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絡新婦の理
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【この小説が収録されている参考書籍】
絡新婦の理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 61~80 4/5ページ
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京極堂ものの第5作。だんだん長くなる。本書は新書版で800頁を超える。そして今回の犠牲者の数は著しく多い。 推理小説としての反則技は相変わらずあるのだが、一編の優れたミステリーとして読む限りにおいては、大して気にならない。愚かなる関口氏は最後に登場するだけで、この複雑な物語の途中では話の腰を折られずに済んだと思っていたが、最後に出てきたときに妙に懐かしかったのが、我ながらおかしかった。一方、今回、木場修は大活躍。愚鈍な道化役は警官たちと学校・企業関係者であり、被害者を増やしてさえしまうのだから手に負えない。この作者の描く「愚かなる人々」は本当に救いようなく愚かなので、読んでいて歯がゆい。これほど極端なのは作者として改良の余地があるのではないか、と思う。 ともあれ長い小説であり、また、出だしは少なからず退屈であった(前作「鉄鼠の檻」でも、序盤は辛抱が要った)。途中から俄然面白くなるが、如何せん長い。また、余韻を残した結末では、最後の謎解きが読者に委ねられているようである。私はその仕掛けをしばらく考えて、ようやく理解した(つもりである)。そうか。こういう方法もあるのか。 | ||||
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京極堂のシリーズで、今回初めて泣きました。 いつもなら京極堂がキレイさっぱりと憑き物を祓い落とし、読み終わった後は結構私自身もスッキリと晴々とした気持ちになっているのに、今作品は何故かスッキリしない!何かモヤモヤと春霞の中にまだ私だけ取り残されている気分。このモヤモヤ感は何? はっ?!蜘蛛に絡み取られてる? | ||||
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このストーリーの中で一番好きなのは榎津と美由紀のやり取りなのです!いいのです!いや本当にいい! | ||||
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京極堂シリーズ5作目。これまでシリーズで一番面白いと感じました。今回のテーマは一言で言うと女性。前作鉄鼠のテーマ禅宗と比べて内容的には理解しやすい話です。といっても相変わらず内容はいろんな意味で深く、民俗学的にも考えさせられる京極節は健在。真犯人はラストの数ページでどんどん変わりまくり、何度頭の中で真犯人を切り替えたことか。そして驚きの結末に。ただ憑き物落としに関しては今回はやや控えめかなとは思いますが、そのまとめ方が見事。とてもきれいに終わります。塗仏にも絡新婦がかかわってくるみたいなので楽しみです。 | ||||
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前作を上回る完成度を高さ。書全体の構成度の高さはシリーズNo1でしょう。(但し次作は未読ですが)過去4作に係わった人物も多数出演。未読の方は通読してから臨んで下さい。本作は、多数の死者が発生します(10名以上)。しかもその接点が中々見出せない・その断片が上手く繋がらないので読中は整理整頓に苦労するとは思いますが、そこはじっと我慢。終盤必ず報われます。読み急ぐ事無かれ。今回は、後半に到るまで京極堂は登場せず、関口氏に到っては最終章のみ。だが他の登場人物各々の視点を以って物語りは進行し読者はタダタダ惹き込まれるのみ。特に女学生の視点を以って語る章には引き込まれます。(2作目もそうだったがホント上手い。思わず応援したくなってしまいます)9章もテンポが良かったが、圧巻は10章。11章では既に読者はノーガード状態なので作者の必殺パンチをただ受けるだけです。こんな作品を読んでしまうと次に読む小説探しに困ります。どんな名作と言えどナンカ霞んでしまいそうで。再読しようかとも思いましたが、流石にこの分量、もう暫く後に読み返して見ようと思います。 | ||||
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今回のテーマは女性性について、ですか。いつもながらの奥深い思想に裏づけされた、鮮やかすぎるほどに色濃く書き上げられた小説。 この作家の文章はいつも味が濃く、それでいて美しい。この厚さをものともせず、ひたすらに引きこまれる。 ただ、京極堂の出番があまりなかったのがイマイチ | ||||
