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六人目の少女



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六人目の少女の評価: 3.72/5点 レビュー 25件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.72pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(5pt)

世界は善意の仮面だらけ!!

異常な物語に、読み手を飽きさせない作者が差し出す迷路の罠に、まんまとはまってしまいました。隣の人は何者??文中で「世界はクソったれだ!!」と叫びたくなるほど、漆黒の現代には普通の顔をした「純然たる異常者」が蔓延っているのかも・・・。
六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.14:
(4pt)

盛りだくさんすぎたか、、

途中までは良かった。 息もつかせず、読み進められた。 ただ、被害者6人分のドラマは、盛りだくさんすぎた。 特に、途中、50歳で必ず死ぬ急性の胃癌と、それによる重体の昏睡の病人から情報を聞き出すための、霊媒師の登場、それと、5人目の遺体の置き場所も、やりすぎに感じた。 最後まで話をかっちりとした形で描ききって欲しかった。 今後に期待!
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No.13:
(4pt)

サイコサスペンス、王道ってところ?

イタリア発のサイコサスペンス。 最近、ヨーロッパが熱いですね。 どんどん輸入してほしいです。 この作品、少女の腕が切り取られてるという猟奇性という点では、けっこうサイコですし、陰鬱な空気も流れていて、サイコサスペンスの王道をいってる感はあります。 ボリュームもあります。 ただ、読み終わった後の感想としては、驚愕とかスッキリしたとか、そういう読後感が何もなかったです。 ああやっと分厚いのを読み終わったよ、と感じただけでした。 もうちょっとひねりが欲しかったです。 この作家さんの今後に期待して星4つ。
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No.12:
(4pt)

展開の速さに圧倒されます

普段ミステリー小説は読まないので他の本と比べることはできないのですが、600ページ超の本にも拘わらず飽きずに読めます。
少女の誘拐殺人事件にトラウマのありそうな(でも予想は超えている過去がまっています)ある女性捜査官が立ち向かいます。
こうなるのかなーという予想は見事に裏切られ、「あれっ?あれ?」と思ってるうちにまた新たなどんでん返し。
良かった点は犯人の異常な殺人の仕方。犯人の不気味さ。
あれ?と思ったのは最後80ページぐらいからの急転直下な展開。でも総合的にはとても雰囲気があって
最後までゾクゾクとさせられること間違いなしです。
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No.11:
(4pt)

久しぶりの本格的サイコ・サスペンスかと期待したのだが…

イタリアの作家が描くサイコ・サスペンス。森の中で発見された六人の少女の左腕。次々と見付かる少女たちの死体。特別捜査班に招集されたミーラ・ヴァスケス捜査官が事件の闇に迫る。

乏しい伏線だけで、二転三転する展開と突然のオカルトの登場にアレっと思うのだが、雰囲気は映画『セブン』に近い。猟奇的なテーマと雰囲気は良いのだが、ミステリーとしては今ひとつ。

久しぶりの本格的サイコ・サスペンスかと期待したのだが。
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No.10:
(5pt)

サイコ・スリラー史に残る傑作

行方不明の少女たちの腕が見つかり、捜査が開始されるが・・・というお話。
最初はよくある類型的なサイコ・スリラーかと思いあまり期待しないで読んでいましたが、確かにそういう部分もなくはないですが、凄く面白かった小説でした。興を削ぐとまずいのであまり書けませんが、最近のこの手の事件で問題になっているという新手の犯罪手法が出てきてそれがとても薄気味悪く、実際にあることに軽い衝撃を受けます。怖い時代になったものだな、と思いました。
それ以外でも精細のある登場人物や意外な結末など、多くの国に翻訳され数多くの賞を獲得したのも納得の作品でした。キモい事件を扱いながらもあまり不快にならないところもこの著者のスキルの高さを感じさせます。
一般のミステリの歴史に残るかは微妙かもしれませんが、サイコ・スリラーの歴史には確実に残ると思われる傑作。是非ご一読を。
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No.9:
(5pt)

現代社会の罠を暴いた迫真の衝撃作

片腕を鋭利な刃物で斬られた少女たちの苦痛と、残された家族たちの悲痛が全編に満ちている。
しかし事件にどこか既視感を感じる。長大な物語全体にただよう不安感が我々の身の回りにも起っているような。

発端は6人の少女の左腕が地中から発見され、行方不明の少女5人の名前が判明する。
女性捜査官ミーラ・ヴァスケスたちの捜査により、一人目の犠牲者を車のトランクに入れていた男が逮捕される。しかし彼の私生活はまるで聖者のように生真面目な人間だった。

子供の失踪を専門とするミーラに加え、「犯罪学者」ゴラン・ガヴィラもチームに加わり見えない犯人に「アルベルト」という仮名をつけて小児性愛者、シリアルキラーを中心に捜査は本格化する。しかしロシュ警部がいう<やつは遺体を少しずつ発見させるつもりだ。>というように二人目、三人目の少女の遺体が発見される。それも腐った人形のような無惨な姿で。

