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十角館の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
十角館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全694件 221~240 12/35ページ
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大分県にある大学のミステリ研究会の一行は、合宿のために国東半島の沖合にある無人島を訪れる。島は半年ほど前に、主であった中村青司夫妻と使用人を含む4人が死亡し、母屋が全焼する事件が発生した、いわくつきの土地だった。大学生の男女7人が宿泊するのは、離れとして火災を免れ、建築家でもあった故人・中村氏のこだわりを窺わせる十角形の風変わりな意匠の十角館である。到着から一夜明けた二日目の朝、ホールに集合した七人はテーブルに置かれた七枚のプレートに記された文字を目にして驚愕する。 そのころ本土では、過去に研究会を退会した一人の学生宛てに異様な告発文が届く。差出人の中村青司は、故人であり事件で亡くなったはずの、かつての角島の所有者だった。告発文の謎を解くべく行動を開始した学生は、やがて未解決とされている角島の殺人事件に直面する。 本作を未読でアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』をお読みでない方であれば、できれば本書よりも先に当たられることをお薦めします。本作は『そして誰も~』にオマージュを捧げた作品であり、作品名は登場人物の口からも度々言及されます。『そして誰も~』と同じく無人島を舞台にする本作は、先行する作品に対して大きくアレンジを加えて提示された作品といえるでしょう。クリスティをより楽しむためにも、参照されている作品を先に読むことをお薦めします。 ここからは雑感です。前述の通り、無人島を舞台としたいわゆるクローズド・サークルといわれる外界と遮断された状況を扱う作品です。これに加え、並行して本土で過去の二つの出来事への調査が進行することが構造上の大きな特色として挙げられます。本作を有名にしたであろう大きな要素としては、やはり改訂版では一頁に一行として記述される有名な真相解明部分が挙げられ、ミステリ作品としての種明かしのインパクトが際立っています。キャラクターの造形に目を移すと、全般に奥行に欠ける印象を受けました。そのことも関連して無人島における展開そのものは淡泊で、事件の進行にともなう登場人物たちの心理描写も手薄に映ります。 SNSで数多くの評判を目にしたことが読書のきっかけになりました。実際に読んでみた感想としては、ミステリの魅力として重要な一要素である、読み手を驚かせるという点において秀でた作品として読むことができました。一方、ミステリという枠にとらわれずに一介の小説作品として見ると、前述の人物造形や展開の淡泊さに加えて犯行動機なども合わせて考えれば、とりたてて深い印象を残す作品ではありませんでした。 <登場人物(合宿参加者)> 【エラリイ】 男性、法学部・三回生。 背の高い色白の好青年。饒舌で自信家。キザなところがある。ミステリ研究会の会誌の現編集長。 【カー】 男性、法学部・三回生。一浪。 中肉中背で首が短く猫背。単独行動が目立つ。研究会の女性にフラれたという噂がある。 【ルルウ】 男性、文学部・二回生。 童顔に丸眼鏡の小男。茶目っ気がありムードメーカー。会誌の次期編集長。 【ポウ】 男性、医学部・四回生。 大柄で濃い髭を生やしている。無口だが毒のあるセリフを吐く。大病院の跡継ぎ。オルツィとは幼馴染。 【アガサ】 女性、薬学部・三回生。 美しい容貌。陽気で自信に満ちあふれている。性格は男性的。研究会の女王的な存在。 【オルツィ】 女性、文学部・二回生。 小柄で太めの体型。大人しい性格。劣等感が強く、とくにアガサを意識している。 【ヴァン】 男性、理学部・三回生。 控え目なタイプ。両親を早くに失くしている。不動産業者の伯父が角島を所有。準備のため先行して到着。 | ||||
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どんどん人が殺されるのが不快。そんなことで沢山の人を殺める必要があるのか? | ||||
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あらかじめかなり内容が分かったうえでの読みはじめだった。 叙述トリックがある事実。 『そして誰もいなくなった』に類似した状況設定。 本格なミステリ作品。 それらを加味し、「だったらトリック暴いてやろうじゃないか」と、色めき立たないようなミステリ好きはミステリ好きとはいえないだろう。 僕もその例に漏れず、腕まくりをして推理の舞台へと足を踏み入れ、 ……踏み入れ、見事に騙された。やられた。一本取られた。 展開に破綻はない、むしろここまで計算され、ごまかしのない作品もなかろう。 要するに魅せ方が圧倒的なのだ。 角島の住人たちが本名で呼び合わないなか、本土の人間は本名を使う。この二つの状況から、予測できる答えは一つ存在する。その仮説をもとに読み進め、まったく矛盾がない。 しかしその答えに気づけなかった。 この星5つは、その敗北宣言もかねての最高評価である。 | ||||
