■スポンサードリンク


(短編集)

1922



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
1922 (文春文庫)

1922の評価: 4.00/5点 レビュー 30件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 1~20 1/2ページ
12>>
No.30:
(4pt)

因果応報~恐怖大河ドラマ~ 1922

犯した罪は、生活の歯車を狂わせ、最終的には自分に返りくる。
そんな物語。1922年のランプ時代のアメリカの農場生活を想像しながら
読み進め、十分に楽しめた。ネズミが恐怖のキーとなり、物語のポイント
に出て来る。あとがきにもあったが、映画「俺たちに明日はない」が
ヘンリーとシャノンの強盗カップルと重なって蘇ってきた。
いつものステイーブンキングの恐怖とは別タイプの味わいがある恐怖だ。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.29:
(5pt)

あっという間に

スティーブンキングの作品は、登場人物やエピソードがいくつも挿入されるものも多いのですが、これは短く凝縮された話で、一気に読めました。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.28:
(4pt)

オカルトではないが圧巻

超常現象的なものよりも現実的な内容の話です。

人体の損傷に関する描写がエグいので、誰にでもオススメできるわけではありませんが、安易な選択をすると人生が転げ落ちるように転落する、因果応報を嫌というほど味わえる傑作。

読後、どちらを選択していれば幸せだったのか…、破廉恥に思えた母親の選択と言動が実は最良だったのではないか?

人生を転げ落ちる破滅型ジェットムービーを見ているかのような感覚で一気に読み終えました。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.27:
(5pt)

不吉で不幸が楽しい

あることをきっかけにどんどん不幸になる男の話。
リアリティーがありつつ、幻想的で、
おちぶれていくさますら気持ちよく描くキングの手腕に脱帽。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.26:
(5pt)

素敵な翻訳をいつもありがとうございます。

原書を読んでいる人はダイレクトに著者の文章表現を堪能できて羨ましい。 いっぽうで私は英語の本など到底読めないが、いつもキング翻訳を楽しく拝読できる。翻訳の皆さん、素敵な翻訳、いつも楽しんでおります。ありがとうございます。
 
奇抜な猟奇性とかミステリーといった観点以外に、文学としてとても楽しめる。少し短めの作品がふたつ。とても読みごたえがある。
次はビッグ・ドライバービッグ・ドライバー (文春文庫) 
 

1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.25:
(4pt)

1Q22

キングは、昔「スタンド・バイ・ミー」を読んだきりだ。
この度「ビッグドライバー」と「1922」をいっしょに読んだ。
こちらの方がおもしろい。
殺すシーンはリアルで気色わるい。
父親が息子を殺人の共犯者にしようというのは‥
しかも、母親殺しの共犯者にというのはあり得ない。
無理がある。息子がかわいそう。
やるなら親父一人でやれよ!
「心なんてものは公正さと同じで、精神力の弱い連中が最後の拠り所とするものだ‥」
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.24:
(2pt)

冗長なストーリー展開

まだ読み終えていませんが、半分まで読み進めたのに展開が遅くて疲れてきました。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.23:
(5pt)

やっぱり

キングは最強最高ですね。とにかく昔の短編集などを再販してほしいです。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.22:
(4pt)

1922年に子どもと共謀して妻を殺害した男の転落劇他一遍

1922年に子どもと共謀して妻を殺害した男の転落劇他一遍。

 『1922年』のじわじわと、しかも殺人が露見する形とは別の形で破滅していく様は地味ながらヒヤリと怖く、どんどん読み進めたくなる。
 まさに娯楽小説といった感じだが、さりげなく世界恐慌前の産業構造の変化に翻弄される姿も描かれているあたりもいい。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.21:
(4pt)

スラスラ読めた。

旅行に持って行きましたが
日本での発行が2分冊になって、軽くてもちやすくって
さらに中編なので、「ラストが気になって明け方まで読んでしまって寝不足」
ということもなく、読み終わりました。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.20:
(5pt)

