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黒後家蜘蛛の会3
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黒後家蜘蛛の会3の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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私にとっては少し難しいお話もありますが、ゆっくり楽しく読んでます。 | ||||
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(ネタバレあり) アシモフの、"黒後家蜘蛛の会”の第三集。 レストラン"ミラノ”に集まった、"黒後家蜘蛛の会”のメンバーが、毎回ゲストに持ち込まれた難題を解き明かす。 ……と言っても、結局はいつも、給仕であり"名誉会員”であるヘンリーが、謎解きをするんだけど……。 第一話『ロレーヌの十字架』 長距離バスで知り合った女性が忘れられなくて、探したいが、“ロレーヌの十字架”のある場所でバスを降りた事しかわからない。 その人がバスを降りたときは、自分は寝ていて、後でバスの乗客に、“ロレーヌの十字架のところで降りた”と教えられる……という話。 結局、その“十字架”は、石油会社“エクソン”の商標の文字だったという落ちです。 “ロレーヌの十字架の所で、連れが降りた”と教えたのは、子供だったということになってるけど、いくら子供でも、石油会社の商標と自由フランス軍のシンボルをごっちゃにするとは思えない。 ほかにも、“ブラインド·マン”を、普通は盲人と考えるが、それを日除けのブラインドの修理屋と考えることで謎が解けるとか、苦しいこじつけという感じの”謎解き“があり、本格ミステリーを期待すると肩透かしを喰います。 ……とは言うものの、このシリーズ、嫌いじゃないです。 ……日本語版になっていない話を集めた第6集(英語版『The Return of the Black Widowers』=¥4,911=2022年1月6日)の購入を検討中です。 ……たとえば、『かえりみすれば』の中で、黒後家蜘蛛の会のメンバーが、著者であるアシモフのことを、「友達なんかじゃない」と言ったり、アシモフの現実の友人の事を、“アシモフほどじゃないけど、いい作家だ"と言ったりする……そういう“楽屋落ち"みたいなのがあって、面白いです。 アシモフという人は、読者を楽しませる術をよく知っていると思います。 | ||||
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状態も良く内容に関してもとても満足です | ||||
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瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』に紹介されていて、興味をもったのが読むきっかけでした。アシモフはSFで有名ですが、推理物にも手をだしていたわけです。この第3巻は全12篇。作者による「まえがき」があります。それによると、エラリー・クイーンことフレデリック・ダネイが自分の編集するミステリ雑誌『EQMM』に連載させたのが始まりだったとのこと。 アシモフのこのシリーズは3巻あたりから疲れが見えるというのが定評らしいですが、私には判断できません。恵まれた階層の男たちを一箇所に集め、ゆったりと贅沢な食事をさせながら議論によって謎解きをさせるというスタイルは、ワンパターンで古風ではありますが、ハードボイルドや警察小説では味わえない娯楽ともいえます。セックスや暴力の描写がないのも、私には好ましく感じられます。 ロレーヌ十字、8進法、「スクラブル」による暗号など、謎解きの鍵が多彩で意外性のあるものばかりでした。アシモフの教養たるや計り知れないものがあります。 | ||||
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瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』に紹介されていて、興味をもったのが読むきっかけでした。アシモフはSFで有名ですが、推理物にも手をだしていたわけです。この第3巻は全12篇。作者による「まえがき」があります。それによると、エラリー・クイーンことフレデリック・ダネイが自分の編集するミステリ雑誌『EQMM』に連載させたのが始まりだったとのこと。 アシモフのこのシリーズは3巻あたりから疲れが見えるというのが定評らしいですが、私には判断できません。恵まれた階層の男たちを一箇所に集め、ゆったりと贅沢な食事をさせながら議論によって謎解きをさせるというスタイルは、ワンパターンで古風ではありますが、ハードボイルドや警察小説では味わえない娯楽ともいえます。セックスや暴力の描写がないのも、私には好ましく感じられます。 ロレーヌ十字、8進法、「スクラブル」による暗号など、謎解きの鍵が多彩で意外性のあるものばかりでした。アシモフの教養たるや計り知れないものがあります。 | ||||
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なかなかお店に売ってないという事で、子供に頼まれて5巻まで購入しました。 面白いようです。 | ||||
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以前に持ってたものを無くしてしまって、こちらで見つけて購入出来ました。やはり面白かったです♪有難う御座いました。 | ||||
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この巻も期待以上だった。得意の宇宙科学をミステリに仕立てた作が特にいい。 「欠けているもの」魂を遊離して火星の景色を見た、と称する教祖がいる。インチキを暴くために、科学的にあり得ない発言を指摘せねばならない。 「かえりみますれば」メンバーが作家志望の青年を助けてアイデアを考えるという珍しい趣向だ。殺人の動機が日食の写真というところがアシモフらしい。 掌編ミステリのお手本のような「よくよく見れば」「犯行時刻」も秀逸だ。どちらも人間の勘違いを題材にしていて、いかにもありそうだ。 「ロレーヌの十字架」は勘違いというより思い込みが原因で謎が生まれる。心理トリックとでもいうのか。 「不毛なる者へ」は、亡くなった仲間が他のメンバーに遺産を残す話だ。題材は魅力的だが、結末が珍しく冴えない。 英語の洒落がピンと来ないせいだろうか。 同じ言語ネタでも「その翌日」は感心したけれど。 総じてハイレベルで、最高点に値する。 | ||||
