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ソロモンの偽証



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ソロモンの偽証の評価: 3.91/5点 レビュー 509件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全509件 81~100 5/26ページ
No.429:
(5pt)

ヤンキーを告発する側に感情移入

宮部みゆき『ソロモンの偽証 第I部 事件 上巻』(新潮文庫、2014年)は東京都江東区をモデルとした地域の区立中学校を舞台としたミステリー小説である。映画化もされた。

雪の日に屋上から飛び降りたと見られる生徒の遺体が発見される。その生徒はヤンキー三人組と喧嘩した後で不登校になっていた。ヤンキーが野放しで、大人しい生徒が不登校になるという実態に絶望感を覚える。

本書はヤンキーが悪という単純なものではないだろうが、それでもヤンキーを糾弾したくなる。トイレの便器に顔を突っ込まれるという北本いじめ自殺事件を先取りした「いじめ」も描写される(296頁)。ヤンキーを告発する側に感情移入する。

視点人物がコロコロと変わり、序盤は物語に入りにくい。保護者会でヤンキーを糾弾するところからストーリーが動き出す。時代はバブル経済である。不動産価格が上昇し、地上げ絡みの犯罪もあると説明される(234頁)。本書のメインの事件も狂った時代感覚の影響があるのではないか。
ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)より
4101369356
No.428:
(1pt)

全部読みました。長すぎです。

火車では衝撃を受け、模倣犯ではしみじみし大好きな作家でした。ミステリーも時代物もそれなりに楽しんできました。小暮写真館とか最近はなんだか可もなく不可もなく的でしたが、このソロモンの偽証はとても残念でした。出だしは久々に楽しんで読んでいたのですが、途中から設定の現実感の希薄さに戸惑い、そんな子供おらんやろ!とつっこみたくなるほど出来過ぎた登場人物たちに読み進む手もとまりがちでした。こうなったら最後まで読むしかないと読み終えましたが、時間がもったいなかった・・。宮部ミステリーにはもう手を出さないと思います。好きだったんだけどなあ。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.427:
(1pt)

残念としか言いようが…

宮部みゆきさんの作品は全て読んでいますが、一番つまらない作品に感じられました。
登場人物中学生設定ですが、中学生である必要性が見つかりません。
中学生だと登場人物の有能さにかなり無理がありました。
期待していただけに非常に残念でした。
ソロモンの偽証 第III部 法廷Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.426:
(4pt)

6冊まとめて評価。

読み始めるまでにかなり時間がかかったが、読み始めたら一気に。群像劇は大好物なので楽しかった。それぞれの視点から見える世界が違うっていうのはいい。一応三人称視点だが、相当各人物の心情を独白形式で掘り下げている。
……なんとなく逆転裁判を思い出した。検事側と弁護側は争うけれど、真の目的は事実の解明だという点とか。

ミステリーはそんなに読まないけれど、それでも一風変わったミステリーだと思う。何故なら読者には最初から真相がわかっているから。告発状は嘘っぱちで、大出俊二は無実。これはもう1巻からわかっていること。つまり読者も一緒になって真相を究明する、という感じではまったくない。さあ、この真相に対してキャラクター達はどう動く? それを観察する楽しみ。
一応、神原くんの事件へのかかわりが隠された真相にはなってはいるけれど、読者はそんなのあっさり看破できる。神原くんは明らかに怪しいし、所々のあからさまな伏線といい簡単に予想できる。作者にも隠す気はないんだろうなと思った。だから、これは真相はなんだろうと頭を捻って考えて楽しむタイプの小説ではない。

でも、自殺を止めなかったことを「未必の故意」だとする解釈には膝を打つ思いがした。こういうのは数多の物語で漠然と罪だとしてキャラクターが悩んだりするけれど、それが具体的にどういう罪なのかは考えてみればあまり言及されてこなかった気がする。それがこの作品中の神原くんの言葉通り、やっと名前が付けられたと思った。ストンと落ちた。
あと、この物語を貫くテーマとして「自分の思いを皆に聞いてもらうことの大切さ」がある。生徒たちが学校内裁判に乗り出すまでは、大人たちが皆良かれと思って子どもたちの目と耳と口を塞ぐ。知らなくていい、言わなくていいと守って、その間になんとか解決しようとする。結果として大出俊二は釈明の場を奪われ、三宅樹里は鬱屈した心を溜め、野田健一は殺意を募らせ、柏木宏之は両親に失望し、増井望は納得がいかないまま口をつぐむことになる。
この物語は言わないこと、言わせないことに対する痛烈な批判が込められている。「言いたいことを言わなきゃ」というメッセージが聞こえてくるようだ。
まあ、個人的にはそれには必ずしも賛成できないが。大人たちのやり方だって間違ってはいないと思うし、現実にはそんなことをしたら悪いこともたくさん起こるだろうから。まあもっとも、だからこそたかだか「言いたいことを言う」そのために学校内裁判を開かなくちゃいけない事態に発展したのだろう。

