■スポンサードリンク
眼球堂の殺人 ~The Book~
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
眼球堂の殺人 ~The Book~の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
トリックは少し強引な気もするけど、見取り図と睨めっこしながら最後までワクワク読めた。学術的、哲学的な部分は難しくて正直よく分からなかった。今読んでるものが無くなったら次巻も読んでみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たまたま前の週に東川篤哉の某作品を読んで似たような作品だったので 見取り図からトリックは直ぐ分かりました。 もう一つのトリックは分からなかったが、ちょっと無理があるのとアンフェアな印象を受けました アイデアはかなり良いのでもう少し説得力が欲しかったところです 探偵のキャラも今一つ面白くないのですが、以降の作品はどうなっていくのでしょうね | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず本小説の舞台となる、あり得ない構造した建物を想像しながら読むことにワクワクさせられました。その中に隠された、ミステリー小説的な文学的表現にやられました。色々な学術分野の特質が詰まった多重構造のストーリーに、脳内の色んな知的好奇心が満たされた作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大胆なトリックや、エピローグの後の展開も中々良かった。 メフィスト賞受賞作の中では結構上位に入る作品だと思う。 ただ、時々出てくる神についての議論みたいなのには少し辟易したので星4にしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ほんため」での紹介から読んでみました。 なるほどね、一度は疑ったのに「ほんため」コメントの通り騙され ました。 仕掛けのありそうな建物内での殺人事件。 建物構造図が特殊過ぎて頭の中での映像化に苦労しましたし、 学術的内容について行けてない気がしますが面白く読めました。 読んでいくとなぜか引っかかる言葉、違和感がそのままエピローグで 説明されていきました。 他の要因も探せるかもしれませんが納得できる帰結であったと 思います。ちょっと長いですがお勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大掛かりで全く予想出来ず。ちょこっとだけ卑怯なトリックもあったけど、許せる範囲。 面白かった! 最後の展開は予想が出来ずにどうなるんだろう…と思ってしまった。 ネタバレを読まずに本編を是非読んで欲しい!じゃないと面白さが半減しちゃうので! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
館シリーズを彷彿とさせるタイトル…。故に読まず嫌いだった。 読んでみると、文章もそこまで変じゃないし、見取り図があるし、クローズドサークルだし…損はしなかった。 むしろ読める作家が増えて嬉しい、といった感じ。 内容は薄めで、ページ数の割にすぐに読み終えてしまう。もっと少ないページ数にできそう。かといってどうでもいい場面を描いているわけでもなく、むしろプロセスは端折られ気味の印象を受けるから不思議。デビュー作とのことなので、今はもっと文章がうまくなっているのであろう、これから読むのが楽しみだ。 他に書いている方もいるが、「人間を超越している十和田」が伝わってこない。それにまつわるエピソードが比喩ですらなく、ただすごい数学者だ、といっているだけでは説得力がない。眼球堂に集った他の「天才」たちについても同様。 藍子との初対面の会話も、自身の知識を一方的に話したがる自己顕示欲の塊野郎としか思えず、おそらく著者が与えたかったであろう変人という印象は受けない。エチケット袋を頭から被ったり、ハムスターのように頬を膨らませるなど、ただ単に痛い野郎。おっさんが萌え袖やってるみたいな痛さ、方向違いのあざとさを感じる。天才エピソードの弱さ、変人キャラづくりの下手くそさなど、力量不足の感が強い。 とはいえ、後半になると変人描写はほとんどなくなるので、ストレスもなくなってくる。最初からそれでいってほしかった。 ザ・ブックにも全く惹かれない。本当にクソどうでもいい。小説の小道具どころかエッセンスにすらなってない。もうちょっと心惹かれる描写がほしかった。 