■スポンサードリンク
レインツリーの国
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
レインツリーの国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全202件 141~160 8/11ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「人並みの幸せは全部諦めて生きていくのだと思っていた。両親が遺してくれるすべてを重くもありがたく受け止めて、好きな人と恋をするなどということは考えの範疇にも入らずに」。 有川浩の恋愛小説。少し影のあるテーマが加わっており、単なるベタ甘ラブロマではない。 昔のライトノベルの思い出をめぐるネットでのやり取りからはじまる展開はなかなか自然でよくできており、しかもそれがこの作品のあらすじと微妙にオーバーラップしている。ハッピーエンドで切れても、きっとその先もそのままだという安心感は読者に与えない。にもかかわらず、きっちりさわやかで、重くない。登場人物も個性的に描けている。 何か恋愛ものを読みたいという時には、手ごろな一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何がやられたって、風呂に持ち込んで読み始めたら、途中で上がれなくなりました。 早番から帰ってきて、ひとっ風呂あびて、昼寝するつもりだったのに。 眠気が吹き飛んで、2時間?(もはや覚えていない)ぶっ通しで読み切りました。 有川浩はまだ4冊目で、最初に手を出した「ストーリー・セラー」では、 装丁の美しさ以上の感動は得られませんでした。「阪急電車」「県庁」はまあまあ。 こんなに興奮して感想を書きたくなったのは久々です。 それくらいツボだったのです。感情移入の度合が半端ではありませんでした。 「自分もこういうメール打つなあ」とか、伸の考え方とか怒るポイントとか。 1つ1つのやりとりが、思い返しても本当に上手いと思います。 本の中でも指摘されているように、多種多様な考え方の人がいる世の中で、 自分に言えるのは、一部の読者にとって、この本は相当にツボだ、ということです。 おそらく「阪急電車」や図書館シリーズなどでまた別の層のツボをついているであろう 有川浩という作家は、じつに多才なのだろうと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あまり恋愛小説は読まないけれど この作品は一気に読んでそしてもう一回 読み直しました。 伸行のキャラは素晴らしいですね。 彼のまっすぐな関西人キャラが物語をキザにせず 尚かつ ひとみ の心をだんだんと引き出していきます。 図書館戦争に出てくるエピソードの一つですが この話はアニメにならなかった様なことがあとがきに有りました。 障害ってタブーのように扱うマスコミの姿勢が 嫌ですよね。明日は我が身、障害は不便だけれど 不幸ではないのです。 二人の行く末は読者に任せるといった終わりも好きです。 伸行ならきっとフェアリーゲームとは違った二人に なれると信じます。 出会い方も、描写も大好きです。 作家の人柄が出ている作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私自身も、外からは分かりにくい障害を持っているため、ひとみの気持ちにいたく共感してしまいました。 空気を壊したくなく、適当にその場をやり過ごす会話や、周りに気付かれないようふるまい、自分の首を締めていく事。 特に重量オーバーのくだりは、心が締め付けられるくらいリアルな内容でした。いつも何かに気づくのが一足遅い。子供が鼻水やよだれを垂らして歩いていても気づかない自分が、頭を過りました。 相手の負担になりたくなく、恋愛に対し逃げてしまう事も。 口で言わないとわからない障害を持っている人は、たぶん誰もが感じる悩みや苦しみだと思うし、辛いけど、今まで気づかなかった他人の感じかたもわかる。ゆえにするべき事もわかる。 同じような立場の人にも新しい切り口かもしれない。 少なくとも、私は問題の解決法が少しわかったしとても希望を持てました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本っていうか、有川浩さんの本全部大好きです。 有川さんの本を読むと、恋愛っていいなーと思います。 特に、付き合うか付き合わない位の頃とか、付き合って間もない頃とか。 読んでて、きゃー恥ずかしい!ってかんじとかとか、せつないかんじとか。 自分は既婚者で二人の小さい子供もいて、それはそれで幸せな生活をさせてもらってますが、 もう、こういうかんじを自分の身で味わう事はないんだろうと思うと、 有川さんの本でこういうかんじを味わうのはとても楽しいです。 なるほど、冬のソナタにはまった年配の方の心理はこんなかんじなのかと、最近納得しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こんなつまらん本は「三匹のおっさん」以来だな。 もう有川浩の本は読まない。時間の無駄。 この人の本はくだらなすぎて、毎回破り捨てたくなる。 図書館で借りたから我慢しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以下、ネタバレです。 聴覚障害をもつ女性と健常者との恋愛。 最初に女性の秘密が明らかになった時に驚きました。 かつ、”障害”に焦点を当てるのではなく、”恋愛”を中心にした所が新鮮でした。 