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(短編集)
邪馬台国はどこですか?
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邪馬台国はどこですか?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 41~60 3/6ページ
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最初の釈迦の悟りのくだり、続いて邪馬台国の冒頭の部分まで読んで...止めました。 歴史には(歴史だけではありませんが)定説があり、異説があります。 定説と異説を戦わせる討論の形をとった手法は、みなさんのレビューを拝見してもおおむね好評で、成功しているのだと思います。 定説にも弱点があり、ならばこう考えては?という、別の視点が提示され、知識の幅が広がるからです。 私も、そういう内容を期待して購入しました。 ですが、本書は「珍説」を唱える主人公?が、よくある我田引水、都合の良い解釈だけを組み立てて定説を真っ向から否定する、そして歴史の専門家なる登場人物が、簡単に論破されるというスタイルを取ります。 あれ?まあ小説としてなら、弱者が強者を、ヒーローが悪者をやっつける、ありがちなストーリーになりますが... これって小説として読むものなの? 確かに小説として、歴史の定説を覆す筋立てのものは読んだ事がありますが、その場合は探偵に推理させたりとあくまでフィクションという体裁で作られています。 あるいは、最初から「逆説・・・」とタイトルに付けたり、おどろおどろしい体裁で一見してオカルトという作りにしているものとか。 本書は、討論という体裁をとっているので、読んでいるうちにそこが曖昧になってくるのです。何か、歴史がわかった様な気がして来る。 でも、提示されている歴史の知識はあまりあてにならないものです。 冒頭に書いた通り、私は最後まで読んでません。 批判するなら最後まで読め...と言われるかもしれませんが、私の場合歴史の知識が広がれば...というのが読み始めた動機なので、 どうも目的は達せられそうにないからです。 小説として読まれる方、懲悪勧善?的な高揚感(だって専門家がやりこめられてしまうのだから)は得られると思います。 | ||||
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寝床でくつろいで読むにはもってこい。 でも、「作家で10年生き延びる法」も読んだが、その読書量の凄さが垣間見られ、感心します。 | ||||
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北村鴻氏の新刊を望めなくなって、辿り着いたのがこの鯨統一郎氏の新古典。 宮田某氏はまさにもう一人の蓮杖那智先生です! 鯨統一郎氏の作品を読むのは初めてでしたが、続刊にも手を出してみたいと思います。 | ||||
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面白かった。軽い語り口にはまって、この作者のを連読しています。 | ||||
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鯨氏の記念すべきデビュー作短編連作集。創元の推理短編賞に応募して最終選考に残った表題作と書き下ろしからなっているため、表題作と他の話との質の差があるが、まあ仕方ないだろう。 深みのない行間の多い文体とステレオタイプな登場人物にあくまでネタありきの面白さ優先で、小説としての総合的な物語から生じる魅力には乏しいという鯨氏のその後の多くの作品でおなじみの要素が既に開花していると言える。 歴史ミステリーだが、当然学術的に高度な歴史的素養が氏にあるはずもなく、いずれも記載されている参考文献を読んだだけで適当にでっちあげられている奇説であり、素人レベルの歴史知識だ!などという批判は当たり前である。 歴史ミステリーという売り方を大々的にされてしまったので歴史マニアから批判も受けているが、本書はミステリーのいわば多重解決ものであるという本質を見誤ってはいけない。簡単な表層だけの歴史的事象から通説とは異なるもう一つの論理的帰結を導き出そうという純粋なるミステリー小説としての試みなのである。なので、前提知識の欠如や歴史的知識的云々などという真面目な間違いの指摘はまさにナンセンスである。 まあ、今となっては鯨氏の著作はこの路線のバカミスばかりなので、そういうものだと思って楽しむことだ。 | ||||
