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とっぴんぱらりの風太郎
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とっぴんぱらりの風太郎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全120件 41~60 3/6ページ
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一見本筋からそれてしまったようなエピソードが、しばらくたってつながっていく。 緻密な設定がリアリティのない世界を現実のもののようにいろをつけていく。 風太郎が、百市が、黒弓が、常世が、蝉が、みんな好きで好きでたまらなくて ひさご様が愛おしくて、すべてが悲しくて、ただただ悲しくて 激動の歴史の一部を共に歩んだような壮大な、景色を見せてくれました。 | ||||
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朝井まかて『恋歌』には文句無い。 が、なんで姫野カオルコ『昭和の犬』なんだ? 途中話が止まるとか何とか選考委員はいちゃもん付けてたが、オレはコレ十分楽しめたぞ。 風太郎と蟬の戦いなんて最高じゃないか!これほど上手く描写出来る作家が今の日本にいるだろうか。 なんつったって「ひさご様」が魅力的だよね。 オール讀物誌に冒頭を掲載されていたのを読み、傑作と確信して書店に走った。 初版第一刷を迷わず買って一気読みした。 痛快無比、読んで後悔すること無し。 お薦めの本! | ||||
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「とっぴんぱらりの風太郎」(万城目学) はいい! スケール大きい極上のエンターテイメント小説。残忍なシーン頻発なれど最後には「ほっと」心温まる。読後にはしばらく放心状態。一気に読み終えるべき本なれど残り20ページで体を怖し、主人公風太郎のごとくに息絶え絶えに這いつくばり最後まで読み切った。体調崩した原因の一つは、この本を読み耽ったから。夜更かし必至の746頁。ページの端まで文字が詰まっている本なれども全く苦にならず! 中身は「これってありか?」の超現実SF的展開が挟まれているものの、「それっておかしいよね」などと思う暇を与えることなく、波状攻撃的、山あり谷あり的、「あれ?敵じゃなかったの?」的ストーリーの連続展開。 先に書いたが、忍者の話ゆえ残忍非情な場面の連続なれど、風太郎は忍者の落ちこぼれ、何か人間味を感じさせる。そして何より風太郎を取り巻く人たち、百市(ももいち)・芥下(げげ)・蝉左右衛門(せみざえもん)・常世(とこよ)・ひさご様(正体はひみつ!)・黒弓(くろゆみ)・儀左衛門(ぎざえもん)たちが、それぞれに魅力的で、しかも実に「いとおしい」。 | ||||
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歴史が苦手で、特に奈良〜江戸という広い範囲が特に興味なし。 そんな私がふと手にした万城目氏の大作。 今までの自分の価値観を180度変えてくれました。 登場人物の人柄はもちろん、時代背景も親しみやすい表現で、共感できる事柄や心情に時間を忘れて入り込んでしまいました。 風太郎の“ニート”という立場も現代人の心をつかむ要素です。 笑あり、涙あり、ファンタジーありで面白さが詰まった一冊です。 | ||||
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なかなか面白い時代活劇でした。 風太郎、蝉、黒弓、常世、百市、芥下、残菊・・・ アクの強い忍者たちが駆け回る世界というのも一興だと思いました。 | ||||
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万城目学さんの本の中で一番大好きかもしれない。 面白くてどんどん読み進めてしまった。 | ||||
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いつ見ても気の優しそうな、大声で主張するなんて有り得なさそうな万城目氏の頭の中には一体何が棲んでいるのだろう。 よくこれだけ多くの超個性的な登場人物をこしらえ上げて、縦横無尽に暴れさせる、この奇想天外な発想が沸くことだ! しかも真の歴史を片目で捉えながら、自分が創造した人物たちを歴史という記録の外で、そして中でも、生きていたであろうと読者に信じ込ませるその文章能力。 恐るべし! 最初に読んだ時はあまりにも速い展開、乱闘のすさまじさ、登場人物の多さに頭が混乱した。 この作品の凄さが分かったのは2度目にじっくり読んでからだ。 著者のファンとして、初めて万城目作品を手にする人には「鹿男あをによし」→「プリンセス・トヨトミ」→「~風太郎」の順を追って読み進んでいただきたい。そうすれば「~風太郎」の最後の方で「あ~っ!」と叫びたくなること請け合いだ。 | ||||
