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(短編集)
パーク・ライフ
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パーク・ライフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全130件 21~40 2/7ページ
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読み手に想像させる自由を持たせたのか?あるいは、描写面で攻めようとしているのかもしれませんが、平たく言うと何を伝えたいのかよく分からない作品でした。この作者は作品ごとに随分と色が変わるなぁと感じました。 | ||||
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感想が言葉でうまく言えない、というまさにそこが非常に面白いです。 大きなヤマやオチがあるわけではありません。下手に考えさせる作品や感動させようとする作品とは全く違い、胸の奥にしっくりきます。 白昼夢を見たような、読み終わった後に不思議な、心からリラックスした気持ちになれます。 吉田修一さんの作品は初めて読みましたが、ファンになりました。 | ||||
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横道世之介が面白かったので購入しましたが、話に入り込むことが出来ず、ただ読むだけになってしまいました。 個人的には再度読むことはないと思います。 | ||||
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吉田修一は好きで唯一の既読作「パレード」も面白かったのですが、なんだろうなぁ…芥川賞の作風みたいなものがそもそも合わないのかもしれない。☆2.5。 文章はさすがに上手く、サラリと的確な表現をしてくれるので読みやすい。肝心の内容はといえば日常の「あるある」を詰め込んでそれを楽しむだけの小説という印象。起承転結は特になく、少なくともストーリーを楽しむものではありません。 表題作の他に「flower」という短編も収録されていますがこれもだいたい似たような感じ。胸糞悪さがプラスされてるので読後感はけしてよくなかった。 スラスラ読めるのはいいが読み終わったあと特に残るものはなく「いったいなんだったんだろう」で終わってしまう。おそらく明日になったら内容忘れてるような気がします。けしてつまらなかったわけではないんだけど。 私のように小説にある程度のエンタメ性を求めてる方はやめた方がいいでしょう。毒にも薬にもならないなんとも無味無臭な小説でした。 | ||||
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読んでいてなんの感情もわき起こらなかった。 ただ凡庸な文字の羅列を読んでいるだけ。 自転車操業の如く、読んで次の場面に映るとその前の場面がまったく思い出せない。 物語を連続して読むことができないほど、普通の作品だった。 内容も普通だし、文章も普通。 読み終えて本を閉じて次の本を開いたら、もうこの本のことなど頭に残っていなかった。 | ||||
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どこにでもいるサラリーマンが、友達夫婦のマンションや日比谷公園などで過ごす日常と、感情を描いた小説。 オレンジジュースみたいなバスジェルを販売し、友人夫婦の飼うサルの世話をし、スタバのカフェモカを飲み、ジムで体を鍛える主人公。どれも、生きていくためには不必要だ。そんな生活感のない都会生活を送る現代人が描かれている。人生の美酒を浴びる勝ち組でもなく、といって、奈落に落ちるような負け組でもない登場人物の振幅の狭い感情は、希薄な人間関係の象徴でもあり、この小説のもつ独特のゆるい空気感を生み出す。ただ、そのような登場人物を揶揄するわけでも、賞賛するわけでもない。 公園で時々話す名前の知らない女性が話す。 「なんにも隠しているものなんてないわよ。逆に、自分には隠すものがないってことを、必死になって隠しているんじゃないかな」 | ||||
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電車で間違えて声をかけてしまった女性と、主人公との淡々とした交流を描いた作品。どこにも属さない、都会の匿名性のようなものを上手く描いていると感じました。 物語はこれといった事件もなく、静かに進んでいきますので、人によってはつまらなく感じるかもしれません。合う人にはあうと思います。 | ||||
