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蟻の菜園 -アントガーデン-



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蟻の菜園 -アントガーデン-の評価: 3.74/5点 レビュー 54件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.74pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 1~20 1/3ページ
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No.54:
(2pt)

共依存とは

最後に「ああ、すごく良いタイトル、さすが」と回収されて終わる意図なのでしょうが、私の思う共依存に姉妹の関係は当てはまらないし、かといって「蟻の楽園」の方にも当てはまらないと思います。南米の〜に関しては(あったとして)これは共生と呼ぶべきであり、人間のように大脳新皮質もなく、複雑な感情や親密な親子関係、通貨のような価値を抽象化したもので生存に必要なものを得る手段も持たない蟻や植物に「生存に有益ではないこと関係を維持し続ける」という現象が起こり得るはずがないと思いますが、いかがでしょうか。
(以下ネタバレあり)
さてこちらの主人公は、わずかなコネから引き寄せたやたら顔の広い人に発した「信念の一言」がその人に刺さったという設定で、色々と便宜を図っていただけるわけですが、それだけではなく「足で稼ぐ」という地道な活動が描かれているので、まぁそんなこともあるかなとは(一応)思えました。
どちらかというとメインはそっちになってしまっているのですが、この小説でもっと丁寧に描くべきだったのは、主犯(妹)が普通の人生を取り戻す過程と、人並み以上の環境を手に入れてなお犯罪に至ってしまう経緯ではないかと思わずにはいられませんでした。
彼女はほぼ姉としかコミニケーションがないネグレクトに当たる虐待を受けていますが、その彼女が「人の顔色を伺うのが常である」機微に長けた美人であったとはいえ、多重人格であるという複雑な性質も抱えながら、のちに経営者として成功する夫と若くして結婚するに至るほどの社交性をどのように獲得したのか。なぜなら彼女は物心つく一番の情緒の成長時期に、母が不在で、親子間の親密なコミニケーションを経験していないわけです。かと思えば、安寧かと思われる生活の裏で、姉との再会で精神不安定となり、連日パチンコに通ってお金を使い込み、それをカバーするための借金が膨らんで行くわけですが、なぜ夫はこの妻の人格の変化とも思われる行為に気がつかないのか?果てに、複数人と付き合い・結婚をチラつかせて金を引き出す、という詐欺的行為に至るわけですが、さてこのようにある程度時間と知能と作戦が必要と思われる行為を働くほどの社会性は(しつこいですが)いつ・どのように身についたのか?私は非常に興味があります。
そこにこそ、このストーリーを成り立たせる肝があると思うのですが、そこは教師の言うことを聞く美人で、体を与えることに抵抗がない、というぐらいしか伝わってこなかったので、この話は果たして成り立つのか?と感じずにはいられませんでした。
それにしても、結婚詐欺を働く中で行為が必要となり、好意を抱かない人との行為によりフラッシュバックが起きてギャンブル依存になったならまだわかるのですが、あれだけ慕っていた姉と会えるようになったことで精神不安定になると言うのは、私には計り知れない何かがあるのでしょうね。姉がいない時代に性的虐待を受けたことの方がより大きなトラウマのように描かれているので、そこにも違和感があり、高い必然性を感じません。そもそも、この犯人が多重人格である必要性があまり感じられず、むしろ結婚生活を送る上で、さらに結婚詐欺を働くにあたっては、相手に不信感を持たれ不利に働くとしか思われない保護者人格(ガーディアン?ですか?)の存在は不自然に感じました。なので、わたし=姉と読者にミスリードさせて「あっすごい」と思わせたかったのかな、最初からそれが目的だったのかな、というとってつけた感を感じてしまいました。
でもやっぱり思うのは、犯罪の源流は児童虐待、が平成の推理小説のスタンダードなんですね。嫌な時代です。
蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)より
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No.53:
(5pt)

