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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全197件 141~160 8/10ページ
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| 本書の主人公倉田太一は,著者が生み出したヒーロー半沢直樹と違い,争いを好まない温厚で大人しい性格だ。 したがって,明らかに理不尽なことを言ってくる相手に対しても,反論することなくその場から立ち去る場面が多く,読んでいて悶々とした気持ちが溜まってきます。 しかし,実のところ半沢直樹のような人間が別格なのであって,本書の倉田の態度がごく普通の社会人の態度なのです。 倉田は,仕事がしっかりできる能力を持つものの,押しの弱さで目立たない存在であったがために,銀行から子会社に出向させられた52歳の管理職員。 マイホームを持ち,子どもたちを学校へやり,贅沢ではないが人並みの生活ができている。 銀行では支店長になりそこねての出向となったが倉田自身はそれほど悲観していない。 出向先では人間関係を重視し,良好な関係を作ることができている。 しかしながら,ある時,納品された商品の在庫数が合わないことに気づく。 こつこつとその原因を調査していく過程で,他の管理職員から理不尽な反撃を受けるようになってくる。 本書の面白い点は,上記のような著者が最も得意とする企業ものとしてのやりとりと同時進行する形で,倉田一家が巻き込まれるストーカーからの陰湿な攻撃が展開していくところにあります。 会社で苦戦しながら家庭でも敵と戦っていくという形は,「空飛ぶタイヤ」で運送会社社長が会社のために苦戦しながら,息子のPTA役員としてモンスターペアレンツと戦うという構図を思い出させます。 ただ本書では主人公倉田の押しの弱さを,しっかりものの息子が補っている点が面白い。 そんな息子が父親に対して次のようなことを言う場面があります。 「世の中に出る以上,誰だっていろんなことと戦っているはずだろ。職場の人間関係だってそうだよ。でもそれは自分で解決しなきゃならない問題なんだ。」 自身が言えないことを小説の主人公がずばずばと言ってくれることで爽快感を味わうことができる半沢シリーズと違い,本書は,愚直で不器用だが,至極真っ当な人生を歩んできた人間倉田の物語だ。 そんな倉田も,自分の人生を必死で生きているひとりの人間なのです。 | ||||
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| 池井戸さんの作品初めて読みましたので、池井戸ワールドをよく分かっていないのですが、 家族ドラマと社会派ドラマが同時進行で面白く描かれていて一気に読み終えました。 主人公の会社内での孤軍奮闘劇はとても面白かったのですが、それよりもストーカーの攻撃に晒される家族のサスペンスに引き込まれてしまいました。 ただ、本の帯には「タイトルの意味を知って、私は武者震いしました」という宣伝文句が書いてあったので、 てっきりクライマックスは、家族があれこれと罠を仕掛けて犯人を迎撃+現行犯逮捕。という痛快な結末を勝手に想像しながら読んでしまいました。 そうではなかったとしても、ラストはあまり意外性のない逮捕劇だったのでちょっと拍子抜けしてしまいました。 本の帯を勝手に誤解してしまった自分が悪いです。。。。 | ||||
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| 2005年に雑誌に掲載された小説。 主人公はある日、駅で割り込みに注意をした事が元で、 以降、長きに渡るストーカーに遭うことになります。 顔もわからぬ郵便配達人が、虐待して瀕死の猫をポストに投げ込んだり、 盗聴されたり、作家であるわが子の自転車を壊されたり、 花壇を踏みにじられたり、車を傷つけられたりします。 その上、勤務先では会社では不正に気づいてしまいます。 二つの危機が起こり、交錯しながら進んでいきます。 テンポ良く進む話で読みやすいですが、ストーカーにあっているにしては 主人公が、家族が、明るすぎてリアルではありません。 ストーカー被害者は、通常死ぬ極限の恐怖に苛まれますから、 不正にしろ、精神的にもっと追い込まれて孤独になります。 同じように、ストーカーに遭ったと主張して訴えた人ですが 法廷は、警察機関が設置した以外の証明ビデオを受け付けない場合があります。 法廷で提出しても、無視された人もいます。 精神的問題で片付けようとする法的機関が最後に大きな壁になって立ちはだかりますから。 