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(短編集)
萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ1(紅雲町ものがたり)(紅雲町のお草)
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萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ1(紅雲町ものがたり)(紅雲町のお草)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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草さんは、人助けと思えば、住居侵入もいとはない。それも意気込みだけでなくしのびこみの技術(窓ガラスを割ろうとする!おいおい)にも明るくて、前科があるのかと思うくらい。行動に、思いきりときっぷの良さを感じるが、老いの自覚も相まって、どこか悲しげである。 読んでいて、思いが重なる所があり、胸がつまる。 | ||||
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物語のモデルになっている地方に住んでいるので、観音様や国道の様子がよくわかり、主人公のお草さんにご近所で会えるような気持ちになりました。コーヒーや器の魅力は、人生と重なる気がします。歳を重ねる魅力と老い、苦味も味わいになること、続編でも楽しみたいです。 | ||||
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とても良いシリーズ見つけて嬉しい | ||||
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この方の文章が好きです。 実は、この本は買ってからずっと長いあいだ読まずにおいていました。 買ったものの、なんだか退屈そうだと思って。それと、正直、おばあさんが主人公なんて、テンション上がらないし・・・なんて失礼なことを考えて。 つい最近、たまたま、本棚から引き抜いて読み始めて。ああ、なんて自分はまぬけだったのか、と。 見る見るうちに人をひき込む、美しく魅力あふれる文章。 生き生きとした登場人物たち、それでいて彼らは適度な距離感を保って描かれている。 一人ひとりの心の奥底を深くえぐるような描き方ではなく、あくまでそれぞれの人の心の中はそれぞれその人のもの、と感じられるような、程よく心地よい距離の取り方。だから、読む方も、静かに彼らのそばにいられる。 主人公の草の気持ちがしんみりしっとり伝わってくる。大声で叫ばなくても、大げさに騒がなくても、それは深く染み入ってくる。 歳をとること、老いと向き合うこと、心の中の消せない痛みや想いとどう向き合って生きていくのか。 ひとときの静かな時間をくれる本だ。美しい織物を眺め、手で触れ味わうように、一本一本の糸の美しさまで味わうように、一つ一つの言葉を楽しみながら読んだ。情景描写の美しさは、うっとりするほど絶品。 美味しいコーヒーを飲みながら、じっくり読みたい。 この本をミステリーとか思って読む人がいるのかしら。そんな分類なんか要らない。 ただ、心地よく楽しめばいい。そして、切なさも不安も生きてゆく勇気も人情も愛情も、人として感じる様々な想いをじっくり味わえばいい。 読み終わってすぐ、このシリーズの次の本を買いに走った。 | ||||
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楽しめました お草さんのキャラクターがおもしろく気に入りました。 | ||||
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ミステリータッチの中に、老いや人生の辛苦など現実のしょっぱいエッセンスが散りばめられている。読む人によってはやや重たい読後感を感じるかもしれない。でも私は主人公の草さんの凛としたたたずまいに勇気をもらったような、生き抜いていく事は苦しく切ないものだけど、それでも今日も頑張って生きますか…という気持ちにさせられた。爽やかな読後感が残った。 | ||||
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NHKのドラマ「紅雲町珈琲屋こよみ」を見て、早速、シリーズ3冊買いました。富司 純子さん演じる主人公「杉浦草」、本当に素敵でした。読んでいても、富司 純子さんの草さんの姿が目に浮かびます。『生きていると、どうしても大変なことが多くて』との言葉に共感を覚えます。お節介な草さん、これからも頑張ってください。応援します。 | ||||
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おばあさん探偵が日常のナゾに頑張って挑むお話です。 独特だなと思うのは、年齢の感じさせ方がリアルで、また時間の流れやテンポがゆっくりなことです。 決して超人的な体力や能力があるわけでもなく、そのような助手がいるわけでもなく(臨時で出てくることはありますが) それなのに事件が解決していくところがおもしろいです。 5つの小さな話からなるのですが、どれもなんというか、人が老いていくということについて、リアルに色々感じさせられるお話です。 ドロッとしたものを飲み込むような、じわっと苦い味を味わうような、そんな感覚を持ちました。 とはいえ、お年の割には結構活動的でお元気です、シリーズが続いているようですね。 | ||||
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私は推理小説が大好き!この主人公のばーちゃんのキャラが最高! | ||||
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コーヒーと和雑貨のお店、ただしコーヒーは試飲でタダ。 面白いお店ですね。 内容は皆さんがおっしゃっているように、テンポがよく、展開もスムースなのですが。 内容と表紙の絵が合っていない! 私は吉永南央さんの文章は、もう少しシックにとらえたいのですが、表紙の漫画のおかげで草(そう)さんがただの大衆的な「おばあちゃん」になってしまう気がします。 『オリーブ』の表紙のような感情のあまり入ってこないものが良かったです。 実際私は『オリーブ』で吉永氏のファンになりました。 もっと読む予定です。 | ||||
