■スポンサードリンク
地のはてから
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
地のはてからの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 1~20 1/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北海道がいまのように栄えていたわけではなく、やはり開拓したひとたちがいたから今があるのである。 父親の借金を原因に、知床に開拓民として移民し、辛酸をなめる家族。 主人公はその中のとわ という少女。 この少女の人生を通して、厳しい開拓の時代を生きるということがどういうことかが痛いくらいわかる。 今のように自由に生きる道を選べない時代において、女性はこうも簡単に男に人生をゆだねざるを得ないのか…という驚き。 男性という性が尊重される時代において、女として生きることの厳しさ。 男は男で、家族を養う苦労だけでなく、戦局によりにいとも簡単に駆り死地へ駆り出され死んでいく悲劇。 なかにほのかな希望として、アイヌの男性との出会いがでてきてほっこりさせられた。のも、のちへの布石ではあったのだが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お見合い結婚を強要されて、子どもを産んで走り出すとわの人生。 そこから、戦時に巻き込まれていく展開。 様々な物語は、戦争という特殊事情を得て、物語としての輝きを増していく。 皮肉ではあるが、人間は極限状態におかれたり理不尽な状況であるほど、人生の深みが増す。 上下巻を通して、北海道開拓というのを主軸にしつつ、一人の女の人生を見事に描き出している。 ここには、常に得も言われぬ苦しみから逃れつづけている女性がいる。 とても、幸せを謳歌してはいない。しかし、どんな人生よりもドラマティックでリアルである。 かつて恋したアイヌの三吉。その、神様のいたずらのような再会がまた、ファンタジー抜きの現実をみせてくれる。 文字通り懸命に生き抜くというのは、どういうことか。それを、読者に教えてくれる素晴らしい物語であった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『おしん』的な話かな、と思って読み始めたらもっとずっとビターでしんどい話でした。でも読後、考えさせられることも多かった。「ろくな男が出てこないなー」と思ったけれど、世の中全体が戦争一色だったこの時代、社会的に力の無い男はそれに抗っても、逃げても、呑み込まれても、いずれにしても死ぬルートしか無い、というのが悲しかった。一方で現在問題となっている「老人介護」や「少子化」は明日をも知れぬ貧乏の中にも拘わらずなんだか軽く乗り越えられていっているようにも見えた。それは、「家族制度」や「道徳」によってと云うよりは、「野生の本能」とか「自然の力」という方がしっくりくる感じで、そこは私たちがもう失ってしまったものかもしれないな、と思いました。と思ったら、物語の始まるきっかけを作ることになる、とわの父親の「いいカッコしいで他者から文句を言われるのに病的に弱い」という性格設定が戦前の男というより、なんだか今時の男の子っぽかったりして、そこも興味深かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北海道開拓、終戦時代の波、生き抜くってなんだろうか? 生かせれるってことかなぁと感じる。 地を耕し山や海の物を食べ生き抜く力が今の私達にあるんだろうか? 時代に合わせて生きるしかないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
下巻を読んでから、 また送信します。 読み進めやすいです。 下巻、結末が楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1つの時代の逞しい女性の物語。知床という過酷な自然環境と無責任な男にほんろうされ、まったくままならない人生でも、生き抜いていく。温かい人のなさけもあり、胸を揺さぶる激情があり、それもすべて時代の荒波に押し流されていく。ハッピーエンドではないが、全く救いがないわけでもない。私たちの祖父母は、きっと似たような生き方だったのだろうと思う | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本当にもう、ただ、ただ生きる女性の姿に圧巻です。 男とも違う、自分の生を全うする生き方に圧倒されます。 飢餓があろうが戦争があろうが主人公のとあが生き延びる姿に称賛を惜しみません。 それを書くために敢えて三吉でさえもあそこまで堕としたのだと思うとある意味、作者の執念を感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごい作品だと思いました。 残酷で厳しい場面が続きます。 失敗、挫折、死、涙、などなど そんな経験を経ながらも主人公が強くなっていく。 自身も強くなりたいと思いました。 ありがたい事です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「頑張る」がやたら出てくるが、「頑張る」は昭和十九年のサトウハチローの造語。大正時代の物語に出てくるのが、全くいただけない。物語全体、北海道の厳冬期を取材したのか、非常に疑わしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
