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未必のマクベス
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未必のマクベスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全97件 41~60 3/5ページ
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テロリストのパラソル以来の、心に切ないミステリー?ハードボイルド?でした。遠い過去の恋人を破壊された主人公が、自分のやるべきことに気づき行動しつつシェークスピア戯曲になぞらえた結末と、また違う安寧を得ることになります。 ミステリー枠を普段読んでない?真面目な?方々が新聞社の書評に誤誘導されたのか散々な文句やらご高説を垂れてますが、ミステリー枠なら普通に面白く読めるでしょ。あり得ない展開こそ真骨頂だと思えないとねえ。SFとかアニメみたいなもんですよ。 あー面白かった。 以下、内容に関係なし。 AmazonのKindle価格が高いのは何故か。なぜ文庫より3割高い?いろいろ事情あるだろうけど著者、読者と版元がキチンと利益を享受しつつAmazonが最小コストでデリバリしてよ。 | ||||
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IT系企業に勤める主人公の中井は、同期で部下の伴と共に、出張の帰路にマカオのカジノで大金をつかんだ。そして李と名乗る謎の男から、香港所在の企業に関し、ある取引を持ちかけられる。 その後すぐに中井と伴は、香港の子会社への出向を命じられる。やがて中井は、自分が香港を舞台とした巨大な企みの渦中に放り込まれたことに気が付く。 これは、何者かの作為か、偶然か、はたまた運命なのか。 前半はかなり面白かったのだが、中井が一線を超えた辺りから、違和感が募った。あまりにも簡単に人が死に過ぎであるし、手を下す側(素人)に罪悪感や懊悩がなさ過ぎる。 全体の構成は良かったのだが、それだけに、後半の失速が残念。 | ||||
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「きなこアイスさん」の感想とほぼ同じ思いを抱きました。 新聞の書評に惹かれて読みました。 前半は強く引き込まれ、ワクワクしました。登場人物の形象も、それぞれになかなか魅力的でした。 しかし、主人公が追い詰められた時、どのような解決策を見出して立ち向かうのかは、読者が最も関心のある所なのですが、「殺し」という「究極の禁じ手(?)」をとってしまいました。 「えー、そんなのあり?!」と思ったところから、この後のストーリーの展開に興味が薄れてしまいました。 最初が素晴らしかっただけに、この展開はとても残念です。 | ||||
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先人のみなさまがおっしゃるとおり「少なくとも上場企業が反社会勢力と手を結ぶはずない。」「わざわざそんな面倒なことはしません。」しかも途中で自ら「最大のネタバレをしちゃってる。」などミステリー小説、冒険小説、犯罪小説の定石はほぼ無視されています。 けれども「好きなキャリアはキャセイ航空」で「ホテルはマジェスティック、ペニンシュラ、シャングリラ、デシュ・タニ」(勝手に分析すれば「スコタイ」「グットウッドパーク」も追加すべきだと思いますが)「●NAの食事NG」だが「タイ航空のトム・ヤム・クンOK」など主人公たちの好みに強く同意できます。 純愛部分は、佐藤正午「月の満ち欠け」と共通な甘さが漂い、この部分はまさに「純愛小説の王道」であると言い切れます。 | ||||
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何ともベタな作品。20代〜30代の男性でこういった作品をあまり読んだ事のない人にはそれなりに面白いかもしれないが、冒険小説など色々読み尽くした50代の私には陳腐な作品にしか映らなかった。 | ||||
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異国の地を舞台にした雰囲気のあるミステリー小説です。 そうなんだ~と思わせる展開が待ってます。 秋の夜長におすすめの一冊です。 | ||||
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松井玲奈ちゃんが推薦してたので読んでみた。(笑) 結論としてはアイデアもユニークで、こういう分野の本には珍しくちょっと感傷的になる部分もありとても面白かった。著者はひさしぶりで出した本ということだが、下調べもかなり詳細にしたのだろう。 もちろん設定などで無理のある部分もあるのだが、それはフィクションなのだから受け入れられると思う。 問題は文章全体のリズム、全体的なテンポが今一歩なのだ。章ごとにブツ切りされている感があり、中の世界に乗りきっていけない。 もしそれが良ければ超一級の作品、といってもいいのだけど。読んでて、勿体ないなあ、と思ってしまった。 もっとも、それは文体の話であり、小説家の力量そのものの部分であり、「それを言っちゃあ、おしめえよ」なのかもしれないけど。 でも、個人的にはすごく面白かった。最近読んでがっかりした本が多かったけど、これは読んでよかったです。 | ||||