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コーヒー豆と和食器のお店を営む、小柄で粋なおばあさんのあったかストーリーだと思って読みはじめましたが、なかなかどうして、重みのある内容でした。 つらい経験と向き合いながら生きているお草さんがであう、またちょっとこころが痛む出来事を、同じようにちょっとつらい気持ちになりながら読みました。ああ、こういう人いるな、とか。自分はこんな場面ならどうするか、とか。 大人向きです。 | ||||
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自分で買ったのではなく、家族が買ったものを手に取って読み始めました。 期待していなかったのに面白く、どんどん読み進んでしまいました。 おばあちゃん探偵大活躍です。過去の悲しい出来事から、ついお節介をしてしまうお「草」さん、なかなか魅力的です。 おばあちゃんといっても、お店に座って推理するなんてものではなく、アクティブです。 アクションあり、なんと恋の要素まであります。 | ||||
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思った以上におもしろかったので星4つ こんなお店が近くにあったら寄ってみたいです | ||||
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話が面白いのはもちろんですが、主人公の草さんの言葉、一つ一つに重みがあります。 自分では元気なつもりでも、年老いると、世間からの扱いは変化していきます。 年老いることは辛く、寂しいことも多いと思います。 しかし、そんな草さんだからこそ、言葉に説得力があり、解決できることも多くあります。 “老い”は辛くて寂しい。 けれども、それだけではないと感じさせてくれます。 | ||||
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本書は紅雲町の珈琲屋に集う人々の物語を4編収録されています。店主である杉浦草の推理する展開なのですが、ハラハラドキドキしたり、ジーンとしたりとバラエティに富んだ内容となっています。何でもない日常でも様々なことが発生しているんだなと改めて感じることができました。続編が楽しみな本です。 | ||||
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ばたばたご都合主義の小説が氾濫している中で、じっくり読んで心に染みてくる。推理小説に終わらない作品。良質な本。主人公の店にコーヒーを飲みに行きたいです。 | ||||
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読んでからしばらくは、重いものが心の中にあれこれたゆたって、感想がひとつに定まりませんでした。 大船観音に見下ろされる町の和風喫茶『小蔵屋』を営み、美味しい試供品の無料コーヒーも出してくれる、76歳の草おばあちゃん。 この手の翻訳ものだと、もっとユーモラスでしゃきしゃきして口がへらず、鼻っ柱が強く、まわりのみんなも頼るようなスーパーおばあさんが多いけれど、この草さんは日本のおばあちゃんで、凜と背筋はのびているけれど、ひかえめで優しく受容的。 ご近所さんのことが気になって、ようすを探ったりはしますが、それでも行動的な名物おばあさん、とはほど遠い。 扱われている事件も、家族内虐待とか、昔の幼なじみとの軽い確執とか、意地っぱりの青年の裏側とか、たいへんリアルで、日常的に起こりうることで、冗談にできないちょっと苦めのテイストです。 一般の小説なら、これらの事件をそのまま投げ出せば、「人生の裏側をなまなましく描いた」と言われるような素材ですが、作者はこれを「コージーミステリ」というフォーミュラにはめています。コージーミステリなら、事件は必ず解決、探偵は不死身(死んだらシリーズは終わるから)、ほっこり、ほんわか、ご町内の和、という「こわれない幸せな日常」がキープされるお約束です。 この物語では、そのコージーミステリの「幸福の約束」が必ずしも果たされてはいません。特に「老い」の哀しみのようなものがそれを妨げています。けれど、普通の小説では得られない、ミステリならではの「救い(の約束)」も感じられます。 コージーミステリとしては、コーヒーのように苦みがあるけれども、それを和らげるミルクやお砂糖があり、それこそ長い人生が草さんにもたらした癒しの目線でしょうか。 人生の悲哀という素材をすくいあげるのに、ひとつの物語形式を採用し、それが内容とお互い微妙な均衡を保ちつつ・・・大船の四季の自然の中に溶け込んで救われている、そのぎりぎりのバランスの感じが、美しいです。 ラストの表題作は、草さんの友だちの、決して楽ではなかった「女の一生」を描いていますが、草さんの目からは「これでよかった」とおちつく、そんなしっとりとした後味です。 人生の重さを、すっと軽くする。コージーミステリのそんな浮揚力に、改めて気づかされます。 そしてこのシリーズでは、それが白々しくなく、自然体で、いつのまにかなされている。 読み終えて、何日かあとになってから、しずかに気持ちよく、心の奥へほぐれていくのがわかります。 「小蔵屋」は心の中の安息の家の一軒になりそうです。 | ||||
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ちょっと時間が空き、何か軽い読み物はないか探していたら、ほのぼのした表紙と”コージーミステリー”という文字が目にとまり手にとりました。確かに、老いという重いテーマにも触れているのですが、どこかさらりとしていて暗さは感じられず、梅雨と珈琲が似合うな、と思いました。主人公の草さんは、紹介文にあるような(おばーちゃん探偵)とか(日本版ミスマープル)ともちょっと違うような気がします。もし、草さんがオーナーの珈琲ショップが実在するなら、間違いなく私は常連になりますね。読んでいるうちに、いい珈琲の香りがどこからともなく漂ってきて、そのお店に居るような心地良さを感じることができます。まもなく続編が文庫本で出るらしいので、これもできればスタバとかでゆらりと読んでみたいです。 | ||||
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