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(短編集)
邪馬台国はどこですか?
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邪馬台国はどこですか?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 61~80 4/6ページ
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歴史的にみておもしろく読めたのは、表題の第1話くらいだろうか。 あとはただ読者の意表をつくためのトンデモ論を設定して 強引に自説を展開(?というほどでもないが)しているのだが あまりの牽強付会についていけない。 これで、キャラクター設定や会話が上手ければそれはそれで 楽しく読めるとおもうのだが ここがちょっとひどすぎて読むに耐えない。 中学生レベルの歴史知識しかないキャラをもって「美貌の才媛、大学教授」って・・・ナニ?笑。 全体として、一人でジャンケンして一人で勝ってるのを読まされているようなもの。 こんなに不愉快な本を読んだのは久しぶりだ。 | ||||
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連作仕立て歴史ミステリー ブッダ、邪馬台国、聖徳太子 本能寺の変、明治維新、イエス 歴史上の有名な出来事・人物についての 大胆な真相が語られます 題材も有名なものばかりですし バーで偶然知り合った人物達が議論を交わす 軽妙なタッチで綴られています 歴史が苦手という人でも 楽しく読めるとおもいます ちなみに、著者のデビュー作です | ||||
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作者を思いついた奇説を小説形式で発表したような作品だが、仮説の上に仮説を立てる為には最初の論拠が完全でないと上手くいかせるのは難しい。「悟りを開いたのはいつですか?」では一応仏教や仏典は勉強しているようだが、その仏教理解は一般向けに書かれた仏教書によくある所謂通俗仏教であってそんなもののおかしな所を指摘しただけで仏陀の悟りを否定されてもねぇとしか言えない。 更に言えばそもそも仏陀の思想はインド思想の中の一部に過ぎずインド思想を理解していない限り誤解する可能性がある。そしてこの作者はインド思想そのものはあまり学んでいないようで、根本的な誤解の上に論を立てているので読んでる方としては困ってしまう。「奇蹟はどのようになされたのですか?」でも仮説の根拠にある最初の論拠の部分での間違いがあり、その間違った論拠の上に仮説を立てているのでやれやれとしか言えない。 他の4編に関しては私にとっては全く詳しくないジャンルなので良く出来た仮説に読めるのだけれど、それぞれのジャンルに詳しい方ならツッコミ所があるんじゃないのか?とも思う。 だいたいこれって小説形式で発表する意味があるのだろうか?論文とまではいかなくても普通の書籍で良かったんじゃないんだろうか?小説としてはとても評価には値しないでしょう。 興味のあった宗教ジャンルの2編が少々低レベルだったのでこの評価になりました。 | ||||
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鯨統一郎の「邪馬台国はどこですか?」を読了。以前読んだが再読しました。6編の短編が収められていますが、白眉は本書のタイトルでもある「邪馬台国はどこですか?」です。歴史エンターテイメントとでもいうのでしょうか、邪馬台国が何処にあったか、をフリーライター宮田が大学の先生を向こうに回し、独自の論を展開する。その論はトンデモなので、大学の先生はむきになったり、馬鹿にしながら反対する。しかし、宮田の議論は最後まで崩れない。そして邪馬台国はこんなところに。。という結論に結びつける。その結論は本当かどうか怪しいが、本物の文献にそって展開されるのである。 いやー面白かったです。最高です。新たなジャンルですね。プロットも楽しめるし、その史実についても楽しめる、正に「一粒で二度美味しい」本です。いろいろなご意見が噴出しそうですが、無条件に楽しめました。でも本作は所謂「飛び道具」を使ったミステリーです。だから続編は読みません。その視点を僕たちは楽しんだのです。本作は本作だけで孤高の存在となっているのです。 | ||||
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「邪馬台国は東北にあった!」というロジックをここまで「なるほど!」と思わせるようにかける作家さんは国内にもそうざらにいないでしょう。 他、「キリストの復活」のお話もこれだけで「ダビンチコード」を超える1冊が出来そうな素敵なロジック展開でした。 | ||||