障害をもつ方の考え方、付き合い方など、勉強になるなぁ、と思いました。 胸がつまる部分もありました。 ただし、楽しさ、という部分では引っかかる部分がありました。 その分、マイナス1ポイントです。 他の作品を読むのも楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いない、と思ってしまうのは、自分の心が荒んでしまっているからだろうか。 冒頭からしばらくは、男性主人公目線で物語が進んでいく。 有川浩という作者の名前と、その男性目線で始まる描写によって、 作者は男性なんだと全く勘違いしてしまっていた。 ところが、読み進めると、どうもおかしい・・・。 物語が、女性に対して優しすぎる。 障害と元からの性格によってあそこまで捩れてしまった女の子 (しかも垢抜けない)を、1ヵ月も待つ男が現実にいるのだろうか? こんな物語を描ける男性って素敵だろうな…と思っていたら。 あとがきでビックリ。作者は女性と判明。 そして「なーんだ」と率直に思った。少女が夢見る白馬の王子様の お話と同じではないか、と。やはり私の心はすさんでいるな。 会話のやり取りは非常に面白い。テンポ良く、言葉の1つ1つが 素直な分、重みをもって心に入ってくる。 作者の他の本も読んでみたいと思った。ただ内容的にどうしても 違和感が残ったので、☆3つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ひとみと伸の二人が主人公で、登場人物は少ないです。 メールが届くまでの、届いて読む際のあのワクワク感がうまく表現されていて感情移入しやすいストーリーになっている。 陳腐なハンデのある恋愛ではない、リアリティのある等身大の恋愛をしっかり描いているところがすばらしい。星が一つ減らしてあるのは、もっと二人の交流を増やして欲しかったところです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コミュニケーションがうまく取れない男女の恋愛ストーリー。 聴力障害を持つヒロインがその不安な気持ちから男性にうまく甘えることができない…といった話だけでは終わらず、男性も父の死で傷つき優しくされたいと実は望んでいる。 ぶつかり合う二人はどのような結末を選ぶのか。。。 あとがきを読むと有川さん自身の体験から書こうと思った作品とのことで、とても読みごたえがある作品となっています。 取材も真摯に行ったことが作品中のエピソードからもよくわかります。作家さんはすごいですねぇ。 最初にインターネットで知り合ったというのが、昔々の「ハル」という映画を思い出したりしました。 しかし「図書館戦争」のアニメ化で聴力障害を持つ少女を扱う話は作られなかったという話を聞き、いまだに我々の相互理解はさらなる努力を必要としているのだと改めて思いました。 「障害は個性」という言葉に僕自身違和感を感じてしまいますが、どこかでその山なり谷なりを飛び越えることができれば素敵ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は関西弁でアグレッシブな男の子、伸さん と ロマンチストな女の子、聴覚障害を持つひとみさん。 20才も過ぎると、子どもの頃みたいに言いたいこともなかなか言えないし、言わないし。 そんな自分と比べて、同年代の2人がガンガン心情とかトラウマを吐露する姿は なんだか懐かしくもあり、新鮮でした。 お話は、男の人の、女のひとの、健聴者の、難聴者の、伸さんの、ひとみさんの、いろんな視点を 紡ぎながら進みます。 伸さんが「自分と似ていて少し違う」ひとみさんに惹かれた、と言っていましたが、 2人ともどこか自分(読み手)と似ているところや違うところがあって、 それぞれの主張に、時にはそうだそうだと共感したり、それは違うんじゃない?とつっこんだりしつつも、 「こういう考え方もあるのか」という発見ばかりで、 友達と討論しているような、そんな一冊でした。 そして本編もさることながら、有川さんのあとがきと、山本弘さんの解説がとても印象に残りました。 ”何も感じなくなるよりは間違うたびに打ちのめされる自分でいたい。” あとがきの中の有川さんの言葉ですが、自分が障害だったりなんだったりにいかに無知だったかを 本編を読んで思い知った直後だったので、この言葉は刺さりました。 私もそんな人であり続けたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネットで知り合った二人。その二人の最初のデートのときでした。 エレベーターの重量オーバーのブザー・・・でもひとみはエレベーターから降りようとしない。 そんなひとみに伸はひとみの腕を掴んでひきづり降ろす。そして、今までの怒りをぶつける。 「・・・重量オーバーだったんですね」「ごめんなさい」ひとみが謝ったそのとき、 ひとみの耳に掛けられていた補聴器に気がついた。 この事件をきっかけにお互いが一歩ずつちかづいていく・・・ 思うに、ひとみは自分の置かれている状況に甘んじているだけの甘ったれ。 だけど、その性格も伸によって変わっていく。 二人に明るい未来が待っているといいな・・・ ひとみよ!伸を困らせるなよ・・・と言いたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わった後、スカーッとしたわけではありませんでした。 有川浩さんの作品にしては珍しいように思います。 最初のドキドキ感からだんだん現実味が出てくるあたりが切なくて、障害のある人との恋とは、ここまで複雑なのか、と思わされました。 