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(短編集)
1922
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1922の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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犯した罪は、生活の歯車を狂わせ、最終的には自分に返りくる。 そんな物語。1922年のランプ時代のアメリカの農場生活を想像しながら 読み進め、十分に楽しめた。ネズミが恐怖のキーとなり、物語のポイント に出て来る。あとがきにもあったが、映画「俺たちに明日はない」が ヘンリーとシャノンの強盗カップルと重なって蘇ってきた。 いつものステイーブンキングの恐怖とは別タイプの味わいがある恐怖だ。 | ||||
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スティーブンキングの作品は、登場人物やエピソードがいくつも挿入されるものも多いのですが、これは短く凝縮された話で、一気に読めました。 | ||||
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超常現象的なものよりも現実的な内容の話です。 人体の損傷に関する描写がエグいので、誰にでもオススメできるわけではありませんが、安易な選択をすると人生が転げ落ちるように転落する、因果応報を嫌というほど味わえる傑作。 読後、どちらを選択していれば幸せだったのか…、破廉恥に思えた母親の選択と言動が実は最良だったのではないか? 人生を転げ落ちる破滅型ジェットムービーを見ているかのような感覚で一気に読み終えました。 | ||||
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あることをきっかけにどんどん不幸になる男の話。 リアリティーがありつつ、幻想的で、 おちぶれていくさますら気持ちよく描くキングの手腕に脱帽。 | ||||
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原書を読んでいる人はダイレクトに著者の文章表現を堪能できて羨ましい。 いっぽうで私は英語の本など到底読めないが、いつもキング翻訳を楽しく拝読できる。翻訳の皆さん、素敵な翻訳、いつも楽しんでおります。ありがとうございます。 奇抜な猟奇性とかミステリーといった観点以外に、文学としてとても楽しめる。少し短めの作品がふたつ。とても読みごたえがある。 次はビッグ・ドライバービッグ・ドライバー (文春文庫) | ||||
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キングは、昔「スタンド・バイ・ミー」を読んだきりだ。 この度「ビッグドライバー」と「1922」をいっしょに読んだ。 こちらの方がおもしろい。 殺すシーンはリアルで気色わるい。 父親が息子を殺人の共犯者にしようというのは‥ しかも、母親殺しの共犯者にというのはあり得ない。 無理がある。息子がかわいそう。 やるなら親父一人でやれよ! 「心なんてものは公正さと同じで、精神力の弱い連中が最後の拠り所とするものだ‥」 | ||||
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キングは最強最高ですね。とにかく昔の短編集などを再販してほしいです。 | ||||
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1922年に子どもと共謀して妻を殺害した男の転落劇他一遍。 『1922年』のじわじわと、しかも殺人が露見する形とは別の形で破滅していく様は地味ながらヒヤリと怖く、どんどん読み進めたくなる。 まさに娯楽小説といった感じだが、さりげなく世界恐慌前の産業構造の変化に翻弄される姿も描かれているあたりもいい。 | ||||
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旅行に持って行きましたが 日本での発行が2分冊になって、軽くてもちやすくって さらに中編なので、「ラストが気になって明け方まで読んでしまって寝不足」 ということもなく、読み終わりました。 | ||||
