■スポンサードリンク
蟻の菜園 -アントガーデン-
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
蟻の菜園 -アントガーデン-の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よくできたミステリーだと思う。 感心する。 重箱の隅をつつくような難癖つけるやつには「そんなら、あんたが書いてみなさいよ!」と言い返してやりたいね。 凡百のサスペンスやトリックでごまかすのではなく、きちんと人間の情念が深部まで描出されているところに並々ならぬ才覚を感じる。 しかし、同じ作者の近作『ウツボカズラの甘い息』と同じく、タイトルと装丁は明らかな失敗だ。 この出版社から出ているこの作者の本には校閲ミスも目立つ。 そんな瑣末事で作品の良さを減殺しているとしたら、とても残念だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
雪の東尋坊のシーンあたりではかなり期待したのだけどなぁ。 最後の方になって、犯人の〝直接的な動機〟となるギャンブルなどが浮上してきて、ありきたりな結婚詐欺殺人に至る。説明というか「あらすじ」のような文章でありきたりな話がつづられるだけ。 そして大事な登場人物二人の関係が〝共依存〟と書かれてるのですけど明らかに誤用でしょうね(笑) 頼りあってお互いが破滅する事態になれば共依存、ではない。 〝共依存〟とは言いかえれば人間関係へのアディクションである。相手との関係に対して嗜癖する。出てくる姉妹は共に同じ相手からの暴力に耐え生き延びた、その先にまでいったから関係を保ち続けているのであって、その関係性は明らかに嗜癖=アディクションではない。 また、中途から出てくる人称による叙述トリック的なもののオチも解離性人格障害、ではなぁ。 しらけます。 なので、とても評価は出来ません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
臨床真理に始まり、佐方シリーズの法廷物も全て素晴らしく 大好きな作家さんです。 今作もサスペンスという形式では ありながら、児童虐待に対する国の責任を追及するべく 強い意思が根底にあり、深く感動しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても良かったです。 途中からぐいぐい引き込まれて 続きが気になり一気に読んでしまいました 最近呼んだ中で一番のおすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サスペンスと銘打っているのにただのドキュメンタリ。 「このミス」マークはついているが、ミステリファンは満足しないと思うので注意。 表紙買いする方へ。 帯や背表紙で「連続不審死事件」を押し出しているにも関わらず、 「事件」に関する部分はほぼ描かれていない。犯行に直接関係した部分には 「意外性」も「驚きの事実」もないので、過剰に期待してもいいことはない。 キャラクターについて。 主人公やその周りの人物がみな無機質で感情が一切読み取れない。 現実味がありすぎて、魅力が足りない。 読み手は誰に感情移入すればよいのか、最後まで迷ってしまう。 主人公が探り、迫る「ある女性の過去」の記述について。 ほぼ状況の羅列のみではあるが、比較的読み進めやすかった。 ただし、読み手の同情を煽るだけ煽っておいて、 「勧善懲悪」とはならないので、フラストレーションが溜まる。 ストーリーの進み方。 非常に不満。先の展開が簡単に読めてしまう。 既に分かっている展開を主人公視点から なぞる部分が異常に多い。これは苦痛。 ここの削り方でもっとスリムな本になったはずだ。 ここがいい、と他人に勧められる魅力がない。 とくに、物語として出版しているのに、 登場人物になにも感じなかったのが痛い。 「等身大だけど懸命に生きている」のような同調できる部分がない。 「美人、モテる、特徴的な性格、努力家、 逆境を乗り越える、危険を冒す、 勇気を出して誰かを守る」といった 主人公なら持っていそうな要素が一切ないのに 最後だけかっこつけて終わる。 だから余計に興ざめだった。 作者の趣味? 主人公の食事風景が なぜか克明に描かれている。 しかも物語と一切関係ない。 だから何?とひたすら疑問。ページの無駄。 事実を元にしたサスペンス? 事実を元にしているのに、創作が入っている。 創作しているのに意外性がなく、冒険もない。 どっちつかずな印象の作品。 着眼点だけが面白かった。 ただしそれを活かしたとは思えない。 構成を変えれば例えばもっと恐怖を煽るような 描き方もできたように思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これまでの柚月裕子とは一味違ったミステリー小説。婚活サイト連続殺人事件の容疑者・円藤冬香の過去を週刊誌ライターの今林由美が追う。 