どの小説も感動

蟻の菜園 柚木裕子さんの作品は、まとめの部分に物語を要約された題名が書かれていると、小説を読み終わるたびに、感じることが出来ます。
また、作品を読み終わると納得するものです。
最初から、様々な表現や描写や人間のエゴや傲慢さや強い者や弱い者、あらゆるものが登場しますが、それがグダグダしたものではなく、読み手にとって、非常にわかりやすく明快に伝わってくるところも、柚木さんの作品の素晴らしいところだと、いつも感じます。
そして、世間や国家や政治に一石を投じるものである事、それが小説により発信できる事の素晴らしさ。いつも、いろいろな事を考えさせられると同時に、その緻密な調査と勉強と情報収集の素晴らしさから、生まれていると言う事が、一つ一つ別な切り口で描かれている作品ごとに感じられる素晴らしさだと思います。
これからも、たくさんの作品を世に出して頂きたいと思います。
全て読まさせていただきます。
そして、感動させて頂きます。
これからも頑張ってください。
応援しています。
蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)より
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No.52:
(3pt)

児童虐待がもたらしたもう一つの事件

男から金を巻き上げる美貌の女詐欺師。大人しくて地味だった女が、なぜ詐欺師になったのか?

その事件を追うフリーライター。謎を探求していくうちに、東京から千葉、そして東尋坊へ。
地道な捜査が、どこか懐かしい、古き良き時代の推理小説という感じでした。

後半で一人称「私」が出てきますが、それは一体誰か?
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4041066611
No.51:
(5pt)

まだ全部読んでないけど

まだ全部読んでないけど、結構引き込まれる。
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No.50:
(3pt)

プレゼント用 良かったとの回答

プレゼント用 良かったとの回答
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No.49:
(4pt)

面白かった!

出版社で働く女性フリーライターの視点ではじまり、結婚詐欺事件を入り口に容疑者となった43歳の美人介護士の生い立ち・人生に深く入り込んでいくミステリー。

特に、二人称の語りの部分がとてもよかった。
二人称語りの時にでてくる「私」は誰?と思いながら、読み進めていけるのが面白く引き込まれた。

先読みしてしまう性分ゆえ、途中から最後の展開が読めてしまってその点が少々残念だったが読み応えのある文章によって最後まで一気に読ませてもらい、満足です!
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No.48:
(5pt)

蟻の菜園がタイトルじゃなくてもいいが、名著

内容を知らずに、柚月裕子作品というだけで読み始めたが、やはり柚月作品特有のスピード感やディテールにこだわった描写が惜しげもなく散りばめられている。途中、二人の姉妹の境遇、あまりの悲劇的なストーリーに、読み進めるのを躊躇する場面もあったが、柚月作品の上手さは、そうした悲劇的な場面でもほんの少しの光明を消さずに、読み進めさせてくれる点にある。暗いけど、暗黒では無い場面設定には感嘆させられた。蟻の菜園というタイトルにはあまりピンと来なかったが、柚月裕子作品の面白さが十分に感じられた。本作は名著だと思います。
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No.47:
(5pt)

非常によく管理されており満足しています。

販売先の管理に感心します。また、購入したく思います。
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No.46:
(5pt)

迅速丁寧な対応で受け取った

大変丁寧で受け取った商品にも満足しています
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No.45:
(3pt)

納得の読み心地

読み始めて止められず、2日で読了。
柚月作品らしいスピード感と理解しやすさ、
そして予想しながら、予想とは外れた展開など、
検事シリーズを除いたら、かなり上位に来る作品であった。
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No.44:
(3pt)

リアルさと違和感

凄惨な家庭環境の描写で途中で読むのを止めようか、とも思いました。実際、非常にリアル(決して絵空事ではなく現実にまちがいなく起きている事)な、内容のせいもあるでしょう。社会問題の提起ではあるでしょうが、しかしながらエンディングには明らかに違和感を覚えました。
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No.43:
(3pt)

残念でした

著者の作品を4つ読んで、好きなところ好きでないところがはっきり出てきました。しかし4作品では判断材料としては不十分と思い、最後の作品としてこれを読みました。結果、これは5作品中5番目でした。好きではないところが終始もろに出てきてしまいました。それは、人間描写、心理の浅さです。登場人物全員がステレオタイプで、次にこの人が何を考え何を言うか予測できてしまう。そしてほぼ予測通りの台詞と行動。また津田さんも片芝さんもどうしてこう昭和男的ワンパターンなのでしょうか。態度はやや粗野で言葉は乱暴だが実があり仕事はできる。津田さんと片芝さんが出てきた時点でほぼ読むのをやめようかと思いました。福井県の与野井さんと山村巡査長の徹底した善人ぶり、慈悲深さもまた然りでした。批判ばかりで申し訳ありません。作者の才能と努力には敬服します。ぜひ将来の傑作をお待ちします。
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No.42:
(3pt)

