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(短編集)
邪馬台国はどこですか?
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邪馬台国はどこですか?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 81~100 5/6ページ
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本に纏めるため4作目以降は後から書き足したそうだ。道理で後に行くほど話しが苦しくなる訳だ。「邪馬台国」は論理の飛躍があって中々面白い。このレベルで全篇揃えて貰えれば良かった。 論理展開の面白さ、奇抜さに重点を置いたせいか、登場人物の造型まで気が回らなかったようだ。宮田は鈍重、女性助手とバーテンダーは類型的、教授に至ってはいるかいないか分からない程。バーテンダーの松永が作るツマミが旨そうなのが唯一の取り柄か。 次作も世界史を対象に同じ趣向で出ているのだが、本作より更に落ちる。「邪馬台国」の原点に立ち返った快作を期待したい。 | ||||
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読んでいる最中は、素直に「そうかー」と思ってしまいました。 実際にきっちり検証するといろいろ異論はあるんだろうなと思いますが、素人目にはアクロバティックな理論が面白いし、宮田が静香を論破していく過程は痛快でした。 また、宮田のロジックを聞いていると仏陀もキリストも、みんな人間的で愛すべき人にも思えてきます。 正解かどうかは別として、歴史上の偉人たちも人間で、「普通の人ならこういうときこうするだろう」という考え方をしてもいいのかなあ、と思いました。 あまり難しいことを考えず、その時代に行った気分でゆっくり読むと楽しいかも。 | ||||
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素直に面白かった。 「屁理屈も理屈」と言わんばかりに、仮説に仮説を積み上げる強引さを楽しむ本。 登場人物に魅力が乏しいが、論文を読み物調に改めたと思えばさほど気にならない。 表題の「邪馬台国はどこですか?」が秀逸で、「もしかしたら・・・」と錯覚させる、奇妙な説得力がある。 惜しいのは、収録されている作品に出来不出来がはっきりしていること。 「邪馬台国」レベルの作品が揃って入れば星4つ。 「信長」レベルであれば星1つだった。 最後に注意点を。 この本に出てきた「新説」に「へー!そうだったんだ!」と思ってしまう人には少々危険。 あくまで、「トンデモ系歴史学のパスティーシュ小説」と、思い、読まないと、軽いトンデモさんになってしまうでしょう。 | ||||
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とにかく面白い! 多少なりとも歴史に興味のある方であれば、誰でも仏陀の悟り、邪馬台国の場所、聖徳太子の正体、織田信長が滅んだ理由、明治維新の謎、キリストの奇蹟など、「ほんとはどうなの?」と思ったに違いありません。 この作品は、そんな歴史のこれまで常識とされていた内容を根底から覆す珍説・奇説をルポライター宮田が、若き歴史家の早乙女静香を相手に「歴史バトル」を繰り広げる、痛快極まりない歴史エンターテイメントです。 しかもその舞台がうらぶれた地下のバー。 そこで、この二人の他に温厚な紳士三谷教授、バーテンダーの松永も巻き込み飲んだり食ったりしながら、静香と宮田の掛け合いが実に面白い。 是非一度お読み下さい。必ずハマってしまいます。 | ||||
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本書は決して歴史をひっくり返そうとしているわけではない。ただ自分の常識から目が曇ってしまい、素直に物事を見ていくと新たなる真実が見えてくるかもしれない。本書では歴史のなぞや新解釈を大げさに語るわけではない。その点ではそんじょそこらのトンデモ本と一緒にしてはまずい。事実をしっかりと見つめて、その事実を素直に解釈を加えた結果歴史の真実(!?)を見つけることとなる。ひとつの物語を読み終えたとき、なにか納得してしまう。うそか本当かは分かりませんが、人間ひとつの結果を出してくれるとなぜか安心するから不思議です。 | ||||