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ミステリーといえばこれ、って感じで必ず名が挙がるので期待していたんだけど 犯人割と早めに予想ついちゃって…。まぁ軽快な感じの文章で読みやすいですけどね。 | ||||
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「あの一行」。 読んだ瞬間、思考回路が停止し、頭が真っ白になり、理解しようとするのに時間がかかり、次のページになかなか進めなかった。 面白かったです! | ||||
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殺人が淡々と進んでいき、そこに緊迫感なんて微塵もありゃしない。 他の方も書いているが動機も弱すぎる。あと、登場人物たちの行動にリアリティーがなさすぎ。ずっと誰にも感情移入しないままエンディングを迎えました。まぁ処女作だから、しゃーないかー、とそんな感想です。 辛口ですが、なぜここまで高評価なのか解らない。 でも、トリックはとても面白いなと感じました。 | ||||
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十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を訪れた大学ミステリ研の七人。それを建てた建築家・中村青司が隣の母屋で焼死したといういわくつきの島で、学生たちは連続殺人に巻き込まれていく。これがデビュー作で87年の発表とは思えないほどの瑞々しさ。謎をはらんだ文章を浴びるように飲み込む面白さ。ぼくはミステリがやっぱり好きなんだなと再確認させてくれた一冊。 アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』をオマージュしつつ、島と本土を切り替えながら現在の事件が進み、過去の事件へと迫っていく構成が上手い。閉鎖された島のミステリに広がりと立体感を与え、多面的な見せ方と仕掛けを施している。それが集約されたあのトリックが明らかになる瞬間の興奮も素晴らしい。あらすじには驚愕の結末とあるけど、ラストよりもあの一言の方が衝撃だった。むしろ、ラストは意外とさらっとして余韻がほんのり残る雰囲気でそれもまたよかった。 ぼくにとって初の綾辻行人作品。これは確かに面白いなと唸った。文章の相性もよさそうで、館シリーズは少しずつ読み進めてみようかと思う。また、登場人物のニックネームになっている作家たちに手を伸ばすのも楽しそう。ミステリ好きな方にはぜひ一度は読んでみてほしい傑作。 | ||||
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本書は1987年に出版された著者のデビュー作にして代表作であり、30年以上経った現在でも版を重ねているすごい推理小説であると知り、読むことにした。 十角館の図や角島の図、現場見取図が挿入されていて、生原稿ではこれらの図はどうやって挿入したのだろうかと、変なことが気になった。恐らく別紙に添付したのだろうと思われるが。 著者は文章がかなりうまいと思う。著者が弱冠26才のときにこれほど完成度の高い小説を上梓したことに驚かされる。また、著者は本書を執筆する前までに、内外のミステリー小説を相当多読したであろうことが分かる。 島へ渡った7名のメンバーが海外の著名な推理小説作家の名前のニックネームでお互いを呼びあっているのは、最後の犯罪のネタばらしの際に人物の特定をぼやかす狙いがあったことに読後気がつく。総じてよく練られたプロットであり、読んでいてそんなのあり得ないと思うことはあまりなく、おもしろい小説だとは思ったが、動機や人間関係についての前提条件で、やや強引ではないかと感じた点が3点あった。 1点は、犯人が殺人を犯す動機として、恋人の理不尽な死を挙げているが、その恋人がどうして死に至ったのかについて、ただ飲み会で死んだとだけ書いてあり(恐らく急性アルコール中毒)、当時の状況の詳細な記述がなかったので、動機として弱いように感じた。恋人の死がメンバーの責任に帰すべきものであり、彼らは殺されて当然であるとは思えなかった。メンバーとて、恋人に対し殺意を抱いていたとは考えにくく、軽率な学生のノリに起因する不慮の事故であったとするならば、これほどの殺人を犯すほど恨みが募るものなのであろうか。 2点目は、島に渡った人数について。ネタバレになってしまうのでぼんやりと書くが、警察が把握している人数の記述を読んで、あれ?と思った。いくら周到に準備したとしても、島に渡ったメンバーが、島に行かなかった友人たちに、今回の島行きのことについて経緯を含めて事前に何かしら語っているはずである。