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邪馬台国の話だけでなく、蘇我氏の話、仏陀の話、キリストの話など、様々な話が収録されている。 実際、かなり面白い。納得させられてしまいっぱなしの一冊でしょう。 歴史的概念を捻じ曲げられただの、書き方の誤りを見つけて揚げ足をとってみたりだの、反証もあげずに中学生レベルの会話と罵ってみたり。 挙げ句の果てには途中までしか読んでいないのに文句を垂れる、レビュアーとして果たしてどうなんだという方の批評がありますが、読んでみて損はありません。 固定概念を取り払われる事間違いありません。 | ||||
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本棚を整理していたら、奥から出てきたので再読。 完璧な論理で披露される新説の数々は、スゴイの一言。 (実際には瑕疵がたくさんがあるのだろうけれど) 新作が読みたいので、あえてコメントしました。 待ってます! | ||||
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此方も新幹線での移動時用にと何冊か買っておいた内の一冊です。え、お釈迦様、聖徳太子、勝海舟 な、何と中身わ全6話の短編小説でした、この中の第2話が邪馬台国わどこですか?でした。表題に惹かれ購買いたしましたので残りの5話わ読んでおりません。内容わ意に反して目からウロコと言うか、読んで字のごとく、と言うか、うむ うむ と納得出来る推理結果になっておりました。構成わ高木淋光の邪馬台国の秘密のような展開でバーで歴史好事家達が繰り広げる歴史推理のロマン話です。ネタバレでわないですが 名を卑弥呼といい鬼道につかえる・・・・ 鬼道者、つまり卑弥呼わ占星術師であったみたいで、これが脈々と蝦夷アテルイ(悪路王)まで引き継がれて来ているのでわないかと思う、占星術師わ古代 鬼と呼ばれ坂上田村麻呂わ征夷のことを鬼退治と記している、地名も地方にわ古くからそのままに伝わっているものが多く一つずつ検証をしていくと、あながち空想とわ思われないが・・・・遅蒔きながら邪馬台国論争本にハマっていきそうな一冊です。 | ||||
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トンデモ逆説が面白かったです。 本当にそうなのかも・・・とつい思ってしまう、納得の理由付けが興味深い。 でもそれだけ。 ペラッペラな人物設定とグラッグラな文章にがっかり。3話目くらいでは怒りにかわりました。 イラつく〜。 軽妙な会話とか、味のある登場人物とか・・・そういう感想、マジっすか!? 文章に触れる機会が極端に少ないか、ある特定のジャンルしか読まないのか、 あるいは小学生か。そうとしか思えない。 とにかく中二病的な登場人物の言動がいたたまれない。 なんだこの古くさいステレオタイプ的展開は。昭和か! ・Wikipediaの説明文がほぼ主観 ・「専門的な」議論(を周囲に聞いてもらうこと)に夢中な高校生に遭遇 ・仕事哲学と寝てない自慢を披露しあう新入社員の群れに囲まれた そんな気持ち。 才媛美女はもちろん、宮田、オマエは地獄のミサワか!みたいな。 ・・・そうだ、地獄のミサワだよ君たち。 そう思ったら割と楽しく読めました。 痛々しい人物像を楽しむべきだったのね。 | ||||
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高木彬光の傑作「ジンギスカンの秘密」いらいの快作です。 カウンター席だけの小さなバーで、歴史学教授と助手で凄みのある美人とが、たまたま来た雑誌のライターであるらしい歴史に詳しい男と肩を並べて座った。雑談から話題はお釈迦様の事へ。男はお釈迦様は悟りを開いてなんかいなかったと爆弾発言をする。 これが、妖艶ながら、性格はきつい助手にカチンと来て、論争となる。男と助手は持てる知識の限りを尽くしてバトル。この論争は三人が同席する度にテーマを変えて火を噴く。 '@お釈迦様は悟りを開いたか否か 'A 邪馬台国は東北か否か 'B 聖徳太子は虚構か否か 'C なぜ信長は暗殺されたか 'D 明治維新の真相 'E キリストの生き返りは真実だった 男は、そのたびに突飛な持論を打ち出して教授と美人助手を驚かせては、二人を打ち負かしてしまうのだ。 作者は「ジンギスカンの秘密」を傑作であると、最新作「努力しないで作家になる方法」(これはなんとなんと自伝小説!)に書いている。 「ジンギスカンの秘密」は、私の知る限り世界最高のベッド・デテクティブ(病床にいながら、退屈しのぎに、真実を明らかにする)・推理小説だと思っていますが、本作も、その魅力を良く捕らえた作品にできあがっています。 キンドル本として出版した「九州王朝伝説は本当か?」は私の愚作ですが、やはり「ジンギスカンの秘密」の流れを汲むものですから、本作の存在は本当にうれしく思いました! | ||||