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勢い込んで表紙を繰って、最初の2行で失望の予感、5行で早やガックリ。 ・書き出しはことに大事だってのに、のっけからの月並み思考は何なの? ・冗語ばっか多すぎね? まるで無意味な行が多すぎね? ・そのくせ肝心な部分で拙速にすぎないか? 要はありきたりにしか書けないってことですが。 ・細部のリアリティー結構だけど、どれもこれもギクシャクしてね? ・つまり、無理やりで不自然で全然融け合ってないね、あれもこれも、あっちもこっちもニッチもサッチも。 ・無駄な隙間解説もやたら多い。去年とか昨日あたりに考えたあれこれをそのまま生で小説に持ち込まれても困る。そのための小説なんざ小説とも呼びにくい。 ・自分の言葉使えないの? 賞味期限切れ醤油をちょっと垂らしただけの紋切型惰性表現のオモチャ箱並みにしか思えないけど。 以上、27頁「黒人青年の太い指にはシルバーリング」あたりまで読んでのボヤキでした。途中2回気を取り直して読み継いで、しかしそれが限界。 以上合計27頁を、なけなし知識のおさらいやプチ論評・随筆はいいから、2頁かせいぜい3頁くらいにまとめなおして、本気で書きたいなーと思う文学だけをその勢いにのって書いてくれれば、また読ませていただきたい。何しろ芥川賞だから。ただし自分の言葉で、もう少しましな文章書いてよね。 その芥川賞だが、該当なしなら何年でもなしでいいんでねーの? 選考委員の皆さんをかつて選び出したほどの賞なんでしょ、その義理からでも少しは大事にしなくっちゃ。 ワシがアタシがハンコをつけばそれでヨシ、金メダル、黙れ、ってわけのものでもねーでがしょ。対読者責任ももうちったあ謙虚に考えなくていいのかよ、どうすんだよ? | ||||
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吉田修一らしい「日常のきりとり」シーンで構成される作品。毒のない丁寧でやさしい文章は読みやすく、自分にも誰にでもあると思えるストーリーがゆっくり自然に流れていきます。もう一歩踏み込んでみたら、また違う展開になるかもしれないのに…とちょっと背中を押したくなるような登場人物たち。でもその踏み込みをしないことの方がごく自然なのかもしれません。 自分だったらどうなのかな。意外と同じじゃないかな…と思ってしまう展開がストーリーを身近に感じられる理由なのかもしれませんね。 「悪人」や「パレード」ほどインパクトは感じられない作品ですが、見方によっては「悪人」や「パレード」同様にいろいろな受け取り方ができる内容。一息つきたいときにはお勧めの本です。 後半がやや急ぎすぎ感&押しきり感が強かった感じがしたので☆は4つです。 | ||||
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主人公の行動を淡々と書き、その内面には決して入ってゆかない。 いわゆるニュートラル小説とも違い、強いて例えるなら、初期の村上春樹に近い気がする。 感受性が暴走して、それゆえ小説としては未知数の不思議な魅力があるが、個人的にはやはり 「悪人」以降の方が好きだ。 | ||||
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「さよなら渓谷」が映画化されて、著者のインタビューと小説の内容をテレビで見て、 図書館に行ったら、その本がなかったので、芥川賞受賞作であるこの作品を借りてみました。 ひとことで言うなら、文学的な才能のない普通の人が描いたブログのようなもので、 特に山場もオチもない日常がダラダラと続けられ、 このままどうなるかと思いきや、どうもならないままプッツリと終わる。 内容を思い返そうにも、記憶の中には一行も残らなかった。 読み終わったあとの「なんじゃこりゃ」という憤りにも近い感情だけが、 今、思い返しての感想である。 まあたくさんの作品を書いていたら、そんなものも中にはあるとは思うけど、 芥川賞ってこんなものなの?と賞の重みさえも疑いたくなる作品でした。 | ||||
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パークライフは、慌ただしい日常でふと青い空を見上げて 空はこんなんだったんだという清々しい感触に似ています。 その割にあとに引かないので、移動中、ふと手持ち無沙汰の時に読む本として適していると思います。 後半のflowersは読んでいてあまり気持ちの良いものではありません。 同性が書く物は、時々性描写で一線を越えます。flowersがそうですね。 でも否定はしません。こういうのもありだと思います。 | ||||
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官能シーンどころか、恋の産まれる瞬間の描写の絶妙さ、主人公の名前すら、分からない。、 純文学は、こうでなきゃね。 | ||||
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タイトルの「パーク・ライフ」と「flowers」の2作品を収録 読みやすいので2時間程度で読めてしまう 「パーク・ライフ」の終わり方などなんだか謎めいていて、そこに何かがあるのかと探してしまうけれども・・・・ でも結局この物語には心地よい時間と誰もが目にする世間・・・ そんなものが込められだけにすぎないのだろうけど・・・ でもページを進めさせる力は間違いなく本書にはあった 他の作品も読んでみたいと思わせる | ||||
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なにか結論があるわけでないけど、なんとなく読まされる小説。暇つぶしにはいい小説です。 | ||||
