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ゴーストマン 時限紙幣
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ゴーストマン 時限紙幣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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面白いと思います 買って損はないと思います 以下ネタばれあり ただ、 面白いと思うからこそ、かなり現実的な犯罪小説だからこそ・・・ 主人公の設定はいいんです いかに才能があろうが、特技が秀でていようが それこそ設定ですので、 でも 過去の負い目を背負うことになった事件ですが、 全く不必要なパスポート提示 これはありえません いかに話の流れをつくろうとも、不必要すぎます そのあとの話を作るためとしても興醒めです そして現在の事件 FBI捜査官がずっと単独行動をとることはありえません レベッカとの関係を読者に暗示する 何らかの布石にしたかったのでしょうが・・・ そして何より ロシアンルーレット・・・ ギャグにしか思えません もっと現実的にウルフと向き合うシーンは描けたと思うのですが・・・ とはいえ、とても面白かったといえます 麻薬の過剰摂取で夭折されたとのことですが、 残念でなりません ご冥福をお祈りいたします | ||||
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主人公は過去に失敗をし、そのために仕事を引き受ける物語です。 主人公がよくわからない。もう一つ話の内容も分からない。 このようなまま話は続きます。 途中で読むのをやめようかと思う時もありましたが、最後まで読みました。 よくわからない、面白くなかった、のが感想です。 | ||||
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紙幣が爆発っていうのがよくわからない。 いったい、どんな仕組みなの? | ||||
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タイトルだけでもネタバレと言われてしまいそうですが、 強盗団の一人で高度に専門的、しかも文章が書ける、という 人物が語り手で、主要登場人物。主人公と呼ぶのが普通かもしれないけど、 せっかく自分への思い入れを書きすぎないようにしているのを 大きく評価したいので。(「事件」が終わってから、自分の生い立ちが 書かれているが、私としては必要を感じません。) 「自己破壊欲」ということの説明をしているとも言えますね。 何のこと?と思われそうですが、構成が巧みなので、読んで十分楽しめます。 | ||||
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過去に大きな失敗をしでかした犯罪者。その遺恨から断れない依頼を受けてしまった男の話。 ゴーストマン、ホイールマン(逃がし屋)、ボタンマン(荒事師)などの用語を見るだけでクールな犯罪小説の予感がする。 話自体は二転三転の展開がありスリリングで楽しめる。アクション要素は多くはないがスパイスとしてよく利いている。 著者自体は急逝され、続編は1つだけ。2017年9月8日に続編が刊行されることが決まったようです、歓喜。 最近、シリーズものの翻訳を途中で止めるケースが多くてウンザリです(特にハヤカワ文庫)。 | ||||
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本作品は、「犯罪」を描くことに徹し、余計な色恋沙汰や友情などの人間模様の描写を排除した、新感覚のクライム・ノベルだと思います。 そもそも、本作品の騙り手である「私」は「ゴーストマン」と呼ばれ、犯罪者の姿を世間の目から消すことを生業としている。 この姿を消すことは、自らにも課しており、小説の本文中にも、本名はおろか、素性も明らかではない(少しだけ明かされる部分はあるが)――という設定。 今回、ゴーストマンが請け負ったのは、二人組の強盗がカジノから奪った120万ドル紙幣を奪還することで、事件そのものの抹消でした。 この紙幣は、副題にあるとおり、時限爆弾が仕掛けられており、何もしないでいると、48時間後には爆発するという。 つまり、48時間以内に解決しなければとならないという、タイムリミットが作品を盛り上げます。 ゴーストマンとしては、それほど興味を惹かれる仕事ではなかったが、雇い主の犯罪組織の大物に「借り」があり、断わることはできないのでした。 