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繚乱
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繚乱の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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安定した面白さ。 | ||||
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内容もテンポよく楽しめた。 | ||||
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伊達やん、堀やん頑張りました。前作どおり「目茶苦茶」ですね。大阪弁サイコー、〇くざ形無し・・・ボッコボコ、でも最後にやられ・・・た | ||||
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疫病神シリーズも面白いが、どちらかというと、この2人のマル暴刑事の成れの果てが気になって仕方ない。続編待つ。 | ||||
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前作「悪果」で大金を奪取したものの、堀内は依願退職に追い込まれ、伊達はその後新地の女性のヒモに刺されて懲戒解雇、その二人の 元今里署暴担刑事二人。堀内は東京で女と暮すが、手持無沙汰な毎日。伊達は競売屋の調査員となっている。その伊達が探っている パチンコ屋の競売案件に金の匂いを嗅ぎつけた二人は、再びコンビを組んで大暴れすることになる。彼らもそうだが、今回はやたらと警察OBが 絡んで来る。その主たるキャラクターはヤクザや悪徳不動産屋と組んだワルだ。このワルたちを堀内と伊達は、これでもかとばかりに締めまくる。 「桜の代紋」が無くなったことによるやりにくさはあるが、その分、タガが外れたかのような大暴れ、ヒヤヒヤもするが、痛快そのものである。 何時も思うが、ストーリーテラーとしての黒川さんの力量も十分発揮されているが、一方、相変わらず大阪弁でのやり取りがおもろく、またテンポが あって作品にのめり込む一つの要素になっている。それとこれも黒川作品の特色だと思うが、何処で何を食ったかと言う食の追跡と描写が いい。私も大阪人だが、大阪人というのは妙に食への拘りがある。暴れまくっていても、飯はどうしたんやろかと気になるものだが、 黒川さんは必ず何をどこで食ったかという文章を挟んでくれる。決して作品の流れとは直接関係なくとも、これが入っていると正直嬉しい。 また、飲むのが大好きな堀内・伊達コンビ、良く新地で飲むが、これもいくらかかったかという金の話も良く出てくる。大阪人は食ともう一つ 金の話抜きには何か頼りなく、よそよそしく感じるが、ここらへんも黒川さんは忘れていない。今後もこの二人の活躍を見たいと思う多くの 人がいるだろう。是非シリーズ化をお願いしたい。 | ||||
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社会のダニみたいな登場人物が入り乱れて、いったいどう話しが、終わるのか、読み込まされる、黒川作品から当分目がはなせない。 | ||||
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黒川さんの作品は、どれも、会話が面白くてすっきりします。昨今は、こんな話のキャッチボールができにくいような気がしますから。 | ||||
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堀やん誠やんのコンビネーションがとてもよく、あ・うんの呼吸で、それぞれがしっかりと役割を果たしている所が好感持てます。 前作の刑事コンビシリーズよりも、今回は一段とエキサイティングし、いろんなステークホルダーを利用しながら進行していきます。 黒川ワールド独特のタッチで、関西ローカル路線を舞台にして、アクティブに動き回り、ユニークな展開を描いています。 「疫病神」シリーズでもおなじみのお店やマンション、ホテル、医者なども登場し、おもしろさは倍増します。 いけいけのハードボイルド路線ですが、作風によりコミカルにも感じ取られ、大阪界隈にあるコテコテの味わいを楽しめます。 384ページですが、上段と下段に分かれており、読み応えがあります。 堀やん誠やんシリーズの次回作も期待しています。 | ||||
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「悪果」で登場した堀内と伊達の名コンビ。 ともに警察を退職した後、久しぶりの再会で緊迫の展開を迎える。 最後まで堀やんから目が離せない。 どうなる結末。次はあるのか? | ||||
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私は黒川作品は本作が初体験。 さらっと読んだけど初期の大藪晴彦作品を繊細かつ現実的にしたような印象かな。 大阪弁(関西弁ちゃうで)のリズム感が会話の内容と良く合っていて面白さを増幅させている。 「金は欲しいけど、齢は要らんのぉ」とかね。 最近の競売屋の実態も勉強になった。 | ||||
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大阪人として理屈抜きで面白いシリーズ ここにきてちょつと疲れたかな? ガンバツテ続編よろしく! | ||||
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黒川ワールド炸裂!やっぱ、全部ワル。 堀やん、誠やんコンビ。これで終われるか? いやいや、疫病神コンビとは違う、魅力的なこのコンビのシリーズ化。 これは是非、続編を黒川センセにお願いしたいネ。 悪果シリーズ?最高! | ||||
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続編が読みたいと思っていましたが、やっと登場してくれました。 黒川さんが描く世界は、絶対にテレビドラマでは描ききれない世界です。 この薄汚い世の中を黒川ワールドはきっちり映し出してくれてます。 本音と建前に疲れた諸氏に是非読んでいただきたい作家です。 | ||||
