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姑獲鳥の夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
姑獲鳥の夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全198件 161~180 9/10ページ
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姑獲鳥の夏はすごく広い意味での叙述トリック作品です。「妖怪というものは超常現象を人が理解するためのツールである」という解釈が展開され、それが完成されるときにトリックもまた完成される、というおそらく今まで誰も為し得なかったミステリを京極夏彦はつくりあげました。なによりすごいのは、これがメタミステリではないということ。メタミステリというのが、ミステリを再構築することならば、これはミステリの枠そのものに対して無自覚です。無自覚に無視しています。その点で生粋のミステリ好きには嫌われます。確かに表層だけを追っていけば、なんだそりゃ、てな感じにとれないことはないトリックですが、これはコロンブスの卵です。解釈による世界認識によってトリックを作るなんて、まともな作家にはできませんよ。これがコロンブスの卵だと気づけるかどうか。面白さではこの後に続くシリーズもひけをとっていませんが、ミステリとしての存在感は傑出しています。だいたい、これだけネタばらしてもまったく意味わかんないでしょ? | ||||
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本当に読めば読むほどその文章に呑まれて行ってしまう作品です。こんなに長い比喩、表現を使われたら後で分からなくなってしまうんじゃないのか・・・と心配しましたが話が進むにつれて、「あぁ、さっきの表現はこの話を納得させるためのものだったのか。」と、どんどん頭にうかんでしまいます。古本屋にして陰陽師の「京極堂」こと「中禅師秋彦」の表現、比喩法は長いのに退屈しない、幅広い範囲での話です。ありえないことを言っているところだってあるのに納得させられてしまう。深い深い活字の海、深海まで活字で詰まっているような海の中にダイブしていく。。そんな本です。過去存在した小説家に似ている・・と思って読み始めても途中でこの作者がどれだけ特殊なのかがわかります。今までにいた作家達とは明らかに違う。これがデビュー作でこれからこの作者はどんどん本を出していくなんてほんとうにすごい。としかいえません。他巻にくらべれば薄いですがそれでも読み応え十分です。映画もあるのでそちらもおすすめですね。 | ||||
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現在もう一度読み直しているんだけど、読み直してみると、これがまたすごい。さらっと読み飛ばしていた部分が、見事につながっていたことを発見する度に、ますますこの本にはまってしまう。見ていたはずなのに認識していなかった、という本の内容と重なる部分があって感動する。しかも、この本が京極夏彦のデビュー作だと知ってすごく驚いた。恐ろしい才能だ。来年の夏に映画化されるようなので、ぜひ、映画も観たいものだなぁ。本でこれだけ満足した分、映画を観るとちょっとがっかりすることが予想されるけど^^ | ||||
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まさに「活字の底なし沼」。誰もそんなところに嵌まりたくない。でも一歩足を踏み入れてしまったが最後、抜け出せない。本当の沼と違うところは、抜け出したいとは思わないところでしょうか。京極さんの世界の入り口としては読み逃せない一作です。映画化は大きな不安と小さな期待。 | ||||
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話題の京極氏の作品、映画化もするということで今回初めて読んでみました。最初は膨大なページ数、小難しそうな(しかも延々と続く)薀蓄に怖気づき気味だったのですが、そこは流石の京極氏。気づけばあっという間に最終ページでした。確かに、所謂『易しいオハナシ』ではないです。例の薀蓄も難しく、読んでいる最中の気分はまさに関口状態。しかし『難しい』と思いながらも読むのを止められない…な状態にさせるのが、この方の文章力のなせる業ではないかと思います。ただ、死体がそこにあるのに皆見えなかった、だから分からなかった…という設定はちょっと流石にどうなのかと。来夏には映画化するそうですが、その辺りをどう映像化するつもりなのでしょうか。少し心配ですが、同時にそこが楽しみかもしれません。 | ||||
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この話は、京極夏彦さんのデビュー作です。個人的には、トリックも巧妙で、突飛なもので最後の最後まで、楽しませてもらい、満足できる作品でした。ただ、語り手が1人で、その人が少し判りにくい言い方や考え方をするので、慣れるまではしんどいかもしれません。でも、慣れてしまえば本の中に引き込まれるように読み進めます!あと、来夏に映画が公開されるそうなので、それまでに読まれることをおすすめします! | ||||
