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好き好き大好き超愛してる。
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好き好き大好き超愛してる。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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最高に好きな彼女がいて、その彼女が死んでしまって、という話。 まず彼女のいたこと無い俺には、最高に好きな彼女というのが分からないし、その彼女が死んでしまってとなると、二重に分からない。 リア充なのか!!?いや、まてよ、彼女死んでるからリア充じゃないのかも?!! と、そこで躓く。 そういう経験がなくても分かるというほど、詳細な感じもしないので、やや薄味か。 ていっても、面白いことは面白いんだけど、劇中劇とかも含めて。 | ||||
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なんと可愛らしい作品だろうか…。 舞城さんの小説を読むのは初めてになるが、これほど可憐な作品を書く方だとは思わなかった。連作の中編集のように仕上がっているが、それぞれのエピソードが絡まりあい、清楚な雰囲気を醸し出している。 不治の病にかかった彼女の死。それにはどんな言葉を尽くしても語り切れない悲しみが上手く表現されている。 ただ、ストーリテリングとしては今一歩弱い。それとともにテーマが露骨に描かれ過ぎているので、作品の完成度としては及第点に達していない。だが、本作の根底には生と死の深い悲しみが横たわっている。 作品の完成度が今一歩なのと、前述したようにストーリテリングがもう一つなので星は三つなのだが、可憐で美しい物語に魅了された。 著者は純文学作家としてはかなり多作で、今、『九十九十九』を読んでいるが、本作とはまったく異なった世界が展開されている。 舞城さんの小説は手元に幾つかあるが、読み漁るのが楽しみだ。 | ||||
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表題作はみんなの大嫌いな「セカチュー」のアンチ・ノベルとして程良く機能しているとは思うんだけど、冒頭で綴る「世界愛」のスケールが大きい割に、そしてそれを「小説を書く」ことと結びつけて宣言する割に、それを1対1のキャラ通しのラブ・ストーリーに落としこんで結晶させることができてなかったように思う。 カップリングの「ドリル・ホール・イン・マイ・ブレイン」は脳を欠損した主人公の大妄想話で、この人特有の暴走感溢れる文体が味わえる。主人公の脳内世界がそのまま「世界」になるというストーリー、戦闘アニメのパロディっぽい設定、幼稚な全能感とリビドーが全開な主人公の欲望等が、どこかアニメ・オタク的自閉世界の批評になっているようで、独特の構成力を感じますね。 ただ、どちらの作品もやっぱりこの人が書きたかったような「愛」がスケールデカすぎて、ストーリーに収まりきっていないように思うので、星は三つに留めました。暴力的世界のどうしようもなさを書いた時の完成度は素晴らしいこの作家が「愛」を描ききれなかった理由の一つは、この作家が聡明過ぎるからではないかという気がします。彼が書きたいような大きな「愛」の難しさを知っているから描き切れないというか。 | ||||
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文章を書くにはある程度の決まりごとみたいなものがあると思っていたので、それを敢えて壊したような作品で芥川賞候補になっていることに、正直すこし驚いた。 たとえば?のあとは一スペース空けるとか、「」のあとは、特に会話が続くときは、改行したほうが読みやすいとか、状況描写とか、自然描写とかが多少はあることとか、そういったことを多少当たり前のように思っていたので、「ああ、こういったものも、ありなのか」と。 せかちゅーとかと関連してるらしいと、ここのレビューを見て知ったが、せかちゅー読んでないので、なんとも分からない。 ただ、不本意ながら、途中少し泣いてしまったのも確かだし、この作者、結構いい奴かもしれない。友達になりたいなあ、なんて思ったりもした。 だけど、変わった小説だった、というだけですぐに忘れてしまいそうなのも確かだし、いや、もっと他のものも読んでみたいな、とも思った。 結論、よく分からない。でも、嫌いじゃなかった。 | ||||
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表題作。相変わらずクライマックスで主人公の思索の流れをそのままに文章化しているが、そこに芸術性はあるのだろうか。分析上手論理展開上手、頭がいいんだなー、とは感じさせるが。 そして主人公の思索がそのまま物語の中心になっている以上、物語自体というよりは主人公の発するメッセージに共感できるかどうかが、この作品の評価へと繋がるのではないか、と思う。 「世界の中心で・・・」のパロディだと言われているようだが、別にそうも思わなかった。恋人が不治の病で、なんてのは別に「世界の・・・」の専売特許でもない。 筆者の「今どきの若者の口語」を組み込んだ文体は、明らかに強みだろう。村上春樹のように、会話に現実感がない、というより、どうも日本人の話とは思えない会話文も味だし、著者のリアルな会話文も味だ。 ザ・ドリルホール・インマイブレイン。ジャンルづけはしにくいが、これはかなり遊んでいる。遊びとしてかなりおもしろかった。 しかし表題作とまとめて一冊にするべきだったかどうかは疑問だ。 イラスト、うまいなー。 | ||||
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表題作は芥川賞の候補にもなっていますが, 芥川賞を受賞しなかったことには頷けます。読み手をかなり限定する小説です。まず,ストーリーというものを期待して小説を読む方に本作は 「絶対に」お勧めできません。小説作法にうるさい方にもお勧めではないです。気の狂ったように人が好きになれる現役の方むけの1冊。 | ||||
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