空極のエンディング!まさにキング

完璧のエンディング!これこそキングの真骨頂だ。”1922”というタイトルからは想像し得ない”荒涼たる犯罪小説”に仕上がってる。サスペンス&ミステリーでありながら、家庭とは夫とは妻とは子供とは愛とは、どうあるべきか。そこにはキング独自の人生哲学が重く鎮座する。自分勝手な信念を押し通せば、大きなしっぺ返しを食らう。信念がなければ単に人生の奴隷に過ぎない。
 1922年といえば、第一次世界大戦に勝利し、アメリカが世界一の大国として"永遠の繁栄"を謳歌してた頃。そのアメリカも、この本の主人公であるMrジェームス同様、世界恐慌というしっぺ返しを食らう羽目になる。
 その1922年。彼の妻が父から相続した百エーカーの土地を巡って対立し、夫であるジェームスは彼女の喉を搔き切って殺害する。その反動で14歳になる息子とその恋人までも死に追いやってしまう。その結果、彼はその後の8年間を暗黒無比で壮絶無残な幻想に悩まされ、1929年の世界恐慌から1年後、手首を噛み切り自殺する。
 遺産を巡り、それまで仲良かった夫婦が対立する事はよくある事。ただ”鼻先で笑い、顎を突き出す小生意気な”妻の愚飩な仕草が我慢ならなかった。何かにつけ癪に障るこの淫売なメス狸を殺うに迷いはなかった。息子のヘンリーだって心の中では父親の妻殺害を密かに支持してた。
 14歳になる彼には、結婚を誓えるほどの恋人シャノンがいる。当然の事だが、母親よりもずっと愛らしく綺麗で聡明で頭もいい。母が死んでも農場がもたらす大地の恵みと愛する父とシャノンがいれば全く不自由なく暮らせる。ただ罪の意識という負の幻想を克服できての話だが。
 この手の女は時とともに自ら崩壊し腐敗する運命にあるから、わざわざ殺す必要もなかった筈だが、キングはここで一気に勝負をかける。短編小説では早い時期での仕掛けが明暗を分けるのだ。
 しかし、妻が遺産として譲り受けた100エーカーの土地も80エーカーの夫の農場も大企業に売り払い、大都市に移り住み、悠々自適な生活を送るという大国アメリカ的傲慢な考えは、至極理に適ってる。ただ、夫のジェームスはこの恵まれた自然に支えられて育ち、息子もこの地を愛してる。この土地が大企業に買収され、豚肉工場に変貌し犯される事は絶対に許す訳にはいかない。
 確かに、”大企業は必ず勝つ。奴らを出し抜けると考えた自分の愚行のおかげで、愛する者たちが多くの代償を支払った”事は、ジェームスの失策と言っていい。しかし、キングのミステリーには矛盾とタブーは不可欠である。超現実な行為を日常の現実と限りなく近づけ、読者の共感を呼び覚ます。特に、ヘンリーとシャノン”恋する強盗”の二人が死に至るシーンはとても純朴で愛らしく感動的だし、下手なロマンスにも勝る。まさに1922年版『マイ•ロスト•ファミリー』だ。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.19:
(4pt)

ジワジワくる恐怖

こういうのがホラーなんだろう。
一つの過ちから不幸の連鎖が始まる。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.18:
(5pt)

強い苦みと毒気、そして抜群のリーダビリティが非常に良いバランスで成り立っている。

キングの短編集ならぬ中編集は、日本では分厚くなりすぎるからか二冊に分冊される。
これは原題「Full Dark, No Stars」。
「星なき 真の闇」とでも訳すそのタイトルにふさわしくオリジナル収録の4編は
どれも、きわめて苦みと毒気が強い。
こちらの収録作品はスーパーナチュラルな要素が強い2編。

「1922」は妻殺しの話だが、背景には古いアメリカの農村地帯における時代の推移とそれに翻弄される
人々が描かれており、告白という形を取られたその筆致はきわめて後味の悪い話しながら
どこか郷愁もあり、先が知りたくてしょうがなくなる。妻の霊といったスーパーナチュラルな要素もあるが
主人公が持つ罪の意識からの静かな狂気ともとれ、不思議な余韻が残る。

「公正な取引」は、よくある悪魔と取引した男の話だが、そんな手垢のついたテーマをここでも
十分に読ませる。悪魔の描写も面白いし、話の展開も徹底的にブラックで後味は悪いが
この手垢のついたテーマからああいう展開になるだろう、という予測から・・・・・
という展開で後味の悪さにも、こちらも不思議な余韻が残る。

後味が悪く、ダークで、強い苦みと毒気がありながら、どうしても続きが気になり
ページを繰る手が止まらなくなるリーダビリティを兼ね備えていて、そこに不思議な余韻を
隠し味に。この味わいの複雑さが読後の満足感に繋がっていると思われる。

キングはこれくらいの長すぎない(十分長いのだが)物語の方が切れ味が良いように思う。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.17:
(4pt)

おもしろかったです!

スティーヴン・キングを読むのは「IT」以来、長い小説を読めなくなっていたのですが、たまたま本屋でこの本を見つけ、中編なので手に取りました。しかし、かなり前に短編集で読んだキングがあまりおもしろくなく、キングは長編向きなのかなあ、これはどうだろう? と半信半疑で。
しかし読みだすと一気に物語の世界に引き込まれ、久しぶりにキングの世界を堪能できて、大満足です。
「1922」「公正な取引」どちらもアメリカの田舎町に生きる庶民の哀歓がひしひしと伝わってきます。キングらしく幽霊や悪魔など怪奇的な事象も取り入れられていますが、どちらも主題ではなく、登場人物の心理描写や物語の進行をスムーズにする潤滑油として出てくるだけ、ホラーやファンタジーが苦手だという人にも、このキングの小説なら楽しめるのではないでしょうか。
リアリスティックな情景描写は見事、おかげで場面が現実味を伴ってこちらに迫ってきますね。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.16:
(3pt)