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京極堂シリーズの1作目です。私は「鉄鼠の檻」から読み始めたので、登場人物の関係がつかめず苦労したのですが、やはりこの「姑獲鳥の夏」から読み始めることを進めます。物語の展開としては後の作品の方が面白いけれど、この物語を読んで、時代や登場人物(小説家関口や京極堂、探偵榎木津、刑事木場)を知ってほしい。 | ||||
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小説を読みなれている人なら、割と簡単に読むことが出来ますでも、私の本を全く読まない友人がこの『姑獲鳥の夏』を面白かったと言っていたので、初心者の方でも読みやすいようですとてつもなく構成がうまく、ページが進むごとに本に吸い込まれていくような作品です | ||||
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むずかしい筈なのにさくさくと読めてしまう、それが最初のイメージ。最初のほうからうんちくをたれる京極堂。しかしそのうんちくはわかりやすく、しかもおもしろい。脳やら意識といった曖昧かつ不思議な存在を、うまい例えと言葉で位置づけしていく。私たちの多くはそれをなんとなくわかっていて、でも明瞭に言葉にできずにいるだろう。京極夏彦はそれを言葉にし、私たちの心をすっきりさせてくれる。この冒頭のうんちくをいまいち理解できずとも、物語は十分に楽しめる。私はそうだった。しかし、二度目、うんちく部分をしっかり読み込んで自分のなかである程度消化して読むと、さらにおもしろい。京極堂の話は回りくどいが不必要なものはない。ここを通り越せばあとは物語がさくさくと進んでいく。私たちは関口くんの視点に立って物語をみていく。彼に感情移入できれば間違いなく、はまります。最後の余韻もしっかりしていて、読み終わったあとにすっきりできます。 | ||||
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京極堂シリーズ第1弾ということで、京極堂シリーズの中で一番先に読みました。語り部に関口巽を置き、彼の回想(記憶の切れ端)を絡ませながら物語は展開していく。シリーズ登場人物の紹介もなされているので、やっぱりこの本から読むのがシリーズを読むにあたっての得策かも。妊娠20ヶ月の妊婦、夫の失踪という状況の個人医院が舞台である。そこに新生児消失事件などが被さってくる。前半の関口先生と京極堂との「脳と意識と心」についてのやりとりは、物語の展開に関わってくる部分なのでできるだけ丁寧に読んでほしい。いつもそうだが、「なるほど、そう関わってるのか。」と思われる内容だ。物語の結末はどんでん返しというほどの奇抜なものではないが、事件に至る経緯には人間の「心の闇」が大きく関わっている。読み終わって、「この世に不思議など何もない」という言葉に納得してしまった。学識のない私には大変勉強になりました。 | ||||
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京極夏彦の作品は妖艶ミステリと呼ばれる。それは最も的確な表現だと思う。どこか不思議で、哀しくて、そして妖しい登場人物達。彼らが絡み合い、織りなす艶やかな物語。決して美しい話ではない。寧ろ、人の汚さ、あざとさが発端となる、醜い話だ。普段は隠されたその、人間の愚かしさを解き明かしていく陰陽師。知らない間に作品の世界に浸ってしまう。また、リアルな風景や心理の描写が大変素晴らしく、『夏』の魅力を一層際だたせていると言えよう。鳥肌が立った。人の醜さ、愚かしさ故の美しさに、戦慄を覚えた。 | ||||
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今作は京極夏彦のデビュー作にして妖怪シリーズの第一段であるが、このシリーズの最も「上手い」と思わせるところは主人公「京極堂」の長い薀蓄や、その他の表現全てが真相に迫る布石となっているのにも関わらず、読者がそれと気づかないで先へ先へと読み進んでしまう点である。今作を始め、全ての妖怪シリーズは、京極堂の長い薀蓄が入っている。この薀蓄は恐ろしく長く、また内容もかなり難しい為、多くの読者は読み飛ばしてしまうだろう。だが、もしうしたならば、その時点で作者の巧みな術に嵌っているのである。最後に真相にたどり着いた時、他の登場人物と共に、「あっ」と声を上げさせられる。何故ならば、読み飛ばしてしまった所に真相にたどり着く為の重要なヒントが用意されていたのである。他のミステリとは一味違う楽しさがこの本にはまだまだあるので、ぜひ一度、読んでみてはどうだろうか。 | ||||
