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エデンの命題
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エデンの命題の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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ちょうど同じくらいの長さの中編が二つ収められた一冊。 「エデンの命題」はSFでたまにある設定が登場する話。映画化もされた某作品も思わせる。 作者の特徴の、素直な話の展開と滔々と語られる専門的知識があんまり内容と上手く噛み合ってない印象。 「ヘルタースケルター」は時計仕掛けのオレンジとワンシチュエーション映画が一緒になったような印象の始まり方で、話がどこに転ぶかわからない感じが面白かったけど、残酷な描写がだいぶ多くてそこは飛ばしてしまった。 特にジャンル分けできないような奇妙な味系の物語が好きな人にはおすすめかも。 | ||||
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表題作の中で出てくるクローンについてのほとんど同じ薀蓄を「ハリウッド・サーティフィケイト」のほうでも読んだ。おまけに腎臓が一個なくなっているという人物も同様。なんかこの人の著作読んでると、あるネタをあっちこっちで使いまわしてるよな。たとえばハヌマンラングールという猿は「踊る手なが猿」に登場し「ら抜き言葉殺人」にも登場し、吉村作治との対談でも島荘は一夫多妻のネタに取り上げていた。トリックもたまに使い回してるし、そういうとこをなんとかしてほしい。読んでるほうは、またかよ〜ってなことになるから。 | ||||
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エデンの命、ヘルター・スケルターの2部構成。 「エデンの命題」は、タイトル負けかな。小難しい事は解りませんが、小説としては、似たような話を読んだような・・・長編向けかな? 「ヘルター・スケルター」は、記憶を失った男が、女医との会話を通じて過去の犯罪の記憶を取り戻す内容で、程よい中篇に仕上がっていると思います。 | ||||
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表題作よりも『ヘルター・スケルター』の方が好み。 こちらは患者と医師の淡々とした尋問形式で進み、脱線することもなく読み易かった。登場人物も少なくシンプルでよい。テーマも軽過ぎず、重過ぎず、中編ならこれぐらいが理想的。 表題作『エデンの命題』はミステリというよりは、まるで青春映画みたい。知能は高いが純粋すぎる主人公。自力ではどうすることの出来ない環境からの脱出、逃走。それに性の葛藤。 エデンの園の話と主人公の置かれる状況とのシンクロはよく出来ているが、そこまでして聖書を扱う意義が果たしてあったのかは謎。 歴史の部分は勉強になるし、主人公とヒロインとのやりとりは興味こそそそるが、メインのクローン技術云々は差程新しくはない。 そもそも書き出しの川と生命の話が、最後まで活きていないのが残念。全体的に詰め込み過ぎて消化不良な印象は否めない。 それにしても『エデンの命題』という題は、中編にしてはどうも重々しすぎるように思う。聖書に関しては長編で、もう少し丁寧に書いて欲しい。 | ||||
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この本には「エデンの命題」と「ヘルター・スケルター」が収録されてるわけだが、期待するのは「ヘルター・スケルター」だけにしといたほうがいい。「エデンの命題」はとんでもない肩すかしを食らわされる。 アメリカ、ラスベガス郊外の砂漠に立つアスピー・エデン。この教育施設にはアスペルガー症候群と呼ばれる器質的機能障害を持つ児童が集められている。 ザッカリ・カハネがメタンを体液とする生物とアスペルガー症候群の類似性について考察しているところから物語は始まる。 ヒロイン、ティア・ケプルタとの対話やシチュエーションなんかが、何となくサヴァン症候群の少女と戯言遣いの少年の出てくる某小説を連想してしまい、島田荘司も若い連中に媚びるようになったかとちょっと吃驚した。 しかし、「旧約聖書の謎を、最先端の科学が解く」とか言うキャッチフレーズはいくら何でも誇大広告だ。どこかの科学雑誌に載ってるようなアダムとイヴのクローン説についてちょこっと書いてあるだけだし。トリックといえるようなモノもなく、要するにライトノベル並みにチャチな謎解きと、どんでん返しがあるに過ぎない。 結局のところ、ただ単に最初の人間の体と川の考察と脳に関する蘊蓄が言いたかっただけなんだろうな。 「ヘルター・スケルター」はちゃんとした小説なので問題なし。 | ||||
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