■スポンサードリンク
(短編集)
神津恭介、密室に挑む
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
神津恭介、密室に挑むの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 冒頭の「白雪姫」は雪に閉ざされた離れ、幽霊との肝試し、足跡を残さない密室殺人というまさにカーの世界。「影なき女」は、複雑すぎて軽く一読しただけではついていけない。再読必要。最後の懸賞小説にかこつけた作品などは、鮎川哲也との勝負?っていう感じのセルフパロディの楽しい一編。あの時代の雰囲気を味わいたい方に。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 密室短編の古典名作「妖婦の宿」を初めて読む人は幸福です。 ミステリ読書の楽しみは如何に著者に驚かせてもらえるから、と思うからです。 該当作を読んだのが数日前の2024/12/4だが、当方は無念でした。 島田荘司さんの「魔神の遊戯」(文春文庫)を3カ月前に読んでしまっていたので、該当作を 風呂上がりに、コーヒー飲みながら読み始めたところ、犯人とトリックの予測をたててしまっていました。 当たってしまった。 ミステリは、外れるほうが、快感であり、的中すると作品の価値まで一段下がってしまう気が しました。 皆さんはどうか注意されたし。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 高木彬光の密室は、粒ぞろいでハイレベルだ。本家ディクスン・カーの影響をかなり受けている。雪密室に始まり、人間消失、鏡の部屋の人間消失、いずれにしても錯覚と意表を突いた傑作ばかり、『妖婦の宿』は、二転三転して驚愕の正体が明かされる、圧巻の内容である‼究極の密室短編集であろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 巻末に断りがあるように、今となっては言葉狩りに合いそうな表現も見受けられるものの、この昭和の趣ある本格推理小説の世界を堪能しました。神津恭介のキレッキレの推理が冴え渡る。特に「妖婦の宿」は秀逸。これはやみつきになりそう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 短編一つ目は、かなり面白く読んだ。それ以降の短編も、殺人の動機や女性の容姿端麗など似たり寄ったりで、飽きを感じた。それでも密室のトリックは、推理出来ず最後まで楽しく読めた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 終戦直後が舞台で、表現もいささか古くさかったり時には差別的だったりするけれど、最近の推理小説とはまったく趣が異なるので新鮮に感じられる。発想が今とは違うので、トリックも意表を突いていたりする。 個人的には、昭和40年代あたりまでの時代感が好きなので、とても面白く楽しめた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ガチガチの密室殺人や全く想像もつかないものでは無いけれど、気楽に楽しめます | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 読みやすかったです。 全部良かったですが妖婦の宿やられた。 ちょっと古さは、ありますが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 解決が早い。それが神津だと言われればそれまでだが、物足りなさを感じる | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 明智小五郎、金田一耕助と並び、日本三大名探偵のひとり、神津恭介が活躍する短編集。 その題名のとおり、いずれも本格ミステリの王道とも言うべき、密室トリックを扱った作品となっています。 「白雪姫」「月世界の女」「鏡の部屋」「黄金の刃」「影なき女」「妖婦の宿」の6編を収録。 まだ、終戦間もない頃に書かれた作品なので、古典というべき作品群であり、現在では意外性の薄い作品も混ざってはいますが、さすがにミステリ界の大御所が描いたミステリだけあって、いわゆる駄作というものはありませんでした。 それでも、作品に優劣をつけるとすれば、完成度としては、後半の2作品、「影なき女」と「妖婦の宿」でしょう。 では、この2作品のうちどちらかと言われれば、やはり「妖婦の宿」を挙げざるを得ません。 