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表題作の「邪馬台国はどこですか?」をはじめとするサロン談話的な会話のやり取りは聞いていて心地よい。短すぎず、かといって長すぎてダレル前に衝撃の結末を迎える展開は非常にバランスがよい。 全く歴史知識を持たない人にも必要情報をさりげなく与えつつ、それが後半の伏線にもなっているという巧みさは、この種の談話風小説が好きな人にはこたえられないだろう。 読後感が何かに似ていると思って、つたない記憶を辿るとアイザック・アシモフ「黒後家蜘蛛の会」に行き当たった。「黒後家蜘蛛の会」では博士、弁護士、並居る世間的には知的なサロンメンバーを相手に、一介のボーイがあっと驚く推理をしてみせたが、それと同じ痛快な爽快感を久しぶりに呼び起こしてくれた快作と言える。 | ||||
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「歴史の常識」に対して突拍子もない説を唱える宮田、それに対して反論を行う静香という役割付けで、それらの説を検証して行くのだけれども、これが面白い。「歴史」とか「史学」だとか言うと、お堅い印象を受けるかもしれないのだが、軽妙な文体で描かれているので、全くそういうことを感じることなく読める。残念ながら私は歴史に詳しくないので、ここで示されている資料であるとかが本物なのかどうか、フィクションが混じっているのかどうか、などということは判断がつきかねるのだが、「歴史」というものが、資料などを「どう解釈したか」ということによって出来上がっているだけに、こういうのもアリだという風に思う。「歴史」というのが身近に感じられる作品なのではないだろうか?ただ、これを「ミステリ」っていうジャンルに入れることだけは抵抗があるな。 | ||||
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歴史の推理は資料の読み方で素人が学者と互角に戦えるという例を示した、エンターテイメントの傑作だと思う。ただ視点が、好く思いついたと思えるくらいへそ曲がりの視点なので、この理論の展開が楽しめない人も居るかも?! | ||||
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織田信長がノイローゼによる自殺。勝海舟が超能力者。こんなこと誰が考えたでしょうか。しかし宮田(作者の分身?)の話を聞いたくうちにだんだんとそれが本当のことのように思えてくるんです。特に表題作「邪馬台国はどこですか?」の東北説は説得力があり、邪馬台国は東北なんじゃないだろうか、と本気で思ったりしてます。読むのに専門的な知識も必要なく、ひまな時間に気軽に読める1冊です。 | ||||
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どこまでが史実で、どこがフィクションなのか全く見分けがつかないのですが、これは全部事実なのでしょうか。計算してブレンドしているのだとしたら凄いですね。耳を疑うような新説のオンパレードですが、この説得力は何でしょう。「歴史」というと肩がこりそうなイメージがありますが、ユーモアのセンスも十分です。特に、早乙女静香さんのキャラクターは最高。類い稀な美貌と頭脳を持ちながら、無言でピスタチオの殻を握り潰したり、サラミソーセージをフォークで乱暴に突き刺したりしながら、天才的な毒舌を吐き続けるのですからたまりません。小難しい引用が続く部分に、若干飽きを感じましたが、読んでお得な良い作品です。 | ||||
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表題作も意外性があり、落ちもあり、いいですけど、お勧めは「維新が起きたのはなぜですか?」ですね。幕末の小説を読む前にこの短編を読むことをお勧めします。明治維新が起こったのはただ一人の黒幕のせいだと言う説です。同作者の「タイムスリップ明治維新」を読む前には必須ですね。 | ||||
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あなたは歴史の知識がおありですか?この本は歴史の一番面白いところを、独自の解釈で講義してくれます。世間一般の「定説」とは異なる展開なのですが、説得力は保証します。そして、たぶん作者の説が歴史の真相なのだと思います。学校の日本史の教科書は嘘ばかり。この本を読まずして歴史を語ることなかれ。・・・私も作者に洗脳されてしまったようです。 | ||||
