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追悼者
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追悼者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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久しぶりに折原先生の本に手を出しました。やはり面白い。引き込まれてどんどん読み進められ、どんどん騙されるのが折原作品の醍醐味。どんでん返しももちろんあり、読了後は、ハァーとため息です。このハァーが欲しくて折原作品を読みまくってます。他のミステリーや推理ものではなかなかこのハァーが出ません。受賞作品や、映画化される常連作家さんの作品でもこのハァーは出ません。 伏線とその回収がくどくなく、あとはご自分で読み返してごらん的な回収方法。この本も読み終わった後何度ページを遡って答え合わせをしたかわからない。ああー、ほんとだ、ここ…。え、そうだっけ?この人…?うわ、そういえばそうだ! など伏線回収作業忙しいです笑。でも楽しい。本編というより折原作品の褒め言葉のようになりましたが、またすぐにでも別の折原作品を読みたくなりました。 | ||||
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この本はハードカバーも買い、文庫本でも読み耽り、さらに電子書籍でも読んでる本なんですが、そこまでお金をかける価値が十分にある、まさに騙される小説です。折原先生の本の中では一番好きかもしれない。誰が犯人か、はたして被害者は報道通りの裏の顔を持っているのか、みな本当のことを言っているのか…。人間の業とか、愛憎とか、考え込むと同時にトリックの中に突き落とされる。騙されたい人にお薦めします。とにかく面白い! | ||||
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折原氏の実際の事件を題材にした○○者シリーズの作品で、今回は東電OL殺害事件を題材にしているが、勿論この作者の事なので、事実とは全く異なるいつもの折原節である。 実際の事件を掘り下げて社会派的に独自の解釈を試みると言った松本清張氏の小説帝銀事件とかのテイストとは全くベクトルが別の、あり得ないあくまで絵空事としてのミステリーに仕上げているので、人物像が浮かび上がらないとか結末が強引すぎるとかあり得ない落ちだとかの酷評意見があるが、全く折原氏の作風を理解していない的外れな意見と言えよう。 今回もルポライターが事件の関係者をインタビューし、さまざまな見解が入り乱れる王道の折原一展開である。 ○○者シリーズとしては初期の倒錯シリーズみたいなテイストが強い作品になっており、○○者シリーズの中でも技巧に富んだ面白い作品に仕上がっている。 解説はちゃんと叙述トリックとしての本書を踏まえてミステリー評論家に書いて欲しかった。本職のルポライターに本書を解説してもらってもどうにもならないだろう。 | ||||
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折原さんの作品は初めてです。 この作品のもとになっている東電OL殺人事件は いろんな作家さんがさまざまな視点から書かれていますが 折原さんの切り口もいい! ちょうど中だるみしそうなところで 大物ノンフィクション作家の 手先が殺害され、謎の言葉を残したあたりから ぐいぐい惹きこまれました。 折原さんのほかの作品にも挑戦してみたいです。 | ||||
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意味ありげな幕間や、 インタビュー形式で、 ぐいぐいと謎に惹かれました。 二転三転してようやくたどりついた結末は、 意外とありそうな感じでしたね。 事実が二転三転していき、 最後の方は目が離せなかった。 でもオチは読めました。 それでも面白かったです。 | ||||
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「逃亡者」以来の「○○者」シリーズで期待して読みました。 読み終わってからAmazonレビューで知りましたが「東電OL殺人事件」をモチーフに書いているのですね。 東電OL殺人事件は読んでおりませんが、「追悼者」の大部分はまるで資料を読むかのような感じでした。 「沈黙者」を彷彿させるような冒頭と、ノンフィクション作家達が事件を追うのも折原一らしい演出ですが、 「ニヤっ」とする人もいれば「またか。。。」と飽き飽きする人もいるのではないでしょうか? そして今回も見事に読者を騙してくれます。 読み終わってからもう1回読みました。2回目は「この部分はなんだろう?」「一体誰の視点だろう?」と 疑問に思いながら読んでた部分も理解できたので1回目であえて理解させない文章表現は健在でした。 今回は事件を追うノンフィクション作家が複数人登場します。 被害者の大河内奈美に関わった人物を何十人もインタビューして行きます。 基本的には競合している立場ですが、ワケあって一時的に情報を共有したりもします。 情報を共有した時、ノンフィクション作家たちだけでなく読者も完全に騙されてしまうでしょう。 今回は気合を入れて「犯人は一体誰だろう?」と構えて読みましたが 私は最後の最後まで全く判りませんでした。 星4つにしたのは、真相が判った時の衝撃がやや弱かったからです。 個人的には「誘拐者」や「冤罪者」の方が衝撃度は上でしたね。 「追悼者」は注意深く読む読者の方なら犯人を推理出来るかもしれません。 自信のある人は是非とも挑戦してみて下さい。 | ||||
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叙述トリックの第一人者、折原さん。いつも騙されて結構好きな作家です。冒頭は有名な東電OL事件思わせながら、読んでいくうちに『白夜行』の雪穂のように、主人公の歩みを探っていくと、様々なトラブルが。一体、誰が殺したのか、それとも殺されたのは誰か?今回は癖もあまりなく、ミステリー好きな方は読んでみてください | ||||
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最近の折原一は切れ味が鈍ったようで、初期の作品群のような、読んでいてのドキドキワクワク感がなかったのだが、 この作品は久しぶりに筆力戻ったような出来の良さだった。 OL殺人事件の転落人生をライターが追うのですが、そこには秘密が!? 折原一はこういう形式の取材しながら手記のような形式の小説が得意なのかもしれませんね。 | ||||
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“叙述ミステリーの第一人者”“語り(騙り)の魔術師”折原一の49作目の最新刊は、’95年の『誘拐者』から始まり、累計50万部を突破したといわれる<XX者>シリーズの書き下ろし長編である。これまでの48冊を全部読んでいるファンとしてうれしいことに’10年は4月に、過去の<樹海>シリーズの焼き直しとは言え『赤い森』が上梓されており、’07年以来久しぶりに1年で複数冊の折原作品を堪能することができた。 「昼は美人OL、夜は売春婦。二つの顔を持つ女―丸の内OL殺人事件」。’97年3月に実際に起こった「東京電力OL殺人事件」をモチーフにして、全編にわたり独特の“折原ワールド”が展開される。 ノンフィクション・ライター笹尾時彦はこの事件を次の作品の題材として興味を抱き、殺されたOLの生い立ちから30才の現在に至る取材を始める。第1章から第5章までは彼の直接・間接の関係者インタビューが続き、やがて過去に彼女に関った人たちが不審な“事故”で怪我をしたり、命を落としたりしているのを知る。そして第2の殺人事件が・・・。 インタビュー証言に巧妙に仕組まれた“叙述”の仕掛け。何者か分からない「幕間」のモノローグ。二転三転するプロット。人間入れ替わりのトリック? 過去と現在が激しく交錯する最終章。意表をつく真犯人とその動機。折原一ならではの、本領が遺憾なく発揮されたフィクション・エンターテインメントに仕上がっている。 なお、現実の事件の顛末・経緯は佐野眞一のベストセラー・ノンフィクション『東電OL殺人事件』(新潮社、’00年)、『東電OL症候群』(新潮社、’03年)に詳しい。私もかつて読んだが、本書と併せて読むと一層臨場感が高まり、興味がわく。 | ||||
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