全編に漂う重苦しい喪失感と哀しみになかなかページが進まず、ミステリーというよりも社会問題を描いたルポルタージュを読んでいるようだった。また、現在よりも過去が第三者と当事者の二つの視点で克明に描かれており、意外なミステリーの仕掛けにも迫真性を感じた。 佐方貞人シリーズのような安定感は無いが、著者の次なる挑戦への意欲を感じる作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美容室でたまたま手にした「GLOW」に連載されてたのを読んで買いました。普段小説は全く読まないのに学生時代以来で小説一冊読むことができました。そのくらい読みやすいんです。これがきっかけでこれからどんどん読書ができそうです。そういう意味で自信をつけてくれたこの本に巡り合えてラッキーでした。 話自体はよくある2時間サスペンス劇場って感じで人物描写もワンパターンで浅く、ご都合主義も否めません。序盤、中盤で結構文章で変なところと誤字があったので編集者はちゃんと添削してあげてください。「二十代最後の~」でその10年後が40代になってるのは変ですよね。39歳でしょう。10数年後ならわかりますが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同郷でありながら、地元の本屋が置いてないってどゆこと? 文学賞取った時だけ騒いじゃダメですよ!隣県行った時に見つけたので迷わず購入。 相変わらずイッキ読みさせられてしまう筆力。婚活詐欺にまつわる不審死の真相をフリーライターとぶっきらぼうな新聞記者が追いかけます。 根底にある児童福祉の在り方や虐待について、柚月さんの想いを感じました。ヘビーな内容ではありましたが、ここまで書かなければこの作品のテーマは心に響かなかったと思います。 私も行政のお役所仕事ぶりには思うところがあります。親身になってやってほしい…「お仕事」じゃないでしょ?! 柚月さんはペンを取り示しました。自分は何ができるんだろう…そんな事を考えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後まで読ませる力はありました。 が、前半と後半の差が。何か後半は端折って書いたのかなと思ってしまいました。 結局、犯行動機は生い立ちとはあまり関係ないような・・・ あと、主人公がわりと似ているらしい姉妹に会っているのに、そのことに全く気付かないのはおかしくないかな? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
婚活サイトを利用した連続不審死事件を巡って、週刊誌ライターが事件の背景を追いかけるとともに、数奇な運命を辿ってきた女性の真実が明らかになる物語。 前半から中盤は、ある姉妹の境遇と今回の事件がどう結びついていくのか、どうやってつらい過去を過ごしたのか非常に読み応えがあり楽しめた。 ただ、中盤以降の婚活サイトを利用するに至る経緯があっさりしすぎていた。さらにその後の展開が幼少期の不遇とあまりマッチしておらず残念だった。 共依存というのが物語のテーマになっているが、姉妹のもう一方の視点からも物語が展開されていくと、もっとよかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好きな作家さんだったんですけどね。 話の設定が古いし、内容がしんどすぎ。 怖いもの見たさ的一気読みをしましたし、 使われている方言も、完璧です←私の地元。 でも人にはお勧めしません…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
つまらなくはないが、どうも釈然としないところが多い気がする。 ある意味、転落譚と言っていい話だが、どうもその辺のきっかけも曖昧だし、 なんでそういう風になってしまうのかに説得力がない。 それを助ける方も助ける方で、ある意味恵まれた境遇にある主人公に対して、 普通はもう少しまともな助け方を考えるべきではないだろうか? そもそも今時、都市ガスで人が死ぬ話を書いていてよいものかどうか。 いろいろ考えさせられた小説である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
柚月裕子さんが描く世界は松本清張や横山秀夫の小説世界とよく似ていると思います。 今回の「蟻の菜園・アントガーデン」は松本清張の砂の器を思い出されました。骨太な傑作です。 女性作家で今日こういう切り口で人間と世の中を描く社会派ミステリー作家は柚月さんぐらいでしょう。 とにかく人間の心情や悲しさがよく書き込まれています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
検事シリーズとはまた違ったぞくぞく感がたまりません。この作品もシリーズ化して欲しい! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!