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個性溢れる登場人物たち。それらの行動1つ1つが物語を動かしています。 多くの登場人物に共通するのは 「幼いころから『人』としてではなくただの『忍者』という使い捨ての駒」として扱われてきたという事。 命令に従い、正しかろうが間違っていようがひたすら任務をまっとうするただの『駒』 しかし終盤、某殿様から初めて『人』として扱われた登場人物たちは感銘を受け 我心に忠実に従い、自分の意思で全力で行動していく。 この時の超加速度的な物語の進捗感 そして風太郎一味の連帯感、責任感、そして成長感が爽快に心地よく心に響きます。 | ||||
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想像以上に楽しかったです。中国の武術もののように主人公が強くなると思っていたけど、いい意味で想像と違いました。 | ||||
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個人的にはこの作者はストーリー以外の雑学というか薀蓄というか,雑学的な記述が面白いと思っていた。残念ながら基本的なストーリーはお粗末な印象があった。京極夏彦なんかもストーリーはダメだが,雑学的記述とその視点が非常に面白く,最初に鴨川ホルモーを読んだときには,面白い作家がでてきたものだと思ったものだった。 レビューで評判が良かったので本作も楽しみに読み始めたが,なんだろうこの違和感は。他のレビューアーも書かれているが,作風が変わったのだろうか。こだわりの薀蓄があまりなく,物語を進めることに汲々としているように感じられた。 結果的には,半分ぐらいから先が読める展開で,最後まで読み通すのがかなり厳しいものとなった。ひょうたんの作り方は面白かったけど。 | ||||
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聖書のように厚い本だが読み応えがあり、一揆によんでしまう。展開は早く、結構読み進めやすいが、読後に心に残るものがある。 | ||||
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凡庸な忍者でもここまで出来るんだという、普通の人への応援歌。その共感が、この分厚い小説を読ませる原動力になっているんだと思う。 徳川の時代になり、合戦が無くなり忍者は不要になって、もはや人減らしの対象。う~ん、似たような話をよく聞くような…。 風太郎は、エリート忍者とは異なり、むしろ落ちこぼれに近い。それでも、自分のできる事を無理なく、こつこつとやっていく。その後エリートコースを歩んでいたと目されていた蝉も小姓から門番に左遷されていたことが判る。 舞台や誂えはだいぶ違うけど、忍者社会もサラリーマン社会と同じなんだと妙に納得してしまう。 | ||||
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大学の妙なサークルでなく、歴史物! 大丈夫かなと思っていたのですが、意外と万城目さんのユーモアある文章と歴史小説にもマッチしていて、すごく面白かったです。 タイトルと作者から、コメディを想像される方も多いと思いますが、ちゃんとしたシリアスな歴史物としての魅力も損なわれていないと感じました。 読み応えもあり、大変面白い作品だと思います。 | ||||
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ほんっと分厚いし、最初は入りにくいかも?なんですが その世界に入っちゃうともうほんと一気一気で とにかく一気で。 朝の8時から夕方6時まで。 とにかく読み続けました。 みんなみんな死んじゃうのになんて後味がいいのでしょう なんか、生まれてきてそして死んじゃうのって それはそれでいいよねって なんてことないのに人生万歳みたいな うーん。。。 とにかく結構無理のある設定なのに なんかも、そんな無理がまったく気にならず というか、無理そのものを楽しめるというか。 ほんと死にまくるのにここまで後味いいというだけで もう名作と思います | ||||
