■スポンサードリンク
レインツリーの国
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
レインツリーの国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全202件 181~200 10/11ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私はこの本を読んだときに、耳が悪い主人公の女の子の性格が私に似ていて(悪いところで)とっともいやだった。私は健常者ですが、苦手意識は同じといいますか・・。イジイジしてるとこ似てたな・・・。でも、イジイジしててもバ〜ンと自分の気持ちを誰かに伝えて当たったこと私、30年生きてきて、一度もありません・・。そう考えると自分がなんで人間に生まれてきてるのかと考えてしまいます。ぶっ倒れそうになりました。なんだか、かわらないと!と思いました。世界は自分で作るもの・・。今日はこの本を読んでじんわりと感じました。またレインツリーの国の意味(歓喜の国)にエールをもらったように思います。祝福を受け取りました。私の耳はしっかり聞こえています。言葉だってしゃべれます。心を開く・・・気取らない自分でありつづけることの難しさ。もどかしさ・・。ずっと感じています。人を大切にして生きたいと思いました。このレインツリーのお話がすんげ〜よかった・・ってわけではありません。が、私に感じることがあったので星四つの評価とさせていただきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある男性(伸)には、高校時代に読んだ、忘れられない本があった。 夢中になって読んだシリーズ。けれど、そのラストは衝撃で、それ以来読み返せなかった、完結編。 社会人になって三年目、ふとある時思い立ち、そのラストについて書いてある「レインツリーの国」というサイトを見付け、その人にメールを書いてみた。 思いがけず返信が届き、そこから「ひとみちゃん」とのメール交換が始まった。 …と物語は始まっていきます。 そのため、第1章は、その本に関するメール交換のやり取りが、かなりを占めているのですが。 そんなに話の中心に持っていくには、その本に関する内容説明が物足りないような気がします。 場面場面での主人公たちの気持ちなどを熱く語っているのですが、こちらは勿論読んだこともないし、とても詳しくストーリーが書かれているわけでもないので、 なんだか、かなり置いていかれた感じになってしまいました。 この本をより楽しむためには、さらにここに出てくる物語も本にしちゃえば?みたいな。 消化不良な感じがしてすっきりしません。 内容も、「図書館戦争」シリーズのレベルには至っていない気がします。 「あとがき」に、参考文献にあった体験談などから感じた「どきっ」を、出来るだけエピソードに入れてみた、とありますが。 読んでいて、それがよくわかります。っていうか、わかりすぎです。 物語が進むにつれて、自然発生的に聴覚障害者に関する発見や失敗のエピソードが出てきて理解が深まる…というより、 はじめに入れたいエピソードありきで、それに合わせて主人公の言動を決めてる印象を受けました。 聴覚障害者への理解を深めることを第一の目的に書かれた本に思え、そこにある恋愛を純粋に楽しむには、やっぱり文章が説明っぽ過ぎます。 「図書館内乱」で毬江ちゃんは、この本をそんなに良いと思えたのかな。 はっきり言って、私は期待はずれでした。 伸が最後の方で出してきた「持ちネタ」も、なんだか流れが唐突だった気がして、イマイチ感情移入出来なかったし、 彼がひとみちゃんのことを会社の女の子に相談したことを、ひとみちゃんにわかるような書き方のメールをするのも、 それまでの彼にしたら、あまりにデリカシーがありません。 有川さんなら、こういう題材のものを書くにしても、もっと骨太なものを書けるような気がするのですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本で出てくるものに実際に触れてみたいって願いが実現した本。 恋愛小説ですが同じ著者の他作品と違った雰囲気があります。 考えさせられる場面もあると思います。 