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いつもの朝に
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いつもの朝にの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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面白かったけど、最後の最後が少し、微妙だった。キリヒト君が抜け出したがってたのが殺人者になることへの連鎖なら特に問題ないのだが、不幸になることへの連鎖なら達成したかはかなり微妙なのでは。自分が殺人者になることを恐れたのはやはりそれにより不幸になることを恐れたからでは。それなのに36の若さで他界したということは・・・。 だから、なんとなく連鎖から逃れられない的なオチのように感じてしまい最後は微妙な感じだった。 | ||||
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読了後しばらくしてみて、静かで端正な作品だなと思いました。 その端正さが、”タイトルにゾッとさせる”効果を発揮しているのですが・・ 登場する兄弟2人の人物像は、リアルに想像しながら読むことが出来ました。 ただ会話が長すぎる部分があり、そこだけは一瞬飽きを感じましたが・・ 読んでいる間の予想を何度か否定してくれる部分があって、 その度にいろいろと考えられ、そういう意味でも楽しめました。 何かしら、相手(特に兄弟)にコンプレックスを持っている人に読んでみてもらいたいです。 | ||||
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主人公達が中学生なので「どうかな」と思いながら手に取りました。 ミステリーとも書いてあったのですが、意外とあっさり解決してました。 後半の親子・兄弟の絆や関係が、思春期の子の育て方に悩むお母さんたちに 良いアドバイスになるなぁなどと思いながら読んでました。 この作家の方ははじめてでしたがとても読みやすく、文も魅力的でした。 | ||||
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今まで、小説を読んでも目頭が熱くなるまでは行くことがあったけど、実際に涙が出たことはなかった。 でも、この話は初めて泣いた。 どんな人にもオススメしたいけど、非常に重い話しなんで、一週間くらいは痕に残りそう・・・。 子供がいる人なら、尚更。 | ||||
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今邑彩さんの短編小説が大好きで、いつも、素晴らしい作家がいるものだなあと思いながら読んでいるので、長編も読みたいと思っていました。ずいぶんと遅くなってしまいましたが(^^;) 正直なところ、ややスローテンポで、短編小説ほどの締まりはなかったですね。そして、この小説は三浦綾子さんの「氷点」を意識したものでしょうか。かなり似通った設定で、しかも、著者なりの違う道を選んで書いたという感じがしました。その気概は買いたいところですが、人間の綺麗に生きたいと願いながらも醜くなってしまう悲しさなどが迫力を持って書かれた「氷点」と比べると、だいぶ甘い感じで、物足りなさがありました。中学生の少年の心理描写もちょっと幼すぎるし、たくさん書かれているわりには深く掘り下げられてもいないし、会話文もいかにも大人が少年のように書いてみましたという感じで。リアリティに欠けすぎて、あまり感情移入できないかも。好きな作家さんなのでこれからも読みますが、やはり大人の女性を書いた作品のほうがいいかなと思いました。 | ||||
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今邑彩さんの作品に現在はまっています。 蛇神シリーズの中休みにと、こちらを読み始めました・・・が。 内容の重さと、文章の(特に母親の発言)軽さが、どうもかみ合わないような気がしてならず、また会話文が多いのですが、相手の返答に対し「・・・・」という表現が、これでもかというほど沢山出てきて、もう少し他に手段は無かったのだろうかと、だんだんと飽きてきました。 現実的な(在りうるかもしれない)題材なのかもしれませんが、それゆえに色々な意味で「ありえないな〜」という感想を持ち。 今邑さん特有の、最初からありえないけど面白いお話のほうが私は好きです。 | ||||
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父亡きあと、母と2人の息子は仲良く暮らしていた。そしてその日がこれからも 続くと信じていた。「いつもの」。その言葉がどんなに大切で貴重なものか! 作者は、失おうとしているその言葉を家族が取り戻そうとするさまを、感動的に 描こうとしている。また、浮かび上がってくる過去の事件と兄弟との関係には つらいものがあったが、絆の深さというものを強く感じさせようとしている。 けれど、作者の意図はなかなかこちら側には伝わってこなかった。テーマーや ストーリー性の重さに比べ、文章が軽すぎる気がした。さらっとし過ぎていると いうか、上っ面だけをすべっていくような・・・というか、そのアンバランスさが とても気になった。感情移入できないまま読み終えてしまったのが残念だった。 | ||||