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これは本当に見事としか言いようがない。 蜘蛛の糸が縦横無人に張り巡らされ、自らの意思で行動しているはずが全てが蜘蛛の思惑通りという、何とも恐ろしい事件。 当然巻き込まれてゆく京極堂の面々の行動でさえ、全て計算のうちという。 黒幕の蜘蛛はいったい誰なのか。 事件の犯人を見つける度に新たに発現してゆく事件と殺人。先周りしようが、事件に関わろうが止められない歯車には戦慄さえ覚えました。 京極夏彦の頭の中はいったいどうなっているのか 全くもってお見事です。 | ||||
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人気の「京極堂」シリーズの5作目にして、個人的にシリーズ最高傑作。まずは高い筆力を持ち、これほどの作品を書き上げた京極夏彦氏に拍手。 今までの作品では、心と体、医学倫理と未来予知、神や宗教、男性性と禅というものを扱ってきましたが、今回は、女性性や逸脱についての言及が多く見られます。 千葉の房総で起こる事件、目潰し魔、その他多くの事件が絡み合う中で、古書店京極堂店主、中禅寺明彦は、事件の中心人物蜘蛛に対峙する・・というのがあらすじ。登場人物や事件も多く、内容も、複雑多岐にわたります。 一見漢字も多く、硬いような文章ですが、内容は読みやすい上物語に推進力があり、硬さは気にならなくなります。自分は寝食を忘れ、5時間ほどかけて読了しました。複雑に絡み合った物語が解きほぐされていく快感は、今回も健在。エピローグに当たる部分は、読了後薄ら寒く、気持ち悪くなるほどの切れ味を持っていました。 やはり、最も楽しめるように、シリーズの最初から読むことをオススメします。まだ読んでない方が羨ましい位です。 | ||||
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読者(又の名を関口)が終盤以外一切出てこないため、最初は多少の違和感を感じた。のは最初だけ。どんどん読んでいくうちに本にのめりこんで行き、此れが噂の京極ワールドかぁなんて悠長な事を考える暇もなく、物語は一転二転。終盤に差し掛かるとあれよあれよと話が進み、気付けば冒頭のシーンになっている、という恐ろしい本。結局中盤からずっと鳥肌立ちっぱなしで、読み終えた時は数分(多分)ちょっと呆けた。周囲でもこの絡新婦が一番評判が高い。多数にあって複雑に絡み合う糸を、解く、までは云わずとも正体を確認して、させられていく。多くの登場人物が居るわりには役割がはっきりと決められている、というのは小説と一緒で、この話はきっと小説のことを書いているだろう。幾人も人が死んで、最終的にはハッピーエンドとは言えない。それでいて物語の美を保っているのはたぶん京極先生の美文のおかげだと思う。有難う先生。あぁ、本が読める国に居てよかった!京極先生と同じ空気を吸えてよかった!とかちょっとだけ思ってしまった。是非とも宴の前に読んで貰いたい。と云っても京極堂シリーズは順番が発行順からではないと、わかりにくいので違っている方もいないと思うが。 | ||||
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姑獲鳥の夏を読んで京極に嵌り、魍魎の箱を最高傑作だと思ってました。この本を読むまでは。 | ||||
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本当に、この本を読んでいた時間が、一気に自分を通り過ぎていったようだ。素晴らしい構成力、そして京極堂の見事な語り。彼にあそこまで語らせるには、そうとう資料と努力が必要だったのではないかと思う。長ったらしい語りが多いが、苦痛ではない。面白い。 | ||||
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主要な登場人物だけでなく、脇役まで魅力的なのが京極作品の楽しいところ。今作では特に、10代の女学生たちが印象的です。猟奇事件に巻き込まれ、悲惨な目に会いながらも、精一杯の知恵を絞って戦っている。賢さも愚かさもある人々です。作家の妄想や思い込みではない、リアルな少女像は京極作品の特徴のひとつだと思います。敬遠されがちなジェンダー問題にもフェアな京極堂の言葉には、ヒザを打つことしきりです。 ストーリーは、比較的わかりやすい…と思っていたら最後に混乱した。でも美しいラストシーンです。妖怪シリーズ中で一番好きです、これ。 | ||||
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ややせこいかな?とは思うものも無駄に長い感じはせず読み終わって反芻してようやくシナリオの筋が通るというのはまあいつも通りなのだが。繋げ方は上手いな。 連続目つぶし魔は何者か。女性ばかりを狙うが被害者の共通点が微妙な所。名門の聖ベルナール女学院での七不思議と蜘蛛の正体とは。悪魔と黒い聖母は何なのか?すんなり行かないのはいつものことだが突然の台詞には苦笑するはず。読み終わってからでないと当然価値のない最初の数ぺージの演出は面白いなあ、と実感。そういうことだったのね、と。 目つぶし魔にしても七不思議と事件にしても関連性を見いだせないことには何も始まらない。その裏に潜むのはどうしても「蜘蛛」なのである。タイトルが意味するように登場人物は蜘蛛の意図に乗っ取られているような気がする。というかそうなのだろうな。特に、美由紀の場合は。 長い長いと思いつつもすんなり世界観にとけ込めて読ませるあたりはなかなかの手腕といえるしこれだけの複雑な大作を上手に書き上げたものだ。女性蔑視や「狂骨の夢」でもあったような心理学。まあ、一番は蜘蛛を新婦と題している当たりで性が最大のテーマにもなる。 流石に分厚すぎるので最初は引いたが最後まで読ませてくれるのは事実。二転三転する結末は面白い。面白いだけじゃないんだなあ、と言うのは問題提起でもあり。蜘蛛の正体でもある。一読あれ。 | ||||