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「シノギ」と呼ばれる、ダークサイドの住人たちの金の奪い合いが 黒川テイストでたっぷりと描かれています。 警察を辞めた堀内と伊達の悪漢コンビが、極道や自分たちと同じ元・警察の悪党たちと ブラックな金の分捕りっこを演じます。 警察と極道のスブスブな関係は読めば読むほど、迫真のリアリティを感じます。 実際のことはわかりませんが、舞台が関西となると、何だかリアリティがぐっと増すのです。 登場人物は皆、ワルまたは悪党。 ピカレスク小説テイストの爽快感はたっぷりです。(一般の爽快感ではありません。) 日常生活で負のストレスのある方はストレス解消にいいかもしれません。 前作を読んだ読者の期待は裏切りません。 初めての方は前作の悪果から読むことをおススメします。 | ||||
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私にとっては、無条件で新作を購入する何人かの作家の一人です。 大阪弁の会話を書かせたら、右に出るものはいません。 主人公の名前は変わっても、みんな、本音と欲を隠そうともせず、ぎらぎらと油ギッシュです。 本作の主人公も、刺されようが撃たれようが、くたばることなく、また活躍するものと信じております。 | ||||
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黒川先生のセリフ回し、テンポが好きな人には全くのはずれなしでしょう。ですが、新しい読者の開拓までできるというものではないようです。 | ||||
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黒川博行「繚乱」 「悪果」の続編。 情婦と東京に逃げた元マル暴刑事・堀内のところに、やはり浮気相手に刺されてマル暴刑事を退職し 今は競売物件の査定をしている伊達が仕事ついでに遊びに来る。 競売物件に占有している極道達を追い払うのが本当の仕事なので 面白そうと堀内も一緒に大阪に行き、競売のいざこざに巻き込まれていく。 「疫病神」シリーズのように、企業と極道が入り乱れ様々な形で関わっているのを 主人公の二人が走り回って解き明かしていく 極道相手の容赦ない暴力と、ち密な推理力のギャップにどんどん引き込まれます それにあいまって、関西弁の掛け合いは下手な漫才より面白く 結構シリアスな場面なのに何故か笑いがこみあげてくることもしばしば これこそ黒川の真骨頂です。 警察をやめた堀内と伊達。 この二人の腐れっぷりが見事です。 桜の代紋という足かせが無くなったおかげで、掟破りに暴れまわります。 極道相手に敵なしの強さ。気分がすっきりします。 そして、極道より腐っているこの二人の結末は無残なもの。 私が黒川博行が好きな理由がそこで、だれも得をしないで終わることが多い 「悪果」も堀内が堕ちに堕ちた形で終わっていて、それがとても納得出来たのですが この「繚乱」も前作に負けず劣らず堕ちています。 久々の極道警察小説。思いっきり堪能しました。 | ||||
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かつて、伊達と堀内は大阪府警今里署のマル暴担当でコンビを組んだことがあったが、度を超えた仕事ぶりで組織に適応できなく、ともに署を追われた。ある日、上京してヒモ暮らしをしていた堀本を訪ねた伊達は、競売物件専門不動産会社の嘱託調査員として組まないかと話を持ちかけた。経歴を買われて雇われ、一癖ある案件や極道案件を専門に調査することになる。コンビ復活の初仕事は、総額20億円超の遊技場(パチンコ店)の物件である。が、債権者は各業界にわたり、いつもと様子が異なり極道ばかりでなく現職時代警視正という大物警察OBまでが関与している、この先、どんな連中ができよるか予想もつかない・・・キナ臭い物件であった。現職の警察官から情報を入手、関係者からの徹底した聞き込みなどから調査報告書をかきあげる。2人はそこから金の匂いを嗅ぎ取る。ワルの2人が、獲物を金の匂いを放っておけるわけがなく、強引な手口で大金を強奪することになる。その状況や極道による報復の凄まじさは直接読んでご体験ください。ラストまで一気読み。 浪速ピカレスク!面白さと怖さで読ませます。 | ||||
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黒川博行『繚乱』は不祥事で大坂府警を退職した元警察官(暴力団対策の刑事)を主人公とした小説である。競売屋の調査員になり、倒産寸前のパチンコ屋を食い物にする悪に迫る。 『繚乱』にはウンザリするほどの警察の腐敗、個人情報濫用、業者の癒着が登場する。敵対者側の警察OBは上から下まで悪が揃っている。小物は小物なりに卑劣な悪である。それは現実の警察を下敷きにしたものでリアリティがある。警察を取り巻く闇の深さが理解できる小説である。 主人公も正義ではない。警察の人脈を利用して警察の保有する個人情報を入手し、自分達の調査に役立てる。個人情報不正利用に対して主人公には罪悪感は皆無である。この種の犯罪も現実に起きている。警察不祥事では不祥事そのものの悪質さに加えて警察の隠蔽体質も問題になる。警察組織は仲間内でかばいあい、臭いものに蓋をする。 警察内の監察組織も本来の目的を果たしていない。時の上層部が都合の悪い相手の弱みを握り、相手を失脚させるために機能しているだけである。閉鎖的な組織内の人脈が腐敗の温床であり、外部の人間を入れなければ警察改革は不可能であると再認識させられる。 『繚乱』の特徴は勧善懲悪ではないことである。主人公が悪でも勧善懲悪的なカタルシスとは両立する。純粋には正義とは言えない立場の主人公が巨悪を滅ぼすという筋書きもあるためである(林田力「『白竜LEGEND』第16巻、医療過誤追及でカタルシス」リアルライブ2011年2月 12日)。巨悪を滅ぼすためには主人公側も悪事に手を染める必要があるとの考えも一理ある。しかし、『繚乱』は異なる。小悪が巨悪から掠めとる程度である。そこに警察物のリアリズムがある。 正義ではない主人公を描いた『繚乱』にとってラストは印象的である。因果応報の世界観を実現した。ここでは名前も紹介されないヤクザが重要な役割を果たす。このヤクザの行動は全体的な利害関係からは無意味な行動である。しかし、ヤクザ個人の意地を通した行動である。警察の腐敗を見せつけられた後であるために名もないヤクザの行動に一種の爽快感があり、悲劇的な結末にも妙な納得感がある。(林田力) | ||||
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