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伊藤博文邸の怪事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
伊藤博文邸の怪事件
伊藤博文邸の怪事件 (光文社文庫)

伊藤博文邸の怪事件の評価: 3.50/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

ミステリとしての"体をなしていない"習作レベルの駄作

私は「黒龍荘の惨劇」の方を先に読んでしまったので、手順前後という事になるが、本作は作者の初のミステリの由(元々、専門は歴史小説の由)。「黒龍荘の惨劇」は様々な瑕疵を持つ荒唐無稽と紙一重の大胆なトリックを使って、一応、ミステリらしさを感じさせるが、残念ながら本作からはミステリの雰囲気は全く漂って来ない。

「黒龍荘の惨劇」の探偵役、ワトソン役が伊藤博文の書生だった頃の話で、確かに、「伊藤」邸で殺人事件が起きるのだが、「怪事件」とは程遠く、むしろ、作者の専門の歴史小説の香りが濃厚である。ミステリの書き方が分かっていない素人の作品という印象が強く、その意味では習作と言うに相応しい出来である。

"謎"で読者を引っ張ると言うよりは、明治憲法制定や自由民権運動の話ばかりで、明治初期の時代に興味を持っていない方にとっては何を楽しみに読んで良いのか皆目不明である。作者自身も本作がミステリとしての"体をなしていない"事を自覚して、次作「黒龍荘の惨劇」を執筆したのではないか、という様な詰まらない感しか覚えない駄作だと思った。
伊藤博文邸の怪事件 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:伊藤博文邸の怪事件 (光文社文庫)より
4334769225

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