その「借り」とは、5年前に請け負った仕事での失敗だった…。 かくして、 1.現在進行中の事件──120万ドルの行方はどこか?と、 2.5年前の事件──どんな失敗を犯したのか? が、交互に描かれていきます。 とにかく、精緻かつテンポの良い文体には、緊張の糸が途切れることがありませんでした。 どこまでが本当で、どこからが著者の想像か分からないくらい説得力のある「犯罪」に関する知識や描写に、興味が尽きることはなく、十分に楽しむことができました。 特に、ラストの一行は、物語全体を引き締め、鮮やかに決めてくれたと思います。 大いなる才能を持った、この若きミステリ作家の、今後の活躍を期待しています。 | ||||
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※削除申請(1件)
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「呼ばわる」? 「すべらか」? 「まぎれない」? どこの地方で今も語られている言葉なのだろうか? 作品自体は面白かっただけに、申し訳ないが、いくつかの個所で翻訳のセンスに腹立たしくなった。 原作のネイティブな英語がそんな風な言葉のチョイスをしているのだろうか? 正直、これを翻訳した人はおじいちゃんだと最初思いました。 しらべてみるとおじいちゃんと呼ぶには失礼な年齢な方でした。 そんな翻訳のハンデものともせず、この物語はおもしろかったです。 すでに二作目の「ゴーストマン」シリーズが進行中のようですが、日本で発売に際しては別の翻訳者にしてもらいたいです。 | ||||
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顔、髪の色、喋り方、指紋とすべてを消し去り偽名とニセのパスポートを自在に操る「ゴーストマン」。フリーの犯罪者であり、組織には属さず報酬と中身で仕事を選んできた。しかし、今回は過去に踏んだドジのおかげでシアトルを牛耳るドンのためにタダ働きをするはめに・・・。 しかも、この仕事はアトランティックの大ボスの縄張り荒しであり、どちらを立ててもうまくゆかず、ボス同士も結託しているような、対立しているような微妙な加減。しかし、この2大勢力を巧く利用して大金を得た上で、48時間後に再び「ゴーストマン」として身元を秘匿した存在に戻れるのか?、という犯罪小説。 期待の若手作家らしく、瑞々しい文体をスピード感溢れる展開はリズムよく流れてゆく。細かすぎると言われそうだが、SIMカードで位置を特定されてしまうので1通話ごとに捨てていく携帯電話の数が尋常ではない。そんなにたくさんの携帯を仕入れた記述が見当たらない・・・。 | ||||
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私の思う良いエンターティメント小説は一気に読んで、読後は「あー面白かった」と本を閉じられるものである。この小説はまさにその通りの本であった。ノワール小説好きの知人に勧められたのだが、人に勧められると期待値が高すぎてがっかりすることが多いため、恐る恐る読み始めたところ一気に読んでしまった。主人公が事件にかかわる原因となった過去の犯罪と現在進行の犯罪が交互に語られていく構成が個人的には飽きないポイントだった。次の作品を待ち望む。 | ||||
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「なによりおまえが得意にしてることをやってほしい」と彼は言った。「すべてを消すんだ」 上の一節が、「ゴーストマン」のなんたるかを端的に表わしている。 犯罪の痕跡を消し、みずからの存在を消し、すべてを消す――それこそが犯罪集団でゴーストマンが求められる役割であり、主人公の仕事だ。 「すべてを消す」なんて、うーん、しびれますね。かっこいいです。 主人公の「私」が昔の借りを返すために時限紙幣の奪還を目指す「現在」と、その借りを作ることになった事件を描く「過去」が交互に進行します。 「私」はどちらの時間軸でもゴーストマンとして活躍しますが、最大の武器はなんといっても変装です。完全に他人になりきる完成度の高さは「変身」と呼べるほど。 その特技を活かして、誰にも正体を悟られずゴースト(幽霊)のように粛々と仕事をこなす――のかと思いきや、そうでもない。 わりと存在を知られているし、派手なカーチェイスはするし、「あるもの」を壊しまくるしで、意外とアクションが多い。 それがゴーストマンの「マン(人間)」の部分であり、作品に躍動感を与えている。 また、一人称でありながら「私」は自分の内面をあまり語らないが、ことばの端々からは滲み出る人間性が感じられる。 「ゴースト」と「マン」をひとつの体に宿した主人公のキャラクターこそが、最大の魅力であると思う。 | ||||