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歴史検証ミステリーをベースにしているものの、スリーバレーに出てくるマスターや3人の常連客の会話が面白いです。宮田さんが主に珍説や奇説を推すのに対し、静香が強気に反撃する、そういうキャラや会話の流れ、何よりお酒を飲む場所でそういう話が出来るのって面白いだろうな、と。幕引きのカシスシャーベットはもとより、居酒屋並の料理の多さ。つくねや牛タン、サイコロステーキなど美味しそう。マスターの料理やお酒も美味しそうで、こんなエルミタージュで歴史の話が出来るのは楽しそう、そういう雰囲気に★5にしました。 | ||||
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時を忘れさせてくれる面白さ! 物語の面白さだけでなく、出てくる人達も面白さ溢れ、今まで知らなかったこともたくさん知ることができ好奇心も拡がる、極めて五つ星のオススメです。 | ||||
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まだ途中までしか読んでいないが、突っ込みどころが多いので書くことにする。 表題作の邪馬台国の話で東北の三内丸山遺跡の話が出てくるが、 登場人物の世界史を研究しているはずの静香女史は、なんと三内丸山遺跡には原人がたくさん住んでいたと言ってしまう。 しかもそれに対して誰も突っ込まない。 原人とはすなわちホモサピエンス以前の人類である。原人は基本的に縄文期にはもう存在していない。 旧石器時代(約260万年前〜約1万2000年前)に原人は絶滅しているからである。 これは中学で習うはずのことであるし、高校ではもっと踏み込んだところまで習うことである。 三内丸山遺跡は約6000年前〜4000年前の遺跡である。三内丸山遺跡に原人がいたはずがない。 そもそも原人であるならば、今の日本人とは全く関係のない遺跡である(原人とホモサピエンスに血縁関係は存在しない)。 北朝鮮が黒い山葡萄原人が自分たちの祖先であるという主張と同じレベルの知識のなさである。 仮にも研究者であるはずの登場人物がこんなことを言ってしまうのだから話にならない。 他の話でも毎回感じるが、あまりに登場人物たちの知識がなさすぎる。 こういった歴史物で大事なのはその話が“どれだけもっともらしいか”という点であると思う。 つまりリアリティがあるかどうかという事である。 リアリティを話に持たせるには、仮説に入る前に下地として歴史的事実を書く必要があると私は考える。 歴史を題材にしたミステリーを書くのであれば、中学レベルの知識くらいは調べてから書いて欲しい。 こういった本が出るたびに間違った知識がさも正しい事のように広まってしまうのは悲しいことである。 他にも突っ込みどころは多くあるのだが、きりがないので此処までにする。 | ||||
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旅に持参する本は慎重に選定せねばならぬのは当然のこと。下手をすると夢中になりすぎ、 旅の思い出=その本の思い出 あるいは 旅の記憶<その本のあらすじ といったことになりかねない。とはいえ、道中ヒマをもてあましては・・・という思いから、書 物無し、というのは考えられない・・・‥、というような個人的感慨はどうでもいいようなもの だが、要は旅の空でつい止まらなくなった本の一つだと言いたいわけである。 それぞれの事項について(邪馬台国とか。明治維新とか。)詳しい知識がなくても楽しめる ように書けていて秀逸である。 | ||||
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荒唐無稽ともいえる歴史解釈に、それなりの説得力を持って整合性をつけるという歴史ミステリで、 歴史を講ずる時に必須だが読むときには疲れる資料や論文にはさらりと触れるだけなので、 歴史書として深みはないが気楽に読める ただ四人しか登場人物が居ないのに、教授の三谷だけは影が薄いのが寂しいところ 彼がメインで話を切り出すパターンがあっても良かったかもしれない 自分のような歴史ミステリ初心者にはちょうどいい作品だった | ||||
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このシリーズは、殆ど面白い本で、無論私のバイブル本になりました。 | ||||
