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格闘する者に○
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格闘する者に○の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 21~40 2/3ページ
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政治家の跡継ぎ問題に悩まされる家系に生まれ、 年寄りの西園寺おじいさんと付き合う私。 そんな私の就職活動について書かれた1冊。 時代は若干違うかもしれないが、今の時代の就職活動も なんだか面白くないものだ。 みんながいいように見せる言葉を並べ、 何の疑問もなく卒業と同時に就職していく。 誰もレールからはみ出ようとしない。 それがいけないことであるという空気が日本にはあるから。 この本を就活中の大学生だけでなく、学生には是非読んでもらいたい。 是非格闘して頂きたい。 | ||||
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何となく気になったので、読んでしまいました。 三浦しをんさんのデビュー作。 結果は○のち?でした。 栴檀の双葉は、というところでしょうか。 ダイヤの原石、ベールを被った輝きのまぶしさを予感させる。 それには十分な作文でした。 三浦さんって本当に集A社とK談社に落ちたんですかね。 落としたとしたら、どちらも見る目がなかったということですね。 そんなところは面白かった。 80点。 | ||||
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ほとんど家にいることのない入り婿政治家の父、本来政治家の血筋を受け継ぐ娘、窮屈な立場にある義母、そしてそんな環境から実の母よりも半分同じ血を持つ姉の方になつく弟。そんな複雑な家族構成と、就職活動に悩み苦しむ男女三人の友人グループを中心に、三浦しをんの大好きな漫画や、愛情こもるまなざしで描かれた家族像は、日常を描き名から笑いとともに、ホッとするような暖かい群像を描いていて、心地よい読後感。出版社の就職試験官の、それぞれの人物描写も見えるようで、主人公の同世代が読んでも面白いだろう。家族間に薄皮があるように、かたくなだった様子も、政治家の跡取りを嫌がり家出をした弟の事件から、一皮むけて、本当の家族に。家族の物語でもある。 | ||||
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K談社や集A社は、どこまで本当なのか?それが気になる。 K談社にあんなにイメージ悪く書いて大丈夫なの?と心配になる。 ほとんどイニシャルネームじゃねーじゃん。 影 | ||||
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舟を編むを読んで購入。 まあまあ面白いですが、風が強くのほうがお勧めです。 | ||||
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主人公のおたく少女のまったりした雰囲気が微笑ましい。 就活の必死さがなく「格闘する者」っていう感じではないかな | ||||
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著者が好きな方なので、読みました。とっつきやすいテーマで、誰にでも共感できそうな内容が◎だと思います。 | ||||
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この本を一言で言うなら 面白い! 是非一度読んでみてほしいです。 ちゃらけた今時の本という感じが 表紙絵から出ているかもしれませんが 文章は決して崩れていない これぞ本。 | ||||
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女子大生のシューカツ小説。漫画大好きな主人公(ど文系女子)が恋や家族に悩みつつ出版社への就職を目指します。 本作は著者二十三だか四歳のときのデビュー作だというけれど、この若さにしてある意味すでに達観してます。 人間はねえあるがままにしか生きられないのよ、とお婆がぽつんとつぶやくかのよう。主人公はそれを自然に実践しているかのよう。 もちろん主人公は乙女だから、なにかを諦めてるのでなく、なにかを得たくて鼻息荒いんだけど、媚や嘘がない。 判断基準がつねに自分の中にある。 そのあるがままという爽快さがこの小説の輝かしい軸、なんじゃないかと思う。 