(途中まで)大傑作。後半の展開がなんとも疑問(ネタバレ注意)

「1922年」の方ですが、妻を殺した主人公の独白であること、死体の処理がキーで、小さい不吉な動物が絡んで主人公を邪魔すること等々、ポー「黒猫」の本歌取りを意識したと思われる。途中まで、マジに読み出したらやめられない、もの凄いreadability。妻の殺害を隠して妻が相続した土地を得ようとする主人公に、次から次に危機を見舞わせ、なんとか凌いでいくが、共犯の息子の心理と隣家の少女との交際が暗雲を呼び、怪しく邪悪な「小動物」に追いつめられていく。。。という2/3までの展開は、キングのこれまでの小説テクを駆使した超傑作。しかし、後半の展開がなんとも疑問。ちょっと興醒め。息子が引き裂かれた恋人を取戻し銀行強盗をするに至るくだりの記述、全てを失った主人公が告白を記して死に至る記述等、死んだ妻の死体?に教えられたという(狂気の?)語りが混じってきて、なにやら、話の収束がつかなくなって「禁じ手」を使って収束させたような印象。残念。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.15:
(1pt)

奥さんを殺す話

もっと題名から推察すると、いい話のようにおもえるが、奥さんを殺し、それを井戸に投げ入れるのを
息子に手伝わせるなど、これ以上読めなかった。   いくら話の中とはいえ続けるのは難しい。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.14:
(3pt)

とにかく暗い

息子を巻き込んで妻を殺した男の話だけどキングは恐怖や狂気のの中にもちょっとした希望や救いなどあるのだけれど
この作品はそういうものがまったくない。
とにかく暗い作品。  犯罪を犯すことで幸せを手に入れる姉妹版とは正反対の物語。
でもやっぱりキングだから好きです。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.13:
(3pt)

うーん・・・。力作だけれども。

新しくでたビッグ・ドライバー (文春文庫)の『素晴らしき結婚生活』(だったかな?)の劇的緊張がかなりよかったので、本書にも手をのばしてみた。タイトルがすべてで終わってしまいそうなのだけれど、どうも本書の二編には今一歩迫力というか、凄みにかける印象だ。
 〜表題作の『1922』は途中まではなかなか緊張感があっておもしろい。妻殺しの罪がばれるか否かのハラハラ感はなかなか引き付けられるものがあったんだけれど、途中からその緊張感も失速し、息子が家を出てから後は、どうもストーリーの展開が都合がよすぎるというかなんというか・・・。『公正な取引』の方は全体としてテンポはいいんだけれど、どうも作品全体に魔との取引をした凄みというか緊張感に欠けるものがある。
 全体として力作だけれども、どうも今一歩というのが正直な読後感だ。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.12:
(4pt)

キングの面目躍如

最初の2,3ページを読むだけで1920年代のアメリカ中西部ネブラスカ州の世界に引きずり込まれます。
妻殺しの大罪を犯した主人公ウィルフレッドと、その息子で心優しいティーンエージャーであるヘンリー。
そしてその若くて美しい恋人である隣家のシャノン。
主人公の狂気は、息子とその恋人の人生も破滅の道へと追い込んでゆきます。
息子へのきめ細やかな心情を書かせたら天下一品のスティーブン・キングの筆が、ここでも、冴え渡ります。
最初は、気弱で優しかった息子が、主人公の行為によって、奇妙に日常がゆがんでいき、だんだんと荒涼たる存在に変身していきます。
若くて美しい恋人とのラブシーンも最初は、のどかな中西部の牧歌的な自然の中で描かれていくので、余計にラストの二人の悲劇の
有様が胸を打ちます。
キングならではの細かなディテールの積み上げによるリアリティと、それと相反するシュールで非日常的な怪異。
このコントラストの鮮やかさがキングの持ち味だと思いますが、久々にキング・ワールドを堪能しました。
まだまだ、スティーブン・キングは健在ですね。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142
No.11:
(3pt)

翻訳者よ…

「公正な取引」の中で主人公の息子が両親に車を贈るくだり、
”サブ車”という言葉が出てきて、なんだこれは、どういう意味だと一瞬思ったが、
”SUV”のことだとすぐに思いあたった。
それにしても翻訳者よ、いくらなんでもサブ車はないだろう、ひどすぎる。
SUVはSUVだろう。エスユーブイ。

あと、贈られた車は"パスファインダー”だったのだが、
なぜかスティーブン・キングはこれを”トヨタの…”としていた。
しかし、パスファインダーは”日産”の車だろう。
まあこれはキングの小説の中のことだからよしとしよう。
1922 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:1922 (文春文庫)より
4167812142

スポンサードリンク

  



12>>
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!