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六人目の少女



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六人目の少女の評価: 3.72/5点 レビュー 25件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.72pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(5pt)

連続殺人もの

気持ち悪いシーンもありますが、
映画見てるようでした!

時間を忘れて夢中にさせてくれた。
エンターテイメント小説はそのためにあるのでしょう。
大満足です。
六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.4:
(5pt)

お勧めです

まず、抜群ののめり込み度です。これぐらいの大作になると、没入できるまでページが費やされることも多いですが、立ち上がりから引き込んでくれます。作者がテレビ放送のプロットを手がけていたこともあるのでしょうか。でも、安っぽいこともなく、その後もどんどん謎が深まっていくので、一気読みできます。私はこういう盛り上がり方が大好きです。

次に、読みやすいです。話の流れが追いやすく、登場人物の数も多くないので、通勤電車で揉まれながら読んでも話が見えなくなるようなことはありません。話が単純ということではなく、ストーリーテリングとしてこなれているのだと思います。

一方、謎解きの面白さは劣ります、主人公の能力に依存過ぎていると感じました。"一休さん"(年がバレますね)のようなパターン化が見えていそうな気がします。ご都合主義とは言いませんが、本格的な印象ではないと思いました。

そして、他の方も指摘されているように、決着が微妙です。"余韻を残した"とも言えると思いますが、物足りなさは残りました。議論のあるところだと思いますが、私はギリギリOKとしました。

でも、のめり込み度を評価して、お勧めします。
六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018677
No.3:
(4pt)

なかなかの力作サイコ・ミステリーとは思いますが....

埋められた六本の左腕が発見される冒頭、警官ではない犯罪学者をリーダーとする捜査チームの出動、
このチームに召喚される失踪専門捜査官、なかなかのお膳立てで、疾走感あふれるミステリーかと思いきや、
中盤以降、なんだか”こなれない”ドンデン返しの連発=伏線のないドンデン返しに正直読み疲れた。
印象的にはなんでもアリの最近の韓流ドラマを活字で読まされた感じというか...
(つまり、交際中の恋人同士が突然兄妹であることが発覚して、突然記憶喪失が襲い、とか毎回の唖然的
ドンデン返しを繰り出すことで次回への興味を繋いでゆく綱渡り的展開...)

これだけの長編でありながら、主要な登場人物の少なさから、ある程度予想の付く犯人(というか共犯?)探しではあるが
、途中で霊媒師が登場するのには唖然呆然、本格ミステリーと捉えては楽しめないと思う。
具体的に開示するとキリがないのだが、最初の違和感は211P 突然に<ロナルド・デルミス>なる名前が浮上するのだが、この名前は
一体どこから割り出されたのか?ロッシュ警部などはいきなり真犯人に名指しするのだが...
読み終わって、私には何故犯人が少女の左腕を切り取ったのか理解出来ていないし、なんでその腕を六本まとめて埋めたのか?
意味不明!腕を切り取った死体は一体どこに隠していたのか、などなど。
もう少しうまい伏線の貼り方とショッキングな出来事を釣瓶打ちしてあとは放ったらかしする手法を改善すれば、もっと緊張感の
ある読み物になったと私は思う。次回作に期待ということで☆3.5
六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.2:
(5pt)

確かに面白い、でも何か物足りない、それは絶対的な悪の存在がないこと

ヨーロッパで幾多の賞を取った、イタリアの新人によるデビュー作。 森で発見された6本の左腕が猟奇的な事件の幕開けとなった。 誘拐された少女は5人のはずだが、6人目は誰かをめぐってストーリーが動き出す。 捜査陣をあざ笑うかのように、一人づつ少女の死体が発見されていく。 少女失踪捜索の専門捜査官であるミーラと著名な犯罪学者のゴランを中心としたひとくせある捜査陣と連続誘拐事件の犯人との戦いが始まる。 
犯人とおぼしき人物が次々と判明するが、黒幕とおぼしき人物にあやつられているだけと徐々にわかっていきて、一旦収束するかに思えた事件に二番底、三番底とストーリーにひねりが加えられなかなか一筋縄ではいかない構成は、デビュー作にしてはさすがなもの。 ミーラの複雑な過去が少しづつわかってきて、しかもそれが事件の本筋と交錯し始めるところなど、幾つかのサブストーリーが効果的に使われているところなどストーリー構成が素晴らしい。 確かにサイコスリラーとしてはすごく面白いが、何か物足りない、それはこの手のサイコスリラーには圧倒的で絶対的な悪の存在が不可欠だと思う。 ハンニバル・レクターとまではいかないが、魅力的で圧倒的な悪の存在がなかったのが残念だが、幾多の賞を受賞したように、ミステリーとしての水準は極めて高く、サイコスリラーが好きな方にはぜひおすすめしたい。 今年の海外ミステリーでランキング入りしても当然といえる出来栄えである。本国では3作目まで出版されているようなので、次作の翻訳を期待して待ちたい。
六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.1:
(5pt)

本当の主人公は「悪」

イタリア版「羊たちの沈黙」と評されるサイコサスペンス…という言葉に惹かれて本書を読んだ。森で見つかった6本の左腕。それは誘拐された少女たちのものだった。ただし、少女たちは5人のはず。6人目の少女は誰なのか…。失踪人捜索の専門家ミーラと有名な犯罪学者ゴランを含む特別捜査班が懸命の捜査を行うが、犯人は一人また一人と少女の遺体を発見させて行く。一人遺体が見つかるたびに、パンドラの箱を開けるように、次々に悪の扉が開いていく。その、これでもかという展開には息をのむ。また、ミーラやゴランをはじめ捜査陣はみな何かを背負って生きており、捜査が進む中で次第にそれらも明らかになっていく。人間の心の奥底にぽっかりと穴をあける「悪」の形をこれでもかと見せられるので、目をそらせない展開ながら読み切るには力がいる。読み切って感じたのは、この物語の主人公はミーラでもゴランでもなく「悪」だということ。人の悪意の深さというものに震撼させられた。ミステリーに「犯罪の解決=予定調和的カタルシス」を求める向きには本書はお勧めできない。でも、「羊たちの沈黙」やフィンチャーの映画「セブン」に心奪われた人はぜひ読むべき作品だ。
六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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