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蟻の菜園 -アントガーデン-
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蟻の菜園 -アントガーデン-の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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最後に「ああ、すごく良いタイトル、さすが」と回収されて終わる意図なのでしょうが、私の思う共依存に姉妹の関係は当てはまらないし、かといって「蟻の楽園」の方にも当てはまらないと思います。南米の〜に関しては(あったとして)これは共生と呼ぶべきであり、人間のように大脳新皮質もなく、複雑な感情や親密な親子関係、通貨のような価値を抽象化したもので生存に必要なものを得る手段も持たない蟻や植物に「生存に有益ではないこと関係を維持し続ける」という現象が起こり得るはずがないと思いますが、いかがでしょうか。 (以下ネタバレあり) さてこちらの主人公は、わずかなコネから引き寄せたやたら顔の広い人に発した「信念の一言」がその人に刺さったという設定で、色々と便宜を図っていただけるわけですが、それだけではなく「足で稼ぐ」という地道な活動が描かれているので、まぁそんなこともあるかなとは(一応)思えました。 どちらかというとメインはそっちになってしまっているのですが、この小説でもっと丁寧に描くべきだったのは、主犯(妹)が普通の人生を取り戻す過程と、人並み以上の環境を手に入れてなお犯罪に至ってしまう経緯ではないかと思わずにはいられませんでした。 彼女はほぼ姉としかコミニケーションがないネグレクトに当たる虐待を受けていますが、その彼女が「人の顔色を伺うのが常である」機微に長けた美人であったとはいえ、多重人格であるという複雑な性質も抱えながら、のちに経営者として成功する夫と若くして結婚するに至るほどの社交性をどのように獲得したのか。なぜなら彼女は物心つく一番の情緒の成長時期に、母が不在で、親子間の親密なコミニケーションを経験していないわけです。かと思えば、安寧かと思われる生活の裏で、姉との再会で精神不安定となり、連日パチンコに通ってお金を使い込み、それをカバーするための借金が膨らんで行くわけですが、なぜ夫はこの妻の人格の変化とも思われる行為に気がつかないのか?果てに、複数人と付き合い・結婚をチラつかせて金を引き出す、という詐欺的行為に至るわけですが、さてこのようにある程度時間と知能と作戦が必要と思われる行為を働くほどの社会性は(しつこいですが)いつ・どのように身についたのか?私は非常に興味があります。 そこにこそ、このストーリーを成り立たせる肝があると思うのですが、そこは教師の言うことを聞く美人で、体を与えることに抵抗がない、というぐらいしか伝わってこなかったので、この話は果たして成り立つのか?と感じずにはいられませんでした。 それにしても、結婚詐欺を働く中で行為が必要となり、好意を抱かない人との行為によりフラッシュバックが起きてギャンブル依存になったならまだわかるのですが、あれだけ慕っていた姉と会えるようになったことで精神不安定になると言うのは、私には計り知れない何かがあるのでしょうね。姉がいない時代に性的虐待を受けたことの方がより大きなトラウマのように描かれているので、そこにも違和感があり、高い必然性を感じません。そもそも、この犯人が多重人格である必要性があまり感じられず、むしろ結婚生活を送る上で、さらに結婚詐欺を働くにあたっては、相手に不信感を持たれ不利に働くとしか思われない保護者人格(ガーディアン?ですか?)の存在は不自然に感じました。なので、わたし=姉と読者にミスリードさせて「あっすごい」と思わせたかったのかな、最初からそれが目的だったのかな、というとってつけた感を感じてしまいました。 でもやっぱり思うのは、犯罪の源流は児童虐待、が平成の推理小説のスタンダードなんですね。嫌な時代です。 | ||||
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これまでの作品は秀逸やったのにどうしたこの展開 解説もここまでホメテはずかしくないのかね ユズキさんもうやめる。 | ||||
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最初は引き付けるところもあります。 不幸な姉妹の物語という流れです。 ただ最後は、解離性障害(DID」という結論になります。 しかしDIDは、アメリカでも日本でもまだ精神科ですら、否定する精神科医も多くいて 犯罪を犯したとき、無罪というのは難しいです。 日本では、DIDは刑法39条では通用しません。 犯した罪はやはり、償うことになります。 医療刑務所で・・・と書かれていますが、改善されれば普通に刑に服すことになる ことでしょう。 作者の勉強不足でしょうか。 最近はDIDをトリックのように使い、小説にされている方が多く見られます。 しかしDIDは精神疾患ですから、安易に扱ってほしくないです。 たとえDIDになるきっかけ(この小説の場合、父親の虐待)は当てはまりますが 結局はギャンブル依存症でという方向でのほうが現実味があります。 作家さんの勉強不足ということで、★は2にしました。 | ||||
