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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全197件 181~197 10/10ページ
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あきもせず、友人のすすめで読んでみました。 ちなみに同筆者の作品は、話題となっている「オレたちバブル入行組」を読んだ程度です。 普段から(ここ最近は特に)あまり現代を背景とした小説を呼んでいなかったので、そういう意味で新鮮でした。 さて中身ですが、なんというか、普通でした。 「オレたちバブル入行組」のときは面白いと思い呼んでいたのですが、 人や舞台、筋は違っていても、そこに流れる、いわゆる筆者の「癖」が色濃く受け継がれており、 最終的に「さもありなん」という印象を受けました。 決して面白くないわけではなく、この作品を最初に読んだら、相応に面白いとは思うのですが、 「二番煎じ」・・・とは違うのですが、なんとも「既視感」ならぬ「既読感」を覚える感じです。 | ||||
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この本の評価について☆の数が少ない方は、 あまりにも日常に潜むちょっとしたトラブルによる事件に 恐怖や胸くそ悪さを感じたための評価ではないかと思う。なんか気味が悪い本だと―。 実際私も、現実感から、読書中も薄気味悪さを感じていた。 しかし、後を引いていた為、買ってすぐに読み終えた。なぜだろう。 主人公の倉田はどこか頼りなく、部下からの信頼もなく、 解説にもあったが「池井戸潤史上、最弱の主人公」と評されるダメっぷりであったが、 倉田が遭った事件に自分が遭遇したら、果たしてどうだろうか。 ここにこの本の良さがあると思う。 読者として客観的に主人公のダメっぷりを観察しながらも、 一市民として、倉田がどう事件に立ち向かっていくか、成す術を得たかったのだろう。 倉田の頼りなさにイライラしつつも、 所詮倉田の様に収まってしまうだろう自分に対してもイライラしながらも、 やはりこの頼りない主人公にどこか期待してしまう自分がいることが、後を引く面白さへ繋がっているのかと思いました。 | ||||
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直木賞さえとればなんでも星5になるのですか。 作者名を伏せても面白いという評価をえられますか。 わたしは疑問を感じます。 | ||||
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真面目が取り柄、銀行から出向した先で慎ましく仕事をし、穏やかに家族と暮らしていた倉田太一。 ある時、普段なら絶対にしないような割り込み男へ注意したところ、この粘着系の男にストーカーされることに。 更に、出向先の「ナカノ電子部品」でも営業部長の疑惑を嗅ぎ取りましたが、そのことで会社でも逃げ道無しの状態に。 穏やかだった日常が一気にカオスと化し、倉田太一、恐怖のどん底です。 池井戸作品内で恐らく最も弱い主人公が家族と共に奮起し一つずつ問題を解決していきます。 いい歳をしたオジサンが日常の中のひょんな事から私生活も仕事でも大きなトラブルに巻き込まれ 気が付けば五里霧中・・なんて、サラリーマンにはリアルすぎて恐怖です。 ただ、少しの勇気があれば解決できない問題は無い!という気持ちにもさせてくれる作品です。 赤松、佃、半沢と骨のある社会人も居るけれど、倉田のような社会人が大半な世の中。 次は、私か、貴方か・・。やっぱり恐怖ですね。 | ||||
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乱歩賞作家としての顔と、直木賞作家としての顔を両方感じさせる池井戸潤らしい作品でした。 ただ、題名通りすこし「わが家」レベルになっているせいか、複雑性に乏しく少し先が見える感じ。まあ、それがほのぼの読めるといえば言えなくもなく。 しかし、最後まで未解決で残る謎もなく、私としては読了に悔恨が残らないので、十分に楽しめました。 | ||||
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主人公を取り巻く2つの事件が同時進行する展開だが、双方とも先が気になり、一気に読める内容となっている。 ただし、ラストが少々消化不良という印象。こういう終わり方もあるかもしれないが、もっとスッキリしたかった。 | ||||
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直木賞作家、池井戸潤の長編小説。いきなりの文庫化。銀行から電子部品の会社に出向されられた中年サラリーマンが、駅でのちょっとしたトラブルからストーカー被害に遭う。家族を巻き込みエスカレートする恐怖。一方、勤務先でも営業部長の不正を指摘したことで、逆に苦境に追い込まれる。 息詰まる展開。ストーリーもよくできている。主人公の子供の頃の悲しい思い出と、現在の苦境がシンクロして微妙な心のひだを浮き立たせる。そして、このまま結末へいくのかと思ったところで、ちょっとした仕掛けがあったりする。息子もポイントとしてよく効いている。元銀行員の経験も活かされており、安定した力量で、手際よくまとめ上げられている。大傑作というほどではないが、時々ハラハラさせながら、一気に読ませる作品だった。 | ||||
