんが、世界観に浸る心地良さは格別です。 | ||||
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