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以前から知人に勧められていたのだが、その本の厚さと日常の些事で後回しになっていた。『姑獲鳥の夏』、『魍魎の匣』ととりあえず手に入れていたが、この会社の夏休み中、2日間も家族サービスもせず読んだのが、なぜかこの『絡新婦の理』だった。読み出したらとまらない、というわけでもなかったが、この分厚い本を通勤電車に持ち込む勇気がなく、2日間の強行軍となった。 まず、作者の構成力に敬意を表しておこう。よくできている。巻末のだれぞの解説にあるように、長編なのだが、読み終えた後の感触は、よくできた短編のような感じがした。ただ、これだけ厚い本を読んだのだから、それ相応の読後感がほしかったというのが正直な感想だ。だが、きっとそれは、私の読書経験によるものだろう。これを、生意気盛りの中学生あたりのときに読めば、嵌ってしまったに違いない。京極堂さんの蘊蓄自体、そういう生意気盛りの中高生を連想させないわけでもないが、『世界の何タラで~』とか『ディープ何たら~』とかの本で「感動して涙が止まりませんでした」などととぼけたことを言う子どもより、京極堂さんの蘊蓄に陶酔する子どもの方がまだ救いはあるかも。 京極堂さんがもし蘊蓄を語るときタロットカードでも出そうものなら、これを進めてくれた知人そのもののような気がして、親近感を持った。世の中には、その道に詳しい人などいくらでもいるものだ。友人に敬意を表し、星5つ。 | ||||
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蜘蛛、だけあって全体が美しく張り巡らされた蜘蛛の巣のように構成されています。推理小説の枠を超えた推理小説。描写がたいへん美しく、本当の女性の強かさを見せてくれた作品だと思います。 | ||||
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毎回中心となるテーマを持っている本シリーズ。膨大な知識と筆力で、万人に知らぬ間に難解なテーマを嚥下させる。例えば「姑獲鳥の夏」では社会病理学の特に逸脱行動理論を背後に持つ。 本作では日本におけるミステリや幻想文学の系譜をテーマに、特に山田風太郎に対するオマージュ的意味合いを散りばめる。山田風太郎の世界観を甦らせながら、ミステリの傑作への細かいオマージュやパロディにより、この一作で日本ミステリ界の小旅行が楽しめる。より一層楽しむためには、少なくとも山田風太郎の「黒衣の聖母」や「夜よりほかに聴くものなし」の第4話「必要悪」は読んでおく事をお勧めする。 | ||||
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どんな世界にも天才は存在するのです。 冒頭でやられます。 | ||||
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やはり面白い。全く異なる事件が、見方によっては同じ構造をしており、その背後に居る誰かが黒幕らしい。これだけで、推理小説3冊分の内容ですが、ここに「京極堂」が登場することで、更に面白い世界が構築されています。更に、1作目以来のシリーズ(僅か半年の間に起こった4つの猟奇事件)に関連性を持たせる役目を果たしています。しかし、文庫版を出す度に、大幅な加筆を行っている作者。より完全な京極ワールドを構築するのは良いが・・・シリーズが進む度に厚さも更新されていく京極堂シリーズ!次は、サイコロ型の文庫本になるのか?重い!かさばる!もう、次回作は分冊にして欲しい! | ||||
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物事には因果関係があります。原因があって結果がある。しかし結果はまた、原因となりうるのです。そしてある原因と結果は別の顔をも持つ……。世界は階層的多重構造によってどこまでも複雑化して成り立っています。一つの原因と結果だけを取り出しても、世界を理解することはできません。それでも人は、一時の安寧の為に一部分を切り取らずにはいられない。それが本書の核です。関東のあちこちで起こる猟奇事件。それらの事件で見え隠れする巨大財閥と密接な関係にある千葉房総の旧家の女性たち。木場修の推理が冴え、今回も絶好調の探偵、榎木津。そして、京極堂が請われて古書店から重い腰を上げた先に待つものは……? 京極堂の言葉の奔流に流されましょう。これが毎度の私の楽しみです。 | ||||
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