であれば、事件後、刑事が部員に事情聴取した際に、何らかの怪しい点が顕在化し、真犯人特定に繋がるはずではないか、と思った。 3点目は、犯人と恋人との関係が誰も知らない極秘裏に温められたように書かれているが、本当に周囲に気づかれずにそんなことが可能なのだろうか、ということ。恋人の死に直面し、犯人が憔悴したり、飲み会のメンバーへの殺意が湧いたりしたのならば、誰かしらが犯人と恋人との関係に気づくのではないだろうか。 あともう1点、これは推理小説全般に言えることだが、これほどの長編にしなくても、もう少しコンパクトな枚数に収めることが可能ではないかと思った。ミステリー小説の公募は原稿用紙350枚以上というボリュームを要求しているものが多く、そのため冗長な会話を入れたり、本筋とはほとんど関係がない話題を挿入したりして枚数を稼いでいるように感じることがしばしばある。そんな長編の公募では、応募する側も審査する側もお互い大変なのではないか、と思うのはミステリー小説を知らない素人考えであろうか。 | ||||
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推している作家の方がこの本を読んで衝撃を受けたと語っていたので購入しました。 ミステリ小説は初めてでした。なので登場人物たちがミステリの巨匠の名前を使っているという設定を見てもあまりこうピンときませんでした。よく言われている後述トリックも私にとっては帯や他の方が言っているほどの衝撃は無かったです。 ミステリというジャンルに頭の先まで浸かっている人が読むといい感じに騙されるんだろうなぁと思います。 | ||||
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80年代の本故に平成生まれの人には馴染めないかもしれない時代背景。 フィクション推理物にありがちな設定 何もかもが古臭い でも令和のこの時代に読んでも素晴らしい作品だと思う。 大絶賛とは言わないが、本当に良作。 少しでも気になっていて興味ある人は読んで後悔はないと思う。 大分県が舞台というのもマニアックで良い(笑) | ||||
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マンガ版を読み、完結まで待てない、と原作を読むことにした。 マンガ版では犯人の動機となる恋人の復讐がクルーズの事故、原作は飲み会で飲み過ぎて、急性アルコール中毒かなんか・・。 まぁ、それはいい、だが、全く理解できないのが 誰かに「あなたの恋人はこんな酷い目に遭わされたんだよ」と確認する訳でも無く、「きっとあいつ等がこんな目に遭わせたに違いない」、と連続殺人に及ぶ犯人。 正直、微塵も同調できない。 推理小説に推理プロットでは無い人間の情緒的なものを重要視するのは邪道だろうか? 私は殺人に及ぶ犯人には、そうせざるを得ない心理を求めたい。 あぁ、この犯人はこの気持ちになったからこそ、こんな大それた犯罪を犯したんだ、と。 この物語の犯人は、自分が見たわけでもない状況を勝手に推測して恨みや怒りを友人たちに叩きつけている。 こんな犯人に感情移入は出来ない、むしろ「お前こそ、人の命を奪う権利なんかない、勝手に恋人の後を追って誰にも知られず死ねばいい」と怒りを感じるくらいだ。 ・・・小説なんて、作者の書きようで読者は何とでも取れる。 この犯人に感情移入出来ないよう、意図的に描いたのか、単にミステリに感情移入など必要では無い、としたのか? ・・・まぁ、どっちでも良い、思ったより「つまらないドラマだった」。 例え絵空事であったとしても「殺人」と言うのは重さを感じさせて欲しい、人を殺さざるを得ないを納得したい。 ちょっと前に「犬神家の一族」の映画を観た。 詳細は避けるが、犯人の保身を全く考えない、目的だけを動機とする連続殺人は私の心に響いた。 役者の演技も含め、犯人と共犯者の慟哭は涙腺を刺激した。 整合性やトリックでは無く、母が息子を思う想いが自分の琴線に触れたのだと思う(コレは人それぞれだ)。 「十角館の殺人」は「人間ドラマ」として、全く私の心に響かなかった、いくらトリックの整合性に辻褄を合わせても、ドラマとしては全く響かなかった、辻褄が合う快感を得たいなら、小説では無く、方程式でも解けばいい。 殺人を犯す動機・・・大事な要素だと思うが、この作品からそれは全く感じられなかった。 | ||||