私の知らない音の少ない世界。 私の知らない音の少ない恋。 私だったら思いもしないようなことに卑屈になってしまう悪いところも丸出しの彼女。 気長に付き合いながらも、若さも人間らしさも持っている彼。 スカーッとさせないところが、本物、という感じがしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の気持ちが「関西人」としての点で分かりやすく、共感できる部分が多かった。 1人の好きになったヒトの為に、こんなに実直に誠実に向き合えている主人公に嫉妬した。 今一度自分を振り返るいい機会を与えてくれた一冊になった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コンプレックスやハンデを盾に、必要以上に相手に卑屈に接してしまうこと。 「どうせ他人にはわからない、この痛みはわからない。」 それは誰にも経験あると思う。 小説では、感音性難聴のひとみさんと、健聴者の伸さんが、お互いの気持ちをメールでぶつけ合う。 まるで会話をしているように、だけど会話より奥が深い、心の奥を見せ合うような文章のやりとりで。 その言葉がとても熱くて、とても深くて、こんなに自分の気持ちをさらけ出せるってすごい。 言葉って、こんなにも人を惹き付ける力があり、使い方によってはひどく傷つけあう凶器に変わる、 その威力・重さを感じました。 恋愛小説なのですが、甘い「好き」を語るのではなく、人間どうしが真剣にぶつかりあうやりとりが、とてもいいです。 作者有川さんのご主人が、ある時期突発性難聴となったことがきっかけで 聴覚障害を題材にした、とあとがきに書いてありました。 だから小説内では、聴覚障害がトレンディードラマのようなお飾り的ハンデではなく、リアルなエピソード 満載なのだと納得しました。 この本を通して、 ・言葉の尊さ ・聴覚障害への理解 ・他人とぶつかり合う勇気 を学んだ気がします。 同じ作者の「シアター!」などとはまったく違う作風で(「シアター!」はこれはこれで大好きなんですが)、 深く感じ入る作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても素敵な恋のお話でした。すれ違ったり、誤解したりしながらでも繋がっていたいという気持ちがストレートに伝わってくる・・・。いいなぁ・・・20代に戻りたいと思ってしまいました。 伸くんの「仲直りするために喧嘩しよう。」っていうメール、ズシッと響きました。きっと私だけじゃないと思いますが「喧嘩になるから言わない。」ってこと多いのでは? 障害があるとかないとかじゃなくて、たいせつにしたい人なら「仲直りするために喧嘩しよう。」が正解だと素直に思わせてもらえた小説でした。 有川さんの本は「フリーター家を・・・」しか他には読んでいませんが、客観的事実がとてもよく調査されていますね。安心して読めました。 できたら原作に忠実に映画化、ドラマ化してくれないかなぁ・・・。と思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有川さんの本は他にも好きな物があるので、これが一番とは思いませんが、 キュンと出来る所もあり、この二人頑張れーって応援したくなります。 段々と距離が縮まっていく所とか、覚束無い所とか、 悩みすぎて連絡出来ない所とか、素直に共感できます。 こんな理解のある男子が居たら、最高です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とある本についての書き込みがないかとネットで探したところ、 非常に興味が惹かれる内容にたどりついて、 メールでやりとりしているうちに会う事になった。 ところが、その女の子は聴覚障害を抱えていた。 なんてお話です。 切ないラブストーリーです。 聴覚障害についても、当事者にしっかり取材されたようで、 リアリティーがあります。 最近読んだ本では一番好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネットのブログで自分の好きな小説を同じような意見のレビューを見て・・・ いくらなんでも主人公がコンプレックス持ちすぎてて・・・最後のほうはちょっと飽きてきました。 聴覚障害で今まで辛い思いをしてきたのはわかるのですがもうちょっと可愛らしさがほしかったです。 感情の描写などは丁寧でよかったです。 でもあまり物語に感情移入できなくて、男側の一生懸命わかろうとしてくれる努力もちょっとくどくてしらけてしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「予備知識も何も無く勝手に買って読んだ分際で,気に入らなかったというのはずぼらなお前が悪い」と言われれば,「仰る通り」と言うしかないのだが,個人的には好きにはなれなかった. 結局のところ,聴覚障害者の理解を深めるための本という以外の価値は見出せなかった. 作中でメールを多用している事が要因となり,小説というには疑問符のつく文章の羅列が目に付いた. なによりヒロインはともかく,主人公の男性にはまったく魅力を感じなかった. 普段は理知的だが,いざとなった時には野性味を見せて頼りになると描きたかったんだろうけど・・・ 傲慢さ,言い訳,押し付けがましさばかりが鼻につき,終盤の美容院へいった方が魅力的になる云々の件などはついていけなかった. 着眼点のみよかった作品だ. | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!