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ホルモー六景
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ホルモー六景の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全99件 61~80 4/5ページ
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『鴨川ホルモー』を読んで、「関西私学の雄といわれる同志社が、どうしてホルモーに参戦していないのだ?」と疑問に思っていたのですが、続編であるこの作品を読んで、その疑問が氷解しました。この点は、万城目先生も気になっていたということでしょうか? ところで、6つの話のうち、『もっちゃん』と『長持ちの恋』に人気が集まっていますが、ボクはどちらかというと『もっちゃん』派です。理由は、『もっちゃん』に丸善京都河原町店のエピソードが出てくるからです。 丸善京都河原町店が閉店するということは、閉店する少し前に京都を観光していたので知っていました。しかし、閉店すると決まったとき、京都市民が起こした行動については知りませんでした。そのいかにも京都市民らしい行動を、『もっちゃん』を読んではじめて知った時、もっちゃんの友人の安倍クンのように、うれしくて涙が止まりませんでした。 なお、『鴨川ホルモー』を読んだときには、京大の雰囲気や特徴がとても良く出ていると思っていたのですが、この『ホルモー六景』では、京大はもちろんのこと、京大以外のホルモーに参加している大学やこれから参戦するであろう大学の雰囲気や特徴も非常に良く出ていると感じました。ですので、これから京都で大学生活を送りたいと思っている受験生の方は、この『ホルモー六景』を、京都の大学のガイドブックとして活用してみる、というのも良いのではないでしょうか。 そして、「この大学が自分に合うな」と直感したら、その自分の直感を信じて、その大学を受験してみることをお薦めします。 きっといい結果がついてきますよ! 最後に、映画の『鴨川ホルモー』は、『ホルモー六景』まで踏まえて創っているように思いました。映画も傑作です。 | ||||
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鴨川ホルモーからのスピンオフ短編集6話(少々リンクしますが)。よって、先に前作を読了してから手に取る事をお勧めします。まず 『鴨川(小)ホルモー』では、仕掛けられた笑いの罠にはまり。『ローマ風の休日』では、若かかりし日の甘酸っぱい想い出が蘇る。『同志社大学黄竜陣』『丸の内サミット』『長持ちの恋』では、前作読者が抱いたであろう疑問に、ストーリーを付けて触れ、と盛り沢山です。そして『もっちゃん』も、まったりとして善し。後半(4.5.6景)に笑いがもう少し多ければ大満足だったのですが…。では、用事ができたのでこのくらいで終わりにします。 梶井基次郎の『檸檬』を探しに。 | ||||
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京大法学部出身・万城目学の「鴨川ホルモー」の外伝となる6篇を集めた作品で、非常に面白かった。前作だけでなく、鹿男あをによし (幻冬舎文庫)「鹿男あをによし」との関連や、プロローグがうまい伏線になっているのも、梶井基次郎やクラーク博士まで登場する縦横無尽さも作品に無理なく生かされていることも、ポイントが高い。また、ホルモーはどうやら京都だけのものではないとわかるのも、さらなる続編への期待を高める。 | ||||
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本作は万城目学氏による短編集。 「鴨川ホルモー」の主な登場人物を取り巻く人びとを中心に描いたサイドストーリー集。 収録されているのは全部で6編。 女の友情、凡ちゃんの恋、「檸檬」にまつわる万城目風エピソード、東の都のホルモー(?)などなど。 いずれも短編として独立しているものの、前作「鴨川」の後に読んだ方が一層味わい深いと思われる。 気になったのが「同志社大学黄竜陣」。 果たして第五のチームは復活したのか? シリーズとして新作が読めればとても楽しいと思う。 | ||||
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万城目学や森見登美彦を読むと京都に住みたくなる。できれば、大学生になって京都の町を闊歩したくなる。ホルモーなる不思議なお話も京都ならではと思っていたが、なんと東京にも実は・・・、とホルモーファンが思わずにやけてくるお話がてんこ盛りの短編集。最後の「長持の恋」はSFの定番だが、思わずほろりとさせられる。この二人からは当分目がはなせない。 | ||||
