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(短編集)
パーク・ライフ
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パーク・ライフの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全132件 21~40 2/7ページ
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| 日常の場面の中の “偶然” を、経時的、視覚的に、 特別な感情移入をせず、「映像」をあっさりと 「文字」に置き換えた様な作風、、、というのか。 作品から何か「意味」を見つけ出すのが難しい。 そもそも、そんなことは度外視しているのか。 好き嫌いが分かれる作品のように感じる。 日常の表層のちょっとした凹凸の陰影を読み取る のが精一杯で、だからといって、その下に横たわる 何らかの「意味」を探ってみるが、やはり一向に つかみどころがない。。。 芥川賞受賞作なのだからと、個人的に視点を変えな がら読むが、最後まで靄った淀んだ空気の中で、息 苦しくもじもじしていた。 どういう意図と価値があるのか、全く不明。 素人の自分と芸術家の作者の立ち位置の違いを 考えることになるが、この作品は「傑作」らしい。 困った、、、まあ、いいか (笑) | ||||
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| 「パーク・ライフ」、空想好きな私には、どストライクでした。 はじめの出会いはユーチューブのAI朗読バージョン。 ガラケーのメール読み上げ機能に比べ、語尾の下り方など耳ざわり感がかなり解消されてて驚きでした。 ただ、噛む事も無くすばらしいAIさんですが、声色が単調で、今の誰のセリフ?状態になる事しばしば。 30分もしないうちに寝落ちてしまいます。 次に出会ったこちらのオーディブル君。 主人公のイメージにぴったりの声で...いやいや、近藤さんにしろ、上京してきた母親にしろ、まるで一人芝居を観ているかの様な成り切り感で実に愉快! 小説の内容の受け止め方を答え合わせしてるみたいで、私ならこうやって読むかなぁ…と、時には突っ込んだり…。 とにかく、空想満載で、聴き終わっても、アレはどういう意味だったのか…?心と身体はどこまで合致しているものなんだろう…? 書かれた頃とは違い…今じゃこうだよなーとか、あそこは朗読の編集ミスに違いない!なんて炊事洗濯しながら思い巡らして楽しんでいます。 個人的には「Flowers」の方は苦手。 その理由は、なんといっても後味の悪さにある。もう一度聴き直そうとは思えない。 ただ、他の人のレビューではこちらの方が高評価なので不思議…。つくづく、感じ取り方は自由なんだ!と思います。 是非この本の謎解きを他の方々とも共有したい!オーディブルバージョンを聴いた方、貴方の感じた事をお知らせ下さい。 (本当は、作者・吉田先生の感想が一番知りたいんですがね…。) | ||||
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| 読み手に想像させる自由を持たせたのか?あるいは、描写面で攻めようとしているのかもしれませんが、平たく言うと何を伝えたいのかよく分からない作品でした。この作者は作品ごとに随分と色が変わるなぁと感じました。 | ||||
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| 感想が言葉でうまく言えない、というまさにそこが非常に面白いです。 大きなヤマやオチがあるわけではありません。下手に考えさせる作品や感動させようとする作品とは全く違い、胸の奥にしっくりきます。 白昼夢を見たような、読み終わった後に不思議な、心からリラックスした気持ちになれます。 吉田修一さんの作品は初めて読みましたが、ファンになりました。 | ||||
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| 横道世之介が面白かったので購入しましたが、話に入り込むことが出来ず、ただ読むだけになってしまいました。 個人的には再度読むことはないと思います。 | ||||
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| 吉田修一は好きで唯一の既読作「パレード」も面白かったのですが、なんだろうなぁ…芥川賞の作風みたいなものがそもそも合わないのかもしれない。☆2.5。 文章はさすがに上手く、サラリと的確な表現をしてくれるので読みやすい。肝心の内容はといえば日常の「あるある」を詰め込んでそれを楽しむだけの小説という印象。起承転結は特になく、少なくともストーリーを楽しむものではありません。 表題作の他に「flower」という短編も収録されていますがこれもだいたい似たような感じ。胸糞悪さがプラスされてるので読後感はけしてよくなかった。 スラスラ読めるのはいいが読み終わったあと特に残るものはなく「いったいなんだったんだろう」で終わってしまう。おそらく明日になったら内容忘れてるような気がします。けしてつまらなかったわけではないんだけど。 私のように小説にある程度のエンタメ性を求めてる方はやめた方がいいでしょう。毒にも薬にもならないなんとも無味無臭な小説でした。 | ||||
