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(短編集)
われはロボット
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【この小説が収録されている参考書籍】
われはロボットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 21~40 2/4ページ
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昔、大学のゼミで原作を読んだのですが、また読みたくなって電子書籍で購入しました。 70年ほど前に執筆された作品にもかかわらず、現在に通じる部分が数多く見つかります。 プログラミング的な面でなく、ロボットと人間の関わり合いや関係性という面で一度目を通してほしいと思います。 特にプログラミング教育に携わる人に。 | ||||
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"人間らしさが増していくにつれて、対立が生じるようになったの。労働組合はロボットが人間の仕事を奪うことに反対したし、さまざまな宗教団体が迷信じみた難癖をつけてきた。いずれも、ばかばかしい、無益な行為だった"1950年発刊の古典ロボットSF短編集である本書は、ロボットやAIの近未来を示唆してくれる。 個人的には、いわゆる、「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」の『ロボット工学の三原則』は勿論、言葉として知っていたし、また本書でそれが最初に描かれていること位は知っていたにも関わらず、これまで読む機会がなかったことから手にとったのですが。 本書から約70年後の現在、街中に大量に溢れる感情認識ヒューマノイドロボット、Pepperの存在やAI、そしてシンギュラリティといった言葉を既に知っている私からすれば、本書の各エピソード、各登場ロボットが指摘していることがサイエンス"フィクション"【虚構や創作】と単純に捉える事が出来なくなっていることに読みながら気づき、何とも複雑な気持ちになりました。(例えば、本作に登場する子守用ロボットのロビイのエピソードはPapperの姿を想像せざるを得なかったです) 一方で、本書を基に2004年に映画化された『アイ,ロボット』の影響でしょうか?勝手に【ロボットvs人間】といった対立物語かと予想していたのですが。それぞれにロボット心理学者のカルヴィン博士、パウエル&ドノヴァンといった登場人物を軸にロボットの進化と共に『ロボット工学の三原則』が破られる事件を【ミステリー仕立てで読み解いていく】作品だったのも意外な印象でした。いやあ、しかし。私たちの生活は本当に古典SFが既に一部現実化しているのですね。感慨深い読後感。 古典ロボットSFの短編集を探す誰かに、また"被造物に創造主が滅ぼされる"所謂フランケンシュタイン・コンプレックスから著者が『ロボット工学の三原則』を生み出した流れを知りたい誰かにオススメ。 | ||||
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人間に対する深い洞察をロボットをメタファとして明快に描き出す力量はSFの範疇に収まらない崇高なものだと思います。 | ||||
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大半のSF小説はそういうものなので、割り切って読みます。 最初読んだときは投げ出すほどでしたが、ロボとかに関心があるのなら、想像して読むと面白い じっくり読むと味わい深いです。全部理解するほど俺の頭は良くはなかった。また、読みたい。 | ||||
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期待した通りの品物でした。非常に満足です。有り難うございました。 | ||||
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ロボット三原則に関わる短編ストーリーを、一人のロボット精神学者の半生に沿って綴られいる。ロボット三原則が刷り込まれたAIが進化していく過程において生じる矛盾をそれぞれ一つの短編で取り扱っており、一つ一つの話にミステリー的要素があり面白かった。またそれらをきちんとしてまとめ、さらに全体でAIの進化と人類の関係を一つのストーリーとしてまとめるアイザック・アシモフの偉大さを改めて感じた。 自動運転などAIに関するイノベーションの波が起ころうとしている昨今だからこそ読むべき名著だと思う。 | ||||
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ロボット工学の三原則 第一条 ロボットは人聞に危害を加えてはならなレ。また、その危険を看過することによって、人聞に危害を及ほしてはならなレ。 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。 ――ロボット工学ハンドブック、第56版、西暦2058年 アイザック・アシモフのロボットSF短編を、USロボット社の主任ロボ心理学者スーザン・キャルヴィンの回顧録という形でまとめている。物語は、1996年に製作された子守ロボット「ロビイ」から始まる。 欧米のロボットSFにはフランケンシュタイン・コンプレックスが付きまとうが、アシモフは「ロビイ」で早くもその問題を払底する。主人公の母にその役割を負わせたのは、『フランケンシュタイン』の作者である[https://www.pahoo.org/culture/numbers/year/j1818-we.shtm:title=メアリー・シェリー]の生い立ちを意識しているのではないか。そう感じさせる名作である。 