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まだ読んでいないので内容に関してはわかりませんが、見かけ的には全く問題なく満足です。 | ||||
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万城目作品にしては死人が多くストーリーに意表を突かれたとうか裏切られた部分もあります。 ただ根底に流れるものは変わらないので読み始めたらとまりませんでした。 戦場の恐ろしさや臨場感は素晴らしく描かれていると思います。 気になったのは万城目流の一人称視点で戦いの有り様を描こうとすると、主人公は結局現場から離脱することができないジレンマのようなものでした。いなくなったら仲間の戦いぶりを伝えることができないために移動できない、といったような印象を何箇所かで受けました。こうなるとテンポが不必要に間延びしたように感じるのが少し気になりますね。 読後に感じた一番の印象はあまりに死に過ぎじゃないかいうものでした。万城目ならと思っていたのですが、その点は少し裏切られました。 | ||||
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脇役の黒弓はじめ登場人物の心象描写と風や土の匂いが伝わってくる。いろいろな小説、ドラマに登場する超有名人物の「ひさご様」(ネタバレになるので)とその母たちの設定もよかった。 中川学さんの挿画も素敵でした。 最後のシーン、別のラストにして欲しかったなということで、☆一つマイナスです。 | ||||
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奇妙な響きの題名の本作は、2011年から2013年にかけて週刊文春に連載されており、つまみ読みしていたのですが、友人が読んでいるのに刺激されて、重たい単行本を通勤に持ち歩いて3日間で一気読みしました。力作です。ラストは、これでいいのかと唖然!まさに「とっぴんぱらりのぷー」(はい、おしまい)。 舞台は江戸時代初頭。もはや忍者が必要なくなってきた時代にあって、「脱け忍」となった二十歳の忍者の苦悩する生き様を描いています。ハイライトでは豊臣家の最後となる大阪城冬の陣(1614)、夏の陣(1615)が描かれています。 ファンタジー的に「物の怪」も出てくるのですが、時代背景の描写はリアルで、当時の風俗、生活感が生々しく迫ってきます。とくに戦いは、まさに肉弾戦で、手足や首が血しぶきを上げて飛び交います。凄惨です。 ラストを体験するために、まったく予備知識を入れずに読み進む事をおすすめします。最後の大阪夏の陣では、風太郎がどうなるのかドキドキして途中で止める事はできませんよ。 | ||||
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おそらく、なかなか厚めの本だと思うけど、Kindle版を購入したので気が付かなかったが、ストーリー、時代設定、登場人物のキャラクターがとても面白く、すぐに引き込まれて読んでしまった。半分くらい読み終えたころから、頭の片隅で、これで終わらないでほしいと願いながら読んでいたが、遂に昨夜読み終えてしまった。1日たったけど、まだ興奮が冷めず、この物語のイメージばかりが頭に浮かんでくる。本もエンターテイメントなんだと、久々に思い出させてくれた素晴らしい作品。 1,543円で3日間、読んでいない時間も、頭の中がこの物語の世界に入り込んでいて、あれこれ考えながらだいぶ楽しませてもらった。いい買い物をしたな、と満足感を感じる今日。 後半の長いクライマックスでは、なかなか読むのをやめることができず、キッチンで料理を作りながら、皿を洗いながらも読んでしまった。ああ、楽しかった時間をありがとう!子供が大きくなったら紹介したいと思う小説です。 | ||||
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ひょうたん、大阪城、秀頼公のむすめと続くと、どうしても「プリンセストヨトミ」を連想してしまう。 そして、この読者の想像力が、終盤にかけて繰り広げられる秀頼公のむすめをめぐる攻防に、 より臨場感を持たせていると感じました。 一癖も二癖もあるけどそれぞれ魅力的な忍者たち。 名もなき忍者たちが命をかけて秀頼公のむすめを救出し、命を散らしていく姿はちょっと感動しました。 「プリンセストヨトミ」が好きな人はぜひ読んでみた方がよい一冊だと思いました。 | ||||
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