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歴史は、歴史通り、教科書通りに理解してました。けれど過去におこったことなんて絶対とか必ずとか言えなくて、通説や定説って誰かがそういったまでのこと。この本はそんな通説や定説を突き破る目玉飛び出る新解釈でいっぱい!「んな、アホな」と思いつつも、「(そんな解釈も)ありかも・・・」と感じさせてくれる一冊。私も歴史の定説を覆し「んな、アホな」新解釈してみよっと! | ||||
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眼からウロコでした。実に新鮮な驚きでした。歴史雑談してるときなどつい、「鯨統一郎って作家の説だと…」などと口走ってしまいます。 | ||||
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この本を読むと、歴史に対する認識って絶対変わってしまう。私はこの本を読んで以来、この本の内容を内心信じてる(笑)。フィクションだってわかってるんだけど、信じざるを得ない説得力。歴史が大っ嫌い!!って人もこれを読んだら歴史に詳しくない自分を責めちゃうんじゃないか?逆に言えば、歴史が好きになるキッカケになるかもしれない。この本は短いストーリー6本で構成されている。(楽しみが6倍。いいね)その上、歴史小説って呼んでいいのか、ってぐらいわかりやすい書き方になってるので、本が苦手って人でも大丈夫。専門的な話もちゃんとわかるように書かれてます。 | ||||
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この本から読み始めると、他の作品にも嵌りやすいのかもしれませんね。歴史談議の様が面白く、段々と宮田の論述に嵌っていく静香。私自身も同じように最終的には宮田の言葉を信じることになってしまう。信じちゃって・・・いいのかなぁ(笑)この本の後に、『金閣寺に密室-とんち探偵一休さん』を見ると、ニヤリとするでしょうね。 | ||||
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短編もので読みやすいのと気楽なとこがよかった。歴史というと、なんか小難しいというのがあるがそんな俺でも読めました。 | ||||
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私は文系出身ですが、暗記が不得意で、学校の歴史の授業で何を習ったのかサッパリです。けれど歴史自体は(多分)好きなんだ、けど・・・そんな私とアナタ?のためにこの本はあります ご一緒に歴史のおさらいをしましょう いえいえ、歴史なんて再構築に過ぎませんよね?だったら最高におもしろい再構築をこの本で 始めは、宮田の展開する説はとても珍妙に聞こえますが、最後には「ああ、なぜ自分も宮田のような疑問を持てなかったのだろう」と思ってしまうはず。「学校で「習う」歴史」というものがいかにブツ切れの知識(失礼)であるか、思い知らされる気がします。でも、歴史家ってすごいよなあ。また、歴史書もばしばし引用されていて、アカデミックな雰囲気も味わえて得した気分になれます。宮田の説を信じる信じないは別として(?)、こんなに思いっきり楽しめる歴史推理小説ってないですよー。 | ||||
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私は佐賀市に4年住み、その後5年大阪に住んでいる。九州だ畿内だという論議が必然的に好きになった。佐賀にいる時は、その田園風景を見るたびに(なにせJR佐賀駅の前に田んぼがある県庁所在地である。)ここが邪馬台国だ!と思い、伊丹空港に着陸する飛行機の窓から広大な平野部を見るたびに、大阪こそ邪馬台国だ!と思っていた。最近は台風がまったくと言っていいほど大阪に来ないので「ぼくが国を造るなら畿内だな・・・。」と思っている。この本は佐賀にいる頃読んだのだけど、最近また読み直した。楽しい本です。一夜潰してもいい本。 | ||||
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この本は歴史の常識を覆す「論」を「小説」として書くことで、いわゆる歴史研究家あるいは歴史ファンの神経を逆なですることを目指してかかれた本である。私は歴史ファンだからこの本を読んで神経を逆なでされた。「そう思ってくれなくちゃあ」と著者はほくそえんでいることだろう。書けば書くほど筆者と編集者の魂胆にはまってきている。 | ||||
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