ネットを介して本当の意味で つながれたらステキですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これを自分に置き換えると、好きでいられる自信はないけど、 共通の本が取り持つ縁で結ばれた二人ならずっといつまでも続いてくれるんじゃないか、 なんてラッキー☆な二人だろう、、って思った。 (旦那と全く共通の趣味がない自分には、ちょいうらやましい部分も) あえて伸が、 ”めんどくさいほう、めっちゃ好きやねん”と、投げ出さず 更には彼女を素敵に変えてゆく、、、件なんて カッコ良くてジーンと来ちゃいました!! 伸くん、最高です。 それにしてもいいお話でした。 益々、有川作品の虜になりそうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヒロインが耳に障害のある子な訳ですが、この子がもう「とーってもめんどくさい子」! 「こーんな我慢強い男の子めったにおらへんでえー」と大阪弁で何度つぶやいた事か! まあね。確かに障害を持っている人は持っていない人よりは嫌な思いもするかもしれないし大変ね、とは思いますが、やっぱり人間ひくつになったらだめよね!とも思うわけですよ。はい。前向きにね、精一杯やるべきなんです。そしたら結果がどうであれ「偉いぞ私!」って自分のこと好きで居られるから。 ひとみさんは自分のお耳が嫌いだったのね。否定してたのね。でもまあともかく、最後の方でやっと「一歩前へ」という感じだったのでほっとしましたが {念の為の注釈*ヒーローには甘いのにヒロインには厳しい私・・・読めば分かりますが純粋で繊細なカップルの物語です。ほほえましくてドッキドキ!お勧めの本なんですよ!} あと余談を一つ「図書館戦争」シリーズの中に「レインツリー」の本が出てきますが、あれって小牧さんの「ぼくもこの伸くんみたいにがんばるから」という告白になっていたのかなあ・・・なんて。小牧さんったら!今ここにいたら背中をバーンと叩いてやりたいぞ!という気分になりました。 あ、余談をもう一つ。「レインツリー」題名を見た時は「雨の木?しずくがいっぱい。涙の木?」などと思っていたのですが、実は「ねむの木」のことだったんですね。本編ではその「ねむの木の花言葉」がちらりと語られているのですが・・・「ねむりの木」というのもまた言いえて妙。ひとみさんは今まで眠っていたような物なのかもね?とも思えて。なので個人的にですが本当に良い題名!と思いました。おしまい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔、邦画版シャル・ウィ・ダンスを観たときに、面白さうんぬんより、 「これって社交ダンスの世界を知ってもらうために作られたプロモーションムービーなの?」 という印象を持ったのですが、この作品を読んだとき、図らずもそのことを思い出してしまいました。 もし、聴覚障害者の理解を深めるための小説を公募したとすれば、まさにお手本のような作品として本書は入賞するでしょう。 でも、この本書はそういうことを目的として書かれたわけではないでしょう。 聴覚障害者の世界を、そうではない世界の人に理解してもらおうとすれば、説明的になるのは避けられないとは思うのですが、 話の筋がストレートすぎるだけに、どうしてもその点が気になってしまいました。 おそらく、同じような感想を持たれた人は多いのでは? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
健聴者と聴覚障がい者。 この組み合わせで恋愛関係は成り立つのか? この作品では 今後どうなるか分からない。 お互い出会った事を後悔したりするかもしれない。 でも、今は自分の気持ちに正直にいたい、という 至極真っ当な結論に落ち着いていて そこらへんの甘いだけの恋愛物とはちょっと違うかな、という印象。 最初から最後まで 健聴者が障がい持つ相手のことを思いやり、 恋を成就させていく、という手法ではなく、 時には罵りあいながら、不安な気持ちを吐露しながら 何とかやっていこうとする姿は好感が持てる。 でも、それでも、実際は難しいんじゃないかな、と 思ったりもする。 家族に障がいを持つ人がいる。 だから自分は障がいを持つ人のことが理解できるという人がいるとしよう。 しかし、自分の家族が持つ障がいとは違う障がいを持つ人と いざ接するとなると、どぎまぎしてしまうものだ。 