キャラクターについて。
大出俊二……いくらなんてもここまでの馬鹿がこの世に存在するのだろうかと疑わしくなったくらい。語彙が乏しかったり説明下手だったりはまだわかるが、あまりにも記憶力がなさすぎだろうし、あまりにも瞬間湯沸かし器すぎる。昨今の社会傾向からして、真面目に何らかの障害の名前がつけられるのではないかと思った。
津崎校長……キャラクター達に軽んじられることは多いけれど、基本いい人だし凄い人だと思う。不幸な偶然が重なっただけで、やり方自体は下手を打ったわけではない。
井上判事……頭がいいし固すぎるのも判事としては適任。でも、「俺の法廷」「判事と呼べ」だとか少々傲慢な印象。正直一番嫌いなキャラ。実は一番ノリノリで汗疹ができても黒いローブを切るとか、子どもらしいけど可愛いとは思えない。
柏木卓也……酒鬼薔薇聖斗を思わせるキャラ。あとがきに事件の真相の予測として酒鬼薔薇について言及されていたけれど、あれは見当違いもいいところ。身近な人が死んだら死について理解できるかな発言といい、ラストの遺書といい、本当に酒鬼薔薇っぽい。

総括としては面白かったと言っていいと思う。よく書いているうちにこんがらがないなあと思った。キャラも多く、いろんな意味での矛盾とかで頭を悩ませることにもなりそうなのに。
ちなみに、読了後に映画を借りたのだが全然違って驚いた。裁判シーンが見どころのはずなのに全然熱くならなかったし。映画の評価は☆2というところ。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.425:
(4pt)

分厚いけどおもしろかった

分厚けどおもしろかった。
まだ始まりって感じだけどね。
14歳の少年が自殺(?)し…。
人々の悪意というものをけっこう感じた。
ソロモンの偽証 第I部 事件Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.424:
(4pt)

学校内裁判

学校内裁判が始まる。
実際、子どものこうした裁判ってどれくらい機能するものなのかね。
他校の生徒である神原が活躍を見せるけど、気になる人物だな。
ソロモンの偽証 第II部 決意Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111
No.423:
(3pt)

きれいにまとまりすぎたかなー

三部作完結篇。
きれいにまとまりすぎたかなー。
個人的にはもう少しひねりがあるとよかったかなという感じ。
ソロモンの偽証 第III部 法廷Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.422:
(5pt)

感動の結果になるのかな。

思ってもいない結果になるみたいで。楽しみです。まだ途中までしか読んでませんが、ワクワクしています。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.421:
(3pt)

文庫本6冊に渡ってエリートカップルの馴れ初めを描いた力作。

それだけの内容しかないので、もっと短くまとめられたはず。冗長。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.420:
(4pt)

主人公たちが凄い!

第2部を読んだ時点で、真相がわかった、という人も多いですが、私にはわかりませんでした…笑 裁判の最後の場面には、素直にびっくりしました!!驚きました!!
改めて読み返してみると、けっこう伏線があったりして、第2部からは何回も読み直しています。
中学生にここまで出来るのかな…?と思う所もありましたが、それよりも、藤野さんや神原くんのような人が同級生にいたら頼りになるだろうな、とつよく思いました。(神原くんが最終的にしていたことを知っても)
周りに流されない。自分の意見をハッキリ言える。自分の正しいと思ったことは貫き通せる。最後まで諦めない。口先だけでなく大人相手に聞き込みをする行動力と知恵。
こんな中学生がいたら、ぜひ、友達になって見習いたいです。

3部まで読み進めるのは大変でしたが、読んで良かったと思える小説でした。

ただ1つ…1部では、正直、そこ必要なの?という場面があり、裁判の場面で何かに使われるのかな?と思っていたのに関係なくて拍子抜けしました。(野田くんの話です。)映画でもカットされていたし。他にもそこ長すぎ!と思う所もあり…。と、いうことで☆4つです。
ソロモンの偽証 第III部 法廷Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.419:
(5pt)

最高の超長編小説

最初はSF小説だと思っていたが、舞台は中学校。
ある少年の自殺から始まるっていうSFチックなところがまったくなかった。
文庫本で6巻もあって、「長すぎ」っておもったけど、試しに一巻を買って読んでみたら
次が気になってしょうがなくなった。
こんな長いストーリーでも飽きさせない展開なのがすごい。(最後ちょっとダレていたけど、そこは目をつぶることにする)
ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)より
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No.418:
(5pt)

好きな本もネットで購入

なかなか読みごたえのある本でした。長いのですが、いっきに読めました。
ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)より
4101369380
No.417:
(5pt)

美品でしたー!