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ってのが正直な感想。 だってこの小説の中の2つの殺人の動機が恋愛絡みだから というか殺人の動機なんて恋愛か金銭絡みの怨恨か復讐。或いは狂気かしかないんじゃないかな…と思って他のミステリー小説なるものを読む気が失せてきた。 少なくともこの作者の次の小説を手に取ろうとは思わない。 学生の頃にラノベを読んでから10年ほど一切小説を読まなくなって久々に読んだ。 その間にもアニメやドラマなどでミステリーものを見ることはあったけど。それらに比べると見終わった後の印象が薄い。 別のサイトで、大どんでん返しがある小説。衝撃の1文という予備知識だけはあったが エピローグまで読んでもその1文がどこかわからなかった。 その1文はレビューを見てようやくわかったが、個人的にはエピローグが1番衝撃的だった。 小説に詳しくないからあまり言えないが、読みやすくはあった。でも登場人物の心情や背景についての描写が薄っぺらい。 不倫だの隠し子だの生々しい話されても…ねぇ…そういうのは恋愛小説の分野なのでは? いや、コイツ怪しくね?というのも早々に目星が付く。流石にボートで往復する行動力までは読めなかったが… これで700円か…ツタヤか何かでミステリーもののアニメかドラマのDVDでも借りてきた方がコスパいい気がする。 音が出せない状況での暇つぶし用なのかな。 | ||||
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この手のジャンルの小説を初めて読みました 特にあれこれ推理などする事なく読み進めていきましたが 例に漏れずあの一行に驚愕しました 終盤エラリィくんどんどん馬鹿になっていってるように見えたのは極限状態で正常な判断が出来なくなっているからと捉えて良いんでしょうか | ||||
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無人島で起きる連続殺人。「そして誰もいなくなった」と似たようなシチュエーションでおきる連続殺人だけど、出入り不可能な絶海の孤島でもないし、密室殺人とか全員にアリバイがあったりとか、凶器が不明とか、そういう意味での不可能犯罪でもない。また計画殺人にしては運任せの比率が高すぎるようにも思う。 犯人と探偵役との知恵比べがなく、可能性を一つずつ虱潰しにしていったりもしないのが、あまり楽しめなかった。 たとえば同じ無人島でも、「そして誰もいなくなった」などとは違って島からの出入り不可能ではない。モーターつきのゴムボートでもあれば海を渡ることは十分可能で、誰かが海を渡って侵入したかもしれないし、しなかったかもしれない。舞台となる十角館は変わり者の建築家が自ら設計した風変わりな特注品で、ホームズの建築業者の話の様に隠し扉や隠し部屋、抜け道があるかもしれないし、ないかもしれない。カギにいたっては基本が壊れていて、合い鍵やマスターキーもあるかもしれないしないかもしれない。計画殺人なら、もうなんでもありじゃないか。じゃあ犯人を罠にはめようとか、部屋に閉じこもってバリケードを築いて徹底抗戦するとか、そういう対策も講じない。 メインのトリックとなるアレについても不可能とは言ってないし、ミステリーは得意じゃない私でも、そういう可能性は気づいてはいた。ただしそれ以降は検討らしい検討がまったくされなかったために、クライマックスで「実はそうだったんだ!」と言われても「な、なんだってーーー!」と驚くことはなく、ただ「ふーん」とミステリーとしての感動はない。不可能だと思われたことを可能にしたわけではなく、可能だと思われていたことが可能だっただけ。「その方法は不可能だよ。なぜなら……。どう考えても彼には不可能だ」「実はこういう方法を使えば実現できるのだよ」という、犯人との知恵比べのフェーズがないのだ。 あの人が参加しなかった理由に「部屋数が足りなかったから」を挙げていたけれど、大学生のサークル活動でそこは重要だろうか。一人一部屋である必要は無くて、足りない分は寝袋を持ち込んで床に雑魚寝で十分じゃないか。なんだったら、テントも持ち込んで屋外でキャンプしたって構わない。 またアレ自体は、復讐計画にとっては不要なもので、あくまで成功した後に自分が罪から逃れるアリバイ工作で「保険」だ。しかも失敗するリスクが大きい。部屋を抜け出している時に、心配した誰かが部屋の中を覗いただけで計画は完全に失敗する。復讐のために全てをかけてる人間としては、なんというか本気さが足りない気がするのだ。失敗する可能性が3割増えるくらいだったら、復讐者なら全員道連れに自分も死ぬという手段を取るかもしれない。 また連続殺人が始まったあとに至るも、十角館の建物や、全員の部屋と手荷物を詳細に調べようとしてないのは納得いかない。全員がミステリーファンだし、まずは隠し部屋や隠し金庫、秘密の抜け穴などがないことを確認しないだろうか?建物周辺の地面を掘り返したあとや、森の中の足跡などについても同様だ。 一人目の被害者の死亡確認を一人しかしてないのもミステリーファンらしくない。死亡確認をした人と死んだフリをしている被害者の共犯というのは、ミステリーなら定番ではないか。 犯人の動機についても終盤まで明かされないのはまあいいけれど、でも交友関係は普通にチェックするよなあ。 あとはまあ、宿の持ち主、宿泊の手配をした人、事前に到着して準備する時間があった人、体調不良を理由に自室にいる時間が長い人なんかは、一番怪しいよね。おや? | ||||
