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(短編集)
続巷説百物語
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続巷説百物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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面白かったです。 | ||||
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表紙が違っている文庫版なので購入しました。 何回読んでも面白いです。 読んでいて一見関係無い話が戻ってきたり人間って絡まってもつれてややこしいなぁ…としみじみ感じます | ||||
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京極夏彦の巷説シリーズを全部読むことができました。この作者は癖があると思いますが私はファンです。近況はどうなのでしょう?新作はあまり見えないような気がします。京極夏彦ファンというより巷説ファンなのだと思います。書楼弔堂2作品も久しぶりにお気に入りです。冥談とかのシリーズも好きです。 | ||||
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短編一話完結の構成ながら、中長編の「死神 或は七人みさき」へと徐々につながって行く伏線が秀逸でした。そして、エピローグと謂える「老人火」の終幕。短編集として読み始めたのがそもそもの誤りで、読了後、著者に一本取られたような気がしました。 | ||||
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無類の不思議話好きの山岡百介は、殺しても殺しても生き返るという極悪人の噂を聞く。その男は、斬首される度に蘇り、今、三度目のお仕置きを受けたというのだ。ふとした好奇心から、男の生首が晒されている刑場へ出かけた百介は、山猫廻しのおぎんと出会う。おぎんは、生首を見つめ、「まだ生きるつもりかえ」とつぶやくのだが…。狐者異、野鉄砲、飛縁魔―闇にびっしり蔓延る愚かで哀しい人間の悪業は、奴らの妖怪からくりで裁くほかない―。小悪党・御行の又市一味の仕掛けがますます冴え渡る、奇想と哀切のあやかし絵巻、第二弾。 | ||||
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話しに引きづりこまれ時間がたつのをわすれるくらい一気によんでしまいいました。 | ||||
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前作も面白かったが、この続編には参った。久々に一気読みでした。 前作含めて、物語の時系列は前後しながら進んでいきます。そのなかで、いろいろな伏線が張り巡らされて、最期のエンディングにつながっていく。 エンディングは寂しくも、ある登場人物の苦悩、後悔を救うにはこれしか無かったのか、、。 魅力的な登場人物達でした。 ちょっと敬遠していた、京極作品にこれからはまっていくことになりそうで、うれしいような、恨めしいような。 何しろ長編が多いから、多大な時間を取られると思うとうれしい不安です。 | ||||
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いやあ、よかったです。文句なしの星5つです。前作の「巷説百物語」もよかったですが、それよりも”仕掛け”の規模がさらに大きくダイナミックになっていて(山をぶっ飛ばすとか、船を幽霊船に仕立ててお大名を頂点とする藩ごとだますとか・・・)そしてそれが最後に見事にぴたりとはまるものだから、各編を読み終わるごとに大変爽快感がありました。それに舞台も関東周辺だけでなく、福井、高知、大阪と各地に及び、完全主義の京極さんらしく方言も完璧で、高知の山中にある村々や人の様子など、民俗学的な下地も的確に描写されていて、けなすところがみつかりません。 また、各編は独立して読めますが、一応、連作になっているので順番に読んでいったほうがわかりやすいと思います。。 京極さんにしては明るい作風というか・・いや、決して明るくはないのですが、京極堂シリーズや「嗤う伊右衛門」「覗き小平治」「数えずの井戸」のシリーズのように、暗めの内省的なつぶやきが延々と続くというような描写ではなく、人物が大きく動き、また、どこかコミカルでわくわくする要素も含まれています。筆がのっているというか、京極さんご本人が楽しみながら書いておられるという雰囲気が伝わってくるようです。 今まで、又市さんにはどこか中性的で得体の知れない感じがしていたのですが、今回、本書を読んで人間的にとても好きになりました。おぎんさんの生い立ちもあきらかにされ、こちらにも同情と共感をおぼえます。もっとも、おぎんさんのようなさばさばしたキャラクターなら同情なんかしてほしくもないでしょうが(笑)。むっつり治平さんもその愛想のなさが返って渋く、狂言回しの役を演じる山岡百介先生のとぼけたキャラがこれまたいい味を出しています。 ただ、最後は悲しいです。ネタばれするので詳しくは書けませんが・・・ひょっとしてこれが最後・・・?登場人物のみなさん全員にまた会いたかったのに・・・。できれば、ここから未来の話もまた書いてほしいです。 | ||||
