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(短編集)
1922
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1922の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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素晴らしい。 そのひとことに尽きる内容の出来栄えは、私が300ページほどある本作を網羅するのに1日しか必要なかった。 私が最後にstephen kingの作品を読んだのは、「夕暮れを過ぎて」「夜が始まる時」以来である。 いずれも、短編ものを何作かだったのでバラエティに富んだ楽しみがあった。 しかし、本作の「1922」は2作のみで少々不安だったが、「1922」、「公正な取引」はいつでも映像化ができる完成されたstephen kingの世界があった。 土地をめぐって争う夫婦に板挟みにあう息子とその巻き添えにあう家族を、独特のユーモアとセンスで描く。 誰もがもつであろう内なる凶気に自分を見失い、妻を惨殺してしまうことから全てが始まるのだが、その後8年間の主人公の半生に共感させられてしまうところ。または、殺された妻の無念と見えない復讐に恐怖を覚える。 そして、「公正な取引」とは悪魔との取引だったのだろか。と考えさせられる。 癌で余命いくばくもない主人公は、良い人生を過ごすために多くを努力してきたはずなのにこんなはずじゃなかった。と思うあたりは、夜ベッドで考えることがある人も少なくないだろう。主人公の友人に憎しみを抱き出し、自らの人生と彼の人生を「公正な取引」としてある男と契約する。 この契約は、果たして魂を売ってしまったのか。と、思ってしまう。そうなれば、彼は何かしらのツケを将来支払う羽目になるようなことも考えてしまう。 full dark no starsの4作のうちの2作を収録。 もう2作は4月10日に発売。 私は、迷わず購入するだろう。 | ||||
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まだ読んでいないのですが、キングなら間違いないと思い星5で評価します。 | ||||
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文句無しに面白かったです。 まだ元気なのでしょうか。きになります。 | ||||
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、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、やはり、キングの力量ってすごいなぁ。 1ページ読んだだけでズッッポリはまってしまった。 そのまま最後まで。 今そんな力を持った作家が何人いるだろう。 アゼンとしました | ||||
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キングのストーリーには、悲惨な境遇の人が最後に自己に救いを見出すパターンが多いのだけど、その「救い」というやつがキングの場合厄介。「不眠症」みたいなストーリーは好きだけど、とか好みが別れる。どっちかと言うと「公正な取引」の方が「ニードフルシングス」を彷彿とさせる面白さがあった。これを面白いと思う人間が残酷だとキングは読者を笑っているのだね(笑) | ||||
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最近のキングは書き方がドライになったのか、むしろ起承転結がマトモになったような気がする。 だから、短編の方が長編よりスッキリとして面白い。昔は、長編の方が遥かに面白かったが…。 イットやクージョのような身に迫る体験や心情をもう書けなくなっているのかもなあ。 これには入ってないが、短編のジンジャー・ブレッドガールはキング「らしい」感じがするし、「クラウチ・エンド」「N」は短編でも傑作な美しさがあった。 今回の1922はこれには及ばないながらも秀作には違いないし、「公正な取引」に出てくるメイプルストリートという名称にニヤリとした。 ただ、絶望的に後味が悪いという点では、むしろ公正な取引の方がふさわしい。果たして、悪魔なのは主人公か、商人の方か? | ||||
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短編集が好きなので久々に買ってよかったです。 三月にもキングの短編集が出るとあったので、それも買う予定です。 | ||||
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中編集『FULL DARK, NO STARS』より『1922』と『公正な取引』が収録されています。 『1922』は妻が相続した100エーカーの土地をめぐり対立する夫婦。夫が一人息子を巻き込んで妻殺しをすることから話がスタートします。展開はよめるもののそこはキング。恐怖要素を付加することで、一味違ったドラマに仕上がっています。本筋に触れてしまうので詳しくは書けませんが、もう少しネズミと妻が物語に関わってくれば、もっと後味悪い不気味な物語になったのでは…方向性がはっきりしていないせいか、少々物足りなさを感じます。ただし、視覚的な描写はかなりインパクトあるので、想像力豊かな方は気を付けてください。 『公正な取引』はいまいち日本語のタイトルからは興味がそそられませんが、CreepshowとかTales from the Cryptに出てきそうな類いの話です。短編並みの短さで軽く読めます。中盤以降はテンポ速く展開します。読みやすいのですが、 人の身に起こる不幸話の羅列で捻りもなくそこまで後味の悪さも感じない、もやっとした読感です… 中編集で最も好きなFour Past Midnightと比べると物足りなさを感じはしましたが、まだ前半戦。後半に期待したいと思います。 | ||||
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スティーヴン・キングの短篇や中篇が個人的には好きである。本作『1922』には、農夫が息子と妻を殺す中篇「1922」と、悪魔との契約を語る短篇「公正な取引」が収録されている。前者は、1922年、妻を殺害し井戸に投げ捨てたという男の告白から始まる。共犯者は14歳の息子である。トウモロコシ畑の農場主であった男は、優しくて気が弱い息子を時間をかけて説得して、事を成した。しかし、この時から彼らの身に不測の事態が次々と襲いかかってくる・・・そして息子は静かに変化していく・・・。この凄まじい不測の事態の数々は、直接読んでお楽しみください。1992では、亡霊をあるものに化身させて、底なしの恐怖に読者を導いていく。後者は、友人の不幸をブラック・ユーモア(黒い笑い)で徹底的に塗り潰す話である。スティーヴン・キングの描く世界は、おぞましい事態と暗く容赦のないものである。その引き締まったダークな語りはキングの充分なコントロールのもとにあるが、読者は、彼の物語に強く惹きつけられるでしょう。 | ||||
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巻末の編集部による作品解題によると、この本は、スティーヴン・キングの、2010年に出版された「星も無い真っ暗闇」という、四つの中短編を収めた本から、二編を抽出した邦訳本なのだそうです(残りの二編の邦訳は「ビッグ・ドライバー」と云う題名で、近く続刊されるとのこと)。作品解題の語句をそのまま引用しますと、四作を貫くテーマは「闇。無慈悲さ。絶望。」で、「「現代最高の物語作家による」「救いの無い厭な結末を持つ物語」、「厭な小説」を集めたもの」なのだそうです。しかし、読後感としては、どうってことありませんでしたね。この10年間ほど、キングの新作は読んでこなかったんですが、最近のキングはこの程度ですか? 私などは、キングと云えば中編「霧」、長編では「ペット・セマタリー」に尽きると思っていますが、あの傑作の「霧」を映画化した「ミスト」とかいう駄作を見て、「なんであの感動的なラストを台無しにするんだろう、キングもさぞかし怒ったに違いない」と思っていたら、キング自身があのラストを「原作をしのぐグッドアイデアだ」などと称賛したってんだから、キングもついにボケたかと疑いましたが、今回これを読んでみると、やはりダメですね。 だいたい、ネブラスカ州なんて中西部じゃダメよ、この人は。いつもの端っこのメイン州じゃなけりゃ。キングはメイン州、フォークナーはミシシッピ州、中上健次は紀州。おのれの地所に憑かれているタイプの作家だから、そこから出たらダメになる。 | ||||
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