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完璧のエンディング!これこそキングの真骨頂だ。”1922”というタイトルからは想像し得ない”荒涼たる犯罪小説”に仕上がってる。サスペンス&ミステリーでありながら、家庭とは夫とは妻とは子供とは愛とは、どうあるべきか。そこにはキング独自の人生哲学が重く鎮座する。自分勝手な信念を押し通せば、大きなしっぺ返しを食らう。信念がなければ単に人生の奴隷に過ぎない。 1922年といえば、第一次世界大戦に勝利し、アメリカが世界一の大国として"永遠の繁栄"を謳歌してた頃。そのアメリカも、この本の主人公であるMrジェームス同様、世界恐慌というしっぺ返しを食らう羽目になる。 その1922年。彼の妻が父から相続した百エーカーの土地を巡って対立し、夫であるジェームスは彼女の喉を搔き切って殺害する。その反動で14歳になる息子とその恋人までも死に追いやってしまう。その結果、彼はその後の8年間を暗黒無比で壮絶無残な幻想に悩まされ、1929年の世界恐慌から1年後、手首を噛み切り自殺する。 遺産を巡り、それまで仲良かった夫婦が対立する事はよくある事。ただ”鼻先で笑い、顎を突き出す小生意気な”妻の愚飩な仕草が我慢ならなかった。何かにつけ癪に障るこの淫売なメス狸を殺うに迷いはなかった。息子のヘンリーだって心の中では父親の妻殺害を密かに支持してた。 14歳になる彼には、結婚を誓えるほどの恋人シャノンがいる。当然の事だが、母親よりもずっと愛らしく綺麗で聡明で頭もいい。母が死んでも農場がもたらす大地の恵みと愛する父とシャノンがいれば全く不自由なく暮らせる。ただ罪の意識という負の幻想を克服できての話だが。 この手の女は時とともに自ら崩壊し腐敗する運命にあるから、わざわざ殺す必要もなかった筈だが、キングはここで一気に勝負をかける。短編小説では早い時期での仕掛けが明暗を分けるのだ。 しかし、妻が遺産として譲り受けた100エーカーの土地も80エーカーの夫の農場も大企業に売り払い、大都市に移り住み、悠々自適な生活を送るという大国アメリカ的傲慢な考えは、至極理に適ってる。ただ、夫のジェームスはこの恵まれた自然に支えられて育ち、息子もこの地を愛してる。この土地が大企業に買収され、豚肉工場に変貌し犯される事は絶対に許す訳にはいかない。 確かに、”大企業は必ず勝つ。奴らを出し抜けると考えた自分の愚行のおかげで、愛する者たちが多くの代償を支払った”事は、ジェームスの失策と言っていい。しかし、キングのミステリーには矛盾とタブーは不可欠である。超現実な行為を日常の現実と限りなく近づけ、読者の共感を呼び覚ます。特に、ヘンリーとシャノン”恋する強盗”の二人が死に至るシーンはとても純朴で愛らしく感動的だし、下手なロマンスにも勝る。まさに1922年版『マイ•ロスト•ファミリー』だ。 | ||||
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こういうのがホラーなんだろう。 一つの過ちから不幸の連鎖が始まる。 | ||||
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キングの短編集ならぬ中編集は、日本では分厚くなりすぎるからか二冊に分冊される。 これは原題「Full Dark, No Stars」。 「星なき 真の闇」とでも訳すそのタイトルにふさわしくオリジナル収録の4編は どれも、きわめて苦みと毒気が強い。 こちらの収録作品はスーパーナチュラルな要素が強い2編。 「1922」は妻殺しの話だが、背景には古いアメリカの農村地帯における時代の推移とそれに翻弄される 人々が描かれており、告白という形を取られたその筆致はきわめて後味の悪い話しながら どこか郷愁もあり、先が知りたくてしょうがなくなる。妻の霊といったスーパーナチュラルな要素もあるが 主人公が持つ罪の意識からの静かな狂気ともとれ、不思議な余韻が残る。 「公正な取引」は、よくある悪魔と取引した男の話だが、そんな手垢のついたテーマをここでも 十分に読ませる。悪魔の描写も面白いし、話の展開も徹底的にブラックで後味は悪いが この手垢のついたテーマからああいう展開になるだろう、という予測から・・・・・ という展開で後味の悪さにも、こちらも不思議な余韻が残る。 後味が悪く、ダークで、強い苦みと毒気がありながら、どうしても続きが気になり ページを繰る手が止まらなくなるリーダビリティを兼ね備えていて、そこに不思議な余韻を 隠し味に。この味わいの複雑さが読後の満足感に繋がっていると思われる。 キングはこれくらいの長すぎない(十分長いのだが)物語の方が切れ味が良いように思う。 | ||||
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スティーヴン・キングを読むのは「IT」以来、長い小説を読めなくなっていたのですが、たまたま本屋でこの本を見つけ、中編なので手に取りました。しかし、かなり前に短編集で読んだキングがあまりおもしろくなく、キングは長編向きなのかなあ、これはどうだろう? と半信半疑で。 しかし読みだすと一気に物語の世界に引き込まれ、久しぶりにキングの世界を堪能できて、大満足です。 「1922」「公正な取引」どちらもアメリカの田舎町に生きる庶民の哀歓がひしひしと伝わってきます。キングらしく幽霊や悪魔など怪奇的な事象も取り入れられていますが、どちらも主題ではなく、登場人物の心理描写や物語の進行をスムーズにする潤滑油として出てくるだけ、ホラーやファンタジーが苦手だという人にも、このキングの小説なら楽しめるのではないでしょうか。 リアリスティックな情景描写は見事、おかげで場面が現実味を伴ってこちらに迫ってきますね。 | ||||