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バブル入行組の半沢直樹とは違う銀行員を描き、通勤時の駅でのトラブルと、銀行取引先出向先での事件と、家族の団結と、それぞれの流れに読みごたえはある。 双方向の場面の変化が落ち着かないが、やはり池井戸潤氏の作品は面白い。 主人公の倉田太一は、「線の細そうな、青白い顔に痩せた頬、みすぼらしい」風体だ。 青葉銀行にて出世は遅れ、やっと副支店長になったが、若い支店長の剛腕ぶりと、部下の突き上げには、この人物タイプでは気の毒だ。 その倉田が51歳の時に、青葉銀行中野支店の取引先「ナカノ電子部品(株)」に縁あって総務部長として出向した。 病気や役員でない限り、銀行では定年まで勤めることはなく、グループ・関連企業か、銀行取引先に片道切符で出す。 この出向時に本人の幸・不幸がはっきり現れる。 受入先企業の社長は、銀行出向者を「人材」として有難く見るか、「融資実行の人質」と取るか、様々だ。 出向先のレベルも千差万別で、上場企業は余程の政策的か、或いは親密先の象徴として行員を受け入れるだけだ。 殆どが中小企業だが、多くが社内体制や企業統治や、社長の器に驚かされる。 原因は本人にもあるが、出向後の出戻りは後を絶たない。 この倉田も銀行員の水準では、ナカノ電子部品はとんでもない会社の部類だ。 ところで本書は確かに面白いのだが、逆に興味を削がれる点をいくつか書いておきたい。 (1)通勤時でのトラブルの描写は怖い。企業内での問題も怖い。しかしどちらかをハラハラして読み進めると、場面が急に変わる。 別々の作品として読みたい位だ。 (2)登戸支店のイーグル精密という取引先が出て来る。倉田が中野支店の融資課担当者経由で、当該企業の登戸支店の「融資方針」も聞き出す。 実際には顧客企業の方針・業況・信用状態を外部に漏らすことは絶対にしない。 (3)中野支店のベテラン・テラーが個人顧客情報を倉田に漏らすが、これもあり得ない。 (4)人事部の同期の口利きで、武蔵小杉支店のATM防犯カメラの記録を倉田に個人的に提供するが、これもご法度だ。 ドラマ「半沢直樹」でも言えるが、「娯楽性」と「現実にあり得ない虚構」はバランスが重要だ。 | ||||
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舞台が銀行でも中小企業でも大手企業でもない、新しいジャンルが気に入りました | ||||
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「空飛ぶタイヤ」と「下町ロケット」の2大高峰と比べればスケールダウンは否めないが、『家庭を襲うストーカー被害』と『会社での不正疑惑』という二つの軸を中心に展開するストーリーは非常にテンポ良く、最後まで一気に読み切った。 池井戸作品は最後には丸く収まるであろうという安心感はあるが、読書中はストーカー被害にハラハラしたり憤ったりと楽しませてくれる。 主人公は半沢直樹のように強くはない冴えない中年サラリーマン。どことなく「オレたち花のバブル組」の近藤を思わせる設定だったりして、思わず自分自身を投影しながら、そして応援しながら読んでいた。 冴えないながらも不正を憎み、真面目にコツコツと仕事をしてきた人が報われないんじゃあんまりだ。ということで、とってもベタないつもの池井戸作品だったけど、それでいいんだと思う。予定調和の作品をこれだけ面白く仕上げるのもかなりの才能だと思う。 | ||||
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読みはじめから、すぐに感情移入でき、あとは最後までいっき読み、先が気になる、面白さ、大当たり。 | ||||
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初めてこの作者の作品を読んだ。 物語のプロット自体はすごく練られていて、 確かに現代にあるかもしれない、と感じさせる内容。 また、文章自体も簡潔なのでサクサク読み進められる。 その分感情描写がさらっとしすぎていて読了後に物足りなさを覚えた。 トリックを暴く箇所など、主人公はだいぶ移動もしているはずなのに、机上の空論のように感じてしまった。 あの倍の濃密さとボリュームで読めたらなぁと思う作品でした。 | ||||