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父を事故で亡くし、画家の母と仲良く暮らす兄弟。 兄は容姿端麗で成績優秀、弟は落ちこぼれと性格は正反対。 母の絵にいつも描かれる顔のない少年、兄弟の出生の秘密、 30年前の事件とは…。 かなりボリュームのある本ですが、ぐいぐい引き込まれ一気に 読んでしまいました。後半では、思わず涙が…。 また、終わり方もすばらしく、思わす読み返してしまったほど。 おすすめです。 | ||||
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著者の作品は、10年位前から読んでいて とても読みやすいのですが、ラストがどれも暗い感じがしました。 この作品は少し分厚いのに、他の作品同様サクサク読めて、 しかも次にどうなってしまうのか止められなくなり とうとう徹夜で読んでしまいました! でも、ラストは今までの作品と違い、なんとも爽やかな感じでした。 まだの方は、一度読んでみては如何でしょうか? | ||||
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ものすごく面白い。私の中では、このミス今年のNo.1です。何がすごいと言ったら、まず読みだしたら、止まらない。ホラーな部分も、感動する部分もそして何よりもミステリーである部分もどこをとっても一級品。少し高くて、分厚いですが、買って損はしないよと太鼓判を押せる一冊です。 | ||||
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今邑 彩・・・初めて読みました。とても良かった。 400ページ、最初は「どうかなぁ」と思ったのですが、なんと2日で読み終えました。文章、構成も読みやすく、更にラストがどうなるのか気になって、自分を急かす様に読み終えました。 過去の人物は別として、現在形で登場する人物がみんないい! それぞれみんなが生きている。 理想だとは分かっているけれど、どんな出自であろうと「生まれてきて良かったね」「あなたに会えて嬉しい」と思ってもらえる人生であるといいですね。 あとがきに「私自身の予想よりははるかに明るいものにしました」とありましたが、このラストで良かったです。 | ||||
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上下2段組 413ページ。決して短い作品ではないが、話にずんずん引き込まれてやめられなくなってしまった。 昼間フルに働いて、家事をして、その後本を読むのは結構きつい。 でも読んでしまった。 ミステリーの範疇に入るのだろうか。 単純に隠された秘密を探っていくというより、家族愛・兄弟愛が色濃く出ている作品だと思う。 よくあるここまで話を引っ張っておいてこんな種明かし・結論かとがっかりさせられる長編があるが、 (例えば、宮部みゆき 模倣犯 ) これは最後までしっかりと構成ができていて、まったく結末が予想つかない面白さで、大いに満足。 なにかの書評で取り上げられていたのに興味を持ち、読んだが、自分としては、大ヒット。 初めて読む作家ですが、今後も注目していきたいと思います。 | ||||
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本書には著者の最近の作品でみられる様な幻想的雰囲気は無いが、骨格のしっかりとした物語性が有る。惨劇を背景とした真実に兄弟が迫るという内容だが、途中で驚くべき逆転劇が有るのが面白い。その意外性や精緻な心理描写に引き込まれ、時間を忘れて読み入ってしまう。兄弟の弟である優太が2度にわたって生命の危機を演じるところにはハラハラとさせられる。また、犯罪者の血は遺伝するのかという、結論の出ない様な問題も改めて考えさせられる。 本書の読後感は爽やかだ。その点では著者の蛇神シリーズなどとは大いに異なる。著者は本書執筆中に大病をしながらも苦労して書き上げたらしい。体調にご留意いただき、今後も本書の様な傑作を期待したい。 | ||||
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30年前に母の家族を襲った惨劇、似ていない兄弟、ぬいぐるみの中に隠されていた手紙。 本文二段組構成の413ページ。読み応えあります。 あとがきに「ホラーは現実だけでもう沢山という気分になって・・・」 とあるように、ホラーというよりはミステリーの要素が濃いかと。 次々と話が展開していき、さくさくページを進められる。 人間は本当に人を救えるのかと考え、自分の手を見てしまった・・・。 読み終わって閉じた本を手に、満足感を味わえます。 | ||||
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