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(短編集)
遠野物語
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遠野物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21~40 2/3ページ
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遠野物語の原文は、率直に言って現代の読者にとって読みやすいとは言えない。 作品世界の豊かさに辿り着く以前に、(私も含めて)挫折した人間も多いはずだ。 かといって、学者などによる現代語訳になると、味気ない代物も少なくない。 その意味で、自身が作家である京極夏彦のremixは、読みやすさと作品世界の豊穣さの両立に成功した、希有な例だと言える。 しかし、京極流に作品をアレンジしているのではなく、あくまでオリジナルの作品世界の再構築に徹している。 ただ、私は京極流にアレンジした作品を期待してkindle版を購入したので、少々期待外れだった点は否めない。 これが、立ち読みで内容を検討できない電子書籍の最大の欠点かもしれない。 京極夏彦ファンにはあまりおすすめはできないが、遠野物語を未読の読者にとっては、その豊穣な作品世界に触れる機会を提供する、最良の本、まさに遠野物語remixだと言えるだろう。 | ||||
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率直な感想は、文庫本で買って良かったなぁ、です。もしハードカバーで買ってたら後悔したかも…。遠野物語を未読で、かつ原文では読みにくいと敬遠してると言う方にオススメします。 | ||||
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柳田國男の「遠野物語」も読んでますが、全然わかりにくいことはないと思います。 京極夏彦の新釈は、順番を入れ替えて、より分かりやすくしているようです。 しかし、順番を入れ替えている意味がイマイチよくわかりません。 特にそれについての解説もないし。 これはこれでいいとも思いますが、わざわざ読んでみるほどのこともなかったとも 思います。 しかし、一度読んでも内容を忘れていることも多いので、この本を読み直してみて、 改めて「遠野物語」の不思議さ、おもしろさを感じました。 だからこれだけ読み継がれているのでしょう。 | ||||
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とある妖怪学の本の中に「遠野物語」という単語が出てきて、初めて聞くなぁ・・・と思い、調べてみたら京極先生が訳(と言っていいのでしょうか?)したものがある!ということで購入。 一言で言うならば「見える怖さ、見えない怖さ」でしょう。私自身、怖くってゆっくりとしか読んでいませんが。 たまに「ん?それで?」と思う章があったりしますが・・・。「戦慄の怪異譚」とオビに書いてあるだけあって、ゾッとします。 ホラー要素たっぷりなものが好きな方にも、京極先生の作品が好きな方にも、おすすめです。 | ||||
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順番を入れ替えて、現代風(というか京極風)に編み直した『遠野物語』。 そりゃそれでいいんだけど、解説がないのはどーゆーこと? 順番バラバラにして編み直した経緯、編集方針というか並べ替えた基準、そういった説明が無いと到底納得できません。 京極さんの「柳田國男論」みたいなものがとーぜん入っていると勝手に思い込んで買った私がアホでした。 | ||||
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期待してしまった分、ちょっとガッカリです。 もちろん、地域の口頭物語を文章にして記録として残すのは必要なんだと思いますが… 東北の地域性や人間性とかを事前に知っていたら、もっと楽しめたのかと思います | ||||
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遠野物語の現代語訳で読みやすく面白かったが、ほかの京極作品同様に値段の設定が高い。 | ||||
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柳田國男のものは佐々木喜善の口伝を書き取ったもの。 そして一編の文字数も少ないうえ、現代語ではないので読みづらく自分の言葉に置き換えるのに時間を要します。 かたや京極夏彦のremixは一編ごとの背景まで丁寧に掘り下げられ、原著未読の人にも遠野郷の昔話が容易に理解できるよう 描かれています。 原著既読の私ですが、「なるほど、こういう解釈も出来るのか!」と新たな発見あり、また著者が史料等よく調べたうえで書いていることに 感心しきりでした。 | ||||
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原作より読みやすく思いました。より、理解が深まりまり購入して正解でした。 | ||||
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今なら考えられないような、感覚がある。 人間の形をしていて悪いこともしていないのに異形のものという 理由でいきなり撃ち殺すしたり。娘もよく異形の人の形をした 妖怪もどきにさらわれるけれど、あの人たちは本当はなんだったんだろう。 | ||||