続いて、グレゴリイ・パウエルとマイケル・ドノバンのコンビが太陽系でロボットを巡る騒動を収める「堂々めぐり」「われ思う、ゆえに‥‥」「野うさぎを追って」が続く。この3編は、ロボット工学の三原則を巡るミステリー要素が強く、後の長編シリーズにつながる。また、アシモフのキリスト教に対する立ち位置がよく分かる作品となっている。 次に、読心ロボット・ハービイの物語だ。このエピソードは、後の長編『夜明けのロボット』で引用される。本編では、ハービイはロボット工学の三原則のジレンマに陥り、研究所長のラニング博士もそれを見破ることができず、スーザン・キャルヴィンに「うそつき!」と罵られて終わる。 アシモフのSF世界では、コンピュータの作業もロボット(陽電子頭脳)が担当する。だが、陽電子頭脳では、人間に危害を及ぼす可能性があるハイパージャンプ(ワープ)宇宙船の設計ができない。スーザン・キャルヴィンが、意図せずこのハードルを超えてしまう話――「逃避」。 市長選に立候補した高潔な法律家スティーブン・バイアリイは、果たしてロボットなのか――スーザン・キャルヴィンやラニング博士が、USロボット社の命運を賭けて、その謎解きに挑む「証拠」。 スーザン・キャルビンはバイアリイに向かって、こう言う。「わたしはロボットが好きです。人間よりもずっと好きです。もし行政長官の能力をそなえたロボットが製作されたら、それは行政官として最高のものになるでしょうね。ロボット三原則によれば、彼は、人間に危害を加えることはできないし、圧政をしくことも、汚職を行なうことも、愚行にはしることも、偏見をいだくこともできないのですからね」。 バイアリイは、2044年、初代の世界統監に就く。そのころ世界を動かしていたのはマシン――今で言うスーパーコンピュータ――だった。そして、マシンは非常に複雑になったロボットの頭脳=陽電子頭脳だった。だが、世界の動向がおかしい。そう感じたバイアリイは、引退したスーザン・キャルビンを呼び出す――「災厄のとき」。 スーザン・キャルビンは言った。「でも、マシンは一個人のためにではなく、人類全体のために働く、そこで第一条はこうなります。〈マシンは人類に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人類に危害を及ぼしてはならない〉」――これこそ、35年後に刊行される『ロボットと帝国』で、ロボット・ダニール・オリヴォーが再発見した第零法則である。 バイアリイのポジションは、10年後に発表された『二百周年を迎えた男』のロボット・アンドリュウや、ロボット・ダニール・オリヴォーによく似ている。 こうして、ロボットの物語は『鋼鉄都市』へ続いてゆく。 スーザン・キャルヴィンは1982年生まれ、2064年死去という設定だから、今年(2018年)、36歳となる。学位をとったのは2008年だ。研究者として脂ののった頃だろうか。 現実世界は陽電子頭脳ではなく、人工知能がトレンドであるが――本編の最後にスーザン・キャルビンはこう言った。「わたしの人生はもうおわり。このあとを見とどけるのはあなた方ですよ」。 | ||||
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ロボット工学を扱ったSFなので難しい専門用語があるかと思いましたがそうではなく、 あくまで小学生でも分かるロボット三原則の組み合わせによって数々のドラマを作っています。 | ||||
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少年時代に読み、手放してしまった本を再度購入しました。 人工知能の黎明期である今、ロボット工学三原則を再確認してみようと思って購入しました。 やや説明が小難しいSFミステリですが、すべてに流れるロボット工学三原則を理解すればじわじわ面白味が出てきます。 古さを感じさせないのはさすがのアシモフです。 すでに読んだこともある方ももう一度、ぜひ! | ||||
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今朝の朝日新聞、第一面の隅っこに掲載されている「しつもん!ドラえもん」〈ロボットが守るべきとされる三つの原則がある。その中で、最も重要なものは?〉って、いつの間にそんなものが導入されたんだ!?アシモフのロボット3原則はあくまでフィクション!!やい朝日新聞!!てめえは21世紀の御時世にオーソン・ウェルズの火星人襲来パニックを再現させるつもりか!? | ||||
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文庫の形で読める気軽で現代ロボット工学の将来を占う良書。 ロボットと将棋の勝負が話題になる現代。この書はそんなこれからの「ロボット工学」の将来に楽しい夢を連想させる内容です。 連作短編集の内容「嘘つき」・「証拠」等九編にまとまる。この二編は人間の「心」を「ロボット心理学者」なる人物がロボットの心理に触れる。 ロボットが「知能」を有し理性がロボットに備わった。人間とロボットの心理の知性の戦いの攻防を描く。サイボーグとは違うロボットの存在を描くアシモフの筆力は知的で面白い。 最近の新聞に掲載される「ロボット」についての記事に接するときこの書を読んだことでより興味深く関心を呼び起こす。この書が1950年に原書が出版されたにも拘わらず古さはない。設定年代は西暦2000年に合わせている。アシモフのSFの面白さがあり未来の世界を描いて見せる。先見性がうかがえる有益な作品です。 | ||||
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書かれた時代には存在しないものが表現は違っても現在存在するし、人間もロボットと比較される性能の悪い(死んだりするから)ロボットかもしれないと思ったりしました。コンプユーターにどっぷり浸かった人生だったので興味は尽きません。また少年のころ読んだ手塚治虫との関連を強く感じます。 自動運転自動車やそれこそアシモ君等の開発者も読んでいるのでしょうね。 | ||||