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個人的に小説は非現実を楽しむために読むものなので、ストーリーが現実的でなくても気になりません。 ただ、ストーリーが非現実的な作品の場合、主人公なりヒロインなり感情移入できるキャラクターが欲しいのですが主人公はアラフォーにしてやれやれ系、自分では何もできないのに他人に対してやたらと偉そうで他人の言葉遣いの間違いをいちいちモノローグで正したり馬鹿にしたりとかなり鬱陶しい奴です。 その主人公が追いかけているヒロインも最初から最後まで「この女性のどこがいいんだ?」と全く魅力を感じられず。 基本、登場人物のほとんどが皮肉を言い合うことでしかコミニュケーションを取れない大人たちなので共感することも好感を持つこともできませんでした。 登場人物たちの捻くれた性格だからこそ成り立つストーリーなので仕方ないと言えば仕方ないのですが…。 マイナス点ばかり書き連ねましたが、 ページ数も専門用語も多いわりにサラサラと読み進められる文章の軽さや大づかみなあらすじの面白さは好きでした。 暇つぶしに似非アジア旅行気分を味わいたい方、中二病から抜け出せないアラフォー男性にはおすすめです。 | ||||
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タイトルにひかれて、反射的に購入。 シェークスピアのマクベスを下敷きにしている長編だが、中高年の私には、主人公の 「未成熟さ」が気に入らない。 主人公は三十代後半にもなって、高校時代の甘酸っぱい思い出をいつまで引きずっているんだ と何度も感じる。 好きなカクテルが、ラムをダイエットコークで割った甘めのキューバ・リブレなので、余計そう 感じるのかもしれない。 主人公が「図らずも」殺人を重ねる経緯も、その必然性について、全然、納得いかない。 舞台となるマカオ、香港をはじめとする東南アジアのお高いホテルの描写などは、おそらく作者の 実体験をベースにしたものだろうが、それなりに取材費をかけたことはよく理解できる。 しかし、この地域特有の「匂い」や猥雑さは、ほとんど感じられない。 ただ、主人公が出会うある人物、これがその後のリアル世界と結びついてくる件は、偶然とはいえ、 この小説の最も印象にのこる点である。 | ||||
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大人になり、妻子を持ち、仕事に追われる毎日で余裕もなく、読書から遠ざかっていた私。 書店でステキな表紙に惹かれ購入。香港を舞台にしたお洒落な生活やハードボイルドな雰囲気、感情を前面には押し出さない文体、感情を前面には出さないのにも関わらず魅力を醸し出す登場人物たちなどにグイグイ引き込まれていきました。 読書ってやっぱりいいなと久しぶりに思わせてくれました。 特に好きな場面 空港で由紀子を日本に送り届ける場面 過去の自分の体験と重なり泣けてきました。感情をあまり表に出さない中井が「泣いた」というストレートな表現で書かれているところ。この作者、うまいなあと思いました。どの登場人物も魅力的なのですが、個人的に好きなのは由紀子かなあ。 ああ、この本で誰かとトークしたい。久しぶりに読書熱出てきました。マクベスのおかげです。 あと、タイトルにもあるように、イヤホン、マクベス欲しくなってきました笑 | ||||
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書評につられて購入。最初の展開から嫌な予感がしたが、やはり初恋の相手はやっぱりでした。香港とマカオが主要な舞台ながら、あまりに風俗習慣を無視している。もうちょっとましな現地視察と現地のインフォーマットを探した方がよかったですね。間違いさがしを数える本みたいだった。その中からひとつだけ、香港で働いて所得を得れば当然現地で所得税を払います。従い主人公が日本のお役人にオレは日本国の為に税金をたくさん払っているのに、というのはお門違い。ひどい内容ながら、読み通してしまった自分に敬意を表して星二つ。 | ||||
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初恋は人の生涯にどれだけ影響を与えているのだろう。欲がないように見えてしまい、何故か場を支配してしまう主人公の振舞いは、私のような人間には理解出来ない。また、鼻についてしまう。それこそが主人公の周りの人間が感じてしまう無能感に近い。マクベスを前にして相手を憎んで愛してしまう。アジアに暮らして王になる彼は初恋を守ために手を汚す。気取り済ました奴に最後は泣けて来る。 | ||||
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アッサリのようですが、ジワーッとしみ込む忘れられない小説でした。 ぜひお奨めしたい純愛物語です。 | ||||
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途中までは楽しく読みました。 あるところ以降はほぼ流し読み。 エンターテイメントとすればそれなりに面白いし、わかりやすいハードボイルドでもある。 無茶だとか、都合がいい女の人がやたら出てくる、といってしまうのは野暮でしょう。 ハードボイルドとして楽しむ分には十分おススメ出来ます。 | ||||