現実に起こっているストーカー被害の多くは、 リストラ目的のパワーハラスメントから、周到に用意された救いようの無いものであったり、 男女関係のもつれによる執着心から起こっているので、 この話のストーカーはどうもピンと来ません。理由が弱いです。 自分がストーカー被害にあっているので、何か腑に落ちない、 釈然としないと思いながら読みました。 私はモニターも盗撮されているので情報がざざ漏れですから、 本の中にあったようなローテクなストーカーは、時代遅れ感が否めない上に 対処策のノウハウとしても役に立たなかったです。 時代はもっとハイテクな気味の悪いストーカーが活躍しているようです。 私のようなローテク人間には付いていけないから、不安で仕方が無いです。 | ||||
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| ストーカー、中小企業の不正会計、出向者の立ち位置……と、いろいろな要素がうまく絡み合って面白かったです。 主人公が基本的に小心者というのも、効果的だったと思います。 新本を買って損はなかったと思える一冊でした。 ただ、最後に語り手の視点が変わるところで戸惑ってしまいました。 主人公の視点でずっと話を追うことに慣れたところで、最後の最後にいきなり神視点とほかの登場人物の視点。 ストーリー展開上、仕方がない部分はありますが、文庫のために手直しするときにもう少し丁寧につなげてくれたほうが読みやすかったと思います。 というわけで星ひとつ減らします。それがなければ星5つでした。 | ||||
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| 池井戸氏の銀行シリーズに抵抗がある方は、この作品から読まれた方がイイと思う。 サスペンスで始まり、池井戸氏お得意の社会派ヒューマンドラマが絡み、軸がブレることなく サスペンスの決着をみる。 一冊にたくさんのファクターを詰めたエンタテインメント。軽く読める文体もオススメ。 | ||||
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| 池井戸潤に最近はまっている。でもやはり池井戸氏の真骨頂は半沢直樹の原作に見るような銀行を舞台にした企業小説にあると思う。そういう点ではこの本はちょっと中途半端な気がする。主人公は中堅電子部品メーカーで部長を勤める、温厚だけが取り柄のようなおとなしい中年男、倉田。帰宅途中の駅で割り込みした男性を諌めたことからストーカーされ、自宅を荒らされたり、自宅を見張られたり、瀕死の猫を郵便箱に投げ込まれたりし犯人を突き止めようとする家族も巻き込んでの犯人捜しが始まる。息子もそんな中で傷を負い、嫌がらせをしていたのが結局は理由違いで2人いたことになっているのだが、どちらかといえば、それはこの物語においてのサブというか、やはりもうひとつの、倉田が社内で起こっている不正事件を解決してゆく話のほうが断然面白く、キレがあってぐいぐい引き込まれる。まさに池井戸ワールドで、正直、ストーカーを追い詰める話はなくても十分行けたような気もする。 そういう意味では作者の思惑はずれといおうか… とてもとてももったいない。2つの話を並行して盛り込むことでかえってどちらの印象も薄れていく感じがした。残念だ。。。 | ||||
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| 日常のチョッとした些細なことから誰でも起こり得るだろうことで 人はその時の感情で何気ないことでも大きなことになったりするのでしょうね。。。 | ||||
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| いろいろな事件満載で一気に読みました。池井戸さんの作品はやっぱりハズレがありません。 | ||||
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| ストーカーによる家族への迫害、会社での不正行為との攻防、 いずれも、筋を通し、ゆっくりながらも、戦い行く主人公が 最後に勝利するという定番的、王道的なストーリー! 面白く、スラリと読めましたが、、、、 定番過ぎて、行儀良すぎて、、、、残念という感じです。 | ||||
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| さりげなく始まるのだが、どんどん引き込まれて、読み進んでしまいました。 | ||||