無意識に自分と違うことを意識してしまうものだよね。 そんなことを思いながら読んでいくと 伸の行動もこれやったらすごいな、とは思うけど、 ちょっと鼻白むところもあって、 もし、ひとみが実は好みのタイプじゃなかったら ほんとはどうするんだろう?なんて意地悪な読み方をしてしまった。 きっとここまで真剣に聴覚障がいについて調べたりはしなかった? 所詮男と女なんだなぁ〜と最後は思ってしまいましたよ。 それが悪いわけではない。 だって男と女なんだもの。恋するのは当たり前のことだし。 二人に障がいなんて関係ない、って思わせるだけの魅力がそれぞれにあるんだろう。 伸の行動力とひとみの弱さ、そしてその強いさも非常に魅力的ではあると思う。 そこらへんに救われていると思う。 グダグダ甘いだけの恋愛小説でなかったので良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有川浩さんの著書で、私が読んだのはこの本が初めてです。 健聴者である私「ミズキ」も、聴覚障がい者の方を好きになり、参考になる本は無いかと思っていたところ、『レインツリーの国』に巡り会いました。 主人公の健聴者と難聴者のそれぞれの立場・心情が比較的細かに描写されており、難聴者を理解する上で、「掴み」として役に立ちました。 何より、私自身この本を読んで励まされました。 健聴者同士の恋でもお互い理解し合おうという姿勢がなくては、その恋は成就しません。 健聴者と難聴者との恋なら、なおさらです。 その点、主人公の男性の積極さは見習うべきものがあると思いました。 ただ、この男性の積極さは、人によっては鬱陶しがられることもあるとも思いました。 恋愛って、ある意味「エゴとエゴのぶつかり合い」っていう一面があると思いますが、本当の「優しさ」とはどういうことなのか、ということも考えさせられました。 障碍があろうがなかろうが恋愛って結局、どこまで相手を思いやり、共感・理解する事ができるかに尽きるのではないでしょうか。 そんなことを考えさせられた貴重な一冊です。 ただ、あくまでこの本を読んだからといって難聴者の困難や心情がわかるはずもなく、参考にした本などを通してさらに理解を深める必要があると思います。 そういう意味で、星を4つに留めさせていただきました。 私のレヴューに関して、配慮に欠ける描写がありましたらお許しください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ご本人もあとがきで書かれていますが、この『レインツリーの国』は有川作品にしては珍しく、アクションがありません。 『図書館』シリーズの行動力が好きだ!という方は、少し物足りなく感じるかもしれません。 派手な立ち回りも、華やかさも、かっこよさもありません。けれど、たった一冊の、それも十年も昔に読んだ本がきっかけで始まる恋って素敵だと思いません? 主人公の二人は、互いに傷つけ合って苦しんで、様々な悩みを抱えながら、お互いを知ろうとします。私たちは皆他人ですから、相手を完璧に理解する事はできません。けれども、相手の事を知っているのといないのとでは、大きな差が生まれます。 難聴者の彼女と健聴者の彼。互いの違いを理解しようと努力する姿に、心を打たれました。 彼らの複雑な思いの一つ一つが大切に、丁寧に描かれており、有川さんの愛情と優しさを感じる物語です。 また、作品全体を通して、しっとりと落ち着いた印象を受けました。 優しい、穏やかな気持ちになれる本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やっぱり心理描写が上手いなぁと感じました。 好きな人にはいいところしか見せたくないじゃん!!っていう男女共通の気持ちがよく描かれてます。 結末は分かってるのに、そこに至るまでのぶつかり合いやちょっとした誤解とかの道のりがすごく丁寧に丁寧に活字で表現してあって、登場人物と一緒にハラハラドキドキしっぱなしでした。 少しずつ変化していく2人が可愛かったです。読んだ後もさっぱり。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