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「鴨川ホルモー」を「肝腎のバトルシーンが薄いじゃないか」と評した私ですが、完全に間違えてましたね。 あくまで作者の狙いは「非日常における日常の描写」。 ホルモーが「女装して街を踊りまくる行事」だったとしても、この作品集は(ちょちょいと細部を書き直して)成り立っていたと思う。 年上の女子大生に恋する高校生、恋人の出来ない女子大生、元カレをうっとおしく思いつつ会ってしまう女子大生、バイト先で不思議な出来事に出会う女子大生、 それぞれが丁寧に描写され、すぐに物語に入れました。 無理にホルモーを絡ませなくてもいいんじゃ、と思えた位。 文章もとても素敵で、真面目に変な事描写してる文章に、一瞬「万城目だよな。森見登美彦読んでるんじゃないよな」と混乱しました。 つまり、とても面白かったです。 不思議だ。「鹿男あをによし」には全くはまれなかったのに…。 他の本読みたくなった…。 解説の有栖川有栖さんの、最後の一言もよかったです。 | ||||
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『鴨川ホルモー』の映画から入り、その続編といえる本書を遅まきながら楽しんでいます。虚構性のカタマリとも言える「ホルモー」の見事な構築と、魔界が似合う京都という舞台設計がツボにハマりました。特に登場人物の心理描写の描き方が上手く、心情移入しやすく、それが好印象をもたらします。 バカバカしさやグダグタ感もまた愛すべきキャラとして受け止めていますし、「ホルモー」という他者に説明し難いものにハマっている設定もまた青春の1ページの産物として理解できるからこそ支持されたのでしょう。 「鴨川(小)ホルモー」で、京都産業大学玄武組の定子と彰子が、北山のレディース・マンションに住んでいるという設定からして、学生の実態を把握したディーテイルの巧みさが表れています。一条、定子、彰子というネーミングも遥かな平安京を彷彿としニヤッとしました。本編を思い起こす「ホルモー」とラストの雄叫びが見事に決まりました。 「ローマ風の休日」での楠木さんの見事な仕切りは、愛すべき「凡ちゃん」の一面を表していますし、その恋の行方はどこか切なさが伝わってきます。佳作でした。 「もっちゃん」は、時代を超えて共感できる「ラブレター」のお話でした。メール全盛の今にこそ必要なアイテムでしょうから。 「同志社大学黄竜陣」では歴史的に有名な人物が登場し、本編での芦屋の話と結びつきます。連作短編集という形式の巧さがでていました。 「丸の内サミット」は東京の魔界が舞台に選ばれていますし、「長持の恋」という秀逸なタイトルと時代を超えた愛の素晴らしさは胸を打ちます。いずれも作者の描く世界観に共感しました。それが魅力なのでしょう。 | ||||
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胸にグッとくる内容の話ばかりで、「鴨川ホルモー」以上に感動しました。 お勧めです。 | ||||
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『鴨川ホルモー』の設定はそのままで、その登場人物たちの恋愛を面白おかしく描いた短篇集。単独でも楽しめるけど、この本を読む前に『鴨川ホルモー』を読むことをオススメする。 全6編、甘酸っぱい青春の恋愛を描いていて、どれも切なくて、面白いけど、特に「長持の恋」は、本能寺の変なんかも出てきて、時空を超えた恋愛で、泣かせる。 面白かった。 | ||||
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各話で、京大青竜会のメンバーだけでなく、 虎隊だとか、玄武組だとか、フェニックスのメンバー達が、 ごく普通の大学生活を送っている姿を垣間見る事が出来ます。 「本編のあの時、この人はこんな事を思ったり、感じたりしてたのね」とか、 「そうか!!このコレは、こことあそことこんな風につながっているんだね」とか、 知る事が出来て、またホルモーの世界に楽しく浸れます。 | ||||
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名作「鴨川ホルモー」からのスピンアウト小説。 短編は書き慣れないのか、最初の作品はちょっと消化不良。 しかし、作を追うごとに次第に完成度と面白さを増していくところが万城 目氏の実力なのだろう。このヒト本当に才能があるよなあ。 子供じゃないんだけど大人でもない、真面目で一生懸命なんだけど生活は かかっていないお気楽さはある、という学生生活の雰囲気を醸し出すのが 実に上手であり、私も20年前の学生時代をふと思い出してしまった。 個人的には「もっちゃん」「丸の内サミット」「長持の恋」が好きだった。 特に「長持」は、時空を越えたホルモーの世界観とも上手に繋がってはる ばるとした気持ちになると同時に実に、しみじみと切ないストーリーでも あり泣けた。 最後のセリフが良い。 「鴨川ホルモー」を読んで、いいなと思った人は必読です。 | ||||