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| 半沢直樹 みたいに 正義感バリバリの主人公に比べたら 倉田はどっちかというと、争いを嫌う平凡な男。 その倉田が女性を救おうと奮い立ったはいいのだが・・・。 もう一気読みでした。 家庭で起きる出来事、会社の不正。 どうしてなんだろう、どうなっちゃうんだろうと、最後ま で、楽しませていただきました。 | ||||
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| 善意の注意をするべきか、やめるべきか悩ませる小説でした。 身の回りに発生しそうな出来事 | ||||
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| 主人公は、銀行での出席競争に敗れ(元々興味がない)、 別会社に出向している倉田太一。 倉田は、妻と子供二人の4人暮らし。 ある日、電車に割り込もうとした男を注意する。 その後より、ストーカー行為を受けることとなる。 花壇を踏み荒らされたり、瀕死の猫を郵便ポストに入れられたり・・。 会社においては、架空取引に疑問を持ったことから、 面倒な事態に追い込まれていく。 倉田は、持ち前の真面目さと我慢強さで、持ちこたえる。 また、家族の協力や優秀な部下のお蔭で、事態は好転することとなる。 テーマとしては、「名もなき者も必死で生きている」ということだろう。 確かに、ネットの世界では、「匿名性」が悪い方に流れることも多い。 しかし、人間は、現実世界で必ず誰かと繋がっており、心には良心を持っている。 そんな希望を、見出すことが出来た。 しかし、帯に書いてあるような恐怖を感じることは出来なかった。 | ||||
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| まあ池井戸氏の作品と雖も秀作もあり、駄作もある。 だからそれはレビューを書いて肯定・否定の意見を表明すれば良い。 しかし実に情けないのは、他人の書いたレビューに対し、「軒並み」、「馬鹿のように」、ただただ「参考にならない」票を投じる輩がいることだ。 例えば本日2013年10月14日現在、五つ星の多くのレビューに恐らくは全てに否定票を投じているある一人の馬鹿者が存在することは明らかだ。 「1-0」という結果が多いのは、この馬鹿者の投票だろう。 今Amazonと共に捜索しているが、こういう馬鹿者がいることに多くの読者・ファンは憤っている。 こういう輩は、作者が嫌いだというだけで、その作品に投稿したレビュー全て一律に否定の票を入れる。 こういう輩は、学校でも社会でも受け入れられずに一人いじけているのだろうが、ある意味非常に可哀想な輩だ。 こういう形でしか自身の鬱憤を晴らせないのだから。 こんな投票をするより、馬鹿者よ、「コメント」の一つでも書いたら如何か。 「レビュー」の一つも書いたら如何か。 全く情けない奴だ。 | ||||
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| 池井戸流の銀行ネタに安定感あるも、善と悪にバッチリ分かれて逆転懲らしめ劇はスパイス程度に留め、現代都市に生きるサラリーマン(ここは池井戸らしい、あくまでサラリーマン)たちの悲哀、大したことのない悲哀をサラサラと描く生活ドラマ。 それぞれの事情を、斬新さはないものの、丁寧に組み合わせ盛り込み、しっかりとラストに収束していきます。 ハラハラとかドキドキなどなく、また先を読もうなんて気にさせない、それでもお父さんサラリーマンにとり考えざるを得ない様々な人間模様。上司、部下、妻、子、自身の子供の頃の記憶、他人、通勤、取引先。 唯一あまりにもリアリティが薄いのは、個人情報の取り扱い。どの作品もユル過ぎる、あんなわけないです。でもココリアルにすると成り立たない池井戸作品多し。 | ||||
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| CMに惹かれて買いました。 続きが気になり一気に読んで、時間を忘れていました。 何の気なしに付けられたタイトルかと思っていたのですが、読み進める内にゾッとするタイトルだと…。『ようこそ、わが家へ』って、そういうことかと…。 心理的にもハラハラする内容でしたが、心温まる内容もあり、且つ難し過ぎず。いい作品です! 皆さんも、是非是非! | ||||
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| とても面白く一気に読みました。 普通の家庭に目の見えない恐怖が起こり、ぞっとしました。 本当にこんなことがあるのかも知れませんね!! | ||||