この作品、もともと実際の探偵作家クラブ(現、日本推理作家協会)の新春の例会で、推理クイズとして読まれたものだそうです。 本作品の冒頭では、フィクションとしての脚色を行い、ワトソン役の作家、松下研三が、探偵作家クラブの月一回の例会のゲーム用に、絶対に真相の見破れない作品を提供するように求められた顛末が載っています。 執筆に難航した彼が、神津恭介に助けを依頼すると、過去に自分が携わった難事件の手記を渡され、これを例会で発表したところ、完全正解者がいなかったという。 そこで、読者への挑戦として、犯人名と犯行方法を当てられるか、という文章が投げ掛けられ、本編が始まる…という趣向です。 これだけ自信ありげな挑戦状を掲げられては、ミステリ好き、特に本格ミステリを愛好している方であれば、読まざるを得ないと思います。 もちろん、本作品は、日本の短編密室ミステリとして、高い評価を受けており、優れたミステリを読んだな、という充足感を得ることはできると思います。 ミステリの新作は、世の中に次々と発表されていますが、たまには古典的な作品に目を転じてみるのもよいのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 推理は全然当たりませんでしたが、登場人物が少なくてさらさらと読めちゃうので、時間がない人にもオススメです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 世評の高い「妖婦の宿」が断然すばらしく、個人的には短編オールタイムベスト級の作品。この作品だけでも是非とも読んでほしい。他の作品は、白雪姫、かぐや姫、鏡の部屋、四次元に棲む男、影のない女などを扱ったファンタジックミステリーだが、まあまあの出来。 「白雪姫」 雪密室、足跡の謎、双生児の兄弟、匿名の警告状など、ミステリーらしい仕掛けに富んだ作品。足跡や密室のトリックは機械的なものでこれまでにも使われてきたものであり、何ということもないが、第2の事件のトリックは面白いと感じた。神津はある人物の打ち明け話を聞いているのだが、その内容が読者には真相説明まで内緒のままであり、ややアンフェアと感じた。神津が犯人に仕掛けた策略は見事。最後に明らかになるある秘密だが、夫にそんなことを隠し通せるのかと疑問に感じた。 「月世界の女」 現代に現れたかぐや姫。予言通りに満月の夜に消失した謎。なんとなくだが、真相は予想できた。 「鏡の部屋」 その昔、女魔術師が消えたと伝えられる「鏡の部屋」から、宣言通りに女が消えていなくなり、その後に死体で見つかった謎。そんなトリックで本当に騙せるのかと若干の疑問。 「黄金の刃」 四次元の世界に棲むという男が、予言通りに遠隔殺人を実施する話。現場を確認する警察が気づきそうなものだが。 「影なき女」 影なき女が3度登場し、いずれも密室で殺人が行われ、消失する謎。序盤は、神津ではなく、相良という私立探偵が登場するが、そのことにも意味があった。再現実験の際に殺人が行われるところが面白いと感じた。真相は、人によっては不満に感じるかもしれないが、個人的には事件の構造が面白いと感じた。1つの謎が解明されないままに終わっている。 「妖婦の宿」 探偵作家松下が、探偵作家クラブの例会で、神津から聞いた「絶対に犯人のわからない探偵小説」を披露する話であり、読者への挑戦にもなっている。男を翻弄する妖婦八雲真利子が密室で殺された謎。シンプルな設定の謎解きで、探偵から論理的な推理が示されるとともに、終盤には予想だにせぬ二転三転があり、驚かされた。ある人物が指摘した推理の陥穽には気づいていたが、それ以外の指摘事項には気づいていなかったし、事件記述者が錯誤していたあることにも全く気づいていなかった。途中で、ドイツの古い言い伝えが紹介され、興味深く面白い話であったが、最後まで読むと、その言い伝えが語られたことにも深い意味があることがわかった。それ以外にも、ろう人形が屋外に持ち出されたことやスリッパをはいていたこと、部屋の配置など、すべてが真相につながっている点は見事としか言いようがない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 明智小五郎と金田一耕助に並ぶ日本三大名探偵の一人、神津恭介を主人公とする短編集。 神津恭介が主に活動した時代は昭和20年代であり、乱暴にいえば、明智小五郎よりも一世代遅く、金田一耕助よりも一世代早い。 江戸川乱歩や横溝正史との作風の顕著な違いは、「読者への挑戦」が設けられるような(必ずあるわけではない)本格探偵小説であることと、実際の事件とのつながりが明記されていることであろう。 