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きれいな文章、飄々としたユーモア、都立高校の同級生話、雲吞麺おいしそう…… 前半5分の1くらいまでは楽しく読んでいたのに、途中から 「なぜ殺される必要があるのか」「その程度のことで殺す必要があるのか」「そもそもこの人は王になる器なのか」「伴くんはなにをカン違いしたんだろう」など、いろんな「???」が脳内を覆って最後まで腑に落ちなかった。 判くんも高木くんも、女性キャラたちも、みんななかなか素敵な人たちで最初はワクワク感があったのに 気づいたら誰もこの世界に疑問を持たずに巻き込まれていく。途中からもう勝手にどうぞな気分。 マクベスとの整合性は取れていたと思うんだけど、それ以外の整合性が取れていないなぁ。 朝日の書評で興味をもち、アマゾンのレビュー評価も高いので購入したのに にもかかわらず、私の評価はこの程度。 別の人も書いていたけれど、そういうのは珍しいなぁと思う。 いろいろ興味深い本ではありました。 表紙はすてき。 | ||||
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読了するのが凄く辛かったです。最初はIT企業のチャラチャラした若手社員だった主人公が、どんどん怪物みたいになっていくのは昔読んだ村上龍の作品風?恋人や友人との会話は村上春樹風?取り巻く状況がシビアであっても軽口を叩くのは、アメリカンハードボイルド風?でもその全てが薄っぺらい印象しか受けなかった。帯の紹介文に評論家の方が、「リアリティをもって生き生きと描かれている」みたいなことを書かれていましたが、私は全くリアリティを感じなかった。名のある大企業が子会社を使ってせこい裏金作りをするのも、それを隠蔽するために関係者を消そうとするのも、それを知った単なるサラリーマンだった主人公が何の躊躇もなく、その渦中に飛び込んでいく過程も、その間の恋愛ごとも、全て「リアリティ」とは程遠いと感じた。別に小説にリアリティが無くてもいいのだが、リアリティを越えた説得力も感じなかった。w村上風に、ハードボイルド風とIT関連を加えて、最後に恋愛を振り掛けて一丁上がり!売れ線を狙ったものの、奏功しなかった、と言ったところか。一応、馬場の書店で題名に魅かれて身銭を切って購入しましたので、辛口ですがご容赦を。 | ||||
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最初の展開はもっさりしていたが、中盤から加速してくる感じ。そういう意味では一気読みしてしまった。会話はハルキ調を狙ったところあり。しかしよくよく考えると不自然な設定もあるのは事実だ。ただ読んで損はない。 | ||||
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38歳の男が、高校生のときに出会った女を、ずっと思いながら生きていること、現実にはなさそうな話。しかも、思い出すのはバレンタインに義理と称してチョコをもらった位で、つきあったわけでもないのに、包み紙をずっと持っているのだから、ありえないだろう。と言いながら、なんだか妙なときめき感を覚えてしまうのが、男の性だ。それを「マクベス」とブレンドして、東南アジアを舞台にした国際犯罪小説にしてしまうのだから、なんてすごい腕前なんだろう。 「マクベス」も読んだことはないが、自らがマクベスとなり、未必というように、そうなっても仕方ないと流れに身を任せつつも、最後には大切な人を守る。それはマクベスの筋からは離れるが、高校時代の初恋相手と、現在の恋人という二人を守り切った主人公の、純粋な心であり、誇りなのだと想像できる。 パスポートの偽造や身代わり殺人によって、主人公にも読者にもなかなか誰が敵で味方なのかわからない。それ以上に、主人公の高校時代の初恋相手が、顔も名前も変えてどこかに登場するので、誰なのか、どういう登場の仕方をするのか、そう期待をしながら読み進めてしまう。 ハードボイルドの要素もありながら、登場人物はとても魅力的な人たちで、香港、澳門、バンコクと東南アジアの町や料理、そして風景と共に感じる蒸し暑さ、久しぶりに濃密なミステリーを読んだ。だが読後感はいたって良い。最後のシーンも洒落ている。映画にするとおもしろいかもな。鍋島冬香という名前を覚えておこう。 | ||||
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作中の登場人物が、結末を知って面白みがかける物語は傑作ではないと言っていた。これはこの作品の結末を知ってもなお、あなた達は繰り返し読み続けるだろうと作者の自信の表れのように思えた。作品は一つのカテゴリーでは説明しきれないほどのものが詰まっていて、定番な小説とは真逆の位置にあるものだと思う。難解な表現を読み解き敵を推理する要素もあり言葉では表しきれない。 | ||||
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とても面白かったです。複雑なハードボイルドですが雰囲気がすごくオシャレ女の人が読んでも気にいると思います。 | ||||
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