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セルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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いつもながらキングはうまい、としかいいようがありません。 携帯狂人に対抗するために集まる少数の仲間は皆、個性的・魅力的です。悪役は文句なしに気味悪く恐ろしいし。 これは映画化が決まっているそうですが、小説でも、これだけスプラッタなのに、映像にするとどうなるんでしょう…。楽しみなような、怖いような。 | ||||
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『携帯電話によって人間がゾンビになってしまう話』 なんてことを聞くと、どうしても年末年始に新宿や渋谷で「終末の日は近い」とか「悪の電磁波から身を守るためにはイエスの教えを守ろう」とかいう看板を持って街頭に立っていた怪しげな人たちを思い出してしまう。 そんな与太話を信じるのは学研ムーの熱心な読者である僕か、それに類する陰謀が大好きなパラノイアに取憑かれた一部の人たちだけである。 だがそんな脳味噌がいい感じに沸騰した人たちの話も、あら不思議!キングの手に掛かれば一級のホラー小説に! スティーヴン・キング教の信者にして、世界が崩壊する小説が三度の飯より好きな僕にとって 1、キングの小説であること 2、世界崩壊を描いたものであること という二つの条件がそろっただけで、それはポーカーでいうロイヤルストレートフラッシュであり、麻雀でいう国士無双であることは疑いようもないのである。 それに加えてゾンビ!まぁゾンビというよりも、ダニー・ボイル監督の映画『28日後』のそれに近いかもしれない。だがそんな些細なことはどうでもいい。 キング!ゾンビ!世界崩壊! そんな小説が翻訳され出版されると聞いた瞬間、僕がメスの周りを走り回っただけでイッてしまうオスウサギのように身悶えたことは言うまでもないだろう。 何よりこの本はキング作品の中でもかなり読みやすい部類に入る。もし僕がキング教の宣教師だったなら、今まではキングの小説を初めて読む人には『ミザリー』『霧(スケルトンクルー収録)』『ファイアースターター』『呪われた町』あたりを勧めていたであろう。 だがいまは違う。いまなら、各家庭をまわってインターホンごしにこう言うだろう。 「携帯電話によって人間がゾンビになってしまう話に興味はありませんか?」と。 | ||||
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たまたま「バイオハザードUC」(Wii)を遊んでいるときに本書を読んだので、その世界観に異様にスムースに没入することができた。ある日、ある時間以降に携帯電話を利用した全ての人たちに異変が起こってしまう。人間性を失い、暴力性がいや増す。まさにゾンビだ。物語の前半は、たまたま携帯電話を持っていなかった主人公が、激しい混乱に陥りながらも、とりあえずの安全を確保するまでが、キングらしく丹念に描写されている。全貌のようなものがおぼろげになる後半よりもぐいぐい読ませる。「ザ・スタンド」(文春文庫)よりも崩壊した世界のシチュエーションを楽しめた。小刻みに章が変わりテンポが良い。また主人公の視点に固定されたままプロットが進んでいくので読みやすい。キングならではの脂ぎった文体もシェイプアップされた感じなので、キングビギナーの人にもお薦めしやすいと思う。 | ||||
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