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| 読んでいてなんの感情もわき起こらなかった。 ただ凡庸な文字の羅列を読んでいるだけ。 自転車操業の如く、読んで次の場面に映るとその前の場面がまったく思い出せない。 物語を連続して読むことができないほど、普通の作品だった。 内容も普通だし、文章も普通。 読み終えて本を閉じて次の本を開いたら、もうこの本のことなど頭に残っていなかった。 | ||||
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| どこにでもいるサラリーマンが、友達夫婦のマンションや日比谷公園などで過ごす日常と、感情を描いた小説。 オレンジジュースみたいなバスジェルを販売し、友人夫婦の飼うサルの世話をし、スタバのカフェモカを飲み、ジムで体を鍛える主人公。どれも、生きていくためには不必要だ。そんな生活感のない都会生活を送る現代人が描かれている。人生の美酒を浴びる勝ち組でもなく、といって、奈落に落ちるような負け組でもない登場人物の振幅の狭い感情は、希薄な人間関係の象徴でもあり、この小説のもつ独特のゆるい空気感を生み出す。ただ、そのような登場人物を揶揄するわけでも、賞賛するわけでもない。 公園で時々話す名前の知らない女性が話す。 「なんにも隠しているものなんてないわよ。逆に、自分には隠すものがないってことを、必死になって隠しているんじゃないかな」 | ||||
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| 電車で間違えて声をかけてしまった女性と、主人公との淡々とした交流を描いた作品。どこにも属さない、都会の匿名性のようなものを上手く描いていると感じました。 物語はこれといった事件もなく、静かに進んでいきますので、人によってはつまらなく感じるかもしれません。合う人にはあうと思います。 | ||||
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| 勢い込んで表紙を繰って、最初の2行で失望の予感、5行で早やガックリ。 ・書き出しはことに大事だってのに、のっけからの月並み思考は何なの? ・冗語ばっか多すぎね? まるで無意味な行が多すぎね? ・そのくせ肝心な部分で拙速にすぎないか? 要はありきたりにしか書けないってことですが。 ・細部のリアリティー結構だけど、どれもこれもギクシャクしてね? ・つまり、無理やりで不自然で全然融け合ってないね、あれもこれも、あっちもこっちもニッチもサッチも。 ・無駄な隙間解説もやたら多い。去年とか昨日あたりに考えたあれこれをそのまま生で小説に持ち込まれても困る。そのための小説なんざ小説とも呼びにくい。 ・自分の言葉使えないの? 賞味期限切れ醤油をちょっと垂らしただけの紋切型惰性表現のオモチャ箱並みにしか思えないけど。 以上、27頁「黒人青年の太い指にはシルバーリング」あたりまで読んでのボヤキでした。途中2回気を取り直して読み継いで、しかしそれが限界。 以上合計27頁を、なけなし知識のおさらいやプチ論評・随筆はいいから、2頁かせいぜい3頁くらいにまとめなおして、本気で書きたいなーと思う文学だけをその勢いにのって書いてくれれば、また読ませていただきたい。何しろ芥川賞だから。ただし自分の言葉で、もう少しましな文章書いてよね。 その芥川賞だが、該当なしなら何年でもなしでいいんでねーの? 選考委員の皆さんをかつて選び出したほどの賞なんでしょ、その義理からでも少しは大事にしなくっちゃ。 ワシがアタシがハンコをつけばそれでヨシ、金メダル、黙れ、ってわけのものでもねーでがしょ。対読者責任ももうちったあ謙虚に考えなくていいのかよ、どうすんだよ? | ||||
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| 吉田修一らしい「日常のきりとり」シーンで構成される作品。毒のない丁寧でやさしい文章は読みやすく、自分にも誰にでもあると思えるストーリーがゆっくり自然に流れていきます。もう一歩踏み込んでみたら、また違う展開になるかもしれないのに…とちょっと背中を押したくなるような登場人物たち。でもその踏み込みをしないことの方がごく自然なのかもしれません。 自分だったらどうなのかな。意外と同じじゃないかな…と思ってしまう展開がストーリーを身近に感じられる理由なのかもしれませんね。 「悪人」や「パレード」ほどインパクトは感じられない作品ですが、見方によっては「悪人」や「パレード」同様にいろいろな受け取り方ができる内容。一息つきたいときにはお勧めの本です。 後半がやや急ぎすぎ感&押しきり感が強かった感じがしたので☆は4つです。 | ||||
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| 主人公の行動を淡々と書き、その内面には決して入ってゆかない。 いわゆるニュートラル小説とも違い、強いて例えるなら、初期の村上春樹に近い気がする。 感受性が暴走して、それゆえ小説としては未知数の不思議な魅力があるが、個人的にはやはり 「悪人」以降の方が好きだ。 | ||||
