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殺戮にいたる病
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殺戮にいたる病の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全383件 181~200 10/20ページ
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ネタバレなしでレビューします。 「どんでん返し」「映像化不可能」「二度読み必至」などで 何度も名前が上がる小説なので読んでみました。 確かに・・・ グロい表現が多いですが、ミステリとして楽しめました。 1992年初版発行なのですが 特に若い読者がより作品を楽しめるよう時代背景を説明しますね。 時代背景としては、宮崎勤の東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(1988- 1989)の衝撃が 世間を騒がせてました。そして、そのことが小説内でもたびたび語られます。 また著者の代表作と言えるミステリゲームの傑作 「かまいたちの夜」の発売が1994年なので それよりも2年前ですね。 噂通りの作品でしたので、ミステリ好きなら オススメです。 「二度読み必至」と言われる名作ミステリを これまで、何作も読んできましたが ”あー、なるほどね”と思い、感心しつつも 実際に二度読みしたことはありませんでした。 本作は自分にとって初めて、実際に 二度読みしたミステリ小説となりました。 | ||||
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ただただ呆然とさせられると同時に、こんなに手に汗握り衝撃を受けた小説は始めてです | ||||
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※ネタばれあります ここまで見事に叙述トリックを駆使されると、最後の場面では衝撃というよりも、え?なんで?って感じに戸惑い、困惑だけが残った。トリックにかけらている自覚すらない時点で、その読者にとっては、叙述トリックの完成度の高さを称賛するどころか、ただ単に興ざめにすらなりかねない。それほど、最後は戸惑った。 ただ、この小説は斬新で面白い。サイコパスキラーの心情の描写が丁寧だからだ。女性を強姦、絞殺し、さらに女性の体を切り刻んて性器、乳房の部分摂取するあたりがどてもリアルに描写されていて、グロテスクである。R15指定にしてもいいなじゃなかって思うほど。ただサイコパスキラーの殺戮に至る動機などの心情も描かれているので、やっていることは非人道的で本当に恐ろしいことだが、こいつにも血が通ってそれなりに思うところがあって殺しているんだなって共感しそうになるところが著者の描写力だろう。すごい。切り取った乳房を自分の胸に張り付けて、浴槽の鏡を観ながらマスターベーションをする場面には、よくこんなシチュエーションを発想できるなって思えた。こんな場面を描ける著者も屈折した精神構造があるのだろうか。 いずれにせよ、叙述トリックが完璧すぎて最後の場面は本当に戸惑った。叙述トリックに道尾秀介などの「向日葵の咲かない夏」などが代表例とされるが、同作には微小な違和感を感じ、伏線を張っているとなんとなく想像ができ、最後の種明かしは違和感の正体も突き詰めれて爽快感を味わ得れた。本作も至らない読者の為にもあえて叙述トリックを張っている違和感を演出させてあげてもいいのじゃないかなと思った。 まあでもこの小説は叙述トリックがなくとも十分に読書に値するグロテスク小説である。 | ||||
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我孫子武丸氏の現時点での最高傑作であるとともに、 戦後の日本推理小説史上の一傑作である。 我孫子氏がこの作品で、極めて鋭くえぐったものは、 巻末の笠井潔氏が指摘する通り、確かに現代日本の病理である。 犯人・蒲生稔の狂気は、作品中にみなぎっている。 蒲生稔の一連の犯行は、確かに狂気そのものである。 しかし、この作品における狂気の描写は、 おそらく1992年当時であっても、 ほかの小説や、メディア作品でも 扱われていた程度の描写であったはずで、 それほどインパクトのあるものでもない(そうなってしまった現代が・・・・・悲しい) 。 そして、その狂気の描写の果てに、読者にインパクトを与えた 読了直前の「世界の崩壊」によってもたらされる、 現代社会の病理に読者を直面させるメッセージ性こそが、 この作品における最も重い価値だと思う。 しかし、この作品においては、蒲生稔以外にも、 「隠されている」狂気が存在する。 そして、むしろ今では、この解釈こそが、 この作品の「隠された」テーマではないかと思っている。 そのテーマとは、 【原因を、とにかく、他の誰かに押し付けようとする】 という狂気である。 その狂気にむしばまれた蒲生雅子は、 自分の行動をすべて正しいと信じていた。 息子が間違って育ってしまったと思われる原因を、 決して自分に向けて内省するのではなく、 家族に無関心な夫、そして社会に向けようとする。 以下の描写は、作品冒頭の描写なので詳しく記してもネタバレにはなるまいので書く。 息子のことが気になるあまり、部屋に入り、息子の所有物をすべて家捜しし、 友人からの手紙にすべて目を通し、女性との付き合いがあるかを嗅ぎつけるために 帰宅時に息子の身体に女性の体臭が混じっているか調べたり、 息子の部屋のゴミ箱のティッシュペーパーの枚数から 息子の普段の自慰行為の週の頻度まで推測しようとする・・・ これもまた狂気だ。 私は、この小説の犯人・蒲生稔の狂気よりも、むしろこちらの狂気に恐れおののく。 | ||||