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レビューや中学生の息子がはじめてちゃんと読んだ小説でめちゃくちゃ面白かったと言ってたので普段、SF中心にミステリー以外しか読まないのでたまにはミステリーも良いかと思い、日本のミステリー作品の中でも名作と呼ばれているので一気に読みました。が、これが名作ですか??読ませる文章は本当に巧妙だとは思いますがトリックも何もほとんどなくて最初にこいつが犯人だろうなって思った人物がそのまま犯人で最後一気に述懐モードで犯人の解説が入って終了。え??て感じでした。ネットでの評判も良く名作と言われてるものがこんなんならミステリー小説は今後読まないかな。自分の趣向にあってないだけかもなんで星は3つにしときます。そもそもの犯人の動機もよくわからないし。 以下、ネタバレあり。 彼女を飲み会の3次会においといて自分だけ先に帰ってしまった癖に復讐とか意味不明だけど殺人鬼の心理なんてそんなもんか。完全な逆恨みで彼女の親友まで殺してしまうとかそういうところも腑に落ちないしくだらないなと思いました。 | ||||
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商品はとても綺麗ですぐに到着しました。 しかし、当方のミスで、持っている本を注文してしまい、返品の問い合わせをしたら、すぐに対応してくださり、お礼の短いメールを送ったらさらに丁寧な返品方法が記載されたメールをくださいました。とても信頼できる出品者です。また利用させていただきたいと思います。 | ||||
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ミステリを読むのは久しぶりでしたので、間違いのないものを読みたいと思い手に取りました。激しく動く展開、臨場感溢れる会話劇が大変面白く、3時間半ほどで読破しました。 ただ、犯人の動機、犯人の犯行手順、ラストシーンの平凡さが小説の読後感をいまいちにしてしまっています。 過度に期待しすぎたせいでしょうか。 他のレビュアーさんが言う「一文」も、動機とあいまって「拍子抜けな種明かし」に思えてなりませんでした。 楽しい読書体験であったことは間違いないのですが、納得がいかないという気持ちがあるのも確かです。 | ||||
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言わずと知れたミステリーの傑作の一つ。 どんでん返しを演出するために、様々なミスディレクションが置かれ、まるで読者が袋小路に迷い込むのを楽しんでいるかのような、小気味いいストーリー展開は、まさに天晴の一言。 星1つを減じたのは、壮大な殺人計画にしては動機が今一つありきたりすぎたところ。 | ||||
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"僕にとって推理小説とは、あくまで知的な遊びの一つなんだ。小説という形式を使った読者対名探偵の、あるいは読者対作者の、刺激的な論理の遊び。それ以上でも以下でもない。"1987年発表の本書は著者デビュー作、館シリーズ1作目にして、新本格ブームを巻き起こした傑作ミステリー小説。 個人的にはミステリーは普段あまり手にとらないのですが、ミステリー好きな友人に必読!とすすめられた事から手にとってみました。 そんな本書は、大学のミステリ研に所属する7名の男女、それぞれミステリー作家の名前を仲間内のニックネームにするメンバー達がかって悲惨な事件のあった孤島をおとずれる所から始まり、1人、また1人と連続殺人が起こるわけですが。 1986年を舞台設定にしている本作。ワープロが貴重で、スマホもない学生たちの描写は今では牧歌的で古臭く感じてしまうし、また仲間内でミステリー作家の名前で呼び合うのにも中二病ぽさを感じてしまいながら読み進めていったのですが。。六日目第十章の『最後の一行』に"え?"と見事に騙されました。そして最後まで読み終えた後にもう一度読み直して【張られていた細かな伏線の数々】に唸らされました。これは確かに面白い! また、イメージするしかないのですが。本書発刊当時の状況。現代の社会派情勢をリアルに反映し犯行の理由づけにする『社会派ミステリー』が流行する一方、その対極。時代がかった舞台やあやしい登場人物が集まる中、トリックを考案し読者を欺く古典的な形式の『本格ミステリー』はパターン化【最早トリックがすべて出尽くし、滅んでいくのか】と言われていた時代において、当時弱冠26才の著者が本書で与えた衝撃、そしてバッシングを受けるも結果、現在はむしろ『新本格ミステリー』として主流になっていることを知り、その凄さを考えたり。 アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』好きな方へ。また新本格ミステリーの原点的一冊としてもオススメ。 | ||||
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死の描写もライトだし誰にでも楽しく読めるんじゃないかと。 キャラクターや展開が上手にまとまりすぎてる感じがしました。 ミステリファンにはちょっと退屈かも。 | ||||
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