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| いつもながら他の方々のレビューを全く見ないまま自分勝手なレビューを書いております。 他のレビューをチラッとでも読むと単純な私はすぐに「なるほど〜」と感化されてしまうので。 うーむしかし。。。本作については他の皆さんがどんな風にレビューを書いておられるのか随分気になる。 きっとまた絶賛の嵐なんだろうなぁ。あの大ヒットドラマが驚異的な視聴率で終わったばかりだし。 確かに本作は小説として大変面白かった。夢中になって時間を忘れて一気に読了しました。 主人公が銀行から出向した先の中小企業で展開する様々な人間ドラマ。疎外、嘲笑、差別、不正、怒声、反撃と、まさに半沢直樹ワールドが再現されてぐいーっと引き込まれました。 その点は過去に読んだ池井戸作品の完成度を本作も踏襲していると言えるかな。 でもね。。。 読了後の自分の胸のモヤモヤを例えて言うならば、行きつけの和食店で一番人気の刺身定食を頼んだら店主の好意で自家製チーズが付いてきたっていう違和感に近い。つまり定番の半沢ワールドが刺身で、ストーカー恐怖を描いたサスペンスワールドがチーズ。それぞれの食材が逸品に仕上がっているのはさすが池井戸氏の筆力のなせる技なんだけど、正直「なぜ一緒に出すの?」って感じなわけです。 「実は最後に二つは意外なつながりを現すに違いない」と期待しつつ読み進んだけど結局平行線のまま。 たぶん著者が新ジャンルの料理ならぬ小説の新境地を開くために実験を試みた作品ということになるのでしょう。 次作ではぜひチーズだけに特化して我々の舌を斬新な味覚で楽しませて下さい。 | ||||
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| 街の至る所で大々的に宣伝されており、 貴志祐介『黒い家』的な和製サイコホラーを期待させるアオリが付いていたので、 てっきりホラー、最低でもホラー寄りのミステリー小説かと思い喜んで買い求めました …が、 違うじゃん… 全然違う。なにこの「ほのぼのパパのたのしいにちじょう」。 不気味な男に付きまとわれているハラハラ感皆無 会社内の疑惑に立ち向かう緊張感ゼロ 所々に引っかかる記述や、思わせぶりで大袈裟な表現があったので「すわ、伏線か!」「ついに一人目の犠牲者が?!」と読み進めるも、結局なんでもなかった ただの勧善懲悪ヒューマンドラマでした あと、普通の小説としても特筆すべき点はなく、特徴のない文体で、池井戸潤って随分流行ってるけどこんなもんかとガッカリ。 使い古された言い回しだけど、全く「人間」が描けていない。 でも、どうも他の方々のレビューを読むと池井戸潤の真骨頂は他にあるらしいので、もう2,3冊読んで今回のガッカリ感を打ち消したいと思います。 出版社には、こういう売り出し方は本当にやめて頂きたい つまらない作家の時間稼ぎ本を、あたかも新境地開拓!みたいに喧伝して部数を稼ぐのは、作家さんのためにもなりませんよ… | ||||
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| この作品の特徴は、つい主人公に感情移入してしまうということだと思います。 この作品は2005年から2007年に『文芸ポスト』で連載を加筆修正をして文庫化したもので、この時期に「プロットの都合で登場人物を動かすスタイルから、登場人物そのものに着眼し、彼らの人生をきっちりと考え抜き、彼らの自発的な行動によって物語を動かすスタイルに変わった」と巻末の解説で指摘されています。 物語の主人公・倉田は銀行からナカノ電子部品という会社に出向し、総務部長として勤務しています。 真面目だけがとりえで、人との諍いや対立はできる限り避けるという、どこにでもいるサラリーマンです。 そんな倉田がある日、勇気を出して駅でマナー違反を指摘したことがきっかけで相手から執拗なストーカー行為に合います。 また、会社でも同僚の不正に立ち向かおうとしたことで社内での立場が危うくなります。 人生の危機に直面したときの倉田の行動や心理描写にリアリティがあります。 そのリアリティは著者が「登場人物そのものに着眼し、彼らの人生をきっちりと考え抜き、彼らの自発的な行動によって物語を動か」しているから出せるものだと思います。 その登場人物のリアリティが本作の魅力であり、池井戸作品の醍醐味でもあると思います。 前向きな気持ちにしてくれる作品なので、仕事や人生で行き詰っている人におすすめの本です。 | ||||
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