あとは、ベッドの軋む音が沁みるという表現にちょっと違和感を覚える。音楽や声なら沁みるのもわかるけど、軋む音って沁みるかな? 一瞬の音だし、心地よいわけでもないし、どうも変。いや、正しい用法で、こちらの知識不足がそう感じさせるのかもしれないけど。 眼球堂という名前と、そこに施された仕掛けの符合は良かった。気持ちいい。完全数やらなんやらはまったくわからなかったが、仕掛けはわかりやすくてよかった。が、わかり易すぎて、正直大体わかってしまった。ミステリを読む人はわかっちゃう人多いんじゃないかなあ? 初歩的なトリック。伏線というか、ヒントも結構多めだし。 あと、いわゆる読者への挑戦がいまいちかっこよくなかった。有栖川有栖の読者への挑戦が至高だと思うのだが、それに比べてかなり淡白。有栖川有栖の読者への挑戦は感極まって泣きそうになるくらいカッコいい。挑戦はミステリ好きなら絶対興奮するのに、今作の挑戦は正直興奮しなかった。 そういうわけで、いまいちな印象…と思っていたのだが、ある文章でその印象が覆された。 「真実――」で始まる文章にどうも違和感があって、このレビューでも言及するつもりでいたのだが、その違和感に関する説明がラストに入っていたのだ。この小説で一番「してやられた感」があった。なるほどな、と納得してしまった。はっきり言って「〇〇の殺人」なんて期待度高いタイトルをつけるのはどうかと思うのだが、シリーズは読破したくなった。応援したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「堂」シリーズ1弾。 森博嗣とうっすら綾辻行人を足したような懐かしい感じがしました。 殺人の舞台はまるい館ということで…う~ん、これはどちらが先に書かれたのかは分からないのですが、以前、同じトリックを使った作品を読んでいたため、全くの予想通りの展開に…。 ですからトリックに関しての驚きがなかったのはとても残念だったのですが、とにかく読みやすかったので、このままシリーズを読み続けていきたいとは思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
メフィスト賞を受賞しているそうです。それにしては、文章が余り上手ではないのと(実に理系的)、「閉ざされた雪の山荘」風の陳腐な舞台設定のせいで、途中まではせいぜい星2つかなと思ってました。 ところが、最後の謎解きのところで壮大な仕掛けに唸らされ(これで星3つ)、さらにエピローグで意外な事実を告げられて、星4つにしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者の、建築を利用した殺人シリーズは、全巻持っています。面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2013年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。加筆修正されているという。 デビュー作であり、奇怪な建築が殺人現場となる「堂」シリーズの第1弾。 かなり異様な建物だ。まさに犯罪のために特別あつらえといった感じだが、終盤まで「その建物がどのように使われたか」がわからない。そして、想像を超えるトリックに、感心するやらあきれるやら。バカミス一歩手前だ。 真犯人は、以外ではあるが、あまり必然性を感じない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クローズドサークルミステリです。 建物の図面が随所に使われており、図面を見ながら考えるのが楽しいミステリです。 物理トリックがとても秀逸だと思いました。 いくつか物理トリックがありますが、そのうちの一つは簡単だけれども、 もう一つを自力で見つけるのはセンスがいりますね。難しいです。 答えが判明したときは、「あ~、ここにあったか・・・」と図面の中にありながら気づけなかった悔しさがありました。 しかもそれで終わりではありません。物理トリックを解明して「ハイ、終わり」とならないので、 2度美味しいミステリに仕上がってると思います。 理系ミステリっぽく紹介されてますが、文系の人が読んでも全く問題ありません。 どちらかというと、理論における哲学的側面の蘊蓄が出てくるので、むしろ文系向きと思いました。 トリックがモロに理系だ、というわけではありませんので発想のセンスが良ければ中学生でも解明できると思います。 ただし、通読したあとにまた読み返したくなる要素がそんなに無いのがマイナス点ですね。 まあ著者のデビュー作だし、その辺はしょうがないですね。 ということで星一つマイナスですが、良作ミステリには間違いなし。 追記 ミステリ小説を読みなれている人は、余計なことをせずにさっさと本文を読み始めてください(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