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淡々と、お話がつづきます。 地元の人が、おそらく囲炉裏端などで話してくれたお話なんだろうと思います。 遠野の不思議な魅力を、柳田國男は愛しました。 そして、平成になっても、遠野は不思議な魅力を持っていることを京極夏彦が、感じさせてくれました。 遠野物語は、いろいろなところで、話を聞くことはありましたし、アレンジされたものは読む機会もあったように思います。 が、 柳田國男の原著は、読んだことがない私には、初めて読む遠野物語でした。 比べることができないので、言い切ることはできませんが、おそらく、原著の持っている魅力は失われていないのではないかと思います。 | ||||
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序文からかっこいい。 柳田國男の遠野物語といえば、書名こそはよく見るものの、自分にはあまり縁のない土地のこととして、手にとることなく今まで来た。 その本を、京極夏彦が、現代語にリライトしたのであり、現代風にリライトしたわけではない。 あくまでも、原典に忠実なリミックス。 柳田國男に直接あたるよりかは読みやすかろう。 その予想はあたり、遠野と呼ばれる一帯に伝わる土地の物語が、とても読みやすく淡々として平易な言葉で、読むことができた。 見開きに地図があり、2年前に地震と津波の被害を受けた場所だということがわかる。 そう思っていたら、津波に家族が飲まれた男の話もあった。ぞくっとした | ||||
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柳田 國男が遠野在住の佐々木鏡石から聞いた話をまとめた『遠野物語』を、小説家・京極夏彦がリミックス(再構成・再加工)した新釈(「新しい解釈」の意)本。 聞いた話をなるたけ加工せず生のままで記した原著と異なり、こちらは補足や意訳をしてより「物語」らしくしている。そのため、原著より読み易い。だがより「物語」らしくなった分、『遠野物語』の【個性】はやや薄まった感はあった。 だから、これは原著未読の人向けだろう。まず読み易いこちらに目を通してもらってから、興味を持った人には原著を読んでもらう、という流れだ。 できればこの「remix」という作法が、古典作品へ手を伸ばす人を増やす一策として、広まって欲しいものだ。 | ||||
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柳田國男の原典は読んでいませんが、 非常に読みやすかったです。 民話って不条理の世界なんだよね~、と 改めて再認識させられた一冊。 遠野のカッパだけは顔が赤いというのも 新鮮でした。 ドイツのフィーメンニンと遠野の昔語りの婆の 印象がこうも違うのはなんでだろう・・・本当に 不思議です。 | ||||
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遠野物語は多くの人と同様、途中挫折した経験があります。 この本は読みにくい遠野物語を読みやすく再編成されています。 遠野物語に挑戦して挫折した人、初めての人、お勧めです。 | ||||
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kindle for pc , cloud でも対応しない。 紀伊国屋で買いました。できればkindleで読みたいのだが、 日本はダメなのか。 | ||||
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原典は未読です ですので、原典とどのくらい違うのかはよく分かりません 註釈を本文に組み込み、現代語に訳されています また、原典では関連のある話がとびとびに載っていたりするようです 本著では、関連のあるものをまとめ、話の順番が大幅に構成され直されています とにかく、読みやすかったです 遠野の(地理的)イメージが、思っていたものと全く違っていました 不可解な出来事を綴った話が大半です その多くが、水木しげるが描く(鬼太郎にでてくる)妖怪のイメージとはかなり異なる印象を受けるものが多かったです | ||||
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遠野物語何度か挑戦したのですが、挫折していました。京極版は期待通りで読みやすく、柳田さんの世界観を損なわず楽しめました。 | ||||
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TVの番宣でもっと京極さんらしい切り口で書かれたかと思っていたので、、残念でした。 源氏物語などの古典を現代版に訳した感じでも無いし、これなら柳田さんの(既に持っています)遠野物語で充分でした。 京極さんらしい妖怪の豊富な知識と、強い文章で焼きなおして欲しかったと思います。 高い割には蔵書としておいておくかも不明です。 | ||||
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遠野物語から始まる小説かと思いきや、話を選んで並べ替えた遠野物語そのものだった…。遠野物語既読なら要らない。 とはいえ、擬古文を敬遠していた方々にとっては現代語訳はありがたかろう。いずれ読まねばと考えつつ、難しそうで無理と思っていた未読者向け。あるいは既読でも、大学時代にやったなーなどと懐かしむなどなら。 面白かったのは、柳田國男が書き間違えて記録した遠野物語の記述に合わせて実際の地名が変更されてしまうという妙な経緯をたどった場所を、しれっと柳田が元来の地名を記録したことにしている場面。どうやら京極夏彦は柳田國男を上書きする気らしい。こういう後世の研究成果を本文に取り込む工夫は他にもあるのかもしれず、ひょっとすると「原典より正しい遠野物語」なのかも。原典が間違っているといって修正するなんて、研究者には絶対できない行為で、だから、小説家がこれをやった意味は大いにあると言える。 | ||||
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