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前評判が高かったので、期待を裏切られないといいなあと思いつつ読み始めまたところ、どんどん引き込まれて一気読みでした。盗まれたお金は48時間で爆発してしまう紙幣というタイムリミットもので、まずドキドキ。主人公は犯罪の後始末人という設定で裏社会が描かれていたり、昔の事件がからんできたり、ハードボイルドなんだけど主人公がちょっとお茶目な面を見せたり。本国アメリカでたくさん賞を獲得しているのも納得。若い新人作家さんとのことですが、今から続編が楽しみです。 | ||||
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冒頭のアトランティック・シティのカジノ襲撃シーンからぐいぐい話に引き込まれる。 主人公に依頼される金の奪還、裏社会のボスのウルフとの対決、FBIの追跡、それに5年前のクアラルンプールの銀行襲撃事件が絡むストーリー。スリリングで息もつかせぬ展開に主人公と一緒に48時間を一気に駆け抜けた感じがする。 連邦準備銀行の新札に仕込まれた爆薬が48時間後に炸裂する、という設定がまず新鮮。 犯罪計画の立案者であるジャグマーカー、金庫破りのボックスマン、逃走車の運転手をつとめるホイールマン、銃を手にするボタンマンといった各犯罪プロの立ち回りも面白い。 主人公の役割は、犯罪の下準備や情報収集につとめ、最後は自らの存在を消し、仲間の存在を消す手助けもする「ゴーストマン」。 ギリシャ文学の翻訳が趣味の犯罪者、というのは初めてではないだろうか。 「これまで生き残ってこられたのはどこまでも注意深かったからだろう。私はひとりで暮らし、ひとりで寝て、ひとりで食べ、誰も信用しない」 田口俊樹氏の翻訳は最高にかっこいい。 お約束の男女の恋愛沙汰がないにもかかわらず、これだけ読ませる本は珍しい。余計な心理描写も、情景描写もない。どこまでも乾いた語り口で一気に読ませる著者の力量が、新しいノワール・ヒーローの誕生を予感させる。 期待にたがわぬ面白さ。今年のイチオシです。 | ||||
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評判通りの息をもつかせぬ展開に、一気に読んでしまった。与えられた使命に対して、使える時間はわずか48時間。そのタイムリミットの中で何ができるのだろうとハラハラしながらも、テンポよく進むストーリー展開に引き込まれた。そもそも銀行の紙幣が時限爆弾のような役割を果たすとは思わなかったし、現代のツールを活用した犯罪事情を垣間見せられ、久しぶりに興奮した。主人公は駆け出し当時に自らが引き起こした失敗から学び、今では、当時の雇い主に対する借りはあっても、対等に、いやそれ以上に渡り合えるフリーランスの「ゴーストマン」として生きている。犯罪者? 強盗?そのどちらでもない。ゴーストマンとしか言いようのない新しい存在感だ。 本作を読んで、すぐにこの主人公の続編を読みたくなった。新キャラクターをこの世に送り出したロジャー・ホッブズという作家の力量は、凄いものだと思う。読み進めながら深まった謎もあるのだが、それは次作以降で解明できるものだと大いに期待している。今年一番面白かったミステリーだ。 | ||||
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冒頭の掴みはOKですが、その後の展開が面白くない。ドンデン返しもなし。 | ||||
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冒頭の強盗シーンから主人公の1人称への一連の流れで掴みはOK。期待が高まります。 しかしそこがピークでした。 個人的に主人公があまり格好良く感じられなかったからでしょう。 ハードボイルドにしてはしゃべりすぎる。洒落た軽口ってわけでもないし・・・。 行動が行き当たりばったりで、毎回ドタバタしてる。 特技の変装のすごさが読者には伝わらない。 嘘っぱちでもいいから、納得させるようなテクニックなり小説的なウソで楽しませてほしい。 とてもじゃないがクールで凄腕の犯罪人とは思えなかった。 現在と過去で最後まで平行して語られる構成は煩わしいだけで必要だったのかな? それなりに楽しめましたが、「25歳・天才・ミステリランキング席巻」 なんて煽り文句は虚しく、いわゆるハイプってやつじゃないですかね・・・。 | ||||