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有名な著作を初めて読了した。 現代的な分類では、メカトロニクス的なロボットというよりもAIという主題がしっくりくる。 AIは日本語で人工知能と言うが「人工」という事がなくなる時代が来る事も示唆している。 名作である。 | ||||
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AIの薄明期から、それが人間に変わって世界戦争を回避し経済を動かす時代まで、USロボット社でロボット心理学を担当した主人公の数々の追憶話。「人間に危害が加わるのを見過ごさない」というロボット工学三原則第一条の後半の意味を始めとして、さまざまなロボット事例を体験することができます。 第一条後半を「知らせると人を傷付けてしまうことの回避」にも適用し、「人が聞いて嬉しいと思う嘘」を言うようになった読心ロボット。「人よりロボットの方が優れている」ことから人の言うことを必ずしも聞かなくなったロボット(狂信ロボット、逃隠ロボット)。矛盾や負荷超過や第一条限界で酩酊/舞踏してしまうロボット。そして人の替わりに統治者になり、経済を動かし、戦争を回避していくAIシステム。 自己を守り、指示を聞き、人を守るというロボット工学三原則を守ることは、理想的な"人格"とも言えます。新しいものの見方に気付く仮説形成力が人間に残されたものなのかもしれません。 掃除ロボット:ルンバを創ったiRobot社の社名はこの本から来たのだと気付きました。「人間はAI/ロボットから離れることはできない」という最初と最後の話が印象的です。 | ||||
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調べてみると早川書房さんは2012年から電子書籍化に着手されてるようでAsimovのロボット物にも順番が廻って来た事に感謝致します。(決定版)の意味がいまいち分かりませんが高校生の頃読んだ創元社の翻訳と一部の固有名詞(ライバル企業の社名とか)が違うかなってくらいで素人の私には(決定版)の意味を汲み取れませんでした。アシモフのロボット物は(創元社のタイトルですみませんが)「ロボットの時代」「残りのロボット(これは原書の直訳」が刊行されていたと記憶しているのでこれらの電子書籍化も強く期待します。飛躍しすぎた発想かもしれませんが今後活性化する家庭用ロボットの開発に携わる科学者・技術者の方にも是非一読をお勧めしたいところです。NEDOか何かの白書でロボット三原則を語る研究者の方もいらっしゃるようですしアニメ・漫画による幼児体験を行動原理にする事を否定するものではありませんが60年前に現在或いは近未来に起こりそうなロボットに纏わるもろもろを予測したIssac Asimovは偉大だと崇拝に近い感(信者とも)を持っております。それから早川書房様にお願いというか電子書籍化をお願いしたいアシモフの作品として「アシモフの科学エッセイシリーズ」として「空想自然科学入門」「地球から宇宙へ」「生命と非生命のあいだ」「たった一兆」等の一連の科学エッセイ(SF作家としてのアシモフでは無く科学解説者としてのアシモフ教授)の電子書籍化を強く強く希望するものです。懐古趣味だけではなくて今日でも充分参考になる科学的視野を広める良書だと思いますしやさしく魅力的な語り口(贔屓目は有りますが)で日本の教育関係者の方の著書とは異なる味わいの「理系離れ対策アイテム」にもなるのではと密かに期待しております。 | ||||
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直訳っぽいところがあり、少し読みにくいです。 意味が分からなかったり、誰が話しているのかわからなかったり。 題材としてはおもしろいので残念。 | ||||
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TVにあがるニュースを注意深く見ていると、この本に似ていると発見します。 | ||||
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まだ途中ですけど、面白いですね。 今読んでいる話はロボットが人間以上に優れていると思い、神を崇めている話ですけど、1世紀もしたらこんなロボットが作られるような気がします。科学が進みすぎるのも考え物です。 | ||||
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小説を読む前、この素っ気ない文言がどれほど大きな意味をもつのか、私には全く想像できませんでした。 --- 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない --- 最終章まで読み終えた今、この「ロボット工学三原則」の第一条が光り輝いて見えます。 それは、いつの日か人類が『技術的特異点』に到達したとき、直面するであろう問題を投げかけているのです。 | ||||
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「われはロボット」、いくつか違う出版社から出ているものを買ってみて読み比べました。 そのなかでこれは一番よかったです。 とても読みやすくて世界にふっと入れるような日本語訳、 この物語にもっともふさわしいのではと思える装画、 装丁、もちろん肝心の中身も、すべてこれが一番です。 装画だけなら、新潮の真鍋博も捨てがたいのですが、私には少し日本語訳が読みずらかったです。 | ||||
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