周木氏のメフィスト省受賞作でデビュー作となる長編ミステリーである。 近年の受賞作としてはいわゆる90年代初頭の新本格系のテイスト直系の作風で、クローズドサークル内の連続殺人に奇抜な眼球をモチーフにした館ものとしての要素も盛り込んでいる。 まあ最初の館の構造トリックは図面を見たら本格好きにはすぐ分かってしまうだろうが、その後のトリックはそれなりに効果を上げている。 エピローグまで懐かしいコテコテの新本格風味である。 今更こんな20年前の作家がやっていたようなことをやることに対しての批判もあるだろうが、敢えてこの王道のパターンを追及していると評価したい。 稚拙なところもあるが、新本格の館ものとしては標準以上の出来である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少し、いやかなり難しい内容でした。(というか理解できてない)トリックとしてはそんなに特別ではないし、ふーんてな感じだけど、建物の特徴が大きく影響しているので建築マニアには嬉しいです。 謎解きが終わった後、え?と思って読み返してみたが、ちょっと会話が納得いかないかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今まで、綾辻行人の館シリーズや、有栖川有栖のアリスシリーズなど、新本格派やそれに連なる作品ばかり選んで読んできましたが、先日たまたま本屋で見つけ、いわゆるクローズドサークルものが大好きな自分としては非常に興味をそそられ、これは買わざるを得ないと思い早速購入しました。 結論としては、非常に面白かったです。初めの辺りでの十和田と藍子の会話が少し冗長だったので多少不安だったのですが、読んでみるとことのほか面白く、読み終えた後は心地よい余韻に浸ることができました。わずかですが叙述トリックも用いられており、そういう点も私好みで良かったです。 また、最近は、クローズドサークルものなのに建物の見取り図などを載せずに、建物の位置関係や部屋の構造を地の文だけで伝えようとしては読者を混乱させ、結果として大失敗してしまうような、文章力において「自信過剰なんじゃない?」としか思えないような作家がたまにいますが、この本の著者である周木氏は、建築の図面から物語が膨らんだと言っている通り非常に丁寧な見取り図をのせてくれており、それを見ながらトリックを考えるという、クローズドサークルものならではの楽しみも味わうことができました。 ただ、これは自分がまだミステリーに浸って間もなく作品の幅を知らないだけなのかもしれないのですが、少し惜しいを思った点があります。それは、藍子の心理描写についてです。以下ネタバレするので注意です。 この話は基本的に藍子の視点から語られ進んでいくのですが、実はこの藍子、作品に名前が出てくるある登場人物と同一人物であることが分かり、事件に大きく関与していたことが最後に分かりました。恥ずかしながらそれに気付けず、だからこその気持ちいいアハ体験をすることができたのですが、だとするとです。彼女は最初から、この後眼球堂で起こることや、他の登場人物話している小難しい専門的会話の内容、建物の構造など、すべてを理解していたということになります。となると、さんざん地の文で、あたかも初めて見たかのような彼女の心理描写をのせたり、専門家同士の会話の内容が分からない的なことを思っていたり、唐突な事件発生に気分が悪くなったりしているといったような描き方は、「正直どうなの?」と思ってしまいます。 たとえば、非常に巧妙に「初めて見たとも、実は知っていたともとれるような書き方」をしているのであれば、まあそれは素晴らしいと思います。というか、そんなことができてるなら相当レベルが高いです。ですが、その館の初心者で、事件において(読者の分身としての役割通り)メンバーの中では最も一般的な反応をしておきながら、実は黒幕の一人で、最後の方にある「犯人である藍子の本心がことさら抑制されている」といった一文で帳尻を合わせてしまおうとするのは、正直雑というか、極端に言うと不公平な気がします。 ただ、そういう手法がごく普通で、過去他の作品でも当たり前のように使われており、自分が知らないだけという可能性もあります。