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賛否両論あるようですが、私にとってはベストな作品の1つ。 アガサクリスティ好きが高じて、いろいろな推理小説を読み漁りましたが、 推理小説という分野だけでは語れない作品だと思います。 化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家が、 毎月1回ゲストを呼んで、レストランで会食。 その給仕を担当するのが、ヘンリー。 ゲストの話から飛び出すほんのちょっとしたミステリーを 6人の識者が、喧々囂々と論議かつ推理する。 そこで最後に一番シンプルな答えをヘンリーが導き出して解決。 こんな風に書くと面白みも素っ気もありませんが、 6人の言葉のやり取りが本当に楽しいのです。 古臭い手法だし、華やかさやスリルとは無縁ですが、 読んでいるとホッとするし、微笑ましい作品です。 全作揃えていますが、少なくとも1冊20回は読んでいます。 | ||||
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「家庭人」「欠けているもの」「かえりみすれば」といった理数系の話が中々楽しいです。 3作目で 満を持しての得意分野ということで手詰まり感と充実感が相半ばというところか。 | ||||
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黒後家蜘蛛ものの連作短編ミステリ第3弾。 収められているのは、 「ロレーヌの十字架」「家庭人」「スポーツ欄」「史上第二位」 「欠けているもの」「その翌日」「見当違い」「よくよく見れば」 「かえりみすれば」「犯行時刻」「ミドル・ネーム」「不毛なる者へ」 の12編。 3巻の作品は良質な作品が多いです。 面白かったです。 黒後家蜘蛛の会の設立の経緯がわかる「不毛なる者へ」が印象的でした。 | ||||
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SF作家としての方が有名なアシモフですが、本作はアシモフ生存時のアメリカを舞台にした本格ミステリです。 「黒後家蜘蛛の会」は、登場メンバーの個性が強く、会話を追うだけでも楽しい。しかも、直接話法を多用していることと、短篇連作集であるため本格ミステリの中でも読みやすく、活字離れが激しいが、本を読む習慣をつけたい人にもお勧めできます。 この巻では天文学関係のミステリがいくつか納められています。 また、現代アメリカ(といっても、もう2,30年前だが)の抱える諸問題(人種差別、アメリカ社会の慣習、新興(詐欺)宗教等)を取り扱っており、その解釈も弱い物の立場に立った物の考え方だったのでとても良かった。 また、短篇ミステリの陥りがちなただの推理クイズに終始しているわけではなく、(話によっては)名探偵ヘンリーの絵解きの他にもいろいろと推理が考えられる所も新鮮でした。 現実の問題に答えは一つではないが、ミステリで答えが複数あるのは(そしてそれを作者が答えの一つとして認めるのは)珍しいと思うし、面白い事だと私は思います。 | ||||
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このシリーズも3冊目となりました。アシモフの筆致はだいぶ本シリーズに馴染んできたようで、読者も黒後家蜘蛛の会の会員たちに愛着を持てるようになって来ました。但し、ネタには若干詰まっている感があり、本作にはこれまで敢えて扱わなかった殺人を扱ったものや、お得意のSF路線のものも入っています。結果的にそれが短編集としてのバラエティを支えることになっていて、シリーズの中でも好感度の高い作品に仕上がったと思います。アシモフ自身が各々の短編の末尾に自ら解説を付けているのが相変わらず楽しいです。私が知る限りでは彼の本職(?)であるSF作品ではそういうことは滅多にしません。これがあくまでも余技だからこそ、このような遊び心が出るわけで、それが結果的にアシモフの人柄に読者を触れさせてくれるという楽しみもあります。 | ||||
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この名前からして一体どういう集まりなのか?と気になる短編集。アシモフが実在する女人禁制クラブをモデルに(内容は全く違う)作り出したクラブ。弁護士、画家、数学者、暗号専門家・・・職業も興味もバラバラで、単に親睦を深めるための集まりなのだが・・・・月一度の会合の席で話がミステリアスな事件に及ぶや、各人の推理合戦と化す。そして、何故かいつもあっさりと謎を解いてしまうのは控えめな給仕のヘンリー!謎解きも面白いが、勝手な推理を展開する面々に対して、見事に解き明かしてしまっても控えめなヘンリーの対比が面白い。しかも事件のバリエーションも豊富。アシモフの推理短編は傑作揃いで、本当に多才な人だと思う。彼が編者の短編集『16品の殺人メニュー』は、食べ物飲み物を!引用したミステリ集で、こちらも多士済済。似たものでは、バーテンがヘボ探偵の持ち込む難事件をあっさり解決してしまう「三番館シリーズ」(鮎川哲也)がある。こちらもおすすめ。 | ||||
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この名前からして一体どういう集まりなのか?と気になる短編集。アシモフが実在する女人禁制クラブをモデルに(内容は全く違う)作り出したクラブ。 弁護士、画家、数学者、暗号専門家・・・職業も興味もバラバラで、単に親睦を深めるための集まりなのだが・・・・月一度の会合の席で話がミステリアスな事件に及ぶや、各人の推理合戦と化す。そして、何故かいつもあっさりと謎を解いてしまうのは控えめな給仕のヘンリー! 謎解きも面白いが、勝手な推理を展開する面々に対して、見事に解き明かしてしまっても控えめなヘンリーの対比が面白い。しかも事件のバリエーションも豊富。アシモフの推理短編は傑作揃いで、本当に多才な人だと思う。 彼が編者の短編集『16品の殺人メニュー』は、食べ物飲み物を!引用したミステリ集で、こちらも多士済済。 似たものでは、バーテンがヘボ探偵の持ち込む難事件をあっさり解決してしまう「三番館シリーズ」(鮎川哲也)がある。こちらもおすすめ。 | ||||
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