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きっと読み終えて多くの人はこう思うことでしょう。 「もの悲しい」と。 それがどういうことを意味するのかは この本の最後の作品を読んでいけば おのずと理解できるでしょう。 この作品は前作とは異なりまして 一応続きものの形を取っています。 もちろん各々の作品に妖怪は出てきますが 仕掛けをしないものや、なにやらあとを残した作品も 見受けられるのです。 なので、前回の展開が好きな人には ちょっと違和感を覚えるかも。 だけれども彼らの鮮やかな仕掛けも 相変わらずでありますし、 悪人が断罪される描写もまた 爽快ではあります。 だけれども、最後はやはり 物悲しいのです。 それは終わってしまった夢、 と言う印象が強いからかもしれません… | ||||
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今回は、又一、治平、おぎん、百介等小悪党の内で、治平とおぎんの過去に迫ります。因みに、一番ジーンときたのは治平どんの壮絶な過去が明らかになる「野鉄砲の怪」のラストシーンが私はお気に入りです。 | ||||
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◆「野鉄砲」 百介は、実兄である八王子同心・山岡軍八郎から、額に 石つぶてがめり込んで死んだ同僚の事件について、相談を受ける。 百介は、又市の知恵を借りようとするのだが…。 又市一味の、ある人物の過去が明らかに。 堅物ではあるものの、実直で情け深い軍八郎の人柄が、 又市一味と好対照をなし、忘れ難い印象を残します。 ◆「狐者異」 大悪党・稲荷坂の祗右衛門が晒し首になった。 彼は過去にも二度、斬首されたが、 その度に生き返る不死身の男であるらしい。 生首見物に来ていた百介は、そこでおぎんと会う。 彼女は生首を見て呟く 「まだ生きるつもりかえ」―と。 不死身の妖怪「狐者異(こわい)」の 正体とは、いったい何なのか? 生首という、いかにもミステリらしい道具立てにより、 戦慄すべき「仕掛け」が浮かび上がってきます。 そして今回、おぎんの出生の秘密も明らかに。 | ||||
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文庫版が出た〜と買ったはいいものの、半年以上寝かせておりました。 前巻はアニメ化が決まり、百介を関俊彦さんが演じるというので読みました。 アニメの前に予習〜♪と思いまして。 内容は題名を見るとおどろおどろしい感じがしますが、中身は妖怪仕業に見せかけた仕掛けで罪人を成敗する仕事人のようなお話です。 百介は蝋燭問屋の若隠居・・・本当は後を継ぎ若旦那として店を切り盛りしなければいけない立場でありながら、そういうことには一切興味がなく、将来は諸国を巡って蒐集した怪談奇談を百物語にして開版するという夢を持ち、店の奥でひっそりと暮らしているという青年。 今で言えばニートに近いのか(^^;) その青年が出会ったのが闇の世界の住人達。 毎回知らぬうちにその者達の仕掛けに一役買ってしまっているという、かなりのほほんとした青年です。 さて、今回はその闇の住人達の過去が明らかになってゆきます。 そして仕掛けも大掛かりなものになり百介もその狭間でいろいろな役目をしたりしますが・・・・ 私はかなり百介に感情移入して読んでます。 彼の立場みたいなものに自分と通じるものが(大きい意味で)あるせいでしょうか(^_^;) 店の者の御陰で暮らせるという立場に申し訳なく思いながらもどうしようもなく自分を情けなく思っている百介の気持ちがよく分かるっていうのか。 そして闇の住人と接しながら闇の世界に憧れつつもその闇には入り込めず、かといって表の世界では物足りなく中途半端な感じとか。 なので今回の本を読み終わった時はなんとも言えない寂しさがありました。 置いていかれてしまったというのか・・・ 今までは仕掛けのが済んで種明かしがあり、その話ごとに爽快感みたいなものがあったのですが、もう別の世界の人間になってしまったんだと思うと今までの事が夢のようで。 本の裏表紙などには完結とは書いていないので続くのかな? でももう百介は出てこないんだと思うとやっぱり寂しいです。 百介に変わるような人物が出てくるのか、全く今までとは違った語り口になるのか・・・続きが出るなら読んでみたいと思います。 | ||||
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『巷説百物語』と互い違いの時間軸で展開する本作。事件と登場人物たちの過去が絶妙に絡み合っているのが特徴である。前作では犯人の心理に少し無理があるような気がしたが、今回は全体を通して「七人御前」を主題とした様々な思惑、華麗な仕掛けが錯綜する様が見事である。 妖怪を題材としながら、事件の原因はほとんど人間にある。非常に神秘的な雰囲気を醸し出しているのにどこまでも論理的で現実的なプロットに読者は酔うのだろう。登場人物の痛快さは言うまでもない。 風景の描写も、色といい、動きといい、まるで目の前にスクリーンがあるかのようだ。だからこそ、最後の又市とおぎんの頭を下げる様子に苦しいくらい胸を打たれる。 残念だったのは、御行後の一部始終で安易な「めでたし、めでたし」があったこと。なので、星4つ。 怪奇物が嫌いという人にもお勧めです。 | ||||
