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黄昏の岸 暁の天 十二国記



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黄昏の岸 暁の天 十二国記の評価: 3.84/5点 レビュー 45件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21~32 2/2ページ
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No.12:
(5pt)

やはり景王陽子、延王尚隆、延麒六太が登場し活躍する物語は格別です

「魔性の子」には、各章の終わりに現代日本(蓬莱)においては不可思議で怪奇な現象が語れています。
最終章、覚醒した高里(泰麒)が迎えに来たもの達とあちらの世界(十二国)へ戻って行くのですが、本作を読めばその現象が泰麒を取り戻そうとする使令や廉麟たちの戦いであったことがよくわかります。

泰麒が再び蓬莱へ流された理由、戴国の動乱、将軍李斎の苦闘、泰麒を連れ戻す各国の王や麒麟の物語である本作、個性的な範国の王と麒麟や天の住人西王母も登場し、俄然華やぐのですが、やはり景王陽子、延王尚隆、延麒六太が登場し活躍する物語は十二国記の中でも格別に面白く、本作もその例にもれません。

但し、泰王驍宗の行方は未だわからず、いよいよ発売も近い新作にその結末が描かれるのかなと思いますし、今から大変楽しみです。
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)より
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No.11:
(5pt)

十二国記はシリーズ全て好きですが・・・。

十二国記の魅力や見所は人それぞれだと思います。
私はどちらかと言うと十二国記で描かれている人間ストーリー
喜びや悲しみに加えて個性あるキャラクターそれぞれで、それぞれの
価値観との葛藤が見事に描かれているところです。

私個人では、あまりファンタジーは好きなジャンルではないです。
それでも、引き込まれるストーリー描写には感銘を受けます。
小野不由美さんの底知れぬ世界観に圧倒されています。

ですが、私の中の十二国記ランキングでは最下位です。
あまりにも、簡単に他国の王や麒麟がお互いの国以外で交流を行うからです。
すごく広い世界のイメージが延王が評したように「神の庭」になったことです。

蓬山も近場に感じますし、碧霞玄君も西王母の登場で小物になってしまった。

狭い十二国感になった気がします。

ですが、星は5です。
それらを差っ引いても5以上は間違いないと思います。
新作の長編に期待です。
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)より
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No.10:
(4pt)

挿絵はホワイトハート版の方が良かった

ホワイトハート版にあった氾王の姿絵が無く、氾麟だけだったのが残念(T_T)
二人一緒の絵で重い雰囲気の物語に花を添えて欲しかった。
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No.9:
(5pt)

面白いです

シリーズすべて読みましたが、みなとても面白く読ませていただきました
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No.8:
(4pt)

面白いのだが、全て描かれず消化不良

面白い。
が、今まで程ではなかったかな。
今回は戴のその後のお話で、謀反で行方不明となった戴王と泰麒の捜索で、
慶を中心に色々な動きがあります。
上下巻構成ではないのに決着まで描かれていないのがその原因かもしれません
(それともこの先どこかで描かれるのか?)。

一番の見所はやはり李斎でしょうか。
彼女の心情の変化がとてもよく描かれているなぁとおもいます。
一番泣けたのは泰麒が目覚めた直後の言葉ですね「大丈夫?李斎・・・ごめんなさい」。
自身の事より先ず周りを気にかけ心配し・・・失ったものも多かろうが、本質は彼のままだった。
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No.7:
(5pt)

「魔性の子」の裏側

本作では泰王が行方不明になり、泰麒が蓬莱に流されてしまった事件を描いています。

泰麒が蓬莱に流されてしまったのは2度目、そう、実は十二国記エピソードゼロとでもいうべき「魔性の子」の十二国側から見た物語です。

「魔性の子」は単体で読んでも何がなにやら分かりません。しかし本作を読むと「ああ、あれはこういうことだったのか!」と全て納得することができます。

しかし泰麒って波乱万丈ですね。果たしてこのあと泰王と再会できるんでしょうか・・・。
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No.6:
(5pt)

「落照の獄」へ続く問題作・天の理vs地の混沌

最新作(雑誌掲載ですが)「落照の獄」の重苦しさを読んでから、十二国記本編にたちかえってみると、シリーズ後半がいかに重く、国政とは何か、政治とは何かを扱っていることに、驚きます。