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内容は空っぽです。 有る意味、心に残っている小説でもあります。これが芥川賞とは…… 「悪人」で知られる作者なので、 「悪人」が好きな人はこんなのも書いてたんだと手に取るのも有りだと思います この小説で感じ取れる感想というのは十人十色なのではと思ってしまいました。 みんな分からないけど目的を持って、なにか理由があって生きている。 みたいな事を薄く、そして有る意味リアルに伝えているのかなと。 作者の意図はここなのかなと……違うなら分からないし、分からなくてもいいです | ||||
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本書は、2002年に芥川賞を受賞した表題作の「パーク・ライフ」に加え、 「flowers」という2編の短編を収録したものである。初出は、ともに 『文學会』で、それぞれ2002年と1999年に発表されたもので、本書は、 2002年刊行の単行本を2004年に文庫化したものである。 自分のアパートを地元から東京に出てきた母親に貸し、自分は半別居 状態の先輩夫婦の家で暮らす主人公。偶然地下鉄で話しかけてしまった 女性を、普段よくいく日比谷公園で見つけ、そこからスターバックスの カフェモカを飲みながら話をする間柄になる。2人の距離は特に変化を するわけでもなく、大きな起伏があるストーリーでもないが、日常の中 で起こるちょっとした非日常がえがかれている「パーク・ライフ」。 結婚を機に九州から上京してきた石田という名前の主人公の男。ルート 販売の仕事に就き、一緒に仕事をすることになった先輩の望月元旦。 物事を深く考えず、以前付き合っていた彼女と下品なトーク番組にも出 演経験がある元旦は、ある日、石田を部屋に誘う。そこで、主任の妻と 不倫関係にあることがわかり、またその妻の情夫として石田は連れてこ られたことを知る。日常の陰にある情事が職場内の人間関係を巻き込ん でいる姿をえがく「flowers」。 劇的なストーリー展開があるわけではなく、どちらも小説につきものの それを期待してページを捲ると、やや拍子抜けするかもしれない。また、 小説の中に丁寧に誘ってくれる筆致ではないため、時折、場面描写がわ かりにくかったり、突然の展開についていきづらかったり感じる場面もあ るかもしれない。 | ||||
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作者の作品はほかにも読んだことがあったが、本作は芥川賞受賞作 ということで読んでみた。 読んでみて公園内での一日を俯瞰して覗き込んでいる気分になった。 ここに描かれている主人公とスタバ女や会社の先輩、気球のおじい さんは公園内にいるはずなのに実際は公園の何も見ていない。 何も起きないし、始めることもしない主人公の寂しさと残酷なくらい 平和な日常の交錯が伺える作品に仕上がっている。 | ||||
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ほぼ日常の中から・・・ ちょっとはみ出した話です。 先の読めないストーリー展開が面白いと思いました。 | ||||
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毎日同じようなライフスタイルをおくっていると、形骸化してくるような感覚になってくるが、この小説はそんな日常の形式化からある女性との偶然の出会いによって目を覚まさせてくれ、そして最後は前向きになれるような、さわやかな小説だと思った。 目を覚まさせてくれるといっても、「はっ」とするようなドラマチックなものではなく、静かにゆったりとした空気のような話の流れで、とても心地よかった。(逆にドラマを求める人にとっては退屈かもしれない。) 日常の形式化に似ているものに、形だけの常識もある。 ある女性との出会いのきっかけとなった、臓器移植ネットワークの広告の『死んでからも生き続けるものがあります。それはあなたの意志です。』というキャッチコピーにも表れていると思った。それを読んで多数の人は、なんとなく「ああ、そうなのか」と常識的に(無意識的に受け入れるように)思うだろうが、この主人公は、「ぞっとする。」と感じ、形だけの常識から逸脱する。それがきっかけで、ある女性と出会い、話は主人公の形式化してしまった日常から少しずつ実のある日常へと変化していく。 小説冒頭部分から東京の地下鉄などの地下の構造網を『中身がすかすかなケーキ』とたとえたり、スタバにいる女性たちが『何か秘密を隠し持っている』雰囲気を放ちながらも実は『自分には隠すものもないってことを、必死に隠している』という話が出てきたり、都会の洗練された外見の一方で実際は内側には何もないという形骸化された感じをとてもよく表している作品だと思った。 本の帯に『東京の「今」を感じさせる人気作家』と書いてあったが、まさに「東京」がよく表現されている作品だった。 小説の中に日比谷公園で小さな気球を飛ばして、上空から公園を撮ろうとする人が出てくるが、読後には、その人の気持ちがよくわかった。故郷の写真展に行って、前向きになれた小説中の女性のように、視点を変えれば希望が生まれてくるのかもしれない。 と私なりに分析してみたものの、解説がないのがとても残念。(こんな時に、アマゾンのレビューが情報交換の役にたったりします。) | ||||
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