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はじめはそんなに期待しないで(失礼!)読み始めたのですが、その面白さにどんどん引き込まれていってしまいました。 歴史の常識をすべて覆してくるその切り口は、「そうきたか!」と感動すら覚えるほどの説得力がありました。 それは、「もしかしてこれが本当かもしれない」と思ってしまうほどで、特に、タイトルでもある「邪馬台国の場所」は、本書で結論づけているところを本当に発掘してみたい気になるほどのものでした。 これは間違いなく最高の歴史エンターテイメント小説だと思います。 | ||||
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実に内容が深くアカデミックなのに、分かりやすい異端の歴史書。 | ||||
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最初の釈迦と邪馬台国の2話は面白かったです。しかし後に続く聖徳太子以降がちょっと…。 最初の2話を読んだ時は、「この作家は自分の閃いた論を小説という形でもいいから世間に披露したかったのかな?」とすら思ったのですが、それ以降は小説を書く為にトンデモ説をでっちあげたという感じで、あまりにも強引に感じて白けてしまいました。最初の2話では静香が嫌な女に見えていたのに、だんだん彼女に感情移入してきて「バカじゃないの」「アホじゃないの」と言いたくなったです。 歴史を題材に選ぶ作家は、作者自身がトンデモを承知で読者を騙しにかかってきますよね。筆力のある作家なら、読者をおおいに欺し遂せます。読んでいる側もトンデモだと承知で、それでも欺されそうになったりする。そしてそれこそが小説の醍醐味であり、読者は欺されたくて歴史小説の類を読むわけです。 実際私も欺されたくてこの本を買ったわけですが、しかしこの本に収録されている話は、私を欺すには至りませんでした。 | ||||
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登場人物が飲み屋で歴史論争をするという小説なんですが、「何だ?」と思う反面、「案外こっちの方が当たってるかも?」とか思ってしまいます。 表題の「邪馬台国はどこですか?」が一番面白かったです。 他にも織田信長暗殺の真実とか聖徳太子の謎とかいろいろあって下手な歴史本よりもよっぽど楽しめます。個人的には織田信長の話は「おいおい。そりゃないぞ」でした。ただ誰も言ったことの無い珍説でした。 | ||||
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作者のデビュー作にして第3回創元推理短編賞の最終選考作。 表題作は、奇抜な発想と説得力をもった話術で一気に読ませる異色作で、歴史に関する知識がなくても気軽に楽しめる。文字通り「逆転の発想」で解き明かす邪馬台国の場所の意外性がいい。 ただ、唯一「聖徳太子は誰ですか?」を除くと、他の作品は聞いたことのあるような話だったり、こじつけが過ぎていたりで、後になるほど質が落ちる。 「聖徳太子は誰ですか?」にしても、かつて読んだ梅原猛の『隠された十字架』のインパクトを思うとまぁまぁ楽しめるかな、という程度。 表題作だけなら文句なく楽しめるので「☆5つ」だが、1冊の本として人にお勧めできるかというと、ちょっと躊躇する。 | ||||
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「悟りを開いたのはいつですか?」 「邪馬台国はどこですか?」 「聖徳太子はだれですか?」 「謀叛の動機はなんですか?」 「維新が起きたのはなぜですか?」 「奇蹟はどのようになされたのですか?」 の六篇で構成された珠玉の歴史ミステリ。 バーでの法螺話というパターンだが、 目から鱗が落ちる素晴しい斬新な歴史認識に満ち溢れています。 こんな凄い新人がデビューしていた事に気付いていなかった 自分のアンテナの狭さに忸怩たる思いです。 全て重厚な長編で読みたかったな。 「奇蹟はどのようになされたのですか?」なんて、 ダヴィンチコードなんてぶっ飛ぶ、 超絶の感動大作になったに違いない。 鯨統一郎が提示した新説奇説の 知的レベルは物凄く高いです。 聖徳太子の朝鮮ネタに荒山徹 のあの説と、 信長の桶狭間ネタに宮城谷昌光 のあの説も組み込んでいたら、 100点満点になっただろうに惜しい。 10年間で30刷も版を重ねていたこれを読んでなかったとは、 自分が恥ずかしいです。 歴史で悪役とされたものがひっくり返るパターンが好きな人には 特にお勧め。 | ||||
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ジョークの世界です。真剣に読むと時間の無駄ですが時間つぶしにはちょうどいいです。でも歴史は多角的に見なければと、勉強させられました。 | ||||