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解離性人格障害が、途中からいきなり出てくる。それも、バレバレで。 それと、妹のパチンコ漬けが、やっぱり唐突。 妹の夫、存在感なさ過ぎ。 救えるでしょ、妻。 あと、主人公のジャーナリストに感情移入出来ない。 取材のたびに嘘ついたり、なんか自己中心的過ぎて。 そして平気で警察に、ニュースソースの二人を調べて下さいって、言う? 探偵なのか、ジャーナリストなのか。 ジャーナリストなら、取材に応じてくれた二人を(それも嘘ついて)、 いきなり何の巻頭もなく売るか? 姉妹の過去の悲惨さは読み応えあったけど、、、 悲惨さを書くだけじゃ、、、。 | ||||
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今作は、どうもいまいちですね。 全体的な構想は問題ないと思うのですが、裕福なはずの知世が金欠になる状況が、いまいち納得性に欠けますね。 もしくは全体的な構成のなかで違和感があります。 ので、作品に入り込めませんでした。 そこのところをうまく処理しておけばもっと違った印象を持ったのではないかと思われます。 星二つといったところでしょう。 | ||||
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盤上の向日葵があまりに素晴らしく、期待したが、結婚詐欺の女性にどのような過去があろうとどうでもいい時代にルポライターが関心をもって追いかけるモチベーションから理解できなかった。 思い入れが困難なまま100pまでは行ったがつまらないと思いながら投げ出した。 時間とお金の無駄をした。 | ||||
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雪の東尋坊のシーンあたりではかなり期待したのだけどなぁ。 最後の方になって、犯人の〝直接的な動機〟となるギャンブルなどが浮上してきて、ありきたりな結婚詐欺殺人に至る。説明というか「あらすじ」のような文章でありきたりな話がつづられるだけ。 そして大事な登場人物二人の関係が〝共依存〟と書かれてるのですけど明らかに誤用でしょうね(笑) 頼りあってお互いが破滅する事態になれば共依存、ではない。 〝共依存〟とは言いかえれば人間関係へのアディクションである。相手との関係に対して嗜癖する。出てくる姉妹は共に同じ相手からの暴力に耐え生き延びた、その先にまでいったから関係を保ち続けているのであって、その関係性は明らかに嗜癖=アディクションではない。 また、中途から出てくる人称による叙述トリック的なもののオチも解離性人格障害、ではなぁ。 しらけます。 なので、とても評価は出来ません。 | ||||
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サスペンスと銘打っているのにただのドキュメンタリ。 「このミス」マークはついているが、ミステリファンは満足しないと思うので注意。 表紙買いする方へ。 帯や背表紙で「連続不審死事件」を押し出しているにも関わらず、 「事件」に関する部分はほぼ描かれていない。犯行に直接関係した部分には 「意外性」も「驚きの事実」もないので、過剰に期待してもいいことはない。 キャラクターについて。 主人公やその周りの人物がみな無機質で感情が一切読み取れない。 現実味がありすぎて、魅力が足りない。 読み手は誰に感情移入すればよいのか、最後まで迷ってしまう。 主人公が探り、迫る「ある女性の過去」の記述について。 ほぼ状況の羅列のみではあるが、比較的読み進めやすかった。 ただし、読み手の同情を煽るだけ煽っておいて、 「勧善懲悪」とはならないので、フラストレーションが溜まる。 ストーリーの進み方。 非常に不満。先の展開が簡単に読めてしまう。 既に分かっている展開を主人公視点から なぞる部分が異常に多い。これは苦痛。 ここの削り方でもっとスリムな本になったはずだ。 ここがいい、と他人に勧められる魅力がない。 とくに、物語として出版しているのに、 登場人物になにも感じなかったのが痛い。 「等身大だけど懸命に生きている」のような同調できる部分がない。 「美人、モテる、特徴的な性格、努力家、 逆境を乗り越える、危険を冒す、 勇気を出して誰かを守る」といった 主人公なら持っていそうな要素が一切ないのに 最後だけかっこつけて終わる。 だから余計に興ざめだった。 作者の趣味? 主人公の食事風景が なぜか克明に描かれている。 しかも物語と一切関係ない。 だから何?とひたすら疑問。ページの無駄。 事実を元にしたサスペンス? 事実を元にしているのに、創作が入っている。 創作しているのに意外性がなく、冒険もない。 どっちつかずな印象の作品。 着眼点だけが面白かった。 ただしそれを活かしたとは思えない。 構成を変えれば例えばもっと恐怖を煽るような 描き方もできたように思う。 | ||||
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好きな作家さんだったんですけどね。 話の設定が古いし、内容がしんどすぎ。 怖いもの見たさ的一気読みをしましたし、 使われている方言も、完璧です←私の地元。 でも人にはお勧めしません…。 | ||||
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