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2001年5月リリース。『嗤う伊右衛門』に登場した御行の又市を中心に据えた『怪』シリーズ第2弾。今月文庫化されたこの続編で第130回直木賞を受賞した『後巷説百物語』には付録として詳細な『巷説百物語シリーズ解説書』が添付されていて好事家には必須アイテムとなっている。 6編の短編で構成されているのだが5番目の『死神』へと向かう伏線のような構成になっていて、6番目の『老人火』はその後日談にもなり長編として捉えることも可能な『仕掛』になっている。問わず語りのように物語る京極節は絶好調で、変にトリックまで考えねばならない京極堂シリーズよりもむしろ無理なくストーリーを紡ぎ出している。その質の高さにただただ驚きである。京極夏彦は京極堂よりもきっとこっちが書きたいのだろう。 妖怪仕立てで御行奉為(おんぎょうしたてまつる)ってしまいたい巨悪は現代にもやたら眼につく。そんな時又市の鈴の音が鳴り、キレイにしてもらいたいなぁ、と読書と音楽にあけくれる若隠居百介のような僕も思う。『前巷説百物語』もリリースされたが、一番読みたいのは『巷説百物語』と『続巷説百物語』の間あたりの『中巷説百物語』かもしれない。出して欲しいなぁ。 | ||||
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京極夏彦の作品は映画となった『姑獲鳥の夏』で出会いました。 読んで以来はまってしまい、京極堂シリーズの文庫が出るのを待っている間の退屈しのぎとしてなんとなく手に取ったものでした。 これは巷説百物語の続き。順番を間違えてこっちを先に読んでしまいましたが… 昼の世界にいる百介と闇の世界にいる又市たちの話です。 読み出すと止められなくて、寝るのを忘れて読んでしまったほど夢中になりました。 又市たちに徐々に距離を置かれていく百介の寂しいという思いが伝わってきて、途中私自身と重なったのか泣きそうになったとこもありました。 妖怪や幽霊の仕業に見せかけて、事件を解決してゆく。。。 その方法はとっても鮮やかで素晴らしかったし、結末の部分ではその都度驚かされました。 一話一話つながっているものの、小分けになっているのでとっても読みやすくもあるので、 お勧めします。 | ||||
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前作に「巷説百物語」があります。絶対にそちらから読むべきでしょう。順番を間違えると趣が激減します。 前作を受けての作品ですが、どんどん仕掛けが大掛りになってきます。仕掛け側の登場人物の来歴が事件に絡み始め、個人的な行きがかりを清算するための仕掛けが始まって行きます。前作ほど軽く読めません。重いです。読者が感情移入するはずの百介も、同様に覚悟を求められるからでしょうか。生半可な覚悟で後ろ暗い世界にかかわってはいけないと。 ただ、百介の覚悟とは無関係に又市たちは又市たちで別のレベルで覚悟を決めて、仕掛けを進めていきます。「勝負」「善悪」とは異なる軸で事件が終わるので、爽快感がありません。とても大きな喪失感が読後にやってきました。 ぽつんとひとり「どうしたらいいんだよ?」という状態で取り残された感じでしょうか。一作目は軽く面白く読み始めたのに...。「どうしてくれる!!」百介もそんな気分になったんだろうなと思ってしまいます。「最初は面白くてかかわったし、役にも立ったじゃないか!!これから先心にあいた穴をどうしてくれる!!」と。 ここまで感情移入させて読ませるなんて、やっぱり京極氏の豪腕としか言いようがありません。 このシリーズの中では、読み物としての面白さは一番です。 ただ、一作目に感じた爽快感でとめておきたいなら、本作には進まない方が良いでしょう。喪失感、飢餓感が植えつけられてしまいますし、続編「後巷説百物語」でもこの喪失感は癒されないのですから。 | ||||
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表立っては解決できない闇に紛れた事件を、あたかも妖怪の仕業のように見せかけて解決する小悪党又市一味の活躍を描いた第2作目です。彼らの入念で奇抜な仕掛けに毎話ワクワクしながらあっという間に読むことが出来ました。決して正義の味方を気取るわけでもなく悪と戦う彼らの姿が最高にカッコいいです。登場人物たちの性格をよく反映した話し口調がとても読みやすく、この物語全般に漂う独特な雰囲気にすっかりハマってしまいました。続編の後巷説百物語もおすすめです。 | ||||
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「巷説百物語」の中の最高巻。シリーズ中、2005年現在のところ時代物として最高のクォリティ。直木賞受賞作「後…」は、前振りが長く構成に無理がある。真の直木賞は、これです。このクォリティで行くと、こりゃ「梅安」になりますぞ。(わかりにくくてスイマセンぬ。汗) | ||||
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~京極堂シリーズとはまた違った面白さがあり、読ませます。本来なら無頼の無宿人、小悪党な人々が登場人物なのですが、彼等が皆個性的で、魅力があります。毎回小股潜りがどんな仕掛けをかけてくるのか、その意表をつく結末にはらはら、どきどき。読みごたえがあって、楽しめます。また文庫になると表紙に色々な張り子が使われて、それも毎回楽しみ~~です。~ | ||||
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作家志望で怪談が大好きな山岡百介と、小股潜りの異名を持つ仕事師、又市らが織り成す人気の「巷説」シリーズ2作目。 悪党なのにどこか憎めない又市が、受けた難題を解決します。全編にどこか悲しい感じが漂っていて、読後感がよかったです。オススメ。 | ||||
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