知床に旅行する計画があって、読み始めたのですが、開拓の過酷さに驚きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
分かりやすい文章でどんどん読ませる。主人公とその家族の、北海道開拓者としての歴史が次々と展開し、読む物をハラハラさせる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今の人なら、すぐ諦めてしまう環境、人生に、主人公は諦めつつも追い続け、でも最後は、やっぱり!という結末が興味深い。ストーリーの流れが、いろいろな方面から語られるので、どんどん読み進む事ができる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
開拓生活の苦労がよく書けている。古典的な開拓小説「人間の土地」に迫る迫力がある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
開拓民の大変さや、アイヌ民族の人たちへの差別 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
福島の生まれです。 作品の中に「三春駅」が登場するとは?! 生まれ故郷です。そして2年前に亡くなった母の話し方そのままでした。母も嫁いで苦労の連続だったようで、長兄から「ブラジル移住したかもしれない」 と聞かされたことがありました。きっと行っていたら、「おかちゃ」と同じ苦労をしたのてはないか?と心が痛みました。 乃南アサさんの大ファンですが この作品には感動しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ありがとうございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「オべりべり」の宣伝を見て、その関連で文庫本の「地の果てから」を購入。ぐんぐん読めます。北海道開拓のすさまじさと結婚制度や家族というものが特に響きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公とわの人生はとても厳しく、理不尽極まりない。 御伽噺の要素は一切なく、ただただ現実的な。 賢く、働き者で、純粋で、心が強く、魅力的なとわ。 ついつい、このまま彼女は何か大きな夢を掴むんじゃないか、身の丈を飛び越えてゆくのではないかと期待して読み進めてしまう自分がいた。 でも、決してそうはならない。 それなのに不思議と悲壮感はあまり無く、あたたかい気持ちと勇気が与えられる作品。それは筆者の力量ゆえかと。 また、北の大地の厳しさと雄大さが物語とリンクする。 以前に旅した知床や大雪山系をまた訪れたくなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良かったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公「とわ」明治44年福島に生まれ。父・作四郎と母・つねの長女 作四郎は口先だけで責任感も無く古里に住めなくなって大正*年、北海道へ夜逃げするところから北海道開拓の苦労話が始まる。 大正期の北海道・知床半島周辺の開拓者の生活が子供の目線で描写されている。 「とわ」の活発で前向きな心ばえが救いで、読み進むことができた。 「とわ」の心の支えとしてアイヌ人・三吉が登場するが、幼い恋心の感情表現がありきたりで、ただそれだけになってる。アイヌの生活描写が有るわけでも無く三吉を登場させた理由が伝わってこない。 全体的に「リアルさ」が感じなかった。机上の空想で書いているからなのかな? 文の構成で読みにくさが見られた。 「せりふ」と、その前後の表現が明解さに欠け、誰の「せりふ」なのか分かりにくい。 単に方言記述を私が読解出来なかっただけでは無さそうなところが残念でした。 また、時の経過が突拍子も無く、「何でそうなるの?」と読み直す箇所たびたび有った。 文の構成(ロジック)が整理されてないと感じる所が有り、残念でした。 (下)はさらにリアル感が無く、頑張る自分が書かれている。 後半、安っぽい批判書のように「国」批判が頻繁に出るのが本の質を落としている。 作者は明治から昭和の社会現象を勉強していないのか、それとも故意なのか。 明治以降、開戦への世論形成をしたのは朝日新聞などで、学者もこれに参加した。 新聞が果たした戦争責任は非常に大きかった。 一方、政府は戦争に非常に消極的であった事実は触れられていない。 大本営は軍の広報であり、国(政府)では無い。 無知から来るのか、最初から批判が目的なのか、偏見に基づいたゴシップ本に劣化してしまった。 世間を知らない主人公「とわ」の口から言わせるのは作者としてこそくな手法と言わざるを得ない。 偏見で歴史を書くとこうなる例と言ったらかわいそうかな。 日本人は、国に責任を持たない国民、自国を批判すると偉くなった気がする国民、その自虐史観をうまく突いて悪意すら感じるのは私だけでしょうか? 現に、読書感想では「お国の言うことなんか信じてぁなんね。」に沿った言葉が多くみられる。うまく誘導されている。 後半は書き物として安っぽく見える、ただそれだけ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!