障害者との恋と言うのは経験がないのですが、こんなふうにお互い悩んで苦しんで、それでも一緒にいたいという想いはその辺の恋愛となんら変わらないんだな、と思いました。 主人公の二人がその後も幸せになってくれていればいいな、と思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「図書館内乱」がすごく面白く、「恋の障害」のヒロインがとても可愛かったので思わず内容確認せずに買ったのですが。正直「先生、これはちょっと違うよ」と悲しくなりました。 耳に障害を持つ少女と、心に傷を持つけどそれを跳ね除けられる強さを持つ青年の恋物語。後半はヒロインに感情移入して一気に読んだのですが、どうしても星をこれ以上つける事ができませんでした。 主人公が嫌いだったのです。 ヒロインはネットの世界だけでも、健常者と同じように振舞いたかったのに、彼は無理矢理彼女を現実に引きずり出した。私自身もそれがすごく嫌で嫌でしょうがなく、勝手にネットだけで勝手に好き勝手にイメージを作られるのにたまらなく嫌悪感を感じるからです。 後半の、ヒロインの為に必死になって自分の傷をさらけ出すシーンがなければどうにか「いい人」にまで評価できませんでした。 正直、ネットで知り合って数ヶ月で相手の全てを理解できるなんて思い違いも甚だしいと憤りを感じ、後半にヒロインに感情移入できなければ完読も難しかったと思います。 この本を恋愛モノとして入る人と、有川浩先生の大ファンは読めばいいと思いますが、ネットでホームページを作っている女性は読まないほうがいいと思いました。彼がたまたまいい人だっただけで、現実はもっとえげつないですよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔、読んだ本をふと思い出したのがきっかけ。 当時はこの本の感想を語れる友達が居なかった。 インターネットが存在するこの時代だからこそかもしれない。 ネットで自分の思い出した本についての感想の書き込みを発見する。 そこから知り合った彼女。 次第に仲良くなっていく2人。 今度、会おうと提案する彼。 彼女の答えは 「私も会いたい。でも…」 彼女の会えない理由とは? といった感じで、この物語は動き始めます。 … 男と女。 ○○者と○○者。 (物語に関わるので、具体的に言いませんが…) 自分と他人。 壁がある。 その壁はどうしようも無い壁で。 綺麗事では片付けられないぐらい、越えられない壁。 だけど、自分自身が作っているのかもしれない。 壁を高くしているのは、他人であり、自分でもある。 壁の存在は消すことは出来ないけど、それを出来るだけ少なくすることは出来る。 その壁をどう解決していくか。 読んでいて色々考えさせられました。 もし自分だったらと考えた時… さて、どう解決するかな。 激しいアクションも、奇想天外な展開もありません。 2人の男と女の心が描かれた作品。 面白い本だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一時、車椅子の美人とか手話をする美しい青年の恋愛モノがテレビドラマで流行った時期が あった。そういう話って、たいてい、障害が恋愛の小道具としていいかげんに扱われていて 見ていてストレスがたまるのだけど、この「レインツリーの国」のヒロインの聴覚障害の 描かれ方は、とても丁寧で繊細で、自分でもこういう風に傷ついたり悩んだり落ち込んだり するだろうな、という説得力があった。ただでさえ、たいていの女の子は、恋をすると 臆病になる、きっと障害があったらもっと・・・という感じで。 好きな小説の話をしたくてネットの海で知り合った、というロマンティックかつ とっても今の現実に即したふたりのなれそめがリアル。メールではすらすら 理屈っぽいやり取りをして深くわかりあったつもりが会うとぶつかり合ってしまう、 という葛藤は、メール普及以降の恋愛で味わった事のある人、多そうだし。 積極的で押しの強い男の子のキャラクターが、しめっぽくなりそうな場面でも 物語を勢いよく進めていくので読んでいてテンションが下がらないし、 ヒロインの恋敵に相当する、彼にアプローチしてくる恋愛至上主義の女の子も 魅力的。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