「落照の獄」は連続殺人犯の男を死刑にするかどうかで悩む官吏の話ですが、そこには改悛の情も見えない男とはいえ、異分子を排除してシステムを整えることへの苦渋が漂っています。そして人間のさがへの疑問も・・・

 既存のシリーズ最終作であるこの『黄昏の岸 暁の天』では、王が暴虐でもなく失道しているわけでもないのに、国が病んでしまう状態を扱っています。驍宗は乱を鎮めにゆき、行方不明になり、もと同僚でおそらく彼を妬んだ阿選は王を死んだとし、王位につこうとする。そして怯えた麒麟は蓬莱に飛ばされ、それを追った使令たちの暴走により、『魔性の子』に展開されるホラー事件が起き、陽子が音頭をとった各国の王や麒麟たちの連携が実って、ようやく泰麒をこちらに連れ帰ります(このストーリーは『魔性の子』ですでに明かされているので書いてしまいました)が、角を失った麒麟には何の力もなく・・・・

 麒麟により天が定めた王なのに、どうしてこのような事態になり、民が苦しむのか。李斎は「天帝はいないのか。なぜこんな事態を放置するのか」と嘆きます。

 ここで作者は、『十二国記』の設定の二層性、つまり「神話的に完全であるはずの、天佑神助の王の即位と国の繁栄・不老不死」と、その下部構造である「一般の民のまったく人間的でリアルな生活、妬みや恨み、名誉欲、権勢欲」を、どうかみ合わせるかで悩んで筆をおいてしまったのではないかと思います。
 王も麒麟もすでに本作ではスーパーパワーを持っていない。ふたりがいても、国は権力争いの場と化していますし、そもそも天に選ばれた王が暴虐をはじめたりする、という初期設定も矛盾といえば矛盾です。

 実は、前の作品である『東の海神 西の滄海』でも延王の政治に不満の声があがり、雁の国のある州で反乱が起きました。首謀者の斡由は能吏であって、治水権を王が認めないことに怒って、あたかも正義のごとくに兵をあげます(とちゅうまでは完全に彼に理があるように読めます)が、実は人間的に問題があり、権勢欲から事を起こしていた、という個人の事情に帰せられて、反乱は制圧され、延王(と彼を選んだ麒麟つまり天帝)の正しさが証明され、十二国の秩序は崩れませんでした。
 このときは、個人の問題としておさめられた反乱でしたが、今回の戴の乱はそうではなく、歴史上、現実世界に繰り返されてきた乱と同じく、人間の本質に結びついたものであり、また絶対的王政に対する官吏の不満のあらわれでもありました。いわば「天上の理」と、それからはじきだされている「一般庶民の生老病死」の落差でもあり・・・

 しかし本作で光が見えたのは、最後に、李斎と泰麒がもう無力なのに、国へ戻ろうとする意味でした。そして力がなくとも麒麟は人々にとっての「希望」なのだ、という思いにすがるところでした。神話設定のおちつきどころを、作者はこのあたりに求めてゆくのかと思いました。

 物語自体もよりよい現実的な国際政治を模索するかのように、陽子が大使館の必要性や互助を説いたり、と、天に頼らぬ人間の知恵のほうに重心がかかってゆきます。
『魔性の子』の裏物語としての面白さはもちろんのことですが、今作では、『十二国記』そのものの設定を作者が問い直そうとしている、その重さがのっぴきならぬものとして心に響きました。

 続編が書かれるとしたら、それはおそらく国王とは何かを、神話の王から現実の為政者への架橋を通じて描いてゆくものであり、麒麟も超越的存在であるのみならず、民とともに生きるものとしての存在感を持たせられることになるでしょう。

 前にシリーズを読んだときには感じなかった、重厚な問いかけを「落照の獄」を読むことによってひろいあげることができました。
 新潮社からの新版を楽しみに待っています。
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No.5:
(5pt)

そんな…

短編の「華胥」以外、一段落して終わるこのシリーズ。泰麒がこちらに戻ってきただけで、問題はそのままです。続きが気になる…! ちなみに次回の「華胥」ですが、泰麒といっしょにあの人も出ます。物語はしあわせなかんじで進むので複雑な心境ですが。
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4062731304
No.4:
(5pt)

続編、いつ出るんでしょう。待ちきれません!