チープさはあるけれど

ところどころチープな印象も受けるけど最後まで一気に読ませますよ
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No.41:
(4pt)

尻つぼみ感がやや残念でした

佐方シリーズ、虎狼シリーズで作者にはまり、次の段階で本作品を読みました。作者の筆力は本物で、当作品も児童虐待という重いテーマを扱う力作かとは思いますが、妹から姉への間違い電話の件が誰への電話だったのか警察が質さない点が疑問だったり、解離性人格障害の件の必要性が感じられなかったり、パチンコ依存症への過程が短絡的だったり、前半部分と比較すると後半での尻つぼみ感が拭えず、やや残念でした。
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No.40:
(4pt)

蟻の菜園

面白かったです。柚月さんは刑事物と言うイメージが強かったのですが、この本を読んで、変わりました。何か、もっと深い人の悲しみと繋がり逃げ場の無い苦しみ。そんな生きて行く上に少なからず、誰にもありそうな事を掘り下げ書いた小説で、私は最後まで入り込めました。蟻の菜園、タイトルがグッと来ますね
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No.39:
(4pt)

結構、重いんですよね!

この作家を少し誤解していたのかもしれないようだ。なぜかもっと娯楽志向の強いイメージを持っていたが本作を読み、かなりシリアスと言うか社会問題を取り上げた作品も上梓され、しかもその完成度が高い事に驚いている・・息抜きのつもりで読んでみたが、良い意味で裏切られたような気がしている、完全に私の認識が間違っていたようだ(笑)
 ただ、強いて言うならば、伏線が込み入って重々しい展開の割には結末が何故か性急な印象は否めず、さらに表題の意味も何となく違和感が有り全体的に呆気なさを感じている。
 ストーリーも構成もさすがと思う処も多かったが、少々残念だったかなぁと思っている。勿論、読み物としては面白い事は間違いなく充分に楽しませてくれる貴重な存在である。
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No.38:
(5pt)

やっぱりこの作家の本は面白い。

フリーのライターが新聞記者や警察の協力も得て難事件を解決する物語。
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No.37:
(1pt)

駄作?

これまでの作品は秀逸やったのにどうしたこの展開

解説もここまでホメテはずかしくないのかね

ユズキさんもうやめる。
蟻の菜園 ―アントガーデンー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:蟻の菜園 ―アントガーデンー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.36:
(5pt)

みんなで考えるべき課題が描かれている

偶然ですが、最近、起きているネグレクトの事件を連鎖的に思わずにいられませんでした。
柚月さんの作品のストーリー、展開、構成は、さすがと思わずにいられません。
読んでいてドンドン惹きつけられてしまいます。と同時に、多くの人がこのような児童虐待の深さや、根源、課題について考えるべきだと思いました。
蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)より
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No.35:
(2pt)

勉強不足

最初は引き付けるところもあります。
不幸な姉妹の物語という流れです。

ただ最後は、解離性障害(DID」という結論になります。
しかしDIDは、アメリカでも日本でもまだ精神科ですら、否定する精神科医も多くいて
犯罪を犯したとき、無罪というのは難しいです。
日本では、DIDは刑法39条では通用しません。

犯した罪はやはり、償うことになります。
医療刑務所で・・・と書かれていますが、改善されれば普通に刑に服すことになる
ことでしょう。

作者の勉強不足でしょうか。
最近はDIDをトリックのように使い、小説にされている方が多く見られます。
しかしDIDは精神疾患ですから、安易に扱ってほしくないです。

たとえDIDになるきっかけ(この小説の場合、父親の虐待)は当てはまりますが
結局はギャンブル依存症でという方向でのほうが現実味があります。

作家さんの勉強不足ということで、★は2にしました。
蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)より
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