三浦しをんさんの中にお婆キャラとオタク乙女が同居しているのでしょうね。 お婆の達観、オタク乙女らしい小心さと大胆さ、鋭敏さとお間抜けの同居ぶり。 そうした要素のミクスチャーな空気感、それもきっと魅力を形作っていると思う。 小説としては、全体にまとまりがない感じで、のちの三浦しをんのように上手くはない(凄さは端々に光っているけれど)。 読んでるときもそれほどおもしろいとは思わない。人によってはくだらんといって投げ出すかもしれません。歳上の人間は描けてないし、深みもないし。 でも読後感がいいんです。深い余韻があるというわけじゃないんだけど、どこか名残惜しい。初めて読んだときもそう感じたけど、二回目の今回もそう感じた。また読みたいと思った。それはこの爽快さこそが名残り惜しいんじゃないかと。なぜか漱石の『坊ちゃん』を思い出したんだけど、それも爽快つながりなんじゃないかと。そんな気がしましたよ。 おれは三浦しをん作品で一番好き。 | ||||
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この物語は、就職活動に翻弄されながらも、自分らしくありたいと願う大学生の乙女の物語である。 だが冒頭は、どこぞのジャングルの王女の話から始まる。なんのこっちゃ?と思っていると、忘れたころにねじ込んでくるオシャレな仕掛け。 大学生の乙女ということは、もちろん恋話も欠かせない。ラブストーリーは苦手な私だがコレは善し。何やったら好きだぞ、しをん。フェチズム極まりない。性癖に年齢差、恋の行方に至るまで素晴らしい。 マイナス要因はあまり無い。あえて言うなら、乙女の家庭の設定は如何なものかと思えた。人物像がぼやけて見えた。父の秘書に至っては特に酷い。就職活動の描写が、微に入り細を穿って表現されていたのとは対照的だった。実体験と取材したものとの違いであろうか…。 総評。漫画オタク乙女の妄想は楽しめます。重厚な作品と作品の間のリフレッシュにどうぞ。 | ||||
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三浦しをんさんの作品は、『風が強く吹いている』をはじめて読み、『まほろ駅前多田便利軒』も読んで、 おもしろいなーと思っていました。でも、これがデビュー作とは不勉強でした。 そういわれれば、荒削りなところがあるのかもしれませんが、就職活動にあせったり、家族関係に不安を持ったり、 年上の人との恋(かなり上だけど)をしたりと、大学生の赤裸々な日常が割とリアルに描かれていました。 二木君、砂子さん、旅人君・・・ひとりひとりのキャラもしっかり描かれていたし、家族構成も現実としてはきついはずなのに、 なぜか笑えるコミカルなところもあったりで、おもしろく一気に読めました。 就職活動にいそしみ、内定をもらうために奔走する学生たちの心模様に笑いつつも、感情移入しちゃいます。 あとがきを重松 清さんがお書きになっていて、絶賛しつつ、帯にかっこいいコピーまで入れていました。 夏目漱石の有名な題名になぞらえるくらいですからね−。あと出版社名がイニシャルで伏せてるけど、実在の社名を想起させるようで楽しい?です。 短編集ではないし、ぐだぐだな学生たちの「しゅーかつ」奮闘記なのに、 少しずつ「大人になる」彼らを見ていると、「人間捨てたもんじゃねーなー」となぜか元気をもらえる一冊です。 | ||||
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物語の表面は、お気楽女子学生の就職奮闘記。 でも、その中には大切なものがちりばめられている気がします。 過酷(?)な就職試験。 でもその合格基準はどこなのかは確かにまったく不透明。 そしてそれに翻弄される学生達の姿。 自分の人生をいろいろなしがらみで決められそうになってしまう弟の苦悩。 都会にはもう随分昔になくなってしまったけれど、 地域やその地域の伝統を大切にして生きる若者の姿。 そして、そうやって根付くものがあるからこその強さの中にあるやさしさ。 世間の基準ではない、自分ならではの価値観での恋愛間。 そんなものが、さらっとたくさん詰まった物語だと思います。 | ||||
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著者の経験をもとにマイペースに過ごす女子大生可南子が漫画の編集者になるために就職活動をやるのである。就職活動の話にあいまって、家族の特殊的な事情や弟が家出したりということや年が離れた西園寺さんとの恋やマイペースな友人たちなどの話が入り混じる。妄想小説みたいなものでしょうか。 就職活動をやっているときに読んでいくと、スカッとして勇気が出てくるだろうな。就職活動での苦悩はわからないわけではないしね。深みがある本ではないとは思うが、ゆるくてさらっと読める本ではありますね。 | ||||