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いわゆる叙述トリックものだとわかっている上で読んだのですが、見事に騙されました。サイコホラー系が好きなのでオチ以外の部分でも楽しく読み進めることが出来ました。文章も綺麗で読みやすいです。ラストは本当に衝撃的でした。叙述トリックものの中でも屈指の衝撃度ではないでしょうか、読み返してみると所々にヒントが隠されており、点と点が繋がってすっきりしました。ただ描写がきつすぎる部分もあるので苦手な方にはお勧めできないかな。個人的には読んで良かったと思える作品でした。 | ||||
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文句なく面白かった。 まずこの種の小説として単純に出来が良い。 変にごちゃごちゃしていないがゆえにオチが劇的。 それでいてアンフェアな印象もない。 気持ちよく読めて気持ちよく騙されて気持ちよく読み直せる。 構成もたまらない。 異常殺人者を複数の視点(本人を含む)から描きながら物語が一点に収束していく。 複数の視点はサイコパスの姿を重層的に描き出すためのもの「ではなかった」ことに読者が最後に気づく。 ここが本当に鮮やか。 シリアルキラーの行動と内面の描写は妙にリアリティーがあり、迫力があった。 トリック以外の部分でも読み応えはあると思う。 | ||||
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最後のどんでん返しにたどり着くまでのストーリーは お世辞にもワクワクするものではなく単調なもので そこだけを切り取ってみれば凡作である。 が、最後ありきで考えると 単調だった序盤中盤がむしろ活きてくる。 淡々と進んだからこそ最後にとびっきりの驚きを感じることができる。 | ||||
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面白い!まんまと騙されました。これは映像化できない作品です。ほんと自分のイメージで読み進めてしまい、ラストは混乱してしまい、何度もいったりきたりして読み返したほどです(笑)名作といわれるだけありますね!読んで良かったです。 | ||||
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「出版禁止」のレビューを見ていたら、この小説を読んでいたので◯◯耐性が出来たという評判を聞き、読んだ。 目を皿にして読んで、読んで‥結末というか、あの一行を読んでもう本当に「えぇぇ!?」と声を出さずにはいられなかった。 私はこういった「文書でしか表現のできないミステリ」が大好きになったのがこの作品。 あの目を皿にしても裏切られる、しかも完璧に裏切られた爽快感は、この小説にしかないと思う。 これ以上のインパクトのある作品を探しているのだが、どうも未だに見つからない。 似たような「映像化できないミステリ」で評判なのを読んでも、ここまでの緻密さがなく「あれ、これって○○じゃない?」とうがった目で見ても「うわー!完全に一本取られた〜!」となるのは、この小説しかない。 あと、これ読んだあともう一回読み直すことができない。グロいから笑 けどどうしても処分する気にもなれない小説。 そして作中に登場するあの曲、幼い時すごく好きだったんですけど、今はもう素直に聴かないです‥ | ||||
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初めてのミステリー小説でしたが、非常に面白かったです。 一晩で読み切っていまいました。 作者の叙述トリックにまんまと引っかかってしまい、最後のページで目が点になったのを覚えています。 しかし、少し長すぎるかな?要らないパートもあるのでは?という気もしました。ミステリー小説では、これが普通なのかもしれませんが。 ともかく、他のミステリー小説も読んでみようという気にさせる、素晴らしい一冊であったことに間違いはありません。 | ||||