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トンデモ歴史観を酒場の雑談で読ませようとするアイディアはいい。ただ、作家にとって最も大切な「文章力、表現力」が抜け落ちている。 酒場内の表現の浅さ、会話のやりとりの不自然さもさることながら、そもそもあまりに稚拙でステレオタイプなキャラクター造形により、登場人物に感情移入することが全くできない。特に狂言回し役の女性、美人美人と何度となく繰り返してもちっともそう思えないし、「バカ」「アホ」「病院行ったら」の台詞のオンパレードには、小学生以下の知性しか感じられない。もっともこういった表現の幼稚さはこの作者に限ったことではなく、最近のケータイ小説にも通じるところがある。 優れた作家は三行広告のコピーでも人を感動させられるのだが。 | ||||
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良くわかんないなーで終わってしまう歴史書に比較して、この小説は首尾一貫論理が分かりやすい! 邪馬台国の所在地にしても聖徳太子がだれかにしても、信長の性格分析についても納得できる推論である。 すばらしい! | ||||
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今まで聞いたことも考えたこともない話ばかりなので こんな考え方・見方もあるのかと驚くばかりで 単純に面白いです。 会話というか論理の積み重ねでストーリーが展開していくのも 私の中では非常に新鮮で何回も繰り返し読んでしまいます。 話についていこうと予習している松永は可愛らしいです。 | ||||
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名作、傑作かどうかという評価はさておいて、大変面白い作品である。 そんななか、読み返してみて浮かんだ違和感。 それは、「なぜ聖書記述だけすべてを事実としているのか」という点。 その前では 「仏陀に関する記述は神格化性の強い部分ほど疑わしい」 「日本書紀は明確な成立目的があったので、それを割り引いて記述を推考するべき」 としているのにもかかわらず、 聖書記述に関しては一切の批判を加えずに事実と認定してそれを論拠に利用しているが、 これはかなりダブルスタンダードだといえるのではないだろうか。 聖書ほど「イエスの神格化を目的として製作された」ものはないはずで、 氏の仏教経典や日本書紀への態度をもってするなら、その記述はほとんどが捏造であるかのように解されるべきではないかと思うのです。 まあ、エンターテイメント作品なのでそんなことは気にしなくてもいいんですけどね。 | ||||
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古代物は好きだし、評価が高かったので読んでみました。 物足りなかったです。アイデアは買いますが、いずれのテーマも、論証としては不十分で納得させられるところまでいかないし、小説としての面白さも、歴史研究本としての深みもどちらも中途半端なものになっているのではないでしょうか。 | ||||
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歴史ミステリー小説とのことだが、現代の4人の登場人物の歴史談義を通じて、 歴史のなぞに大胆に迫るというもの。 持論を展開する宮田と、これに対抗する常識人の静香。やや静香の発言にまゆを 顰める箇所が多いことが気にかかるが、全体としてはテンポよく楽しめる。 なにより、歴史に関する知識が中学校レベルでも本書を楽しめる分かりやすさが 嬉しい。破天荒な結論は、しかしながら真実の香りを漂わせており、何やら歴史的 大発見の場に立ち会ったような興奮を覚えずにはいられない。 | ||||
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カウンター席だけの地下一階の店に客が三人。 三谷敦彦教授と助手の早乙女静香、そして在野の研究家らしき宮田六郎・・・。 この3人+バーテンダーが繰り広げる歴史ネタのコントですね。 はっきり言って面白いです。 笑えます。 歴史ネタという、普通は笑えないであろう話題でなぜこれほど笑いを 誘うのだろうか。 不思議です。 早乙女静香は、お高くとまっているのだけれど、時々勢いあまって 熱くなるんです。 行き過ぎるんです。 言い過ぎるんです。 一方の宮田六郎は、そんな早乙女をさらりと受け流し、憎らしいほどに 落ち着き払って持論を展開する。 早乙女は益々熱くなり、時に自爆。 きっと、このようなやり取りが楽しいんでしょう。 今は、もう一度読み返している最中です。 | ||||
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一言で言えば、めちゃめちゃ面白い! 4人の会話だけで話が進むというのも面白い。 話は歴史の常識を打ち砕く宮田六郎の発言から大いに盛り上がる。 盛り上がるというより、白熱すると言った方がいいかもしれない。 私は特に歴史に詳しいわけではないが、それでも野次馬根性で「なぜなぜ?」と引き込まれてしまう。 今までに読んだことのないパターン。 歴史に興味のある人はもちろん、逆説好きな人や目新しい本を読みたい方には自信を持っておすすめします! | ||||
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