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| 「さよなら渓谷」が映画化されて、著者のインタビューと小説の内容をテレビで見て、 図書館に行ったら、その本がなかったので、芥川賞受賞作であるこの作品を借りてみました。 ひとことで言うなら、文学的な才能のない普通の人が描いたブログのようなもので、 特に山場もオチもない日常がダラダラと続けられ、 このままどうなるかと思いきや、どうもならないままプッツリと終わる。 内容を思い返そうにも、記憶の中には一行も残らなかった。 読み終わったあとの「なんじゃこりゃ」という憤りにも近い感情だけが、 今、思い返しての感想である。 まあたくさんの作品を書いていたら、そんなものも中にはあるとは思うけど、 芥川賞ってこんなものなの?と賞の重みさえも疑いたくなる作品でした。 | ||||
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| パークライフは、慌ただしい日常でふと青い空を見上げて 空はこんなんだったんだという清々しい感触に似ています。 その割にあとに引かないので、移動中、ふと手持ち無沙汰の時に読む本として適していると思います。 後半のflowersは読んでいてあまり気持ちの良いものではありません。 同性が書く物は、時々性描写で一線を越えます。flowersがそうですね。 でも否定はしません。こういうのもありだと思います。 | ||||
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| 官能シーンどころか、恋の産まれる瞬間の描写の絶妙さ、主人公の名前すら、分からない。、 純文学は、こうでなきゃね。 | ||||
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| タイトルの「パーク・ライフ」と「flowers」の2作品を収録 読みやすいので2時間程度で読めてしまう 「パーク・ライフ」の終わり方などなんだか謎めいていて、そこに何かがあるのかと探してしまうけれども・・・・ でも結局この物語には心地よい時間と誰もが目にする世間・・・ そんなものが込められだけにすぎないのだろうけど・・・ でもページを進めさせる力は間違いなく本書にはあった 他の作品も読んでみたいと思わせる | ||||
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| なにか結論があるわけでないけど、なんとなく読まされる小説。暇つぶしにはいい小説です。 | ||||
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| 内容は空っぽです。 有る意味、心に残っている小説でもあります。これが芥川賞とは…… 「悪人」で知られる作者なので、 「悪人」が好きな人はこんなのも書いてたんだと手に取るのも有りだと思います この小説で感じ取れる感想というのは十人十色なのではと思ってしまいました。 みんな分からないけど目的を持って、なにか理由があって生きている。 みたいな事を薄く、そして有る意味リアルに伝えているのかなと。 作者の意図はここなのかなと……違うなら分からないし、分からなくてもいいです | ||||
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| 本書は、2002年に芥川賞を受賞した表題作の「パーク・ライフ」に加え、 「flowers」という2編の短編を収録したものである。初出は、ともに 『文學会』で、それぞれ2002年と1999年に発表されたもので、本書は、 2002年刊行の単行本を2004年に文庫化したものである。 自分のアパートを地元から東京に出てきた母親に貸し、自分は半別居 状態の先輩夫婦の家で暮らす主人公。偶然地下鉄で話しかけてしまった 女性を、普段よくいく日比谷公園で見つけ、そこからスターバックスの カフェモカを飲みながら話をする間柄になる。2人の距離は特に変化を するわけでもなく、大きな起伏があるストーリーでもないが、日常の中 で起こるちょっとした非日常がえがかれている「パーク・ライフ」。 結婚を機に九州から上京してきた石田という名前の主人公の男。ルート 販売の仕事に就き、一緒に仕事をすることになった先輩の望月元旦。 物事を深く考えず、以前付き合っていた彼女と下品なトーク番組にも出 演経験がある元旦は、ある日、石田を部屋に誘う。そこで、主任の妻と 不倫関係にあることがわかり、またその妻の情夫として石田は連れてこ られたことを知る。日常の陰にある情事が職場内の人間関係を巻き込ん でいる姿をえがく「flowers」。 劇的なストーリー展開があるわけではなく、どちらも小説につきものの それを期待してページを捲ると、やや拍子抜けするかもしれない。また、 小説の中に丁寧に誘ってくれる筆致ではないため、時折、場面描写がわ かりにくかったり、突然の展開についていきづらかったり感じる場面もあ るかもしれない。 | ||||
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| 作者の作品はほかにも読んだことがあったが、本作は芥川賞受賞作 ということで読んでみた。 読んでみて公園内での一日を俯瞰して覗き込んでいる気分になった。 ここに描かれている主人公とスタバ女や会社の先輩、気球のおじい さんは公園内にいるはずなのに実際は公園の何も見ていない。 何も起きないし、始めることもしない主人公の寂しさと残酷なくらい 平和な日常の交錯が伺える作品に仕上がっている。 | ||||
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