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塗仏の宴 宴の支度/宴の始末
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【この小説が収録されている参考書籍】
塗仏の宴 宴の支度/宴の始末の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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さすがにこの本ぐらいから、異常に長いだけ、マンネリ、だらだら描写が続くだけで全然面白くないと感じ始めました。初期の作品はまだ新鮮だったせいかそれなりに楽しめたのですがね。今となって振り返ると妖怪もので一生食っていこうという感じで新しいものへの取り組みとか無くなっていったと思います。それでも一応は持っていたのですが、かさばるし重いのでブックオフに売ってきました。結構私みたいな人間も多いのか100円コーナーに京極さんの本が並んでいました。物書きは単なる量産作家になってはいけませんよ。今となって振り返ると、特にこの作品は上・下巻ありその物量は半端ない割に読後感はしょぼかったなあと感じました。時間がありあまってる方は読んでもいいかもしれませんが、嫌になったら読み通さなくてもいいぐらいの出来です。それとページ数で定価を高くして利益を上げようとしてるなとも感じましたね。私の中で京極さんの評価が下がり始めた作品ですし内容も長いだけでつまらないので評価は1です。まあ昔は若かったから何とか読み通せたのかもしれませんが。今はこの分量はよほどの傑作でないと無理ですね。 | ||||
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前編「宴の支度」を読み終えたとき、この話がどこへ向かうのか、どう収束するのか、予想しづらかった。 本書で、それが明らかにされるのだが、さて、これで良いのか? 前編は短編集仕立てだったが、後編は長編スタイルである。 これまでのシリーズの関係者が登場し、総まとめみたいな様相を呈する。 そして、読んでいて、何か不安定さが気になる。 記述にミソがあり、そのせいである。 そのミソはラストで明らかにされるが、その作品中での必然性は説明されない。 だからこれが、単なる著者の作法上の都合にしか見えない。 そして、ストーリーの先を見えにくくするため、さまざまな人物が登場し、行動する。 それでも後編では、前編と違ってラストに向けて収束するため、次第に先が見えてくる。 すると、途中で仄めかされていたモリアーティの存在が、本作のキモであることが分かる。 そう、本作はこのモリアーティの登場こそがすべてであったのだが、それに対峙する京極堂の、なんと影の薄いことか。 レギュラー・キャラそれぞれが活躍するのだが、本作ではみんな存在感がない。 それは、あまりに周囲の状況がハデすぎる、大きすぎるためであろう。 そのためのアクションが、本作のミステリ度を低くしているのだ。 これはミステリといえるのか? そして本シリーズは今後、どこへ向かうのか? 「邪魅の雫」以降、本シリーズが刊行されていないのは、意味があるのか? 本作は前後編合わせて、本シリーズ最長ではある。 しかし、後編を読み終えて思ったことは、シリーズ最大の失敗作である、ということだ。 収集はついているし、謎として提出されたものも、かなりが説明されている。 それでも、不満な点、説明されていない点が多々ある。 著者もおそらく、本作の未完成度合いは分かっていたのだろう。 ある意味では、著者は本作で、壮大な実験をしたのかもしれない。 しかし、失敗してしまった。 | ||||
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姑獲鳥、魍魎、狂骨、鉄鼠、 と読み進み、特に、魍魎、狂骨、では 頭脳を揺さぶられるような衝撃を受けました しかし、蜘蛛、から そのご都合主義がハナにつくようになり (前からあったけれども) 今回の塗仏ではもう耐え切れませんでした さんざん「ない」と言っておきながら 「ああ!こんなところに!」 ってなに?(苦笑) いろんな妖怪の文献から話の素地をつくり オカルトにならないぎりぎりのラインで 話を構築する力量はさすがだと思います でももうつきあいきれないですね (ストーリーに無関係だけど京極先生は蛍光灯の普及年をお調べになったほうがいいかも...蜘蛛での関口の「ベースギター」の件も時代錯誤だと思う) | ||||
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さて、卓上にずらりと並べられた料理を賞味する時が来ました。 「宴の支度」でいかにも不味そうに見えた料理はやはり不味く、あるものは 食べる前に引っ込められていました。一見美味しそうに見えた料理も、味付 けが酷く悪かったりすっかり冷めていたりして、食べられたものではなくなっ てしまっていました。酷い事に缶詰やレトルト食品まで供される始末。 今まで旨い料理を提供してくれていた京極堂、手の込んでいるはずの晩餐 は一体どうしてしまったというのでしょう? 変な比喩ばかりを開陳してしまいましたが、読者に考えさせる楽しみを与 えるような旨い伏線もなく、ただただ驚くような意外な事ばかりが披露され ます。それはそれで見事なのですが、手法としては大変稚拙に感じました。 また、舞台を比較的近い過去にとっているだけに、そこからの現代社会を予 言するような台詞はたった一言であっても作品全体の品位を著しく貶めてお りファウルです。加えて、今後に含みを持たせている訳でもないのに、きれ いに始末を付けられていない粗雑な部分も多く見受けられます。また登場人 物にしても多いばかりで十分な役割を担って居らず、登場する意味のない者 も多く居ます。 これまでの京極作品の中でもっとも質の悪い作品になってしまっています。 大変残念に思いました | ||||
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分冊版ではずいぶん細かく刻まれている宴の支度・始末についてです。 この作品で、京極堂シリーズは、これまでぎりぎり踏みとどまってきた本格ミステリーの枠組みから、自らドロップアウトしました。理由は結末に直結しますので言えませんが、犯人側の仕掛けた「あれ」は、OKなら何でもあり、という反則技。確かに、他作品で主役もつとめるあの人のあの能力も微妙だったのですが、今回のは・・・・・・。したがって、本格ファンとしてはこの評価です。まあ、もともと本格の枠組みにいないよ、と言われればそれまでですが。 逆に、キャラクター小説としてこのシリーズを好きな方は、高評価のようですね。 ただ、登場人物が多すぎて収拾がついていないし、全体に散漫な印象。あと、以前の作品で、たいへん深い余韻を残して生き残ったあの人が、今作であのように必然性のない登場・退場をしたのも、なんだか・・・・・。とにかく、長いし大仕掛けだし、それでいていろんな意味で憑きものがおちていない。 あとの作品を見ても、京極氏にとっては、ターニングポイントとなったらしい1作。京極堂は、少なくともこの作品から、どこかへ向かうとは思えないのですけれど。 | ||||
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