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オニがいる。 ホルモーがある。 京都に。 そして、東京に。 | ||||
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鴨川ホルモーのスピンアウト作品です。 玉にこんな感じの本がありますが、これは実に良いです。 本編としっかりつながっており、かといって邪魔になっておらず、登場人物をしっかり補足して、本編を再度読んでもう一度ニヤリとできる、そんな出来です。 鴨川を読んで面白かったと思った人は是非読んでください。 彼らが今でも京都でゲロリンパってやってるかもしれないと言う思いにさせる作品です。 | ||||
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先にご紹介した『鴨川ホルモー』 これの顛末記的、またはスピンオフ的、裏話的要素満載なのでして、鴨川ホルモーを読んだなら是非ともこちらにも目を通していただきたい^^ いつか私も小説を書いたなら、その物語の隙間を埋める番外偏を書きたいのだが・・。 この作者は時間軸やエピソードの使い方がとてもうまく、さらに本編の面白さも倍増という相互作用まで醸し出している。 巧い!拍手を送ります!!! | ||||
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鴨川ホルモーの続きの本、最後の信長の話良かったです。 | ||||
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ホルモーのおもしろさが生かされて、魅力的な1冊。かなり前に読みましたが、最後の長持の恋を感動のあまり3回ぐらい読んだなあと思い出し、再度読んでみました。そしてまたぐっと来て涙・・・とそこは、万城目ワールドでくすっと笑えました。時を越えた恋に、深い思いがあって、三島由紀夫の豊穣の海をちらりと思い出しました。 | ||||
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この突拍子もない物語にこれほど感動するのか? SF?青春?純文学?? すべてのジャンルを軽々と超え、誰にもモノマネのできない地平へ、なぜ我々を誘うパワーを持っているのか? すべての「クエスチョン」は、他人に説明することを否定するような、「自分流」の凄さを醸し出し、ノーテンキな読者を感動させる。 誰かこの作者の頭の中を、明快な論理で解説してほしい。 未読のあなたが想像する以上にすげえ。 保証します。 | ||||
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前作より洗練されていて、読みやすい。 勢いは前作の方があるかも知れないが、こちらの方が断然「巧さ」を感じる。 「もっちゃん」「ローマ風の休日」「長持ちの恋」の順番に好き。 特に、「もっちゃん」はこの本の評価を一段押し上げる、余韻の残るとてもいい話だと思う。 情報を一切入れずに読んで、驚いて欲しい。 「鴨川ホルモー」で、どっちが前か分からないくらいの大木凡人ヘアーに、太い黒縁メガネで、髪を切ったら素敵なレディになったという、楠木ふみがうまく想像出来なかったが、「ローマ風の休日」の挿絵を見て、納得。 かわいいじゃないか! | ||||
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★3.5個 『鴨川ホルモー』の中で秘密のままだったエピソードの謎が解けて面白い。 ただし純粋に6つの短編小説として鑑賞した場合には、 必ずしもあまり質が高いできばえとはいえないので、 『鴨川ホルモー』マニア限定でおすすめ。 『鴨川ホルモー』をまだ読んでいない方は、まずそちらを読むことをおすすめします。 | ||||
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「鴨川ホルモー」の続編というよりはサイドストーリーのような位置づけの作品です。 「鴨川ホルモー」からのおなじみの登場人物もいれば、そうでない人もいます。 ホルモーそのものは描かれてないのに、背景にはホルモーがあります。 とにかく「鴨川ホルモー」との絡ませ方がうまくって、伏線を見つけるたびにいちいち感動(^_^) 不覚にも胸キュンしたり、ジーンとしたり・・・。 「鴨川ホルモー」だけでなく「鹿男あおによし」とまでリンクさせてあってファンサービスも満点☆ 「丸の内サミット」のシュールな結末に笑い(その後が知りたい!)、 「長持の恋」は切なく、あのチョンマゲ高村の恋の予感に自分のことのように喜び、 歴史的名作をモチーフにした「もっちゃん」は意外な人違いならぬ「阿倍くん違い」のうまさに唸ってしまい、本当に楽しい作品でした。 「ホルモオオオオオォォォーッ」と心から叫んでしまうほど楽しめる作品です。 | ||||
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