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三浦しをんさんのデビュー作。 確かに若さが感じ取れる。 身近な題材をこのように捉えるか。 小説にするか。 取り入れるか。 すごい。 全体的には、随所にこの人すごいなぁと感じさせるが 風呂敷を広げるだけ広げて、落ちなかった感じではある。 これを好意的にとると、解説の重松清氏のような評価になるんだろうなぁ。 | ||||
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まわりが着々と就活するなか、マイペースに生きる主人公。 緩い感じで話しは進んでいくが、ちょっと社会にふれては布団のなかに戻り、またふれてはこたつに入り、そんな主人公が愛らしくもあり共感できる。 | ||||
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文庫のジャケットが可愛らしくて好きです。 就活をしたことがないのでこういうものなんだー、と一面を垣間見れて面白かったです。建物に対する想像やら、面接官の態度たるもの、同じく面接に来たリクルートスーツの面々などなど。可南子の想像かつ妄想が楽しめますよ。 エンタメ系シューカツ小説、みたいな印象です。 三浦しをんのデビュー作、とあるけれどもとても読みやすい。一人称だからなおさらそう思ったけれども。それ抜きにして。 可南子の想像もとい妄想がよどみない。可南子がシューカツしている場面が特に好きですね。 ただ、可南子の実家がなにやら政界に関する家柄らしいとか、じいさまと付き合っているのだとか、そうした設定はなんだかなーと思いました。なくともよさ気に思います。義母の性格やら子ども達への態度も分かりづらく。 変化を好まない可南子のお話のわりには、付き合っているじいさまを中国に行かせる設定はどうかなーと思いましたね。穏やかに毎日を、とりあえず卒業までカクトウしていく締め方でいいのにな。 弟の旅人(たびと)はわりかし気に入ったキャラでした。可南子を小莫迦にするときに呼ぶ「おねいちゃん」が特に。 西園寺のじいさまには、中尾彬。 旅人には、林遣都。谷沢さんは、田辺誠一。 肝心の可南子は、蒼井優で。 | ||||
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就活を題材にした、私小説的な小説。主人公が落とされた小学館、講談社、新潮社と推測される大手出版社が登場し、作家人生大丈夫なのかとも思うが、そのお陰で、読者には著者の小説を読める幸福があるわけで、落としてくれた出版社の皆さんに感謝したい、と読後思った。小説としての面白さはいまひとつか。いまどきの若者(特に男たち)の考え方を知るには良い本かも。 | ||||
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私の散々だった就活。今思い出しても胸が痛む。 それに引換え、主人公・可南子の悠然とした態度ったら。 私もこれくらい自分を貫き通せてたらな。 自分が吐けなかった毒舌を代わりに吐いてもらったようでスッキリしました。 人と違っててもいいやって改めて思えた。 面白くて一気に読みました。 | ||||
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面白かった。女子大生可南子の就活の物語と言ってしまえばそれまでなのかも知れませんが、続く三浦作品を先に読んでしまったので、その萌芽がこの物語の中にちらほら見えて興味津々でした。冒頭の就職試験の問題・提示された写真による作文(?)には、さすがと思いました。就活奮闘記よりも可南子をとりまく、弟、義母、恋人(?)のおじいさん、仁木君や砂子とそれぞれ自分のペースで生きている人との関係性の取り方が面白かった。 | ||||
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てっきり就職に奮闘する主人公の姿が描かれているのかと思ったら、予想とは違いマイペースに、 至極マイペースに毎日をのほほんと、けれどやはりマイペースに足掻いている人たちの話だった。 就活をこれからに控えている私なんかには、実に勇気付けられる作品である。 やや独特な古めかしい、けれど若い読者にもすんなりと受け入れられる文体に好感。 しをんさんは一体どこでこのような文章センスを培われたのかなあ?等と、ひたすら感心してしまうぐらいなのだ。 あ、冒頭の小話とタイトルのダブルミーニングな所が特に好きです。オチ付きで。 | ||||
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