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久しぶりに読んだ京極堂。前に読んだ塗仏も長々と面白かったが本作のほうが面白いかもな。まとまっているというか、なんか。いつもほど長くない。あくまでもこの作家を読み慣れているのであれば、だが。 二十ヶ月赤ん坊を身ごもったという久遠寺梗子。そしてその妊娠時失踪していた藤野牧朗という男。梗子の姉涼子は榎津礼二郎を訪ねた。そして関口巽は京極堂の家に。藤野は関口の軍隊時代の知り合いであり、本作は関口をメインとしたストーリーに仕上がっている。京極作品にしては関口メインは珍しいかも知れない。 序盤は京極堂こと中禅寺秋彦の脳や錯覚、見えるものや見えないものについての蘊蓄でスタートする。この長話が本作にどことなく通じている。まあ、そこまで真剣に読まなくても話自体は面白いのだが、興味がある人や本格的に読む人は一語一句、内容を見逃さずに読んで欲しい。 謎に久遠寺家。全ては藤野と久遠寺姉妹にあると言っていいか。この姉妹がなかなかくせ者なのである。そして久遠寺家に共通するある事が。それが長い間の妊娠というのにも関わってくるし、妊娠と言うこと自体が錯覚にも通じてくる。本作は京極堂シリーズ一作目。長いが、以後の作と比べれば序の口。このくらいの長さの方がまとまりはあるんだけどね。ページ増えたら蘊蓄で100ページ一気もあるしなあ。 なかなか楽しませてもらった。賞にもなんにも絡んでいないが、京極夏彦は本作でデビューした。持ち込みだというからすごい。まあ、そういうわけで、直木賞を4度目にしてとり知名度も上がったはずのこの作家の処女作を一読あれ。 | ||||
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ミステリー小説なのだろうか?初めて読んだとき、そんな感じがした。すごく新鮮で、この本はこの本なりのジャンルを確立するべきだとまで思った。物語の序盤から登場人物の一人である京極堂が読者に挑んでくる。頭の中に無意識に潜んでいる「常識」を彼が落とそうとするのだ。彼のよく動く口に上手く丸め込まれて、「常識」という名の憑き物を落とされてしまった、と感じたなら――もうこの作品の世界に落ちてしまっているのだと思う。 | ||||
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京極堂も榎木津もとっても魅力的だけれども、私が印象に残っているのは鬱がちの関口巽!!自分が解らなくなってしまい、怯えたり、騒いだり、現実逃避したり…共感できたし、このよわっちさ加減が何か心に残りました。一人っきり部屋で深夜に読んでみるのをお勧めします。軽~くぞわっとしますよ。 | ||||
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直木賞で彼を知り、また作家の容貌が奇妙だったので、頭に残っていました。 先日古本屋で「文庫版 姑獲鳥の夏」を見つけまして(これが京極堂シリーズ第一巻とは知らず)立ち読みしていましたら、なるほど面白い。直木賞を受賞するだけあるなと思いまして、フムフムと長いこと読んでいましたら、母に言われた門限をとっくに過ぎていることに気づいて、「しかたない、買おう(たった400円でしたが中学生には大金なのです)」と本を買って急いで帰りました。 家についてゆっくり読んでみたら、面白い面白い、知的。すばらしいですね。京極堂さんに会いたくなりました(実在しませんが)。 まだ、読み終わっていませんが、おそらくすばらしい充実感が得られると思います。これから、買おうかと悩んでいるあなた。買う前に立ち読みをして、京極堂さんに好感が持てたら買うことをおすすめします。 最後に―――「京極堂さん」とは作者の「京極夏彦」ではなく、小説の主人公です。 26―Ⅱ―04 | ||||
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京極堂の論理が語られる冒頭にうんうんと頷き納得させられ,次第にごく自然とストーリーに誘導されてゆく巧みな構成,魅力的なキャラクター達が紡ぐ約600ページ,とても面白かったです。普通に目に見えている景色が,実は全く違うものかもしれない・・・読後にそんな感想を持たせてくれる,京極夏彦,記念すべき第一作。 | ||||
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この本から人物の紹介が始まります、シリーズを始めて読む人は、どれが1巻目なのか迷うかもしれませんが、この本が、シリーズ1巻目なのですよ。京極夏彦氏の本を始めて読みましたが、友人にこの本から読まなくてはいけませんと教わりました。僕の評価は、面白いか、そうではないかだけで判断するので5つ星か、1つ星しかならないけど、この本の後、はまってしまって立て続けに6冊このシリーズを読んだけど、分厚さを感じさせないほどの内容の濃さが活字中毒の僕には良かった。ですからこの本から読まなくてはいけませんよ。 | ||||
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妊娠20ヶ月を過ぎても、出産の気配のない女性がいる・・小説家、関口巽が「眩暈坂」を登って、古書店京極堂へその噂話を持っていくところから、不幸で不気味な物語が徐々に展開してゆく。探偵・榎木津礼二郎の「超能力」の謎。人間が「脳」を通じてみている世界、そして、「見えているはずなのに」見ることができない世界の境界を複数の物語が交錯する。憑き物落とし。関口の犯した「罪」久遠寺家の「呪い」。特に後半部分から、猛烈に面白い。「この世に不思議なものなどなにひとつないのだよ」 | ||||
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