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殺し屋 最後の仕事
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殺し屋 最後の仕事の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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評者は、ローレンス・ブロックのマット・スカダー・シリーズと泥棒バーニー・シリーズのほとんどを読んでいたが、殺し屋ケラー・シリーズは、『殺し屋』(原題:Hit Man)の一作しか読んでいなかった。 主人公が殺し屋を稼業にしているストーリーに多少抵抗感があり、次を読むのを避けてきたが、一作目の短編集が結構面白かったのを思い出して本作『殺し屋 最後の仕事』(原題:Hit and Run)を入手して読むことにした。 ケリーは、アルと名乗る男からの依頼でアイオワ州のデモインという街で一人の男を殺す依頼を受けて仕事に出かけていた。 空港に迎えに来た耳毛男の指示に従って殺しの日にちが一日伸ばしにされ少々違和感を覚えながら待機していた。 そんな折に、切手取集が趣味のケラーは、切手デーラーでスエーデンの古い切手セット5枚を600ドルの現金で支払って買ってしまった。 その店の親父がテレビを見ながら「なんてこった」と驚きの声をあげた。 そこでケラーは、オハイオ州知事が暗殺されたことを知り不安に襲われる。 やはり、「アルと名乗る男」の罠に嵌ったケラーは、殺しの仕事を受けてくれる友人でもあるドットとの連絡も取れなくなり、全国ネットのTVで顔写真も出るような知事殺しの容疑者として追われる身になってしまった。 そのあと、ドットも家ともども焼き殺されたことを知ったケラーの不安は深まるばかり。 切手に600ドル費やして手持ちの現金が残り200ドルあまり、さて、絶体絶命のケラーの逃避行は如何に! 出たとこ勝負で逃避行をすすめてゆくケラーの心理の綾をブロックならではの筆さばきで読ませてくれる。 ケラーがどのようにしてこの窮地から脱出できるのか? 読者はドットももちろん生きていて、ケラーもなんとか窮地から逃れてハッピーエンドになることを知ってはいる。 が、著者のブロックがどのようなメニューをこれから読者に与えてくれるだろうかという興味だけでページを繰ることになるのです。 ネタバレを一つだけ書かせてもらいますが、ドットと連絡がとれるようになったとき、電話を切るまえにドットがケラーに「これだけは守るのよ、いい?彼女を犬の散歩に行かせないこと。しっかりつかまえておくのよ」と語ったところで評者は笑ってしまったのです。 シリーズの第一作『殺し屋』を読まれた読者なら、第四章の「犬の散歩と鉢植えの世話、引き受けます」を必ず思い出していただけると思います。 ページが残り少なるのが惜しいような気がしながら最終ページまで楽しみながら読ませてもらいました。 | ||||
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気にいっています。(妻が) | ||||
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ご存知「殺し屋ケラー」シリーズの最終回(のはず)。 「殺し屋ケラー」シリーズは、その飄々としたストーリーが独特の持ち味。 今回ケラーは"仕事"のために訪れたアイオワ州で、遊説中のオハイオ州知事が何者かに射殺されたとのニュースを聞く。 今回の仕事を最後に引退を考えていたケラーだが、テレビに知事の暗殺犯としてケラーの顔写真が映しだされる。 まんまと嵌められたケラー。必死の逃亡生活が始まる…。 実際、ストーリーの大部分はたいした趣向もないケラーの逃避行。 しかし読みだすと止まらない。淡々としながらも目を離せないストーリーはみごと。 ラストのオチは??。 読んでのお楽しみだが、あまりにも淡々としすぎてる? | ||||
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このシリーズの魅力は、とにかく主人公の殺し屋・ケラーの描き方にあると思う。 ふつうイメージする「殺し屋」とは全く違う、まったりのんびりした雰囲気すらする殺し屋。 殺し屋なので仕事もきっちりこなすのだが、なぜか怖くない。憎めない。 今回、ケラーはそれまでのシリーズと違って、罠にはまって危険な目に遭うのだが、 それでもどこか穏やかな雰囲気がなくならないのはさすがである。 読後感も爽やか。これで最後なのはやっぱりさびしい。 どこかでまた、ケラーに会えることを祈りたい。 | ||||
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待ちかねましたよ、殺し屋シリーズ。 この人の作品は全部そうなんだけど、あらすじだけ振り返って見れば、かなり単純で、さほど工夫が凝らされているようには思えなません。 ところが、読み始めると、食事中も手放せなくなります。 その原因は多分に、登場人物が魅力的なところにあります。 解説の伊坂幸太郎さんは、ゴルフ場での描写に特に興味を持たれたようですが、私は、敵役の一人が、老犬の心配を本気でしている場面が、たまりませんでした。 残念なのは、翻訳がなされるのに4年もかかったこと、心配なのは、高齢化した著者が、全てのシリーズに終止符を打とうとしていることです。 | ||||
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