十二国記シリーズの中で一番好きな作品です。アニメではまり、原作を探していて、シリーズ最初だと思い順番を間違えて購入。途中でなんか話が見えづらく、間違えたと気がついたものの、面白さに押され、一気に読んでしまいました。
 王驍宗と泰麒を失い崩壊した戴国を救うため、泰麒と同じ胎果である景王陽子を頼って、将軍李斉が満身創痍で慶国に辿り着くところから物語は始まります。
 十二国記人気キャラ総動員という感じで、めったに出てこない各国の王や麒麟が集まるところは見逃せません。泰麒を救うために、各国の秘宝を用いあの手この手で王と麒麟、使令が奔走する様はドキドキわくわくします。一歩間違えば慶国の運命が傾くかもしれないという緊迫した場面での、景王陽子と延王尚隆のやり取りが笑えます。延麒六太の合いの手も、相変わらずおとぼけで効いています。
 一番好きなのは、李斉が初めて景麒に会う場面。幼い泰麒がどんなに景麒を慕っていたのかを、李斉が告げた時の景麒と陽子の反応が楽しい。普段無表情の景麒の違う一面が垣間見えて、景麒ファンにも嬉しいです。
 講談社X文庫 White heart シリーズは上下2巻に分かれていて、山田章博氏の原作の雰囲気にピッタリなイラストつきですが、自分で膨らませた登場人物のイメージを大事にしたい方、一気読みしたい方は、こちらの講談社文庫の方が好みかもしれません。字体はこちらの方が柔らかい感じで、イラスト無しでも堅苦しい感じは全然ありません。
 部分的にアニメ化されている「魔性の子」「華胥の幽夢」「図南の翼」と違い、唯一アニメ化されていません。アニメ制作のNHKによると続編が出てないし、諸所の事情で今のところアニメ化の予定はないそうなので、アニメファンの方も原作で楽しむのがお勧め。
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No.3:
(5pt)

読んでよかった!

本当に読んで良かったです。面白かった!
李斎はどうなるのか、泰麒がどうなったのか、陽子がどうするのか気になってぐいぐい読めました。
TVアニメを見て泰麒と泰王のその後が知りたくなった方にぜひオススメしたいです。
天とは何なのか、王とは何なのか、麒麟とは何なのか。
李斎は花影と陽子を通じて、陽子は李斎と玄君と通じて考えてゆきます。
十二国の世界の奥深さに触れられた気がしました。
この本でもちょこっと触れていますが、蓬莱での泰麒と使令の様子は「魔性の子」を読むと(こっちは怖いですけどね!)さらによく分かると思います。
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No.2:
(4pt)

この世界をつくったのは誰か?

僕は、鬼才フィリップ・K・ディツクの「この世界は、恣意的に誰かによってつくられた世界なのではないか?」という違和感は、SFのテーマとして、大好きです。ただし、こういうメタレベルへの問は、物語とりわけファンタジーとしてはかなりの危うさを持っています。
小野さんはちょっと危険な所へ手を出してきたな、という気がします。だって、このように停滞が義務づけられて科学技術が発展せず、かつどう考えていても明確な超越者の意図とルールによって運営されている「十二国」が、自然に出来た世界であるはずもなく、超越者(それも多分人間と同格のもの)が存在しているに決まっています。陽子の不満も、そこにつきます。戴国の動乱も、超越者のルールにかかわる部分です。マンガ『風の谷のナウシカ』や『BASTARD』映画の『マトリックス』等と同じ問いです。この設問は、解答が難しいんですよねぇ。単純に超越者を倒せばいいのなら、話は楽なのですが。。。。
この先どう展開するかは凄く見ものですが、ファンタージ色からは外れるので、凄く不安半分、期待半分です。
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4062731304
No.1:
(5pt)

黄昏の岸に

王なく、麒麟なく 戴国には妖魔が溢れ、民は偽王の圧政に呻吟していた――― 李斎によって明かされる事件の真実とは? 今、戴国を救うために十二国が動き出す。
十二国シリーズは、繋がっている。緩やかに、そして何処か影を負った伏線に気付かれた方もおいでだろう。 其れ等が収束し、一つの結末へと向かい始める―――それが本書である 王とは、国とは…箱庭的な世界に疑問を抱く慶東国女王・陽子は戴国を救うべく十二国を動かす。十二国の各シリーズのキャラクター達の道が交わりだすのである 彼等の進む先に何が待ち受けているのか? それは自分の目で確かめて欲しい。それは、人の在り方の一つのテーゼであるからだ。 時代的には新潮社から出ている「魔性の子」と同時期。本書を読む際は是非参照して欲しい。
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)より
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