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グロミステリーが好きで購入! 結果から言えば、最後は一瞬頭がアハ状態になりますw ネタバレはしませんが、グロ描写上手いです! ストーリー性、サイコ表現も僕は好きでした! 辻褄合わせが的確で最後まで辻褄があっているので、良い意味で見事にハメられてしまい、だぁぁ!となりましたw 人に勧める時には必ず出すタイトルになりました! 有意義な読書時間になったので、とても満足感のある作品として星5です! ありがとうございます! | ||||
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叙述トリックの名作! そういうことかのラストまで一気に読了後、繰り返し読みたくなる。文章構成 、描写、テンポ、ラストまでほんと秀逸。 ホラーミステリー系小説では最高の一冊でしょう。 ホラー、エログロ問題ないミステリー好きなら是非オススメしたい! | ||||
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騙されると分かってて見事に騙された。 騙されなかった人いるのかな。 グロいのは平気だけど、苦手な人は控えた方がいいかもです。 | ||||
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読み始めは、中二っぽいところが有って気が滅入る描写も多々有ったけど読み進めていって も何かつまんなそーと思いつつも読んで最後の最後でん????どうなってんの?何が有った? ってなり読み終わりは、面白かった!そうきたか!となりました。 最後まで読んで読み終わって理解した瞬間に面白かった!ってなる作品でした。 エログロがちょっと嫌になったんで星-1 | ||||
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最後にびっくり! わりとグロかったり、ちょっと引いたところもあったなー。 まあ読めたけど。 | ||||
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極めて不快な描写があるがそれでも読むべきオールタイム級の作品だと思う。これ以降にも幾つかの同趣向の作品があるが情報を何も知らない状況で読んだこの作品は衝撃だった。できればここのレビューは読まずに一切白紙の状態で読む、というのが正しい読み方。 | ||||
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作者は言わずと知れた釜井達の人です。ジャンルはかまいたちの夜同様推理小説です。ですので犯罪を描いてますがなかなかに猟奇的で、犯人の嗜好や犯行内容をかなり具体的に記してます。具体的な表現と言っても詐欺や法の抜け穴探し等であれば「そんな方法も有るのかぁ」くらいな印象で好奇心を駆られる読者も居そうですが、本作品は題名の通り人を殺めます。それを具体的に表現してるので、受け付ける人を選ぶ作品です。よくもまぁこんな表現が出来るもんだと関心してしまいますが、それだけ犯罪や犯人の心理についてよく調べてるのでしょう。受け取り方によっては作者を疑う人も居るでしょう。相当クセの有る食材にはっきり好き嫌いが分かれる味付けをしてる様でもあります。 読み進めて行く内に気が滅入る事も有り読破に期間を要しましたが、終焉は突然に「そう来たか!!」と確実に思わされるでしょう。作者に手玉に取られ快感すら覚えます。以前金田一少年の小説版でも似た様なモノを感じましたが、グロテスクな要素で構成されてる本作の方が断然質が悪いです。有名どころなのに他では味わえない希有な作品となっています、是非御賞味アレ。 | ||||
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題材に異常性があるだけで推理も当てはめた感が否めず主要な登場人物の人柄にも不満があり飛ばし読みする程でしたが最後の1行で真相を明かした事に喜んでしまいました。この叙述トリックは気付かない。 | ||||
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かなり面白くて、一気読みした。 これを映像でやられたらかなりエグいと思うが、文章なので「そんなことが本当に可能なのかな?」と思う程度。そもそも、自分が見たことないものは、文章で説明されてもリアルなイメージとして浮かばない。 最後の最後で「やられた!」と思い、改めてもう一度、関連する部分を読み直してしまった・・・ | ||||
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読み始めると止まりません。 人物の切り替えがある度に、少し躓いた感がありますが、それはそれでまた読みが止まらなくなります。 表現はかなりグロイです。グロ耐性があっても、本から目を背けたくなるくらい。どうしてこんなに細かい描写が書けるのだろう?と不思議なくらい細かく、とてもドキドキしました。 最後まで読むと、もう一度最初から読みたくなります。 いろいろな意味で凄い作品に出逢えて良かったと思いました。 | ||||
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