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最初の2,3ページを読むだけで1920年代のアメリカ中西部ネブラスカ州の世界に引きずり込まれます。 妻殺しの大罪を犯した主人公ウィルフレッドと、その息子で心優しいティーンエージャーであるヘンリー。 そしてその若くて美しい恋人である隣家のシャノン。 主人公の狂気は、息子とその恋人の人生も破滅の道へと追い込んでゆきます。 息子へのきめ細やかな心情を書かせたら天下一品のスティーブン・キングの筆が、ここでも、冴え渡ります。 最初は、気弱で優しかった息子が、主人公の行為によって、奇妙に日常がゆがんでいき、だんだんと荒涼たる存在に変身していきます。 若くて美しい恋人とのラブシーンも最初は、のどかな中西部の牧歌的な自然の中で描かれていくので、余計にラストの二人の悲劇の 有様が胸を打ちます。 キングならではの細かなディテールの積み上げによるリアリティと、それと相反するシュールで非日常的な怪異。 このコントラストの鮮やかさがキングの持ち味だと思いますが、久々にキング・ワールドを堪能しました。 まだまだ、スティーブン・キングは健在ですね。 | ||||
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素晴らしい。 そのひとことに尽きる内容の出来栄えは、私が300ページほどある本作を網羅するのに1日しか必要なかった。 私が最後にstephen kingの作品を読んだのは、「夕暮れを過ぎて」「夜が始まる時」以来である。 いずれも、短編ものを何作かだったのでバラエティに富んだ楽しみがあった。 しかし、本作の「1922」は2作のみで少々不安だったが、「1922」、「公正な取引」はいつでも映像化ができる完成されたstephen kingの世界があった。 土地をめぐって争う夫婦に板挟みにあう息子とその巻き添えにあう家族を、独特のユーモアとセンスで描く。 誰もがもつであろう内なる凶気に自分を見失い、妻を惨殺してしまうことから全てが始まるのだが、その後8年間の主人公の半生に共感させられてしまうところ。または、殺された妻の無念と見えない復讐に恐怖を覚える。 そして、「公正な取引」とは悪魔との取引だったのだろか。と考えさせられる。 癌で余命いくばくもない主人公は、良い人生を過ごすために多くを努力してきたはずなのにこんなはずじゃなかった。と思うあたりは、夜ベッドで考えることがある人も少なくないだろう。主人公の友人に憎しみを抱き出し、自らの人生と彼の人生を「公正な取引」としてある男と契約する。 この契約は、果たして魂を売ってしまったのか。と、思ってしまう。そうなれば、彼は何かしらのツケを将来支払う羽目になるようなことも考えてしまう。 full dark no starsの4作のうちの2作を収録。 もう2作は4月10日に発売。 私は、迷わず購入するだろう。 | ||||
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まだ読んでいないのですが、キングなら間違いないと思い星5で評価します。 | ||||
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文句無しに面白かったです。 まだ元気なのでしょうか。きになります。 | ||||
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、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、やはり、キングの力量ってすごいなぁ。 1ページ読んだだけでズッッポリはまってしまった。 そのまま最後まで。 今そんな力を持った作家が何人いるだろう。 アゼンとしました | ||||
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最近のキングは書き方がドライになったのか、むしろ起承転結がマトモになったような気がする。 だから、短編の方が長編よりスッキリとして面白い。昔は、長編の方が遥かに面白かったが…。 イットやクージョのような身に迫る体験や心情をもう書けなくなっているのかもなあ。 これには入ってないが、短編のジンジャー・ブレッドガールはキング「らしい」感じがするし、「クラウチ・エンド」「N」は短編でも傑作な美しさがあった。 今回の1922はこれには及ばないながらも秀作には違いないし、「公正な取引」に出てくるメイプルストリートという名称にニヤリとした。 ただ、絶望的に後味が悪いという点では、むしろ公正な取引の方がふさわしい。果たして、悪魔なのは主人公か、商人の方か? | ||||
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短編集が好きなので久々に買ってよかったです。 三月にもキングの短編集が出るとあったので、それも買う予定です。 | ||||
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