容疑者も次々にあげられるが、皆どこかで関連があるようにも見え、捜査陣はますます先が見えない状況に追い込まれる。
ついには警察署内で遺体が発見されるにいたり、六人目の少女捜しのために霊媒師から催眠術まで総動員して犯人に罠をかける。

すさまじいスピードで展開が変わり、ついには捜査の中心にいるミーラも心に闇を持つ人間であることまで明らかになるほど物語は拡大し続ける。

本書の最後の頁を閉じたとき、読者にこの物語が身近におきていると感じさせる不穏な空気は、我々の日常生活の隣でも起きている事件だからではないのか。
尼崎の「モンスター」(一橋文哉著)、北九州の「消された一家」(豊田正義著)、茨城他「凶悪」(新潮45)。すべて謎に包まれ消されてしまった者たちだけが真実を知っているという不気味な感覚。

それは本書では物語の舞台となる国名、地名がいっさい登場せずどこにでも起こりうる事件として描かれているからだ。読者に自分の平穏な生活の隣に奥深い闇が日常生活としてあり、それが突然暴かれる恐怖というのがこの小説のテーマである。

現実に杭を撃ち込む犯罪小説の傑作である。
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No.8:
(5pt)

最後まで飽きさせない展開

連続誘拐殺人の真犯人を追う捜査グループ。大変面白く読めました。
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No.7:
(4pt)

力わざの連続、だがちょっとやりすぎ?

森の土中から発見された6本の左腕。すべてが誘拐された少女のもの、しかし誘拐された少女は5人。6人目は誰なのか?

サイコものミステリーファンなら思わず手に取る惹起文、そして私もまんまと引っかかった。
いくつか賞も受賞しているし、イタリア版「羊たちの沈黙」などと評価も高い。しかし、突っ込みどころは満載だし、ちょっとあざとすぎる。「羊たちの沈黙」とはレベルが違いすぎるので、あまり期待しないで、ハードルを上げすぎないで読み始めることをお勧めする。

しかし、決して面白くないわけではない。それはそれは驚きの連続で、没頭してしまった。すごい荒わざ、力ざわの連続だ。

作者はイタリア人だが、話の舞台がどことはわからない。最初は北欧のどこか、またはアイスランドかな(今流行だし)と思って読み始めたが、連続殺人捜査専門班が必要なほど治安が悪かったけ?などと不思議だった。寒い寒いの連続で風景の描写も非常に少なく、自然が豊かな場所なのか、たださびれているのか、なんだかもどかしい気がしてならなかった。
あとがきで、これは作者が意図的にしたことと判明し、やっと少しすっきりした。それだけ作者は世界を意識して執筆したのだ。でも、これもこの作品の弱点の1つのような気もする。

捜査の過程で、「驚くほどほど邪悪な事件」が「驚くほどいくつも」発生し、最後にはとんでもない人間関係やら過去も判明し、すべてが妙な形で絡まりあっていく。そこがストンとこちらの胸に落ちてくれば、良いのだろうが、個人的にはあざとすぎ、無理がありすぎで、ちょっと不愉快に感じました。何事もやりすぎはね。
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No.6:
(4pt)

スピード感抜群のサイコ・ミステリー

かなりの長編ですが、先が読めないどんでん返しが
幾つもあり飽きさせません。テレビドラマを見ている
ような、スピード感あふれる作品です。

 サイコ・ミステリーは少人数(一人もしくは二人)の
捜査側(警官、医者等)の人間にスポットを当てた構成
というイメージがあったのですが、本作品は犯罪学者の
ゴランを筆頭とするチームというのが目新しかったです。

 少女の片腕を切り落とすという猟奇事件のため決して
万人にお勧めできるものではありませんが、サイコ・
ミステリー好きな方にはお勧めです。
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No.5:
(5pt)

連続殺人もの

気持ち悪いシーンもありますが、
映画見てるようでした!

時間を忘れて夢中にさせてくれた。
エンターテイメント小説はそのためにあるのでしょう。
大満足です。
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No.4:
(5pt)

お勧めです

まず、抜群ののめり込み度です。これぐらいの大作になると、没入できるまでページが費やされることも多いですが、立ち上がりから引き込んでくれます。作者がテレビ放送のプロットを手がけていたこともあるのでしょうか。でも、安っぽいこともなく、その後もどんどん謎が深まっていくので、一気読みできます。私はこういう盛り上がり方が大好きです。

次に、読みやすいです。話の流れが追いやすく、登場人物の数も多くないので、通勤電車で揉まれながら読んでも話が見えなくなるようなことはありません。話が単純ということではなく、ストーリーテリングとしてこなれているのだと思います。

一方、謎解きの面白さは劣ります、主人公の能力に依存過ぎていると感じました。"一休さん"(年がバレますね)のようなパターン化が見えていそうな気がします。ご都合主義とは言いませんが、本格的な印象ではないと思いました。

そして、他の方も指摘されているように、決着が微妙です。"余韻を残した"とも言えると思いますが、物足りなさは残りました。議論のあるところだと思いますが、私はギリギリOKとしました。

でも、のめり込み度を評価して、お勧めします。
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No.3:
(4pt)

なかなかの力作サイコ・ミステリーとは思いますが....