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非常に読み応えのある作品。銀行から中小企業の総務部長へと出向させられた生来気弱な主人公を中心とした多彩な色彩を持つ物語。一気読みしてしまった。まずは、主人公の駅のホームでのささいなトラブルをキッカケに、理不尽なストーカー的嫌がらせを受ける家族の苦悩・恐怖が物語の軸となる。なまじホラー(のみ)を意図していない分、読む者にも怖さがジワジワと滲んで来る。今の世相では、誰もが経験し得るトラブル、誰もが味わうかも知れない"匿名"の攻撃者による脅威を巧みに扱っている。そして、家族は才気煥発な長男を中心に一致団結して、この"匿名"の攻撃者に立ち向かう。"家族再生"をテーマとした一種の家族小説ともなっているのだ。特に、主人公の少年時代の回想を時折り挟む等、家族のあり方を重層的に模索している辺りは作者の力量と言えよう。 一方、本作は企業小説でもある。主人公は社内の不正に気付き、それを暴こうとするのだが、銀行からの出向者という(周囲から見た時の)立ち位置の不確かさや負い目等も手伝い、この面でも苦闘する。それだけではなく、社内派閥、取引関係の難しさ、中小企業が陥りがちな資金繰りの苦しさや特定の人材への依存性等が丹念に描かれている。その中で、主人公を助ける有能な経理ウーマン摂子の存在がひときわ異彩を放っており、この部分でのヒロインと言っても良い。そして、この不正問題の解決に関しても、背景も含めて、非常に丹念に描かれているのである。 ストーカー的犯罪の解決に捻りが利いている辺りは、ミステリ作家としての作者の力量だが、本作の一番の読み所は、主人公が、「名のない人間であっても、人生を必死に生きているし、この世はそうした人間で構成されている」と悟るラストであろう。人生の応援歌ともなっているのである。様々なテーマを巧みに織り込んだ秀作だと思う。 | ||||
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帯の「恐怖のゲーム」との文句に惹かれて購入。 人間の悪意が暴走する心理サスペンス的なものを予想していましたが、 意外にも「ゲーム」はそれほど恐怖心を煽られるものでなく。 だからこそリアリティがあるとも言えるのですが、 「うわっ、人間って怖〜い」となるほどの「恐怖」は感じられませんでした。 しかし会社の不正経理の行方を解き明かして行くパートが引っ張った。 知られざる「銀行員の会話」も相まって、全体としてはおもしろく読了。 勝手に主人公=堺雅人のイメージで読み始めたが、 息子が大学生では年齢が合いませんね(笑)。 主人公がほめたたえる「優秀な部下」が実は裏切っているのでは……と疑いながら読みましたが……。 むしろ読者である自分自身があまりにものごとを意地悪く見ているということが 明らかになってしまいました。 | ||||
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池井戸潤さんが昔連載しておられた本が文庫本として初登場。ただ犯人の名無しさんについて偏執狂のオタクとかインターネットの匿名性なんたらを書いていたが、単にストレスから攻撃的になっていたエリートだったのがイマイチだった。必要あったんだろうか、あの推理もどき。 | ||||
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池井戸氏の長編がいきなり文庫に登場しました。2005年から2年間、雑誌に連載された小説の文庫化です。池井戸氏が注目を浴びるようになったのは2009年の「空飛ぶタイヤ」の直木賞受賞以来ですから、この作品はその少し前のものです。 銀行から中堅メーカーへ出向中の倉田太一、52歳が主人公です。彼は帰宅途中の駅で30代の男の割り込みを注意しますが、その日から倉田家へのいやがらせが始まります。一方、出向先の会社で倉田は在庫不足を発見してから営業部長の行動に不審の眼を向けるようになります。しかし、営業部長は倉田に対して猛然と反駁してきたため、かえって倉田は窮地に立つのです。 池井戸作品にはめずらしく、出世街道から外れた真面目さだけが取り柄の小心なサラリーマンが主人公です。争いごとの嫌いな主人公が公私でトラブルに遭遇し、降りかかる火の粉を払おうとして次第に強く、たくましく変わっていくところが見どころです。奮起した倉田がすべてを解決して、倉田家に平穏な生活が戻り、彼は出向を解かれ銀行へ戻っていきます。最後のせりふが印象的でした。「愚直で不器用だが、至極真っ当な人生を歩んできたとの自負だけはある。そのどこが悪い」彼は自分に言い聞かせるのです。 人物はよく描けているし、面白い題材なのですが、430ページのボリュームの割には胸に迫ってきません。「空飛ぶタイヤ」「鉄の骨」「下町ロケット」「ロスジェネの逆襲」と続く池井戸氏の重量級のエンターテインメントに比べると読み手の満足度は少々落ちるのではないでしょうか。その理由は、登場人物たちの魅力度が高くないこととストーリー展開がやや平板なことの2つだと思いました。巻末の村上貴史氏の解説が充実しています。 | ||||
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池井戸さんの新作です。 嬉しいことにいきなり文庫です!! 早速買って読みました。 ストーカー、中小企業の経理上の不正。 池井戸ワールド満開です。 スーパーマンではない、どっちかというと真面目で不器用な主人公が ヘタレな自分からの脱却を目指すかのように、周りの協力を得て頑張ります。 そして・・・。 読後感はすっきり。 但し、不快な感じの、しかも変なリアリティのある設定に 読み始めは居心地の悪さを感じるかもしれません。 でも、この作品がいきなり文庫なんてなんてお買い得! これは即買いをオススメです。買って損なし、読んで損なし。 | ||||
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