帯もついていて、とても綺麗な商品でした。
発送もスムーズで、また機会があればこちらで購入したいと思います。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)より
4101369399
No.416:
(4pt)

小説としては面白いが、制御が効いていない点が目立つ。

ソロモンの偽証とは作者いわく「ソロモン王のような人を裁くことが許された人物が嘘をついていること。学校社会や組織のような権力の下で嘘をついてしまうこと」の意味だそう。

6巻読破しての感想です。
とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。
様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。
しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。
まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。
本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。
これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。

また、あえてネタバレになるので言わないが、とある重要人物が殺人を考えるシーンがある。
この描写がかなり無理があった。オカルトに走りすぎていた。
小説として非常に面白いのだが上記の点が気になり星4つとする。
ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)より
4101369356
No.415:
(4pt)

小説としては非常に面白いけど、残念な点も。

ソロモンの偽証とは作者いわく「ソロモン王のような人を裁くことが許された人物が嘘をついていること。学校社会や組織のような権力の下で嘘をついてしまうこと」の意味だそう。

6巻読破しての感想です。
とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。
様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。
しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。
まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。
本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。
これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。

また、あえてネタバレになるので言わないが、とある重要人物が殺人を考えるシーンがある。
この描写がかなり無理があった。オカルトに走りすぎていた。
小説として非常に面白いのだが上記の点が気になり星4つとする。
ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)より
4101369364
No.414:
(4pt)

非常に面白い小説だが、残念な点も。

ソロモンの偽証とは作者いわく「ソロモン王のような人を裁くことが許された人物が嘘をついていること。学校社会や組織のような権力の下で嘘をついてしまうこと」の意味だそう。

6巻読破しての感想です。
とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。
様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。
しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。
まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。
本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。
これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。

また、あえてネタバレになるので言わないが、とある重要人物が殺人を考えるシーンがある。
この描写がかなり無理があった。オカルトに走りすぎていた。
加えて第二部は若干中だるみ感も。。。
小説として非常に面白いのだが上記の点が気になり星4つとする。
ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)より
4101369372
No.413:
(4pt)

非常に面白い小説だが、若干残念な点も

ソロモンの偽証とは作者いわく「ソロモン王のような人を裁くことが許された人物が嘘をついていること。学校社会や組織のような権力の下で嘘をついてしまうこと」の意味だそう。

6巻読破しての感想です。
とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。
様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。
しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。
まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。
本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。
これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。

また、あえてネタバレになるので言わないが、とある重要人物が殺人を考えるシーンがある。
この描写がかなり無理があった。オカルトに走りすぎていた。
加えて第2部はテンポが遅く中だるみ感もある。

小説として非常に面白いのだが上記の点が気になり星4つとする。
ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)より
4101369380
No.412:
(4pt)

面白い小説だが、残念な点も。

ソロモンの偽証とは作者いわく「ソロモン王のような人を裁くことが許された人物が嘘をついていること。学校社会や組織のような権力の下で嘘をついてしまうこと」の意味だそう。

とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。
様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。
しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。
まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。
本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。
これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。

また、あえてネタバレになるので言わないが、とある重要人物が殺人を考えるシーンがある。
この描写がかなり無理があった。オカルトに走りすぎていた。
小説として非常に面白いのだが上記の点が気になり星4つとする。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫)より
4101369399
No.411:
(3pt)

後日談は無駄。

6巻読破しての感想です。
とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。
様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。
しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。
まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。
本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。
これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。
そしてこの後日談は。。。正直蛇足にしか感じない。
こういうのは読者が登場人物に愛情を持てないと成立しないのだ。
読者サービスか何かしらないが無駄だったように思う。

小説として非常に面白いのだが上記の点が気になりすぎた。
ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)より
4101369402
No.410:
(1pt)

藤野涼子がどうも好きになれないなあ

エピローグは不要に感じました。時間飛ばす必要ありますか?とばすなら、野田以外の登場人物についても書いてくださいよ。あと、野田が神原に反対尋問をした後の二人の仲がぎこちなくなったのはなぜ?美術室に呼ばれた神原はそこで何をした?そして裁決の前に、なぜ陪審員が野田の意見を必要とした?裁判の後、神原は一体どのようにすごした?と、あまりに"後は読者の皆さんの想像にお任せします"要素が多くてしっくりこない終盤となりました。特にあれっ?と思ったのは、神原のキャラが、証人として呼ばれた後ゴロリと変わっちゃった点です。今でもやっぱりしっくりこない。しっくりこないといえば、冒頭の、柏木がポテトを食べてるシーン、必要でしたか?
ソロモンの偽証 第III部 法廷Amazon書評・レビュー:ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X

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