埋められた六本の左腕が発見される冒頭、警官ではない犯罪学者をリーダーとする捜査チームの出動、
このチームに召喚される失踪専門捜査官、なかなかのお膳立てで、疾走感あふれるミステリーかと思いきや、
中盤以降、なんだか”こなれない”ドンデン返しの連発=伏線のないドンデン返しに正直読み疲れた。
印象的にはなんでもアリの最近の韓流ドラマを活字で読まされた感じというか...
(つまり、交際中の恋人同士が突然兄妹であることが発覚して、突然記憶喪失が襲い、とか毎回の唖然的
ドンデン返しを繰り出すことで次回への興味を繋いでゆく綱渡り的展開...)

これだけの長編でありながら、主要な登場人物の少なさから、ある程度予想の付く犯人(というか共犯?)探しではあるが
、途中で霊媒師が登場するのには唖然呆然、本格ミステリーと捉えては楽しめないと思う。
具体的に開示するとキリがないのだが、最初の違和感は211P 突然に<ロナルド・デルミス>なる名前が浮上するのだが、この名前は
一体どこから割り出されたのか?ロッシュ警部などはいきなり真犯人に名指しするのだが...
読み終わって、私には何故犯人が少女の左腕を切り取ったのか理解出来ていないし、なんでその腕を六本まとめて埋めたのか?
意味不明!腕を切り取った死体は一体どこに隠していたのか、などなど。
もう少しうまい伏線の貼り方とショッキングな出来事を釣瓶打ちしてあとは放ったらかしする手法を改善すれば、もっと緊張感の
ある読み物になったと私は思う。次回作に期待ということで☆3.5
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No.2:
(5pt)

確かに面白い、でも何か物足りない、それは絶対的な悪の存在がないこと

ヨーロッパで幾多の賞を取った、イタリアの新人によるデビュー作。 森で発見された6本の左腕が猟奇的な事件の幕開けとなった。 誘拐された少女は5人のはずだが、6人目は誰かをめぐってストーリーが動き出す。 捜査陣をあざ笑うかのように、一人づつ少女の死体が発見されていく。 少女失踪捜索の専門捜査官であるミーラと著名な犯罪学者のゴランを中心としたひとくせある捜査陣と連続誘拐事件の犯人との戦いが始まる。 
犯人とおぼしき人物が次々と判明するが、黒幕とおぼしき人物にあやつられているだけと徐々にわかっていきて、一旦収束するかに思えた事件に二番底、三番底とストーリーにひねりが加えられなかなか一筋縄ではいかない構成は、デビュー作にしてはさすがなもの。 ミーラの複雑な過去が少しづつわかってきて、しかもそれが事件の本筋と交錯し始めるところなど、幾つかのサブストーリーが効果的に使われているところなどストーリー構成が素晴らしい。 確かにサイコスリラーとしてはすごく面白いが、何か物足りない、それはこの手のサイコスリラーには圧倒的で絶対的な悪の存在が不可欠だと思う。 ハンニバル・レクターとまではいかないが、魅力的で圧倒的な悪の存在がなかったのが残念だが、幾多の賞を受賞したように、ミステリーとしての水準は極めて高く、サイコスリラーが好きな方にはぜひおすすめしたい。 今年の海外ミステリーでランキング入りしても当然といえる出来栄えである。本国では3作目まで出版されているようなので、次作の翻訳を期待して待ちたい。
六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018677
No.1:
(5pt)

本当の主人公は「悪」

イタリア版「羊たちの沈黙」と評されるサイコサスペンス…という言葉に惹かれて本書を読んだ。森で見つかった6本の左腕。それは誘拐された少女たちのものだった。ただし、少女たちは5人のはず。6人目の少女は誰なのか…。失踪人捜索の専門家ミーラと有名な犯罪学者ゴランを含む特別捜査班が懸命の捜査を行うが、犯人は一人また一人と少女の遺体を発見させて行く。一人遺体が見つかるたびに、パンドラの箱を開けるように、次々に悪の扉が開いていく。その、これでもかという展開には息をのむ。また、ミーラやゴランをはじめ捜査陣はみな何かを背負って生きており、捜査が進む中で次第にそれらも明らかになっていく。人間の心の奥底にぽっかりと穴をあける「悪」の形をこれでもかと見せられるので、目をそらせない展開ながら読み切るには力がいる。読み切って感じたのは、この物語の主人公はミーラでもゴランでもなく「悪」だということ。人の悪意の深さというものに震撼させられた。ミステリーに「犯罪の解決=予定調和的カタルシス」を求める向きには本書はお勧めできない。でも、「羊たちの沈黙」やフィンチャーの映画「セブン」に心奪われた人はぜひ読むべき作品だ。
六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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