図書館〜の前に読んでもOKとのことで、先にこちらを読みました。 読み終えて、図書館〜を読む気がなくなってしまいました。 真直ぐで純粋な恋愛物語ですし、二人のそれぞれの思いは分かるのですが、 会話、メールの文章、それらがどうも「感情の説明」に思えるような理屈っぽさです。 途中で主人公の「オレは理屈っぽいって理由で別れてきた」というセリフを読んで、これもまた小説自体の表現の理屈っぽさへのエクスキューズのなかしら、と思いました。 女性がもう少し魅力的であれば、男性がこれだけ求める気持ちが理解できたのかもしれませんが、ビジュアルもダサく、デートしてもちぐはぐで、「面倒臭い」性格の女子、っていうキャラでメールの時だけは生き生きとしている、というのではどうも納得ができません。聴覚障害であることの意思疎通の難しさ、が大前提にあるとしても、もう少し彼女の素敵な一面が覗けるとよかったのに。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔読んだ、ある本の結末に納得がいかず、ずっと心の奥底にひっかかたままになっていた男性が、同じような思いを抱えていた女性とインターネットで知り合い、好意を寄せ合うようになる。 劣等感とか、秘密とか、恐れとか、好きな人ができたときの気持ちに、たくさん思いあたることがあって考えさせられました。 聴覚障害のことは知らないことが多く、今まで認識がずれてたんだなーって驚きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネット上の出会い。一冊の本、共通点から盛り上がる会話。 他愛がなければないほど、貴重な時間。縮まる心理的な距離感。 傾き、募る、気持ち。楽しくて嬉しくて幸せなとき。 メールを送ってから返事が来るまでどきどきして、メールが来たら来たで中身を読むまでどきどきして。 だけど、自分が相手を苦しめるなら、自分なんか消えてしまったほうがいい。 自分が相手を傷つけるなら、疲れさせるなら、私なんかいらない。 好きな人の重荷になりたくない。足枷に、弱点に、邪魔に、負担になんかなりたくない。 好きだからこそ。自分が消えて、相手が幸せでいてくれるのなら、それでいい。 願いは相手が幸せであることだけれども、本当は、二人で幸せになりたい。一緒にいたい。一緒に喜びたい。 何度も切れ掛かった糸を、主人公達は忍耐強く繋ぎなおして、紡いでいく。 この作業は、どちらかが思っているだけじゃだめだ。繋いでいきたいと双方が願っていないと、試みないと、努めないと。 気持ちの描写が丁寧で、聴覚障害の問題もよくこなれており、読みやすいけれども中身は薄くないところが、この作者らしいと思った。 将来までずっと幸せかどうかはわからなくても、幸せな今を謳う、素敵な恋愛小説だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
図書館内乱という本の中に登場していた一冊の本が この「レインツリーの国」である。 それが実際に一つの物語として出版された。 出版社をまたがっての提供とあり、話題性も十分(?)。 そして肝心の物語だが、いわゆる恋愛物となっている。 ひとりのまじめで一本やりの青年と耳に障害を抱えている 少女の行き違いが描かれている。 お互いに不器用で勝手な思いをぶつけながらのやり取りに見所がある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
図書館内乱を読む前に読んだ方がいいと言うアドバイスを受けたので 先に読んでみました。 すっと読める恋愛小説だけど 登場人物の気持ちをかくのがうまく 安っぽい感じには出来上がっていません。 ひとに、おすすめするのも恥ずかしくない本ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に真直ぐ。直球勝負の恋愛小説。 なのに、恋愛小説が苦手な私でも難なく読めました。 それは多分、ただ甘いだけのものではなかったから。 主人公の二人による、メール、チャットでのやり取りが面白く、二人の行く末が気になって、一気に読んでしまいました。 「図書館内乱」とのコラボレーションではありますが、これだけ読んでも全く差し障りはありません。個人的には、「レインツリー」を先に読んでから「内乱」を読めば良かった、という思いが70パーセントですが。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!