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前評判のわりには大した内容ではなかった。筋書きは面白いが登場人物のつくりがイマイアチ。 | ||||
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時限紙幣、などという名で経済犯罪小説と思う人もいるかもしれないが、純粋に強盗小説である。 ゴーストマンという犯罪の後処理屋が、究極の勝負を挑む話。 アクションあり、ミステリーあり、犯罪豆知識あり、となかなか読ませる小説です。 よく取材されているし、出てくる登場人物も立っており、飽きずに読める。 くだらないラブシーンがないのも評価できる。 欲を言えば、もう少し悪役との対決を描いて欲しかったが、犯罪小説ものとしては間違いなく一級品だと思います。 続編に期待が昂まる一作です。 | ||||
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英国推理作家協会スティール・ダガー賞受賞作である。 カジノ襲撃の方法は三つある。 しかし昔からあるやり方で正面突破しても、今ではハイテクの音がしない警報が鳴り響きドアから出た時には重武装の男たちが40人位外で待っている。 チップをごっそりいただく方法も、最新テクノロジーでは計算しやすいようにチップにマイクロチップが埋め込まれており、たちどころに居場所がつきとめられる。 だから一番現実的なのは、カジノに輸送中の金を強奪する方法だ。 つまり現金輸送車を襲うのだ。カジノには現金輸送車専用の駐車施設などない。カジノの裏口か脇の出入り口に停められるのが一般的なのだ。 強奪犯モレノとリボンズはドラッグを吸い気分を高揚させながら、「アトランティック・リージェンシーホテル・カジノ」の駐車場で輸送車の到着を待つ。 しかし難しいのは逃走すること。二分で仕事をかたずければOKだ。 この大仕事は一匹狼やチンピラ二人組に出来ることではない。 「立案者」(ジャグマーカー)がすべてを設計しつくして完璧に可能になる仕事である。 <この手の仕事では最初から最後まで、タイミングも大詰めもきわめて厳密なシナリオが書かれる。><計画した男がすべてを知っており、すべて差配する。> そして強奪し逃走に成功した後、関係した人間たちすべての存在を消してしまうのが「私」こと<ゴーストマン>の仕事であった。 リボンズたちの眼前で現金輸送車から台車が降ろされた。<モレノの銃が腕の中でやさしく跳ねた。> 一発目の発砲から三十秒で百発を超える薬莢がころがるまでが詳細に描写される。襲う側と襲われる側の死闘。すさまじい緊張感で展開される銃撃戦は細部まで濃く、リアルでリズム、テンポもいいがパワーが凄い。すさまじい。 <四人の人間が死に、百万ドルを超える現金が盗まれたのだ。> 今回の事件に関わりのない「私」(ゴーストマン)に「立案者」(ジャグマーカー)から連絡が入ったのは事件の二時間後だった。 リボンズが奪って逃げた金は「連邦政府の爆弾付の金」だと言うのだ。 「時限紙幣」とは連邦政府が毎日発行する新札にある条件を満たさないと爆発し使用できなくする、ハイテクノロジーな仕掛けをしているという。四十八時間の時限爆弾。 この仕組みは、新札は必ず旧札と交換することにより市中で流通する金の量を一定にしてインフレを防止しているのだという。悪党が輸送中の新札を奪って市中に流せば一ドルでもインフレになる要因となるからだ。 こういう細部のリアリティで描き出される全く知らなかった世界が出現しその描写力に圧倒される。 「立案者」マーカスは「私」に四十八時間以内にすべてを<消せ>と命令する。 「私」は過去、彼に借りがあったのだ。 この「プロローグ」はたったの四十頁でここまで描ききる密度の濃さ。第三の銃弾の謎、リボンズは逃げたのか、絶妙な導入部である。 物語は動き始める。五年前に「私」が借りをつくってしまった事件と現在が交互に語られる。 タイムリミットでサスペンスをもりあげ、登場してくる人物がどちら側の人間か分からないスリルと裏切り。 ミッションを終結して「私」が消え去るまでドラマを重ねて緊張感を最後まで持続させるのは見事である。 「私」は自分を消すプロだが、油断せず一人暮らしはあたりまえ、徹底した自己管理能力にたけた男だが、恋もせず完全孤独の世界に生きる男として描かれる。 そしてラストまで続く激しいアクションの連続とパワーはすさまじく、静から動への場面転換のめまぐるしさ。緊迫した戦いが最後まで連続する。 サスペンス小説であり冒険活劇小説の「序章」として、読後大きな満足を得られる傑作である。 | ||||
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