そうであれば、ただ自分が無知なだけなのですが、そうでないなら、ちょっと残念だなとは思います。 もっとも、それ以外は非常に面白かったので、★は4つとさせていただき、レビューを終えたいと思います。 あと、もし今後のシリーズが楽しみで、次の作品の双孔堂の建物の形や展開の一部(というほどでもないわずかな片鱗ですが)をネタバレされたくないと思っている方がいらっしゃるなら、本著の最後にある解説は読まないことをお勧めします。さらっとネタバレされて正直がっかりしましたから。解説はその作品の解説だけしてればいいんです。余計なことはしないでください千街晶之さん。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
デビュー作がついに文庫に!! 私はこの作家さんの作品が大好きなので嬉しいです。 細かく改稿がなされていて、ノベルス版と読み比べるのが楽しい。 初めて、あとがきを書いていらっしゃいます。 クールで端正な文章をお楽しみ頂けます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者がミステリ道のどこを歩んできたのか、よく分かる。 面白いのは保障します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公が数学者で、ちょっと難しいとは思ったんですが、文章が抜群に上手く、スルスルと読み進められました。 専門的な話題は難解なのですが、それは物語を装飾する要素として楽しめるので、カッコイイからありだと思います。 十和田さんのキャラは、一部の女性にはたまらないデザインなので、「スーツ・白衣・眼鏡・天才・奇人」好きにはお勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読書家でないにもかかわらず、京極堂みたいに数学(あるいはそれ以外)のウンチクを傾ける十和田。 その他の先生方も事件と無関係に専門知識を披瀝し、明らかに京極さんの影響を受けているものと思われる。 スケールの大きな物理トリックが要となっているが、それ自体はともかく、主題が建築(綾辻さんの影響だろう)、 数学者を探偵役にもってきただけあって、"対称性"がウリとなり、事件と直結しているのがおもしろい。 "眼球堂"という建築物、眼球堂のロケーション、眼球の機能を、そのまま伏線としている周木さんの企みもニクい。 閉じた伏線とでも呼ぶべきか。 ラストは、ある程度、予想できるものの、幕切れがすがすがしい。 ただ、テキストにもあるとおり、建築学は物理学が密接に絡んでくるので、南部先生のあっけない銃殺は、 もったいないと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『眼球堂の殺人 ~The Book~』は、周木律が2013年に発表した第47回メフィスト賞受賞作だ。 最近のメフィスト賞受賞作だと、北夏輝『恋都の狐さん』が恋愛小説、高田大介『図書館の魔女』がファンタジー、近本洋一『愛の徴(しるし) 天国の方角』がSFと、いずれもミステリ要素が低いようで食指はそそられなかった。 そんな中、本作は天祢涼『キョウカンカク』以来の本格ミステリ要素の強い作品だと思われ手にとった。 あらすじを書くと、天才建築家が設計した奇矯な建物に各界の天才たちが招かれ、閉鎖状況となった建物で起こる連続殺人事件を探偵役が解くという典型的なクローズド・サークルものである。 『謎解きはディナーのあとで』や『ビブリア古書堂の事件手帖』のヒット以降、二匹目のドジョウを狙ったようなユーモア・ミステリやライトノベル+日常の謎の作品が増えている。1990年前後の新本格初期にたくさん書かれたクローズド・サークルものの新作は少なく(近年だと米澤穂信『インシテミル』、古野まほろ『群衆リドル』ぐらいか)、そういった作品を愛するひとりとしては、それだけで楽しく読めた。 しかし、他のレビュアーも指摘しているように、綾辻行人「館シリーズ」や森博嗣「S&Mシリーズ」の影響が色濃いのも確かで、「二番煎じ」や「劣化コピー」と言われても仕方がない。そんな中、作者のオリジナリティが強く感じられるのは、数学に関する蘊蓄だ。数学が苦手なので上滑りしてしまうというレビューも見かけたが、個人的には作者が好きで書いているのがわかり好ましく感じた。 決して傑作ではないが、今現在書き手が少ないジャンルであり、その愛好者であれば手にとってみるのもいいだろう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!