例えば、横溝正史(金田一耕助)の「八つ墓村」は津山三十人殺しに着想を得ていると言われるが、作中で同事件の報道に触れられるわけでもなく、いわば平行世界の日本で物語が進んでいく。 これに対して、高木彬光(神津恭介)は現実の事件は作中でも報道され、作品によってはそれが大きな手がかりになっていく。ネタバレにならない範囲でいうと、「人形はなぜ殺される」に登場する「福徳経済会」は実在した「保全経済会」をモチーフとしつつ、作中では保全経済会事件の報道にも触れられている。そのため、「日米親善野球があった年に保全経済会事件が起きたのだ」「保全経済会事件の裏では福徳経済会のような多数の匿名組合が活動していたのだ」といった生々しい印象を与えることに成功している。スマートフォンの普及した現代では、若い読者も、作品に登場するキーワードで検索すれば簡単に当時の世相を知ることができるだろう。 今日の視点でみると、難点はむしろ「読者への挑戦」の方にある。 簡単すぎるのだ。 「読者への挑戦」で立ち止まって考えれば、8割方の事件の真相はわかってしまう。少なくとも犯人は明白で疑いの余地もない。これらの作品を基礎として、現在の推理小説があるのだから、当たり前といえば当たり前であるが。 しかしこれは、極端にいえば、「相対性理論を知らないからニュートンはバカだ」というような批判に過ぎない。喜ぶべきことに日本の探偵小説は推理小説と名を変え無数の駄作を産みながらも、しかし過去の名作を踏まえて発展して来たことの証左に他ならない。これは古典である。そして、古典がすべてそうであるように、読むととても面白い。未読の読者には手放しでおすすめできる。ぜひ読んでほしい。そして「読者への挑戦」で立ち止まって考え、日本の探偵小説の発展に想いをめぐらせるのもよいことだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 時間つぶしのつもりがハマってしまって神津恭介2冊目てす。また続けて読みますよ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 最近の推理物は読むに耐えないけど、高木はやはりホンモノの緻密な小説家です。文章で読ませるし。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 最近の推理小説が、キャラクターありきでつまらないと感じている人にオススメしたい。神津恭介傑作セレクションと謳ってはいるが、どの話も、誰がそれを成しえたかのロジックが秀逸で、当該探偵の印象は薄い。風景や心理描写も素晴らしく、夜中に読むのが躊躇われるほどだった。かと言ってそれらが冗長ということは決してなく、無駄を削ぎ落とした文章でスピード感と爽快感がある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 天才、神津恭介の捕物帖といった感じで密室物が楽しめます。 名作の誉れが高い「影なき女」「妖婦の宿」の二編は色々なアンソロジーに収録されていた名作中の名作です。 推理クイズとして読み流してはもったいないので、じっくりと推理しましょう。 全てが傑作揃いとは言いませんが、収録順にいたるまで気配りのされた短編集です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 高木氏の神津シリーズの短編で昭和20年代前半に発表された短編をセレクトしている。 いずれも密室殺人テーマとなっていて、さすがに今から70年代前の作品なので、トリックなどは若干古臭い感が否めないものの、今読んでも充分楽しめる力作揃いである。 後半2作品は日本探偵クラブでの作家達による犯人当て大会用に書かれたものということもあり、この2編が出来が本書の中では突出している。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 学生の頃、たっくさん読み漁った神津恭介シリーズの、 新装版の短編集と思い、手に取りました。 密室のテーマに沿った内容で、短編ですが読みごたえがありました。 もういい年になったので、以前より文字がすっきり読みやすい活字のような気がして、助かります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 神津恭介の短編でここまでの秀作があるとは。しかも、密室物ばかりで、とても読み応えがありました。 久々に高木彬光の作品を読み返してみたくなりました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!