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発想そのものは面白かったと思います。 歴史は学校で習った程度しかないので、驚くというよりそんな考えもあるんだなぁ、 くらいな感動度合いなのがちょっと残念ですが。。 ただ、どうも登場人物のキャラクターがしっくりきません。 マスターと宮田さんは安定していますが、 教授でそんな「馬鹿じゃないの!」とヒステリックになったりして理解不明だし、 三谷さんは空気過ぎて、なぜ登場人物にいるのかよくわかりません。 映像だったら、人物像の描写の悪さからいらいらさせられることはないと思うので、 純粋に面白いと思っただろうな、と思います。 または、新書として変な人物を出さず、 本当に歴史として伝えたい部分のみをちゃんと伝えるとか。 ちなみに巻末に登場人物と同名の方で付記がありましたが、 そのままの通りとして受け取ると、 発想と文章力がつりあっていない気がするので、 本人がもう少しがんばってみたほうがよかったのでは、と思ってしまいます。 登場人物と同名なので、真実のほどがわかりませんが・・。 | ||||
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歴史ミステリーは、 結論がぶっ飛んでいるほど売れる。まともな結論では売れない、というのが業界の定説で、この本もそれを証明した本のひとつだろう。だからこういう本の"結論"を信じる人が出てくるのが不思議で仕方がない。要は、結論に至る論理が面白いかどうかである。そういう意味では、結論の部分だけを普通の歴史小説風に書いた「信長の棺」なんか歴史ミステリーとしては最低で、要するに信長を悪く書きたかっただけだろう!と言いたくなる。それにくらべれば、本書は、少しむちゃくちゃだが推論の面白さを楽しむことができる。 ただ、歴史 の議論は史料という根拠を明示しながら論理を展開するのが基本ルールだが、それを守らず、"あやふやな" 知識に想像を重ねていくシーンが目立つので星3つとさせていただきました。 | ||||
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本書は、第3回創元推理短編賞の最終候補となった表題作に5編を加えて、1998年に「文庫書き下ろし」としてデビューとなった作品集です。 「この作品がフィクションであるという保証はどこにもありません。」という冒頭に掲げられた一文が、まず私の目を惹きました。 なかなかユーモラスな雰囲気を醸し出しています。 各編とも、物語はカウンターバーの店内という一場面のみ。 松永というマスターの視点で語られ、常連客の私立大学の三谷敦彦教授と早乙女静香助手がグラスを傾けていると、雑誌のライター、宮田六郎が話しかけてくるというパターン。 この宮田は、歴史家を自称し、誰も思いつかないような、新説を披露するのだった…。 【仏陀の悟り】【邪馬台国】【聖徳太子】【本能寺の変】【明治維新】【イエス・キリスト】という、誰でも知っている歴史上の人物や事件などを題材に6つの短編が収録されていますが、宮田が語る新説は、「フィクションに決まっているだろう」と、ミステリだからフィクションなのは当たり前なのに、わざわざ言いたくなるほど、「驚くべきもの」。 この新説に真っ向から反発する早乙女静香ですが、恐らく最初は、彼女に同調する形で読み進めることと思います。 ところが、いつしか次々と繰り出される「証拠」に、宮田の言っていることが、「本当のように思えてしまう」ところが、この作品の優れているところです。 ミステリは作者が読者を騙し、読者は騙されることを楽しむ小説。その楽しみを存分に味わえる作品集になっていると思います。 バーの店内、という設定は、「まあ、酔っぱらいの与太話と思って、目くじらを立てずに聞いてください」という、著者のメッセージでしょう。 歴史をあまり知らなくても、肩肘張らずに楽しむことのできる、新しい「歴史ミステリ」に酔いしれることが出来ます。 | ||||
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僕は、同著者の 『努力しないで作家になる方法』を読んで痛く感動した。 こんな誠実な作家がいるんだと。 そこで鯨氏のデビュー作を大いなる期待と共に読んだ。 だが、それは単なる清水義範の亜流であった。 だがだが、もう少し氏の作品を読んでみるのである。 | ||||
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