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丕緒の鳥 十二国記
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丕緒の鳥 十二国記の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 121~128 7/7ページ
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| この本の中で著者が書きたかったのは「行間の物語」なのだと、通読して納得しました。 ヨムヨムでそれぞれだけ読んだ段階では私も物足りず、「で?(王と麒麟は?)」と思ったのですが、 連ねて4編読んでみてなるほどそうだったのか、と。 確かホワイトハート版の「風の万里・・・」のあとがきで、 著者が「描ききれないが、(主人公が活躍する)行間で人がバタバタ死んでいます」という旨の言葉がありました。 そして「それをすべて書いたら本の厚みが横幅より厚くなってしまう」、といったことも。 今回の新作は、まさしくその「行間」でした。 この本の解説では十二国記は民の物語である、と語られており、 しかしながら多くの人は王と麒麟の物語である、と思っているのではないでしょうか。 ですが私はそのどちらにも違和感を覚えます。 (有限の命である)民の物語と言うには視座が高く、 (ともかくも寿命を持たない)王と麒麟の物語というには生の感触が生々しいからです。 では何と呼ぶかと考えて、「人と世界の物語」ではないかと思い、 そう思うと著者はシリーズ全体が幕引きへと動き出す前に、まさに「行間」としてこの4作を差し込んでおきたかったのではないか、と思うのです。 ・・・とすれば、風の万里の後にこれが入ったのもわりとしっくりします。 なので逆に新作に対する意気込みと言うか、まずはシリーズ全体の底上げをしておこうという雰囲気が感じられて好感触でした。 この後、順次発刊後に新作の書き下ろし長編が出るのはもう決定していることですし、 また十二年も待たされることはないでしょうし・・・たぶん・・・(^^;) そもそも十二国記シリーズ自体10作くらいで終わる予定だったようですから、 次の長編こそはどーんと本筋か、まだ出てきていない王と麒麟が、本編に少しずつ絡む形で語られるのではないか、 と大いに期待しています。 あんまりにも待たされたのであれですが、 だからと言ってファンサービス的な一冊ではなかったことに逆に期待と好感、でした。 | ||||
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| 4つの短編どれも出来はさすがという他ないが、正直なところ物足りなさも否めない。 年1冊の発行ペースだったら違う感想だったのかも知れないし、発行順的に短編集なのは仕方ないは分かっていても12年ぶりの新刊となるとやはり「続き」的なものを期待していたので。 慶の即位式の儀礼、柳の刑法、延の山林生態、慶の民の暮らしとどれも制度・法・自然など世界観を補強する意味合いの強いエピソード。 解説では十二国記は国ではなく民の物語と言われており、成る程それはそうなのだが、やはり一読者の心境としては、王と麒麟の物語が読みたかったな。。。と 執筆中らしい長編新作が無事に、願わくば1年以内に 発刊されますように | ||||
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| ――民が居て初めて、王と麒麟に意味が生まれる。 その“民”にスポットが当った今作、12年振りの新作。 かつて景王の旅がそうであったように、信頼、疑い、ともすれば、どうでもいい、と諦めて、簡単に打ち捨ててしまえるようなことも、国を信じて支える者たちは、国の在り方と行く末のために、己の持つ全てを賭して、これでいいのかと問いかけ、悩み、苦しみ抜いている。 その苦悩の様は、王や麒麟の物語と比べて、「地味」と一言に斬り捨ててしまうにはあまりに美しく、儚く、残酷だ。 傾き往く国、再興する国で、苦しみの末に待つ喜びを信じて行きていく、「たかだか60年ぽっちしか生きられない民たち」の一瞬が、息もつかせぬスピード感で、或いは堂々巡りする苦悩の中に展開していく。この手腕。 また、この民のための物語の中で、少しだけ登場する「王」。そのたった数ページの存在感と言葉に、胸を掻くような次回作への期待の衝動が込み上げて来る。 次回以降に待つ、「王と麒麟の物語」のため、12年の空白を埋めるに等しい物語であったと、拙文ながら賛辞を贈りたい。 | ||||
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| 半分諦めていましたが、やっと続きが出るとの事で予約! 以前のシリーズは改訂版として発売されてますが、 今だWH文庫版を読み返してますので、 本書から買い始めます! 早く本編の続きが読みたいとワクワクしてます♪ 本書は全て番外編なので切ない民衆の叫びが多く悲しくなりました! 四編のお話の中でよく知っている子が登場する 風信がとても心に響くお話で泣けました! みんなが当たり前の平和な生活を送れる事がどれだけ幸せなのか? 贅沢になれた日本人に 読んでほしいですね♪ | ||||
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| 歳の性か涙脆くなり涙腺がじわじわ緩んで大変でした しかし青条のオチは…… 個人的には陽子が悪人をバッサバッサと切り倒す話や 魔界の瘴気の中でほくそ笑む阿選とかを期待してました | ||||
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| WH文庫版「風の万里・黎明の空」のあとがきで、小野先生が物語には語られる事も無く死んでいった多くの人々がいるというような事を書かれていました。 丕緒の鳥は、そんな行間の人々たちの物語です。 王と麒麟の物語だと「こういう為政者がいれば良いのに」と憧れを抱き、丕緒の鳥の主人公たちの様な下位の官吏や庶民の物語は身近に感じられる分、色々と考えさせられる事が多かったです。 | ||||
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| 長いこと待ちました(笑) 全部で4編、うち2編はヨムヨムで読んだんですが…やっぱりヒショノトリが好きです。何回読んでも陽子のセリフに鳥肌がでます。 書き下ろし長編執筆中との事、ぜひ今度は泰麒の続きを読みたいです。 | ||||
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| 長かったですね 昨夜読み終わりました yomyomも読みましたがやはり一冊にまとまっていることに感慨を覚えます 新潮社さんからというのも驚きでした 本筋ではなく無名の市井の方が主人公の4編 どっぷり十二国の世界です それぞれ困難な状況に置かれており、果たして彼らに希望は訪れるのだろうかとページを繰る手がとまりません それぞれの主人公はどうなるのかとハラハラさせられ読書でのドキドキを久々に味わいました 本を読んで胸が苦しくて仕方ないといおう感覚を味わせてくれます 時間軸も国も違うため、やはり既刊を読み返しておけばよかったと少し悔やまれました 3篇目青条の蘭の絶妙なストーリーテリングっぷりたるや見事です 待っててよかったです 私事ですが子供を持ち本を読む視線が変わりました 現在執筆中との長編まで再び既刊を読み返しあの世界に浸ってきたいと思います あの世界をまた読ませてください | ||||
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